このレクチャーでは、再現性100%のメルマガ読者獲得方法をお伝えします。実はこの手法は、ある意味メンタルトレーニングなのです。なぜなら「勇気」と「根性」さえあれば誰でも100%の確率でメルマガ読者を増やせるからです。もしあなたにこのトレーニングでお伝えする方法ができるのであれば、最終的に1万人以上のメルマガ読者を獲得できることでしょう。さあ、初歩の初歩、メーリングリストを初めから作成するプロセスからお話ししていきます。
すでにConvertKitアカウントを設定し、メーリングリストを増やすために必要な基本事項については、ご理解いただけているはずです。これからは、実際に10人、100人、そして1,000人の購読者を増やすための戦略を実行に移していくフェーズとなります。さあ、始めましょう。
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名簿業者から懸賞サイトで集めたゴミリストを3000件購入した結果
ただ、心配な人もいるでしょう。メルマガの読者を100%確実に増やす方法すらできなかったどうしようと。そんな方にも心に留めておいてほしいのは、今から実行するプロセスが難しいものではないということです。
おそらく、メーリングリストに購読者がいない人にとっては、前回のレクチャーでお伝えした Bryan Harris(ブライアンハリス)のメーリングリスト1万人獲得などの話を聞くと圧倒されてしまったかもしれません。ただ、ここであまり深刻に考えすぎず、シンプルに小さなステップから始めればいいということだけは、分かっておいてください。
ここでの目標は、ただ単にメーリングリストを作るということだけです。そのために、まずは、オリジナルのバリュー・プロポジション・ステートメントを参照しましょう。バリュー・プロポジション・ステートメントは、あなたのビジネスの軸となる宣言文です。
バリュー・プロポジション・ステートメントの公式を紹介します。
- 私は【 自分の専門的なアイデンティティ 】で、
- 【 ターゲットとする見込み客 】を助けます。
- 【 独自の解決策 】をおこない、
- そして【 見込み客に約束する変化 】を約束します。
例えば石崎力也のバリュー・プロポジション・ステートメントはこうなります。
- 私は【 デジタルマーケティングの専門家 】で、
- 【 年収3000万円以上のネット経営者 】を助けます。
- 【 デジタルコンテンツをマーケティングオートメーションで販売し 】
- そして【 働く時間1/10にして売上を10倍にすること 】を約束します。
さてあなたのバリュー・プロポジション・ステートメントはどうなっているでしょうか?あなたが誰を助けるのかについての情報が具体的に書かれているべきです。また、どうやって助けるのかについても書かれています。今こそ、このバリュー・プロポジションを実行するときです。
僕が大学生の時、リストを販売している人から3000人ほどのEメールアドレスを購入したことがあります。確かミラクルなんとかという会社でした。オプトインフォームを掲載するから特定電子メール法には抵触しない!とあったのでその文言を信じてお金を払いました。
数日後、そのミラクルなんとかという会社から深見東州(ふかみとうしゅう)の書いた「強運」という本が送られてきました。なんで今こんなことを思い出したかというと、たまたま先日、成田空港に向かう途中の電車の中で深見東州の新刊が広告されていたからです。1年に紙面に670回も登場するなんて情報をネットで目にしました。お金あるんですね。
なんで名簿業者が「強運」という本を僕に送ってきたのかいまだに理解していません。
後日スプレッドシートで本当に3000件のメールアドレスが送られてきました。メールアドレスの終わりを見ると、yahoo.co.jpやら、gmail.comやらが多く、独自ドメインを運用している人のアドレスはほぼなかったと記憶しています。その名簿業者から購入した3000人のリストをまぐまぐに追加しました。1日で60%近くの人が解除しました。残り40%の人の反応率も無茶苦茶悪い。というか1つも商品が売れませんでした。
今思えば当たり前の話です。懸賞かなんかで集めたゴミみたいなリストです。いきなり知らない人からセールスされて商品を買う人なんていないでしょう。
