今日は、Googleアナリティクスでこれまでに収集した見込み客に関するデータをチェックし、それを活用してウェブサイトの長所・短所を解析していきます。あなたが注目すべき3つの指標は、トラフィック、エンゲージメント、コンバージョンの3つです。たくさんのアクセスを集めているブログ記事が必ずしもエンゲージメントを高めているとは限りません。トラフィックを集めている記事をお金に変えるために、Googleアナリティクスを分析する3つのステップと、運用戦略に活用する3つの方法をご紹介します。
このトレーニングレクチャーの大部分は、Google Analyticsを使うことになります。使いやすいダッシュボードを作成し、あなたが初めに確認すべき重要なデータにフォーカスしていきます。それでは始めましょう。
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Googleアナリティクスのダッシュボードをワンクリックでカスタマイズする方法
現在、Google Analyticsにログインしている状態です。もしあなたがこのサイドバーをクリックし、Google Analyticsにあるデータを様々な側面から分析しようとすると…あまりのデータの多さに圧倒されてしまうかもしれません。
でも、ご心配なく。あなたのためにお勧めのカスタムダッシュボードがあります。これは、マイケルハイアットが運営するPlatform Universityオリジナルの「Home Base Dashboard」と呼ばれるものです。 トラフィック、エンゲージメント、コンバージョンの3つだけが表示されるようになっています。これらのデータは、最も重要な指標であるということを以前お話ししました。
現在表示されているデータの多くは、ウェブサイトの最適化にあまり役立つものではありません。そこで期間を指定して初期の頃に戻しましょう。過去の一定期間を限定し、データを分析してみます。Home Base Dashboardを使うと、フォーカスを当てるべき3つのデータが列になって表示されるようになります。
Webサイトにアクセスしたユーザーの数を表すトラフィック。ユーザーがWebサイトに滞在している時間を表すエンゲージメント。Webサイトに訪れたユーザーのうち、何人がメーリングリストに登録したかを表すコンバージョン。実際には、これらのデータをブログ記事ごとに分割する第2のレイヤーも確認することができます。例えば、トップ・トラフィックのブログ記事、トップ・エンゲージメントのブログ記事、トップ・コンバージョンのブログ記事など…記事ごとに評価をすることができるようになるということです。
Googleアナリティクスでアクセス数(トラフィック)を確認する
あまり意味のわからない、奇妙なリンクがいくつか表示されていることにお気づきかもしれません?Google Analyticsにこういったおかしな検索結果がいくつか表示されても驚かないでください。これは、分析スパムです。こういったスパムをフィルタリングする方法はいくつかありますが、おそらくあなたのダッシュボードでもこのように表示されるかと思ったので、あえて残しておきました。
下に表示されているのは、これらのデータをソース別に分類したものです。ユーザーがあなたのWebサイトにアクセスする前にどこにいたのか、どこから来たのかが分かります。このトレーニングレクチャーでは、この点について、あまり詳細な説明はしません。次のトレーニングレクチャーで詳しくお話をしていくつもりです。ここでは、価値のある3つのデータにできるだけ話を絞って説明していきます。
このダッシュボードをあなたのGoogle Analyticsアカウントに複製したら、データを分析して、そこからどんなことが分かるのか確認することができます。できるだけ固定観念を取り払い、ウェブサイトに必要な要素が何なのか、データを通して考えていきましょう。
話が逸れるかもしれませんが、読み手の心に何が響くのかを考えずに毎週コンテンツを作成し、それを購読者に知らせ、ソーシャルメディアで宣伝することは、とても簡単なことです。でも、それでは一向にウェブサイトへのトラフィックやコンバージョンは生まれません。
あなたがウェブサイトで何をするべきなのか。その答えを見つけるために、僕らはデータを分析するのです。データを継続的に監視しましょう。毎月の平均トラフィック・平均エンゲージメン・平均コンバージョンを見て、数値が改善されていっているのかをチェックする必要があります。
それでは、トラフィックを見てみましょう。これはデモサイトのスクショです。3ヶ月間で1240回のセッションがあったことがわかりますね。もしかすると同じ人が何度もアクセスしているかもしれませんが、ここでの重要事項は、単純なセッション回数やWebサイトがロードされた回数です。
内訳を見てみましょう。特定の1つのブログ記事に、かなりの数のユーザーがアクセスしているようですね。『アイランドミュージックの若き第一人者・平井大(ひらいだい)の英語の発音が良すぎて日本語まで英語っぽくなっている件について〜「Dream」で遂にメジャーデビューを果たした期待の新人に大注目!〜』は、非常に長い期間、ブログ記事の中でトップを独占し続けるものでした。
Googleアナリティクスとエンゲージメントを確認する
ここで興味深いのは、エンゲージメントです。「アイランドミュージックの若き第一人者・平井大」は僕のブログ記事の中でも圧倒的なトラフィックを生みました。しかし、エンゲージメントに視点を移すと話は変わってきます。
エンゲージメントが低いということは、その記事にアクセスユーザーが期待している内容が書かれていないか、ユーザーが長い時間サイトに滞在してくれるような工夫ができていないかのどちらかです。『アイランドミュージックの若き第一人者』の記事は非常に人気のある箇条書きベースの記事で、この記事を目的に多くの人がアクセスしました。しかし箇条書きでポイントが絞られているため、項目にすぐ目を通してしまい、特にめぼしい内容がないことを確認し、本文を読まずに離脱してしまうのです。
