今回はあなたのプラットフォームを次の段階へ押し上げる、「プラットフォーム戦略」についてご紹介します。「明確なブランド・アイデンティティ」…「収益性の高いフラッグシップコース」が完成したあとは、どうしたらいいのか?その疑問にお答えするのが今回の内容です。なお現段階において、「明確なブランド・アイデンティティ」「確立されたホームベース」「質の高いメーリングリスト」「戦略的なソーシャル・エンバシー」「収益性の高いフラッグシップコース」など、パーソナル・プラットフォームにおける全ての重要な要素を実現していなくてはなりません。
それはつまり、ビジネスの方向性が決まっており、ブログとメルマガを持っている。ブログとメルマガに一定の読者がいる。さらにメルマガ読者を増やすために、SNSを上手に運用している。メルマガの読者に販売する10万円前後のオンラインコース を持っている・・・これら全てを実現した人にのみ今日のレクチャーは有益な内容になります。そのため現時点で僕らは、通過すべきハードルの最終地点に立っているということになります。しかし見方によっては、スタート地点にようやく立ったとも言えるかもしれません。
プラットフォーム戦略とは、強固なブログとメルマガを持っており、かつオンラインコースを作りあげた人が初めて使える、飛躍の戦略になります。オンラインである程度の地位や名声を得たあなたが次のステージに進み、さらに収益を大きくするための具体的な戦略をお伝えします。
あなたのネットビジネスをプラットフォーム化する5つのステップ
短期間の間にこのビデオを観ているあなたは、どれだけの成果を出すことができたのかについて振り返る時間を取りましょう。最初はアイディアだけで始めたにも関わらず、今では多くのことを達成してきたでしょう。
そこからさらに前へ進むためには今までのような考え方を捨てて、自ら考えて行動し続けなくてはなりません。そこで重要になるのが、次のプラットフォーム戦略です。明確なブランド・アイデンティティや、質の高いメーリングリスト、収益性の高いフラッグシップコースなどと比べても、このプラットフォーム戦略は新しい形になるでしょう。
後ほど詳しく説明する「プラットフォーム戦略シート」をまとめ上げ、それを実行に移すのです。進むにつれて戦略の微調整が必要となるかもしれませんが、原則になる考え方はこれまでとさほど変わりません。むしろほとんど同じといっても良いかも知れません。
僕自身も基本となる戦略は、今まで何度も繰り返してきました。なぜなら繰り返せば繰り返すほど得られる結果は大きく、焦点はより絞られ、正確に実行することができるようになるからです。しかし原則自体はそこまで変わりません。
では先程お伝えしたプラットフォーム戦略シートとは、一体どのようなものなのでしょうか。
ステップ#1:プラットフォーム戦略シートとは何かを理解する
プラットフォーム戦略シートとは、あなたのプラットフォーム戦略をより明確にした内部資料です。もしチームでプラットフォームの運営をしているのであれば、チームメンバーが方向性を見失わないよう基準にするものでもあります。
言い換えれば、プラットフォームの成長を徹底的に追求するために、あなたが注力すべきマスターシートです。あくまでシートであり「テキストブック」ではないということを念頭に置きましょう。
基本的なプラットフォーム戦略シートは、頭文字が全てMから始まる3つの要素で構成されています。その3つとは、Media、Marketing、Monetizeです。
ステップ#2:注力するメディアを選択する
1つ目の要素は、あなたがどのメディアに注力すべきかです。これまでは主にブログに焦点を合わせていましたが、そろそろPodcastの導入を検討しましょう。もしくは、YouTubeチャンネルを立ち上げてビデオコンテンツを増やしてもいいですね。
既存のブログを補完するコンテンツの作成方法は、まだまだ色々なバリエーションがあります。視野を広く見ることが出来れば、あなたの可能性はもっと高まるでしょう。
そしてメディアはあくまで単体のコンテンツです。よくメディアをマーケティングと混同してしまう場合があるため、注意してください。違いを明確にしていないと、より効果的な戦略は作れないでしょう。
僕たちにとってのメディアは、ブログ、Udemy、YouTubeの3つです。これら3つのメディアで情報発信を続け、見込み客との関係を構築するようにしています。海外ではこれらに加えて Podcast をやる人が多いようです。
ステップ#3:ブログはマーケティングではなく顧客との関係作り