当時の僕は、リストが全てだと思っていた。でもそれは間違いです。僕がリストと言った時、それが意味するのは、あなたの商品に興味がある人のEメールアドレスです。
だからこそバリュー・プロポジション・ステートメントを定めて、あなたの商品を欲しがっている人を明確化する必要があるのです。
確実に10人のメルマガ読者を集める2つのステップ
まずは、あなたの見込み客がどこに集まっているのかを考え、調査するところから始まります。見込み客がおらず、オンライン環境でもないような場所にパーソナル・プラットフォームを構築し、彼らが購読者になってくれるのを待つのは時間の無駄です。だから、スタート段階では、いろいろな作業をこなしていく必要があります。
作業#1. リストアップする
第1の作業は、あなたの見込み客がすでにオンライン上でアクセスしている10のWebサイト・グループ・記事サイトをリストアップしてください。例えば、LinkedInやFacebookなどのソーシャルメディア、特定のFacebookグループ、人気なブログ、もしくは、あなたの業界におけるオンライン上の記事サイトなど。彼らがどんなウェブサイトやアプリにアクセスしているかを知ることは、あなた自身のコンテンツを決める上で非常に重要な指針となります。
作業#2. メッセージを送る
第2の作業は、僕らが「10人ルール」と呼んでいるものです。ここでは、新たな業界や新たなニッチを追求している場合や、あるいは見込み客を拡大しようとしている場合、あなたの知人やトピックに興味を持っている知り合いを10人リストアップします。
友人や家族、同僚、オンライン上でフォローしている人などは、あなたのトピックに興味を持ってくれるかもしれません。ここで選定する人々は、あなたのバリュー・プロポジション・ステートメントにおけるターゲット層に当てはまらなければなりません。この10人のリストを作成したら、1人1人にメッセージを送りましょう。その際には、以下のテンプレートを自由に使っていただければ、作業がスムーズに進行するかと思います。
「こんにちは、【名前】。【トピック】に関する無料のリソースを作りました。このトピックについて、興味はありますか?」
実際に、このテンプレートに言葉を当てはめてみましょう。
「こんにちは、山下さん。Webサイトのコンバージョン率を向上させるテクニックに関する無料のリソースを作りました。このトピックについて、興味はありますか?」
このテンプレートは、テキストメッセージでも、メールでも、Facebookメッセージでも、その他のソーシャルメディアでも使うことができます。求められるのは、1対1のコミュニケーションで、まさにあなたが1人の人間に手を差し伸べたかのように感じさせ、セールスではないように思わせなければならない、ということです。だから、直接的にあなたが提供しているリソースにアクセスさせなくても構いません。ただ、シンプルに興味があるかどうかを尋ねているところがポイントです。
Facebook広告やブログでリストを集めるなんて夢物語
10人ルールで適切に人を選ぶことができれば、ほとんどの人が「興味あるよ」と返してくれるはず。もし「興味ないよ」と言われても、気にすることはありません。それでいいんです。おそらく「今は、ちょっと興味ないかな」と、曖昧な返事をする人もいるでしょう。
もし10人をリストアップするのに苦労しているのであれば、あなた自身の市場をもっと、もっと、よく分析するべきです。トピック自体を埋めることができなければ、そもそもそのトピックは、人の興味を十分に惹くようなものではない可能性がありますから。
もう1つのポイントです。先ほど、あなたの友人や家族に連絡を取るように言いましたね。もし、身近な人にあなたがやっていることを知らせるのに後ろめたさや不快感があるのであれば、その気持ちを押してでもアクションを起こすことを強く勧めます。
不快感があるときにこそ、人は成長をするものです。ただ、もし友達にマーケティングするのが難しいということであれば、見知らぬ人へのマーケティングでも構いません。知らない人へマーケティングをするときの方が、ずっと大変ですから。
もうおわかりと思いますが、リストを増やす作業は容易ではありません。ものすごく地道な活動です。SEOライティングを意識してブログを書きGoogleに上位表示させてリストをガンガンとる、なんてのは理想です。それでうまくいっている人、周りにいますか?
