今日はメルマガの読者(リスト)を1000人集める方法についてレクチャーします。今日は4つのテクニックを紹介します。
- ギブアウェイ(あげますキャンペーン)
- リパーパス(記事の再利用)
- 検索エンジン
- オプトインのテスト
海外では 1 subscriber = $1/m と言われていますから、仮にあなたが1000人の読者を集めることに成功すれば、毎月安定して$1000(およそ十万円)の収入を手に入れることができます。もちろんこの数字はローンチの回数、お客さんの質、売っている商品の価格帯、アップセルの数にも左右されますが、目指すべき一つの指標になることは間違いありません。
現段階において、あなたは100人の購読者を抱えるメーリングリストをお持ちです。これは、素晴らしい。もし100人を達成していないということであれば、次の2ステップを経て100人をかき集めてください。
- iPhoneを取り出しあなたの商品に興味のありそうな人にメルマガへの登録を促すテキストメッセージを送る
- ランディングページを用意し3通のステップメール(Problem、Solution、Add-on)を作りオプトインしてもらう
これら2つのステップについては既に過去のビデオで説明しました。メルマガの読者を0人から10人に増やす方法、10人から100人に増やす方法は、再現性100%のリストを集める方法ですから、確実に実行してください。これまでのレクチャーを一度見直して、このラインまでたどり着くようにしてください。100人というのは、非常に重要なマイルストーンですから。
今回お届けするノウハウはこちら
リスト100人から1000人に増やすのは超簡単な理由
100人規模に到達すると、メーリングリストの「タネ」以上のものを手に入れたことになります。つまり、あなたに信頼を寄せるコアなファンです。これらの購読者を、僕は愛情を込めて…
eager sneezers
と呼びます。これはBryan Harris(ブライアンハリス)の受け売りですが。日本語に訳すと「熱心な風邪っぴき」でしょうか。つまり、なにが言いたいかというと、あなたを愛してやまない購読者たちは、新たなコンテンツが出るたびにそこらじゅうでくしゃみ、つまりシェアをしてくれるというわけです。彼らがくしゃみをするたびに、いろいろな人々に伝播していきます。
まあコロナウィルスが世界的に流行しましたが、咳をするときは手でカバーするのは最低限のエチケットです。人にうつすなんてもってのほか。「熱心な風邪っぴき」は比喩として捉えてください。もしかしたらインターネットミームと言った方が時代のニーズにそった表現なのかもしれませんね。
さておき。
購読者が100人を超えたあなたは、すでにその熱烈な購読者たちを集めたというわけですね。たとえ数が少なくとも、彼らと関わりを持ち続け、メーリングリストにおける中心的な存在として扱うことを忘れないでください。そして、いよいよ次のマイルストーンである1,000人規模のメーリングリストに向けて、作業を開始しましょう。
100人から1,000人というと、かなり大きな飛躍に聞こえるかもしれません。しかし、これまでの経験上、現実には最初の10人と最初の100人というのが、もっとも大きなハードルです。そして、これらのハードルを超えた後は、さらに勢いをつけて前進していくことによって、さほど時間をかけずに1,000人へと到達するものです。
なぜ10人から100人が最も大きなハードルなのか。それは、この大きなハードルを「勇気」と呼ぶからです。考えてみてください。勇気のある人は、10人でも100人でも1000人でも苦労することなくリストを集められます。なぜなら、自ら熱心なセールスマンとなり、現場百遍、街にくり出し一人一人に声をかけて、メールアドレスをかき集められるからです。
メールアドレスをオンラインだけで集めても失敗する理由
これはただの例え話ではありません。うちの息子は与沢翼の大ファンです。僕たちがまだ西麻布で仕事をしていた頃、舞浜のアンフィシアターで与沢翼のネオヒルズイベントがありました。弟は金沢から夜行バスに乗り、会場に着きます。会場外で見たものは何か。オプトインページとそのURLを印刷した若者が一人一人にビラを配っています。
会場の外でビラを配っていたので、もしかしたら許可は取っていないかもしれません。しかし僕はその根性に感心しました。彼の勇気に感激すらしました。こういう人は、誰の指導がなくとも、勝手にリストを100人、1000人と集められるのだろうなと。