2つ目の要素はマーケティングです。ちなみにメディアをマーケティングツールとして扱い、ブログ記事を商品の販売手段として扱うのは大きな間違いです。メディアというのは主に見込み客の問題を解決し、なおかつ彼らと深く関わるものであるべきです。
メディアとはコンテンツを指し、マーケティングはメディアを一手段として考えながら見込み客と関わっていきます。ここの違いを明確にさせておきましょう。メディアはあくまでコンテンツであり、マーケティングはマーケティングです。
そもそもメディアという言葉は、コンテンツを指すときに使用する言葉です。あなたがブログのために作っているものや、近々Podcastやビデオとして配信するものなどを指します。
そしてこれらコンテンツは見込み客の役に立ち、彼らとの信頼を築き、成長させ続けるためのものでなくてはなりません。しかし販売に直接関係してはいけないのです。マーケティングとメディアは全くの別物と考えましょう。
もしかしたら、メディアを「教育のための機会」と捉えると理解しやすいかもしれません。そしてマーケティングは「見込み客を集める機会」と考えてはどうでしょうか。
マーケティングを行う際、どのようなソーシャルメディアプラットフォームを使うでしょうか。マーケティングは見込み客を増やすためにメーリングリストの拡大、及びソーシャルメディアのフォロワーを増やすといった行動が重要です。つまりこれからどのような方法を追求していくのかについて、明確にするべき別のカテゴリになります。
例えば、僕たちはブログのポップアップでリストをとっています。リストを取る際に、リードマグネットを用意するのかそれともコンテンツアップグレードをオファーするのか、もし何らかの資料をプレゼントする場合どのような形式が見込み客にとって魅力的なのかを考える。こういった一連の施策がマーケティングです。
ステップ#4:マネタイズを強化するためにファネルを導入する
3つ目の要素はマネタイズです。つまり収益化を指します。現段階であなたは初めての商品を作り出し、リサーチを行っていますよね。そしてアフィリエイト商品をプラットフォームに組み込み、収入源として活用する方法を学びました。今ではフラッグシップコースにおける一連の活動をスタートさせています。
プラットフォームをより活用し、今あるリソースを用いて収益を増やし、ビジネスを次の段階に引き上げましょう。マネタイズを次のレベルに進める準備は整っています。
僕たちのマネタイズ経路は主に3つです。自社で販売するオンラインコース の売上と、コンサルティングの顧問契約、法人との業務委託の3つです。
僕たちはClickFunnels を使いセールスファネルを構築しています。何の目的もなくセールスファネルを作っているわけではありません。すべてのセールスファネルは先ほどお伝えした3つの商材、オンラインコース 、コンサルティング、業務委託を売るために作られています。
マネタイズを考えたときに、フラグシップとなる自社商品を持っていると、「今自分たちはどの自社商品を売るためにセールスファネルを作っているのか?」を考えやすくなります。多くの人は毎年のように新商品を開発し、それを売るための出来の悪いセールスファネルを作り、販売期間が終了するとそれらセールスマテリアルを廃棄する。こんなことを繰り返していては、いつまで経っても労働集約型のビジネスモデルから抜け出すことはできません。
セールスファネルを1つ作ったらそれを永遠に使い回すつもりで、毎日のように洗練させていく方がビジネス的に効率が良いです。
ステップ#5:3つのMを活用してプラットフォーム戦略を進めていく
まとめるとメディア・マーケティング・マネタイズという3要素が、今後あなたのプラットフォーム戦略の重要な柱になっていくということです。
3つの言葉が全て「M」から始まるのは全くの偶然ですが、覚えやすくていいですね。とても重要な項目なので、3つのMを活用して戦略を進めていくことを頭の隅に入れておいてください。
もう一度繰り返します。
僕たちのメディアは、Udemy、YouTube、ブログです。これらの媒体を利用してコンテンツの提供と情報発信をしています。
僕たちのマーケティングは、いったんすべてのトラフィックをブログにランディングさせ、セールスファネルへと繋がるポップアップへと誘導します。ClickFunnelsで構築されたセールスファネルがお客さんを教育し商品を販売します。
僕たちのマネタイズは、オンラインコース の販売と、コンサルティングの販売、業務委託の販売の3つです。
僕たちはこれらMedia、Marketing、Monetize の3つを固定してここ5年ほどはこの3つをグルグル回し続けています。
儲かるネットビジネスを実現する4つの考え方