ユーザーがウェブサイトから離脱する理由を分析するためにも、エンゲージメントを確認することは大事です。例えば僕のWebサイトにおいて最も人気のある記事の1つ、『英語ってゲシュタルトなんだな』は、非常に具体的かつ英語分野において詳細に書かれたものです。この記事のエンゲージメント率は非常に高かった。なぜなら、ブログ記事に15分間もの説明動画があったからです。ブログ記事上でレクチャーを閲覧してもらうことで、エンゲージメントを高めることができます。
一方、先に挙げたブログ記事も詳しく書かれていたのですが、レクチャーコンテンツは含まれていませんでした。もしかすると別タブに開いておいて、暇な時間に読もうとしていたのかも。データから結果を読み取ることは非常に重要です。データがあることによって、ユーザーの心理を把握することができます。できるだけユーザーの視点を持ち、彼らがウェブサイト上で何をしていたのかについて、思いを馳せましょう。
Googleアナリティクスでコンバージョンを確認する
次にコンバージョンを確認しましょう。コンバージョン率が100%になっているページもいくつかありますね。以前述べた通り、到達ページ別でコンバージョンのカウントを設定している場合に起こりうるエラーのようなものです。ユーザーがメーリングリストに登録しなくても、設定によってはコンバージョン率が100%になってしまう可能性があります。
それでも全体的なコンバージョン率を確認することはできますね。現在のところ、0.08%をマークしています。あくまでもデモサイトとして運用していますので、それほど参考になる数値ではありません。ニッチなWebサイトの場合、コンバージョン率が2〜10%の範囲にあるのであれば、それは驚異的な数値だと言えます。10%なんて、ほぼ有り得ないくらい良い結果です。かなりターゲットを絞り込んだ上でようやく到達できるくらいのレベルでしょう。一般的に10%を達成するのはかなり難しいと思ってください。
例えば、僕のWebサイトに複数のレクチャーチュートリアルやステップバイステップのチュートリアル型の記事があるとします。具体例を挙げるとすると『MailChimpのステップメール機能 Automation(オートメーション)の使い方と設定方法』や『Squarespaceの使い方・完全ガイド – 初心者でもできるコード不要のホームページ制作』などが、これに当たります。これらはチュートリアル型の記事で、異なるカテゴリでトップの投稿に表示されています。
同様に、ブログにおいてトップの記事を見てみましょう。アクセス数トップの記事がコンバージョンには表示されていないことがあります。トラフィックでトップだった記事がコンバージョンで高い数値を取れない場合、ブログ記事を見直して、メーリングリストへのコンバージョンを高める最適化の方法を考えた方が良いでしょう。
このデータを異なる期間に準じてご覧ください。自分のブログでは、トラフィック、エンゲージメント、コンバージョン率という3つのデータに目を光らせ、ユーザーが自分のWebサイトで何をしているのかを理解しましょう。
Googleアナリティクスを分析する3ステップ
まだ疑問が残りますね。データをどう扱えばいいのか。先ほども述べた通り、あまりにも多くのデータを扱おうとすると、データの海に溺れてしまうかもしれません。このデータを使ってどのような結果を得ることができるのかについては少し説明しましたが、見込み客やウェブサイト上のあらゆるフォーマットのデータを見たいという時には、3つの具体的なステップを踏む必要があります。
- ステップ1は「分析」です。データを見て、傾向や共通のテーマ、もしくは危険信号を特定しましょう。
- ステップ2は「仮説」です。理論、つまり結果を裏付けることができる説を考えましょう。以前にも言いましたが、例えば、僕のダッシュボードにあるいくつかの人気記事はチュートリアル型です。したがって、こういったチュートリアル型のコンテンツは、ユーザーから高い支持を得ることができると仮定できます。
- ステップ3は「最適化」です。コンテンツを作成したり、既存のコンテンツに変更を加えたりした後、仮説通りにユーザーからの反応を得ることができるのか確認しましょう。
ここでは、ダッシュボードでユーザーから得たデータをチェックし、ウェブサイト戦略の決定や変更を行う方法をいくつか紹介します。
アナリティクスのデータをブログの運用戦略に活用する3つの方法
1つ目の方法は、人気のあるトピックに基づいてコンテンツを作成することです。ダッシュボード上のトラフィックやエンゲージメントを見れば、過去に人気のあったブログ記事のタイプや、ユーザーがその記事に長く滞在した理由を分析することができます。この2つの間に共通点を見つけ、トラフィックとエンゲージメントの高いコンテンツを作ることができれば、素晴らしいスタートを切ることでしょう。
2つ目の方法は、すでに大量のトラフィックやエンゲージメントを得ているものの、コンバージョンにつながらない人気ブログ記事をアップデートするということです。データを見てみると、トップ・トラフィック、トップ・エンゲージメントにも関わらず、コンバージョン率が低いものが確認できます。それらの既存記事を微調整したり、オプトインのリンクを追加したり、コンテンツを利用している人がメーリングリストに登録するように誘導することが可能です。
3つ目の方法は、人気のある記事のエンゲージメントを高めるということです。リスト記事の課題点は箇条書きのためにすぐ内容を理解して離脱してしまうということでした。そこで、ユーザーが箇条書きの部分だけではなく、本文もきちんと読みたくなるように、できるだけコンテンツやリソースを充実させることができます。それによってユーザーが長く記事に滞在するようになれば、エンゲージメントを高めることが可能となるでしょう。
これで、ウェブサイト上のユーザーの動きをトラッキングし、そこで得たデータを役立つ情報に変えることができるようになりました。本モジュールで、もう1つだけデータ分析に関する事項を説明しなければなりません。これについては、次のトレーニングレクチャーでご紹介しましょう分からないことがあれば下のコメント欄に質問を投稿してください。