逆に勇気のない人は、100人の壁を越えられません。彼らが選択する道は1つ。メールアドレスをオンラインだけで集める。毎日のように誰も読んでいないブログを書く。ネットで稼いだ実績がないから、書ける内容はツールの操作方法だけ。ブログの記事タイトルはいつも「XXの使い方」とか「XXの操作方法」ばかりで、自らの経験談や体験談はゼロ。
毎日のように誰もみていないYouTubeの動画をアップロードする。オーディエンスがいればSonyのミラーレスカメラを回す価値もあるかもしれませんが、たかだか10回ほどしか再生されないYouTubeの動画のためにカメラに向かってニコニコしながら喋るのは、もはや精神異常者のやることです。誰もいない部屋で、誰にもみられないビデオを撮影しているのですよ。そういう人に限って「仕組み化が得意です」なんていうんだから、かける言葉も見つかりません。
いい歳になっても親と同居している。そりゃ近所の人は噂します。なんで武田さんとこの子、30歳にもなって家にいるんだろうって。平日の午後2時、ブログを書き終えて犬の散歩をすると近所の目が痛い。そういえば最近、服装が乱れてきたなと思う。でもいいや、インターネットの世界に引きこもっているんだから。俺は一生、誰とも交わらないのだと自分自身に言い聞かせながら、怪しさを強調する不似合いな眼鏡のブリッジを人差し指で強く押します。
ガキの頃に近所でみたヤベー奴に自分がなるとは思ってもいなかった。専業でネットビジネスをやりながらさほどうまくいっていない人は、大抵の場合、こんな風にヤベー奴になっています。
勇気のない人は、ブログとYouTubeとUdemyを選びます。毎日12時間かけて仕事をします。でも月々の収入は5万円以下。地獄でしょう。
僕はそういう人に言いたい。いつまで子供部屋おじさんをやるんですか?そのままブログを毎日書き続けても、何も起こりません。無駄に歳を取るだけです。親にやれと言われている犬の散歩をした後、家に帰ってゴロゴロしながらYouTubeで猫の可愛い動画を見て癒される。ああ、そうだそろそろブログを書かなきゃと思い、ブルーライトでダメージを受けた眼球を瞬かせ、ボーッとした頭でブログを書きます。
そんな痛い人にかける言葉はこれしかありません。
iPhoneを取り出し、知りあいに声をかけてみてください。もっと街に出て外の空気を吸ってください。ミートアップに参加して同業者と情報交換してください。同じ哲学を持った友人を作ってください。関心の輪を少しだけ広げましょう。別に海外に移住する必要はないです。視野を広く持ち、パソコンを閉じ、外に出るだけでいいです。いつまでも自分の小さなプライドで人生を犠牲にする必要はありません。あなたに必要なのは「勇気」なんだよと。
勇気を出せさえすれば、リストの数なんて100でも1000でも簡単に増える。これをよく理解してください。
メルマガの読者を1000人集める4つのテクニック
では次。1000人の壁。このマイルストーンに到達するためには、いろいろなテクニックを実践する必要があるでしょう。まずは視野を広げていきます。あなたが実践すべきテクニックは、プラットフォームのタイプ、業界、トピックなどによって異なります。たとえば、すでに業界に受け入れられているやり方であれば適合させやすいでしょうし、うまく機能しているテクニックなら効率的です。
#1. ギブアウェイ(あげますキャンペーン)
何はともあれ、1つテクニックを紹介しましょう。まずは、購読者へのプレゼントやコンテストの実施をしましょう。例えば、話題になっているものを景品にしてもいいですし、購読者に関連するなんらかの賞をコンテストで授与するというのもアリです。ただしAmazonのギフトカードや、誰もが欲しがるような一般的なコンテンツをプレゼントにしたり、ベタなテーマのコンテストにしたりするのは、あまり理想的だとは言えません。あなたの購読者だけに特化したようなプレゼントがふさわしい。KingsumoのGiveawaysのようなツールを使うことによって、メーリングリストを拡大するのが容易となります。
