僕がこれまで経験したのは2つです。
- マーケットプレイス(Udemy)を利用する
- セルフホスティング(Teachable)を利用する
今回お届けするノウハウはこちら
1. マーケットプレイスを利用する
マーケットプレイスといえば、今はUdemyの一強です。海外でも同じような状況です。Udemyに次いでシェアのあるSkillShareですが、Udemy長者はたくさんいても、SkillShare長者というのは聞いたことがありません。ということでマーケットプレイスを利用するといっても、それが意味するのはUdemyを利用すると同じことです。
Udemyの利点は、集客が不要になること。普通、ジョイントベンチャーをしてもアフィリエイトを使わない限り自分たちでお客さんを集めなきゃいけません。でもUdemyの場合であれば、Udemyが勝手にお客さんを集めてくれます。ビジネスがうまくいくかどうかは集客にかかっているといっても過言ではありません。その集客が不要になるということは、つまりUdemyを使った時点でジョイントベンチャーの成功が確定しているようなもんです。
月収100万円は「成功」ですか?
とはいえ、この成功の定義は人それぞれ違います。月々1万円で不労所得が入ってくれば嬉しい人もいれば、10万円じゃなきゃダメと言う人もいるし、100万円でも満足しない人もいるでしょう。
実際にUdemyでジョイントベンチャーしても、それほど満足のいく収入は得られないかもしれません。少なくともセルフホスティングを利用して高額な商品を販売するモデルよりかは儲かりません。
これは石川さんと佐藤さんと一緒に作った「メルカリで不用品販売をはじめたい方のメルカリ初級完全ガイド1.0」というコースです。これはベストセラー化している商品です。
Udemyで「ベストセラー」のタグがつくのはごくごくわずかですが、それでも月々のコース収入は$32.53。もちろんボーナスレクチャーから自社商品に誘導すればさらにLTVは上がりますが、Udemyの売上だけを見ているとそれほど魅力的な数字ではありません。
なぜそれほど儲からないUdemyを使うのか?
じゃあなんでUdemyを使うのかと言われれば次の2点に集約されます。
- 作業量が少ない
- 継続的に売上がある
インターネットビジネスにおいて集客が不要であることのインパクトは語り尽くせません。作業量が大幅に減ります。僕がUdemyに魅了されているのもこの点においてです。慣れると撮影から編集、アップロードを含めて1日でコースを作ることができます。そんな1日で作ったコースが毎月一定の収入をもたらしてくれるのですから、仮にコース収入が小さくとも満足することができます。
さらに簡単にコースを作れるがゆえに、複数のコースを作ることができます。塵も積もれば山となる、の格言通り、月々の収入が$30前後のコースでもそれが10あれば$300の収入になるし、それが100あれば$3000になります。
実際に、この執筆段階(11月29日)でのUdemyの収入は$3000を超えています。
調子の良い月は$6000を超えます。僕がこの$6700のコース収入を得た時、宮古島で長期のバカンスをしていました。文字通り、メンテナンスなしでこの収入を得られたので、本当の不労所得です。
1コースの売上が$12で、手数料が$3〜$5だとしても、トランザクションが1000あれば売上は$3000〜$5000に到達します。Udemyが1ヶ月の間に1000コースも売ってくれるのか?という疑問はあるかもしれませんが、それに対する答えはシンプルです。「はい、売ってくれるんです」。そのくらいUdemyには集客力があります。
Udemyは継続的で安定的な収入源
さらにUdemyの長所は「継続的に収入を得られる」という点です。
先ほど紹介した佐藤さんと石川さんとのジョイントベンチャーコースは、確かにピンポイントで見れば$30の売上です。でもこれが半年、1年、5年と売れ続ければそれなりに大きな収入になります。何より魅力的なのは、繰り返しますが、ローメンテナンスです。1年売れ続けても、やることはほとんどありません。(僕の場合、石川さんと佐藤さんのコースにはプロモーターとして参加したので本当にやることはゼロです)
2. セルフホスティングを利用する