ここであなたは、プラットフォーム戦略シートについて疑問に思ったかもしれません。「なぜ、これが重要なのか?」と。
最も重要な理由は、プラットフォーム戦略シートがあることでやるべきことに全力で集中できるということです。戦略がなければ、方向性がブレてしまうことはよくあります。例えば「今はライブ動画が流行っているようだし、やってみようか」とか「自分で本を出版したほうがいいのかも」とか。
さまざまなものに気が散ってしまうと注力できず、圧倒的な結果は出せません。世の中の流行に動じてはいけないということですね。いちいちものの流行に反応してしまっては、前進するのが難しくなります。
グレッグ・マキューンの「エッセンシャル思考」という言葉を知っているでしょうか。彼は大多数のものが重要だと考える思考の人を、たくさんの矢印がさまざまな方向を向いた円に例えて描きました。これではほとんど進歩はありません。
一方で本質を意識し、矢印が常に一方向を向いている円は大きな進歩を遂げることができます。プラットフォーム戦略においても、表面上の重要そうに見えることよりも本質に重きを置くべきです。
「これをやってみようかな…。でも、今は時期じゃない。ひとまずウィッシュリストに入れておこう」といった感じで、自分を言い聞かせ、本質を大事にしてほしいのです。
考え方#1:プラットフォーム戦略シートは3ヶ月に一回書き直せ
プラットフォーム戦略シートを作る頻度は、ある程度の期間を作って洗練させていきましょう。初めてプラットフォーム戦略シートを作るのであれば、今まで考えたことのなかった質問について考えていかないといけません。これはかなりの時間と労力がかかることになるでしょう。
この作業で参考になるのは、顧客にどうイメージしてもらいたいのか?を考えるブランド・アイデンティティや、提供する価値を考えるバリュー・プロポジション、初期段階で作成したプラットフォーム・ビジョンなどです。しかし多くの場合は、ゼロから作ることになるでしょう。
一度作ってからは1年に1回の更新にし、うまくいかなかった戦略を真剣に練り直す時間を持つのがおすすめです。さらに四半期に一度、プラットフォーム戦略シートの見直しを行いましょう。
3ヶ月に一度は作ったドキュメントに目を通し、今自分が戦略上どこにいるのか。実行していないアクションはないか、より効率的にできることはないか。機能していないものはないか、といった確認と見直しをします。
四半期に一度見直しの時間を取ることによって、微調整を加えることができます。つまり理想的には、3ヶ月に1度の頻度が望ましいでしょう。ただそれができないとすれば、最低限1年に1度は、プラットフォーム戦略シートが正しく作れていたのかどうか検討する時間を取りましょう。
考え方#2:転換期は「もうやめよう」と思った先にある
例えばあなたが、毎週YouTubeチャンネルで動画を公開すると決めたとしましょう。数週間続けた結果、思ったよりも結果が得られず、何か別のことをやろうと悩み始めます。この段階で別のことをし始めるというのは、とても簡単なことです。
こういった考え方をする人はとても多いです。僕はいつもセス・ゴーディンの「The Dip」を思い出します。彼は「The Dip」で、何かに行き詰まったときはどうやって結果を得るかについて話しています。思ったような結果が得られなければ、多くの人がすぐに諦めてしまいます。しかし諦めずにもう少しだけ前に進めば、そこから成功を得られる可能性は思ったよりも高いのです。
僕自身、自分の人生の中で何度も体験してきた原則のような感覚があります。なぜなら僕はブログを始めてからの4年間、月間1,000人以上のユーザー・アクセスを達成することができませんでした。しかし、突如として転換期を迎え、今に至ります。プラットフォームの構築について話すとき、僕はいつも決まってそのときのグラフを見せています。
もし僕がこの転換期を迎える前にブログを諦めていたら、今この体験をお伝えすることさえできなかったでしょう。きっと僕の代わりに、他のプラットフォーム・ビルダーが話していたはずです。
今では幸いなことに、転換期を迎えるのに4年もの月日を費やす必要はなくなりました。しかし当時は周りに僕しかいなかったので、従うべきモデルもなく、当然このコースもありませんでした。
考え方#3:プラットフォーム戦略シートの長さは最大で5ページ
実際にプラットフォーム戦略シートを作るとして、どれくらいのボリュームを想定したほうが良いでしょうか。これはプラットフォームによって異なりますが、10ページを超えるべきではありません。