僕は以前、Mariah Cozのプレゼント企画に参加したことあります。彼女もKingsumoのGiveawaysを使っていました。プレゼントの内容は、なんと彼女の全ての商品がもらえる、というもの。彼女の商品はハイチケットで有名です。安いものでも10万円。高いものは24万円。それらが全てもらえる。面白いことに、僕はMariah Cozの商品を全て持っているにもかかわらず、その企画に参加しちゃいました。商品がただでもらえるという動機よりも、そのお祭りに参加したいという動機の方が強かったように思います。
#2. リパーパス(記事の再利用)
もう1つテクニックを紹介します。repurpose(再利用)です。すでに公開したブログのコンテンツを、メールのオプトインを使用して、MediumやLinkedInで再公開するということです。ただし、ブログで成功したコンテンツであっても、プラットフォームごとに微調整を加える必要があります。コピー&ペーストで再公開したり、元の記事のリンクを貼り付けたり…こういうふうに作業を簡略化したいかとは思いますが、これはすでに多くの購読者がいる場合に機能するやり方です。それぞれのプラットフォームに適したコンテンツのフォーマットがあります。プラットフォームの持つコンテキストを読み、それらに合わせて記事を加工してください。
例えば、アメブロだったら育児、女性起業、病気ネタがバズりやすいです。note.mu は経営者がクリエイター出身ということもあり漫画などの作品ネタが盛り上がっています。もちろんイケダハヤトさんのように副業を促す商材を販売する人もいます。Mediumは意識の高いスタートアップ系の人が集まっています。まあこんな感じで、それぞれのプラットフォームにはコンテキストというか傾向がありますので、あなたの見込み客がいそうな場所で、その場所に応じたコンテンツのフォーマットに微調整した上で公開する必要があります。
MediumやLinkedInに再公開をしたからといって、必ずしも成功するわけではありません。そのプラットフォームをしっかりと分析し、ターゲットとする見込み客がすでにそのサイトにいるのかどうか、どのようなタイプのコンテンツを好んで消費しているのかについて学びましょう。また、見込み客に応じてオリジナルのコンテンツを編集して再公開し、メールのオプトインを使用して、それらのユーザーをあなたの購読者にできる方法を考えなければなりません。
#3. 検索エンジン
3つ目のテクニックは、SEOや検索エンジン最適化にフォーカスを当て、あなたのWebサイトに検索トラフィックをもたらすことです。ニッチなサイトであれば、Googleが最大のトラフィックをもたらしてくれます。だから正直なところ、ニッチであればあるほど好ましいのです。なぜなら、ニッチであることで、ニーズの大きいメールマーケティングや大手のブランドと競争しなくて良いからです。だから、あなただけのニッチを手に入れましょう。
ケビンケリーの 1000 true fans をご存知ですか?日本語では1000人の忠実なファンと訳されています。ケビンケリーはこう言います。どんなニッチなテーマであれ、これだけ多様化した社会では、それに興味を持つ人は最低でも1000人はいる。その1000人さえ見つかれば、飯は食っていけるだろうという理論です。
ここからが肝です。ケビンケリーはこう付け加えます。あなたのファンは1クリックの距離にいると。いざ1000人のファンを集めるとなると、100万PVのブログを作り、100万人のフォロワーがいるInstagramアカウントを持ち…と思っちゃうのですが、そんなにいらないよ、とケビンは言います。彼らはマスの中には埋れず、独自の検索キーワードであなたのサイトに流入するだろうと。
それがどんなキーワードだと思います?わかるわけがありません。なぜなら僕たちの検索キーワードは自分の頭の中にある語彙に制限されるからです。だからこそサーチコンソールを見て「ふむふむ、見込み客はこのようなクエリで検索してくるのだな」と理解する必要があります。そこで蓄積されたユニークなクエリの数々はあなたの将来のデジタル資産の種となる事は間違いありません。
だからあなたがニッチなサイトを運営している限り、彼らは遅かれ早かれ必ずあなたのサイトを見つけ出し、ファンになります。
数年かけてようやくあなたのサイトを見つけ出したときに「これだ!これが私の探していた情報だ」と思ってもらえるようにあなたは十分に考え抜かれたコンテンツをサイトに準備しておく必要があります。
#4. オプトインのテスト