エキスパメールのシステムを開発した七星さんは、国内で毎日10のリストをオーガニックで集められているのは日本で1人もいないと行っていました。七星さんはリストマーケターであり、システムの販売者です。だからエキスパメールを使っている人たちのリストの増え方を管理者権限で見れるのです。そんな彼が、1日で10リストをインターネット経由で集めている人はいないと言っていました。
じゃあ巨大リストホルダーはなぜ10万以上のメールアドレス を持っているのか。簡単です。99%が架空のゴミアドレスだからです。例えば、情報商材を販売しているKさんの号外広告に20万円払ってリストをとってみてください。落ちてくるリストは10とか20です。なんで知っているかって?僕が自分で使ってみたからです。僕のクライアントもKさんの号外広告を打ちましたが集まったリストは10未満だったそうです。
そもそも日本の人口を考えてみて、10万という数字が現実的かどうか考えてみてください。彼らがAmazonやFacebookのような巨大なメディアを持っているなら別ですが、たかだか情報商材を販売する超ニッチなマーケットで10万リストも集められるわけがないのです。かつての僕と同じく懸賞やらなんやらでかき集めた反応ゼロのゴミリストが99%で、残り1%は、ジョイントベンチャーしながら情報商材を買いやすい金払いのいいリストをぐるぐると循環させているだけです。これは与沢翼さん本人の口から聞いたので間違いありません。かつて情報商材でムッチャ儲けていた彼の言葉ですから疑う必要もないでしょう。
不思議に思いませんか?どうして10万以上のリストホルダーがYouTubeで動画をアップロードしても100回程度しか再生されないか。だって仮に1通のメールをリスト全体に送り10%の人がクリックしたら再生回数は1万回ですよ。でも、10%どころか1%すらもクリックされていない。そんな非アクティブな人たちを「メルマガ読者」にカウントしている時点でオワコンなのです。
もうおわかりと思います。ブログを書いてリストを集めるとか、Facebook広告でリストを集めるとか、ただの夢物語です。メルマガ読者を集めるのはものすごく時間のかかる作業です。かつ超地道な作業。その作業は「勇気」とか「根性」がないと無理なのです。オフラインで地道に集める。ミートアップで喋る機会を得てリストを集める。もしオンラインに頼りきりでリストを集めようとしているなら、断言します、あなたのビジネスはうまくいきません。
プライバシーの問題もあるので実名は出せませんが、本当であればここにそういったオンラインに頼りっきりのビジネスサイトをリストアップしたいくらいです。彼らはWordPressの専門家とか、仕組み作りが得意とか言っているかもしれませんが、月収10万円も稼げていない、リスト弱者なのです。
インターネットの世界には2タイプの人間しかいません。「うまくいっている人」と「うまくいっているように見せている人」の2タイプです。ある程度、リテラシーがついてくると、これら2タイプを簡単に区別できるようになります。
例えばブログのデザインを見て1カラムを採用しているのにWidthが広すぎて読みにくい文章になっていたり、YouTubeの登録者数が100人以下なので非表示にしていたり、動画で顔出しするも挙動不審な表情で唇を震わせていたりと、色々と彼らは「うまくいっているようみ見せている人」のシグナルを出しているものです。
5年後、また彼らのサイトを訪れてみてください。YouTubeの更新は2019年の1月で止まっているか、あるいはそもそもアカウントすら削除されていることでしょう。
2019年の1月に更新が止まっているってことは、邪推をすれば、まあ正月に餅を喉につまらせて死んだかなと思うのですが、現実は十中八九、フリーランスをやめて再就職をしたにすぎません。親がまだ現役で労働力人口に含まれるのであれば、実家に住みつくことも可能でしょう。親に養ってもらうってことですね。
リストビジネスで「うまくいっている人」は根性だして地道にやっただけです。リストビジネスで「うまくいっているように見せている人」は最初からブログやSEO、Facebook広告に頼ろうとしたから負けちゃったのです。
ある程度、知名度が出たり、JVの申し込みがくるようになったり、あるいはメディアが育ったりすれば、これらオンラインでリストを集める方法も機能するでしょう。だけど、初動を出す段階で、ネットに頼り切りになるのはお勧めできません。
巨大リストホルダーになるための近道 → 手動でメルアドを追加する
さて、10人をリストアップしたことにしましょう。それでは、ここでレクチャーをいったんをストップしてください。そして、携帯電話を取り出し、リストにある10人へテキストメッセージを送ってください。先ほどのテンプレートを使用し、彼らにあなたのトピックに関するお知らせをするのです。もし、彼らが「興味あるよ」と言ってくれたら「興味を持ってくれてありがとう!メーリングリストに登録したいから、メールアドレスを教えて」とか「コンテンツを送りたいから、送信先に設定してもいいメールアドレスを送ってくれる?」と返しましょう。