self-hostingとかself-hostedとか表現されます、海外では。うちの奥さんはself-hostedが正しいわよ、といっていました。どっちでも良いです。
単刀直入に。セルフホスティングは難易度が高いです。Udemyの場合であれば、コースを作るだけでいい。でもセルフホスティングの場合、自分たちでUdemyがやっていることをやらなきゃいけない。具体的には…
- 動画のホスティング
- 顧客の管理
- 決済サービスの導入
- さらに、プロモーションを強めるために
- 締め切りツールの導入
- ランディングページの作成
などを自分で調達しなきゃいけないし、さらに集客を考えると
- ブログの更新
- YouTubeに動画のアップロード
- Facebook/YouTube/Instagram 広告の利用
等々をカバーしなきゃいけません。
morefree.meのリソースリスト
具体例を見ながら詳細を確認します。例えば、根本さんとやっているmorefree.meのビジネスモデル。使っているツールと料金をリストアップします。
- Teachable(毎月$99)
- Stripe
- Squarespace(毎月$18)
- G-Suite(毎月600円)
- Zapier(毎月$20)
- Canva(毎月$20)
- Google Drive(毎月6000円)
- Deadline Funnel(毎月$67)
- ConvertKit(毎月$29)
さらに写真を撮影するために、30万円するミラーレスカメラと10万円のレンズを使っています。撮影する場所に4万円もお支払いして…と表面には出てこない隠れコストがたくさんあります。こう言った必要経費を削ってしまうと、ビジネスモデル全体のクオリティが下がってしまうので、お金を払う必要のある部分ではしっかりとお金を払ってしまいましょう。
セルフホスティングは総合力
これらツールは買うだけじゃダメで、使い方を覚えなきゃいけません。しかも有機的にツール同士を繋げていく必要があります。Squarespaceのオプトインページの中にConvetKitの埋め込みコードを挿入し、ConvertKitで作成したシーケンスをオートメーションの「Rules」にしたがって自動で流す必要があります。
さらに自分でブランドカラーとブランドイメージを決める必要があります。最近のお客さんの目は肥えていますから、デザインがダメだったらセールスファネルの入り口にすら入ってきてくれません。しょぼいオプトインページを見て、あ、なるほど、この人はデザイナーを雇うお金もないんだな、と判断されて直帰されてしまいます。
セルフホスティングは、いわば総合力です。すでに集客力があり、デザイン力がり、強力なオファーを作れるUdemyという一企業がやっていることを、あなたとあなたのジョイントベンチャーパートナーがやらなきゃいけないのです。
セルフホスティングは儲かるけど…
セルフホスティングでジョイントベンチャーをやったほうが儲かる。これは間違いありません。感覚値ですが、だいたい10倍〜100倍の売上の差が出ます。そのくらいセルフホスティングは儲かります。一方で、僕はジョイントベンチャーのビジネスが失敗している例をたくさん見てきました。あるビジネスモデルは両方に実力がないために失敗し、あるビジネスモデルは片方に実力がないために失敗していました。あるビジネスモデルはデザイン力がなく、あるビジネスモデルはオファーが弱いために失敗していました。
そうジョイントベンチャーは、どこかが欠けていたらうまくいかないのです。これは我が身を振り返ってもそういえます。僕も数え切れないほどジョイントベンチャーで失敗しました。失敗したジョイントベンチャーのビジネスモデルには、2人の力を持ち寄っても足りない部分が必ずあったのです。
逆にいうと、全てのポイントにおいて(デザイン、オファーの強さ、集客力、コンテンツの魅力、見込み客の数、ステップメールの強さ、締め切りの強さ、LPの成約率の高さ)合格点を超えているビジネスは確実に成功します。
キツイ言い方かもしれませんが、しょぼい人が力を合わせても意味がないのです。そしてどちらか片方がしょぼくてもやっぱりジョイントベンチャーはうまくいかないのです。
特にセルフホスティングの場合はやらなきゃいけないことが多いので、失敗する確率はぐんと高まります。