4つ目となるテクニックは、Webサイトでさまざまなタイプのオプトインを試してみることです。電子書籍のリードマグネット提供についてはすでに学びましたね。また、PSAシーケンスについても別のレクチャーでお話ししました。
Problem、Solution、Add-on の3通からなるステップメールですね。海外で最も使われているEメールシーケンスのフォーミュラです。
ただ、もしかするとそれらの方法がうまく機能しない可能性もあります。その時は、他のタイプのオプトインを試す良い機会だと捉えましょう。
たとえばタイプ診断などがあります。「あなたは、どのディズニーキャラクターですか?」といったように、あまり価値がないように思えるかもしれませんが、こういったタイプ診断によって、購読者のタイプや癖、彼らが持つアーキタイプなどを分類することができる場合があります。タイプごとに名前をつけて評価をしてもらうといったコンテンツが大好きだという人は、かなり多いのです。
ただし、テクニックばかりに時間を費やすべきではありません。魅力的なコンテンツを定期的に作り、提供する必要があります。1,000人の購読者を集めることだけにフォーカスをし、ただ繰り返し続けるのみです。
メーリングリストの規模をスケールさせるには、ソーシャルメディアがより役立つでしょう。具体的には次回以降のレクチャーでお話をしますので、今回はソーシャルメディアに頼りすぎない方法のうち、何か1つに焦点を当てて、実践してみてください。もしあなたが1,000人の購読者を手に入れる戦略としてゲスト投稿を選ぶのであれば…安心してください、僕は今からゲスト投稿を例にしてお話をしていくつもりです。
メルマガの読者を増やすゲスト投稿のやり方
このテクニックは、購読者を100人から1,000人に増やす戦略のうちで、僕がもっとも気に入っているもののうちの1つです。なぜなら、この方法は、コンテンツ作成に直結しており、魅力的なコンテンツを作成することができれば、あなたの購読者だけではなく、ゲスト投稿をさせてもらう他の誰かのためにもなるからです。
海外にはリストビルディングの教材がたくさんあります。それら教材の中で必ずと言っていいほどゲストブログまたはゲスト投稿のノウハウが紹介されています。例えば、Mariah Coz のYour First 1K という教材のモジュール6でも紹介されているし、Michael Hyatt の Platform University のサブスクの中でも紹介されていますね。
ゲスト投稿は難しいものではありません。正しいやり方でやれば必ずリターンが返ってきます。
例えば、この記事「25歳でオランダ起業した私が準備したことのすべて」もゲスト投稿です。神戸さんはご自身のブログも持っているけど、よりアクセスのある大きなメディアで投稿して認知度をあげようとしています。
https://www.lifehacker.jp/2015/09/150916holland_relocation.html
ゲストブログの最後に、プロフィール欄で自社メディアへリンクしています。Lifehackerは、自社メディアへの発リンクを許可しているということです。これは神戸さんとLifehackerの両社にメリットがありますね。Lifehackerはほぼタダ同然でコンテンツを手に入れられる。ゲスト投稿した神戸さんは、自社メディアにアクセスを流せる。
ゲスト投稿は、Webサイトでなにかしらの記事を再公開することとは異なります。巨大な価値を生み出す、じわじわとビジネス上の効果が波及する記事になることでしょう。なぜなら、ゲスト投稿先のプラットフォーム管理者が購読者に対して、あなたのことを専門家として紹介してくれるからです。そして記事の読み手に対して価値をもたらすことができれば、彼らはあなたからもっと学びたいと思うようになるでしょう。
これを実現するために、ゲスト投稿の手法について詳しく見ていきましょう。読者にとって意味のある他のテクニックにフォーカスすることもできますが、今からご紹介する戦略はほとんどのニッチな業界でうまく機能しているため、互換性が高いものと言えます。
ステップ1:見込み客が閲覧しているウェブサイトを見直す
ゲスト投稿のステップ1は、あなたが以前特定した、見込み客が多くの時間滞在しているWebサイトのリストを見直すことです。見込み客はどこにいるでしょうか?どのウェブサイトをよく見ているでしょうか、どのiPhoneアプリをよく使っているでしょうか?グノシー?NewsPicks?それともYahoo知恵袋?あなたのペルソナによって彼らが使っているウェブサイトまたはアプリは変わってくるはずです。