いわゆるオプトインという作業ですね。opt-in の opt は選択するという意味です。自ら理解してメーリングリストに参加することを選択するわけです。この作業を経ずにメールアドレスを追加すると、法律に抵触するので気をつけてください。
コンテンツという言葉を使いたくない人もいるかもしれません。その場合「無料のリソース」と言い換えてもいい。とにかく、あなたは価値あるものを作り、提供すればいいのです。まだ、彼らがあなた自身をフォローすべき理由は伝えなくても構いません。なぜなら、人々はあなた自身がどうかということよりも、自分のためにどのような価値が用意されているのかに興味があるからです。ダイレクト出版が好きな言葉で言うと、ベネフィットですね。だから、あなたが提供できる価値を彼らにアピールしましょう。
それでは、リストアップした10人のうち、いくつか返事が来て、メールアドレスを手に入れることができたとしましょう。ただ、今の段階では何かしらの凝ったオプトインフォームやWebサイトなどはありません。まだ、そういったものに関心を寄せなくても構いません。現時点において僕らは、タネを蒔こうとしているのです。そのため、ConvertKitに手動で購読者を登録していきましょう。デモ版ConvertKitアカウントでは、どのように表示されているのかお見せしましょう。
ダッシュボードやホーム画面に、ConvertKitアカウントが表示されていますね。“subscribers”のセクションに移動し、下にスクロールしていくと、このアカウントに登録されている購読者リストが表示されました。これは、実物の購読者なのでモザイクをかけてあります。
メーリングリストを増やすのに、とても良い方法をお教えしましょう。イベント会場などで、誰かがメールアドレスを紙に書いて教えてくれたり、メールアドレスをメールで教えてくれたりすれば、オプトインのように機能します。実際、メーリングリストに登録されている人のコンバージョン率は高くなる可能性が高い。だから、最初のうちはオプトインを作らずとも、こうやってタネを蒔いていくことができます。
メールアドレスを手に入れたら、ConvertKitにアクセスしてください。右側に「+」ボタンがあります。その上にマウスポイントを置くと、”Add a subscriber”と表示されますね。山下さんが「いいね。そのトピックには、もちろん興味があるよ。」と返事してくれたと仮定し、彼をメーリングリストに追加しましょう。
登録するファーストネームは、”山下”で、彼のメールアドレスは、”yamashita@haamalu.co.jp ”にします。次にタグ付けをします。もしあなたがConvertKitに誰かを購読者として追加したならば、その人にタグ付けをすることができます。必要に応じて画面右の Create a Tag でタグを追加してください。ここでは、”manual” – 手動というタグを追加し、このアドレスが、”manual”というフォームから追加されたということを表現しましょう。タグ付けの方法については、今のところさほど重要ではありません。
まとめ:許可を得ずにリストに追加すると特定電子メール法に抵触します
さあ、これで彼らはあなたのメーリングリストに追加されました。メーリングリストの規模が大きくなりましたね。購読者10人を達成するまでは、この作業を続けましょう。僕はこれまで、このテクニックを使い、100人以上の規模のメーリングリストを数時間で作り上げた人を見たことがあります。10人以上の購読者を集める際にも有効ですが、少なくとも、10人に達するまではこの方法を続けてください。
1つ言っておくべきことがあります。携帯電話やLinkedInなどで、たくさんの友人のメールアドレスを持っていたとしても、彼らのメールアドレスを勝手に追加してはいけません。これは、マナー違反の問題にとどまらず、日本では違法行為となります。テキストメールを送るなど、合意を得た上で次のステップに進みましょう。そうです、opt in です。opt – 選択的に in – 入ってもらう必要があります。
最後にもう1つだけ。できるだけシンプルであり続けてください。このプロセスを必要以上に複雑化する必要はありません。メーリングリストのタネを蒔き、最初の10人を獲得するというのがゴールです。うまくいけば、さらに続行してください。テキストメールを10人に送っても反応がないのであれば、何度か送ってみてもいいでしょう。
それではワークブックを開いて、10人を書き出してみましょう。急がなくても構いません。初めてリストアップやテキストメールをする場合には、多少時間がかかる場合があります。慣れるまでは、時間をかけてもいいのです。
これで以上となります。言った通り、そんなに難しくなかったでしょう?これであなたはスタートを切ったわけですが、パーソナルプラットフォームを成長させ続けるためには、もちろん10人以上の購読者が必要です。最初の10人を登録できたら、すぐコメント欄で知らせてください。