通常は2〜5ページ程度が望ましいでしょう。もし文章を書いているうちに10ページ以上になっている場合は、戦略を詳しく書きすぎています。増やしすぎたページから、ある程度のゆとりをもたせて目安のページ数に削って行くと良いです。
多くの場合、詳細に書きすぎたアクションプランは、いろいろなことを先延ばしにするための言い訳になりやすいです。ですがプラットフォーム戦略シートで重要なのは、自分が何をしたいのかだということを忘れてはいけません。つまりビジョンを明確にし、そこにどうやって到達するのかを決めることになります。
僕がまだ大学生の時にアルバイトしていた頃、目にして驚いたのは、何度も現実離れした戦略資料が作られることでした。通常、戦略会議が開かれて戦略文書のようなものが作られます。進行役が議論を促し、入念な行動計画や目標、戦略的な優先事項が書き出されるのです。
コビー博士の7つの習慣をベースにしたフランチャイズチェーンの個別指導塾でバイトしていました。毎週金曜日に、塾長と講師ミーティングが開かれます。塾長はこうやりたいとかああやりたいとかいろいろ理想を語るのですが、ほとんどが7つの習慣に書かれていることの受け売りでした。「生徒との信頼残高を増やせ」と命令されたところ、僕たちは具体的に何をすればいいか全くわかりません。そもそも塾長と僕たちの関係は冷め切っていたので、残高は0どころかマイナスでした。
ちなみに北海道の円山にあったこの塾は、社運を賭けたティッシュ配りが失敗して資金繰りに困り、潰れました。
頭でっかちになって、市場の求めるものを提供できていない事業と全く同じ構造が、僕のバイト先にはありました。
意味のない会議やら、書類ばかりが重ねられる。そんな重要書類が8センチメートルほどのバインダーに閉じられていきますが、オフィスに持ち帰って棚に保管されたら最後、誰も再び目を通すことはありません。しかしあまりにも詳細に書きすぎたのです。詳細は二の次です。なぜなら、細かいことはその時々によって変わってしまうからです。
考え方#4:YouTubeでコケたって何度でもやり直せる
もしプラットフォームの目標が不安な領域にあるのであれば、ゴールに至るまでの道筋を見出すことはできないでしょう。なぜならその目標は、あなたの経験や実力の範疇を超える目標設定だからです。だからいろいろと試行錯誤し、その場で手法を柔軟に変え、目標実現のために邁進していかなければなりません。
しかしいろいろなことにチャレンジする上で、ミスを犯すことは悪いことではありません。例えば僕がやっているYouTubeのチャンネルも、初期に投稿していたあまり質の高いと言えない動画のせいで、長い間チャンネルの成長が滞っていました。そこから専門家の意見を取り入れて、立て直した過去があります。もしあなたが何かを試してみてうまくいかなかったのであれば、それはそれでいいのです。なぜならあなたは、そこから何かを学ぶことができたはずだからです。明日はその学びを糧に、別のことを試してみましょう。それが成功への鍵です。
Michael Hyattの「Your Best Year Ever」では、目標設定プロセスをさらに深く掘り下げる手段を提供しています。紹介した内容と全く同じ通りにやるべきだとは言いませんが、少なくともバインダーに閉じたまま2度と見ることがないようなドキュメントは作るべきではありません。
プラットフォーム戦略シートは、あなたのプラットフォームを上の領域に押し上げるためのものです。だけどあなたのライフプランを体現するための、熱量のこもった生きたものでなければなりません。ドキュメントに書かれた目標こそがあなたの目的とするゴールであり、書かれた手段こそが実際の通るべき道筋です。
まとめ:プラットフォーム戦略があなたのビジョンを明確にする
プラットフォーム戦略は、あなた独自のプラットフォーム戦略シートを作成するものです。しかし詳しく書き出しすぎてはいけません、ある程度の余白をもたせれば変化する状況で柔軟に手法を変えられます。
そして書き出すことにより、今まで不明瞭だった未来像がハッキリと見えてくるでしょう。プラットフォーム戦略シートを作ることは戦略的に物事を捉えられる他、より強固にあなたのビジョンを明確にする効果もあります。
さぁそれでは、次はあなたの番です。このモジュールのトレーニング・ビデオを参考にしながら、独自のプラットフォーム戦略シートを作成していきましょう。これで、コア・カリキュラムを修了する準備が整います。
もしここまでの流れについてわからない点やご質問があれば、下記のコメント欄でお知らせください。もう少しで終わります。ここまでついてきてくれてありがとうございます。あなたのプラットフォームがどのような衝撃を世界に与えてくれるのか、とても楽しみです。