僕はデジタルマーケティングを専門としていますので、自社のマーケティングをオンライン化したい人たちがお客さんです。彼らはどこにいるのか?もちろんお客さんのいる場所は、僕の飯の種なのでサイト名は紹介できませんが、これだけは言えます。Facebookなどの有名どころにはいないと。仮にいたとしても捕まえるのが難しいです。もっと意外なところにいたりします。これはもうお客さんたちと長い時間を共にして、とんでもないくらいの会話量を重ね、可能であれば彼らのiPhoneの中を見せてもらったりする地道な努力が必要になります。
とはいえ、1つもお教えしないのは気が引けますので、1つだけお伝えします。
動画制作のノウハウをシェアするVook(ヴック)からお客さんをよく成約しています。なぜデジタルマーケティングのお客さんが、Vookにいるの?と思ったかもしれません。ここはご自身で考えてみてください。僕のブログに、たくさんの動画ネタがあるのは、動画ネタを書くとお客さんを成約しやすいというデータを僕らが持っているからです。
ふぅ。閑話休題。
例えば最近のFacebookは高齢化が進んでいます。おじいちゃんとかおばあちゃんが使い始めた感じです。ちょうど息子や孫から使い方を教えてもらいFacebookの面白さにはまっている。僕は以前、それなりにお年を召された女性が青色の水着を着て炬燵の上でセクシーポーズをとっている写真をFacebookで見ました。それ以来、Facebookが怖くて開けません。実際にゲートボールのFacebookグループはかなり盛り上がっているようです。
一方写真をベースとしたInstagramは若者に人気があるようです。Facebookと違いテキストを打たなくても良いという手軽さが若い人たちに受けているようです。もしあなたの見込み客が若い人たちであればFacebookよりもInstagramを使う判断がなされるかもしれません。
僕たちが気にしなければいけないのはソーシャルメディアだけではありません。見込み客がよく閲覧する特定のブログや特定のポータルサイトも知っておくべきです。
彼らが読んでいる記事はどんなものでしょうか?あなたの業界で本当に人気のあるブログはなんですか?これらを確認するのがステップ1です。
ステップ2:見込み客が閲覧しているウェブサイトを絞り込む
そしてステップ2は、リストを見直して、すでにある程度の見込み客がいるブログや記事などを2〜3特定することです
ステップ3:ゲスト投稿の受け入れ可否を確認する
ステップ3は、過去のゲスト投稿やガイドラインを検索することです。特定したブログなどにゲスト投稿がすでにあるのならば、彼らはあなたの投稿を受け入れてくれる可能性があります。これはとても重要です。
あなたがゲスト投稿をしたいと思っているブログがあったとしても、そのブログが過去、1度もそういった類の投稿を受け入れたことがないという場合、ブログのオーナーにそれが良いアイディアであると理解させる段階で、いろいろな苦労をすることになります。
しかし、すでにゲスト投稿をおこなっているWebサイトならば、その投稿方法や興味・関心のあるコンテンツについてのガイドラインが用意されている可能性もあります。もし見つからなければ、それでも問題はありません。後ほど説明しますが、メールでゲスト投稿について尋ねるということもできるからです。ただ、やはりゲスト投稿に関するアウトラインが存在するブログの方が、そのルールに従うことができるのでいいですね。
海外にはゲスト投稿を受け入れているブログのリストアップがあります。日本にはそもそもゲスト投稿の文化があまりないので、と言うよりかはやっている人は粛々とやっているので、表立ってそれらを見つけるのは難しいです。
ここは逆張りの発想で文化がないからこそそれをやれば自分が得すると考えてください。もしゲスト投稿の投稿先が10個でも見つかればあなたはお宝を発掘したことになるのではないでしょうか。
ステップ4:ゲスト投稿の目的を再確認する
ステップ4は、ヒントのようなものです。ゲスト投稿に関して、そんなに大袈裟に考えないでください。ここでの目標は、50のWebサイトにゲスト投稿をするわけでもありませんし、1,000人の購読者を一挙に獲得するということでもないのですから。
目標を確認しましょう。それは、すでにトラクション(十分な人気)を得ている2、3個のWebサイトにフォーカスを当てること。そしてターゲットとする見込み客をあなたのメーリングリストに呼び込むことです。フォロワーを一定数引きつけることができれば、それでいいのです。あまりハードルを上げすぎないことが、重要ですね。
ステップ5:ゲスト投稿の申し入れをする
ステップ5は、いよいよオファーです。実際に、目星をつけたプラットフォームのオーナーへメールなどで連絡を取りましょう。ここで覚えておかなければならないのは、このステップをないがしろにしないということ。あまりにも手抜きなメールが多すぎる。
僕もrikiyaishizaki.com のブログだけでなく、僕たちがバックオフィスで管理しているクライアントさんのプラットフォームで、よくこういった類のメールを受け取ります。
「こんにちは!あなたのブログでゲスト投稿を書きたいです。いかがでしょうか?」こういったメールが届くのは、とてもありがたいことです。気分は良くなりますが、正直なところ、こちら側にあまりメリットを感じることはありません。
「忙しいだろうし、あまり記事を書きたくないですよね?僕が代わりに書きましょう」こういってくる人もよくいます。しかし、あまり説得力のあるオファーではないですね。
自分のプラットフォームで誰かにゲスト投稿を書いてもらうということが、何を意味するのかよく考えた方がいい。ゲスト投稿を受け入れるということは、長年の間、購読者との間に築き上げてきた信頼や信用、宝の山々を彼らに受け渡しているのと同じなのです。
プラットフォームのオーナーは、あなたがもし質の良くないコンテンツを公開したり、オーナー自身の信頼を傷つけるような記事を公開したりすることで、そのプラットフォーム自体を破壊してしまいかねないということをよく理解しています。この点を念頭において、よくよくそのプラットフォームを研究し、集中して連絡を取りましょう。
連絡の仕方については少しでもあなたの負担が減るようにテンプレートを作成しました。ただしあくまでの例なので、あなた自身の言葉遣いと業界特有の言葉に置き換えることを強くお勧めします。それではメールテンプレートを見ていきましょう。
ブログの管理者に送るメールのテンプレート
「【名前】さん、こんにちは。僕は【プラットフォーム名】の長年のファンです。ここ数年の間、自分なりに研究した成果を読者に還元するため、あなたのブログでゲスト投稿をしたいと考えています。ゲスト投稿は受け付けていらっしゃいますか?僕は、あなたの購読者に適した【トピック】についての投稿を考えています。購読者のためになる記事を作るつもりなのですが、良ければこれまでの記事をサンプルとして見ていただけますでしょうか。【Webサイトを挿入】は私のWebサイトです。もし良ければ、どんな記事を書いてほしいか教えてください。ここまでお読みいただき、ありがとうございます。」
このテンプレートでは、どのようなことに重点を置いているか分かりますか?あくまで売り込みをするのではなく、会話を始めようとしているのです。初めから売り込みをするような真似はマナー違反です。会話から始めることによってオーナーと良好な関係を築き、有利にスタートを切れるようにしましょう。また自分のコンテンツを提示することで、彼らの購読者にとって価値があるということを分かってもらうこともできるでしょう。
またプラットフォームオーナーの名前を、最初にきちんと書いていることにも注目をしてください。もし複数の管理人がいるようなプラットフォームであれば、ゲスト投稿を管理している人の名前を特定するのがベストです。ぜひ連絡を取る前にリサーチしてください。
個人名を記すことはとても重要です。「関係者各位」といったような文頭だけでは、ほとんどメールは返ってこないと思ってもいいでしょう。もし返信があったとしても、個人的な関係を築くことはできません。そのため誰がオーナーであるのかをしっかりと調べ、そこから書き出しましょう。
もしすぐに返信がなくても焦ることはありません。それが普通ですから。1〜2週間経ってもまだ返事がこないのであれば、もう1通送ってみましょう。「すみません、あなたのプラットフォームにはゲスト投稿の寄稿者はいますか?これだけは知りたかったんです」と。相手からの返事がない場合、できるだけ簡潔なメールを送りましょう。質問だけをして、それ以外は何も書かない。なぜだと思いますか?1通目のメールを見たときに、彼らが返事をするのが面倒だと思ったからです。長すぎるメールを送って面倒臭がられたのですから、2通目はできるだけ手短にしましょう。
最高のネタをゲスト投稿に仕込む
そして、これだけは覚えておいてください。ゲスト投稿には全力を尽くすことです。誰かのWebサイトに投稿するときに「それなりに頑張って書くけど、1番とっておきのネタは自分のブログに取っておきたい」と思ってしまうことがあります。
すでに購読者があなたのWebサイトにいるのであれば、そう思うこともあるでしょう。しかし、ゲスト投稿でのゴールをよく考えてください。それは、プラットフォームオーナーとの永続的な関係を構築して、巨大な価値を生み出すことです。一回限りだけの付き合いではない。まるでムンバイのお土産屋さんのように、一回こっきりの出会いだから少しくらい質の低いものでも騙して売ってしまえ…といった発想を持ってはいけないのです。大学生の当時、たくさんの偽物の時計をつかまされ、インドの税関で全て没収されたのを昨日のことのように思い出します。
だから、そのプラットフォーム自体をよく見せるためにベストを尽くすべきなのです。
ゲスト投稿の公開が近づいたら、Webサイトの無料リソースへリンクする許可を求めましょう。ここからがPSAシーケンスの出番です。そして、そのブログが公開されたら一生懸命プロモーションをするのです。ゲスト投稿をしたプラットフォームには、あなたよりも多くの「いいね」やメーリングリストが集まるかもしれません。しかし、それでもなお、何度もシェアしたりタグ付けをしたりすることを繰り返します。そうすることで、コンテンツの公開に真剣に取り組んでいるということを、オーナーに示すことができるのです。
信じられないかもしれませんが、今MailChimp のユーザ数に肉薄しているコンバートキットというメールマーケティングのプラットフォームは、最初ゲスト投稿からスタートしました。ゲスト投稿で見込み客を集めそこから徐々にビジネスをスケールしていった。
あれだけ大きなウェブサービスですから、たくさんの資本を持ち、初動の段階で一気に広告費を投下してユーザを集めたかのように勘違いしてしまいますがコンバットキットはゲスト投稿の積み重ねによって少しずつユーザ母体を膨らませていきました。
ConvertKit を使っていると、たまに洗練されていないというか、開発者の意図がもろに反映されている、インターフェースを目にします。その度にどこか、親しみを覚えてしまうのは、僕だけでしょうか。なんとなく、泥臭さがあるんです。
あなたはコンバートキットの創業者ネイサンバリーほどの起業家ではないかもしれません。彼らほどのお金を稼ごうと考えていないかもしれません。そうであればなおさらゲスト投稿が有効なマーケティング手段と言えるでしょう。なぜならあれだけ大きな企業をゲスト投稿で作れたのだからそれよりも小さなウェブサービスや企業を作ろうとしているのであればゲスト投稿はダイレクトにあなたの売上に寄与することでしょう。
最後のステップ:コメントに返信する
最後のステップは、ゲスト投稿後にも戦略を継続することです。記事が公開されたら、ブログやソーシャルメディアにコメントが集まるでしょう。それらのコメントに返信をする必要があります。プラットフォームのオーナーだけではなく、そのフォロワーたちとも良い関係を維持し続けることが大事です。
適切なプラットフォームを2〜3個選び、この流れを繰り返せば、1,000人規模のメーリングリストに到達することができるでしょう。もしいくつかのプラットフォームで試してみてもうまくリストが集まらなかった場合には、以下のコメント欄で、僕たちがどのようなサポートをすべきかコメントしてください。
このゲスト投稿戦略を、メーリングリストのオプトインとともに実行すれば、メーリングリストの購読者が1,000人を超えるのにも、そこまで時間はかからないはずです。それまでの過程において、新たな購読者からのコメントやフィードバックがあれば、細心の注意を払いましょう。彼らの意見を将来のコンテンツに取り入れることで、信頼を築き上げることができます。
このモジュールのワークブックには、メーリングリスト作成に役立つ追加リソースが掲載されています。このビデオの下にあるコメント欄へ自由に書いてください。メーリングリストの作成がうまくいくことを祈っています。