YouTubeのメンバーシップでこんな質問をいただきました。
「ところでオランダで普通に暮らしていくには月額どのくらいのインカムが必要なのですか?」
インカム。収入ですね。たぶん毎月100万円くらいの収入があれば、困ることはないんじゃないかなと思います。
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オランダの賃貸
一番高いのが賃貸です。僕たちは今、家賃20万円の場所に住んでいます。もしこれがアムステルダムなら、たぶんくらいするんじゃないかなと思います。アムステルダムでは、一人暮らしで毎月1500ユーロが下限だと不動産屋さんから教えてもらったことがあります。
正直、賃貸以外の生活費については、調べたことはありません。たぶん、僕の妻も毎月どれくらい使っているか把握していないはずです。それはたぶん、お金を無駄に使っているという感覚がないからだと思います。
僕は人生の半分を競馬場と競艇場で過ごしてきましたが、お金を無駄に使っている時ほど出費に敏感になります。これ、ギャンブル中毒の人ならよくわかると思います。例えば、競馬場で1万円スってしまうとします。その後にユニクロに行くと、ああ、1万円もあればウルトラライトダウンと、ヒートテックと、フリースも買えるんだなってことに気づき、後悔し、ギャンブルをやめようと刹那的に思うけど、寝て起きたらまた競馬場にいる自分を発見します。それが中毒というものです。
僕らは小さい子供が二人もいるのでレストランにも行けないし、栄養面を考えてUber Eats を使うこともほとんどありません。1500円くらいでトンカツ定食を食べれる場所が近くにあればいいんですけど、オランダにはそういった価格帯で美味しいレストランは皆無です。ブランド品を買うわけでもないし、お金を貢ぐ相手もいませんし、お酒に溺れているわけでもない。
僕に限らず、あなたも、普通程度の収入を得ていて、普通程度の出費しかしないのであれば、仮にオランダのような生活費が高いと言われている場所でも、それほどお金の心配をすることなく生きていけるんだと思います。僕自身、今よりもお金がなかったときにニューヨークに1ヶ月滞在したこともあります。シドニー、シンガポール、シカゴ、バンクーバー、クアラルンプール、ハノイ、釜山でも長期滞在しました。オランダに来る直前まで、いろんな場所に住んできましたが、どこかが特別高いということは感じたことはありません。地元の人しか知らない安くて美味しいお店があるように、その地域にしばらく住めばお金を節約しつつ効用を高める方法を自然と身につけていくものです。ニューヨークに住んでいる時は、セブンイレブンで$2のピザを食べてましたし、ベトナムではプール付きの大きな家に1ヶ月6万円で住んでいました。無駄遣いをしない限り、インターネット経由からある程度の収入があれば、世界中どこでも生きていける、これが偽りのない感想です。日本人の平均年収くらいもらってて、無駄遣いをしていないのであれば、きっと毎月の出費を勘定することなく、また来月の収入を試算することもなく、世界中どこででも生きていけるはずです。
これから羅列していく光熱費、健康保険、食費、外食費、移動費、教育費、保育費、通信費、娯楽費などもあくまでもただの数字です。厳密に為替を用いて計算したわけでもないし、クレジットカードや銀行の明細を確認して数字を確認したわけでもありません。だいたいこのくらいという丼勘定で試算しました。
オランダの賃貸に限らず、全ての生活費は、人生の優先順位に照らし合わせて、いかようにも変化させることができる値です。食に強いこだわりがあれば僕ら以上の出費になるだろうし、習い事に興味がなければ娯楽費などはゼロにできます。あくまでも人それぞれだという点を理解した上で続きをご覧ください。
オランダの光熱費
実は知らないんです。毎月€200を大家さんに支払っていて、1年経ってから帳尻合わせをする仕組みなので、毎月のガス代とか電気代とか全くわかりません。でもたぶん、うちは追加でお金を払うことになります。サーフィンに来ている友達に聞いても、大体の人が追徴されているようです。Expatistanという世界の都市ごとの生活費を算出しているサイトによると、85平方メートルのおうちに二人で住んだ場合、平均で1ヶ月€166かかるそうです。うちの場合は、4人家族なので単純計算2倍にはならなくとも、1.5倍くらいにはなるんじゃないでしょうか。そう考えると、毎月請求されている€200は妥当な数字です。いきなり1年分を支払えと言われて、その金額の大きさにびっくりするよりかは、毎月€200払っておいて、後でちょっとだけ追徴される方が、なんとなく合理的に思えてきます。毎月3万円くらいと考えておきましょう。
オランダの健康保険
健康保険の比較サイトにいくと、一覧で金額が見れます。そうです、オランダの健康保険は、複数の選択肢の中から自分たちで選ぶシステムです。デフォルトで表示されている€110は、最低限のものです。この中に歯の治療費は含まれていないので、年に2回のクリーニングを追加したり、あるいは虫歯になることを見込んでオプションをつける人がほとんどです。オプションをつける時も、来年子供を産むつもりはあるか、とか海外旅行保険も含めるかとか、代替治療を希望するか、決められた病院にいくかそれとも全ての病院で使えるものにするかなど、たくさんの質問事項に答えていきます。もちろんこれら質問に対して「子供を産むつもり」「歯も虫歯になる予定」「海外旅行もガンガン行く」し「代替治療を受けたい」と答えていくと、保険費用は上がっていきます。だいたい一人当たり€200と見込んでおきましょう。
18歳以下の子供は無料です。親の保険に自動的に組み込まれます。いま、息子と娘が歯医者に行っていますが、これまで請求されたことはありません。それどころか、歯ブラシやら、タイマーやら、おもちゃやらと色々と物をもらってきてました。娘が歯医者に行ってたくさんおもちゃをもらって帰ってきたのを見て、息子さんは「俺も行く」と意気込んでいました。歯医者に行って早速、歯科医に「治療おわったら、僕もおもちゃもらえる?」と聞いてて、妻は赤面していました。
オランダの食費
さてさて。先ほど妻に聞いたら、ネットスーパーで毎週€200くらい使うそうです。じゃあ1ヶ月だと€800くらいですね。これが食費。毎月10万円ほど。日本のネットスーパー「おうちでイオン」を使っている時も同じくらいの金額だったはずです。オランダが特別高いってことはないんだと思います。卵12個で500円ほど。リンゴ1kgで300円。ワインが1000円ほど。パンは1個150円。牛乳は1リットル200円ほど。苺は1パック300円。これは日本よりも安いですね。アジアの食材を販売しているお店で豆腐を買ったら1パック500円ほどしました。これは日本よりも高いですね。
オランダの外食費(レストラン)
外食について見ていきましょう。うちはほとんど外食しません。小さい子供がいるから外で食べてもリラックスできません。吉野家とかガストみたいな、お手頃な値段でまあまあ美味しいお店というのが皆無です。マクドナルドでは1つのセットが1000円ほど。日本の1.5倍から2倍の価格です。以前、イタリア人のガブリエルとロッテルダムでレストランに行きました。€60のコース料理を頼みましたが、前菜以降の料理が出てきません。会計を済まそうとしているガブリエルに聞いたら、今先ほどあなたが食べた鶏肉料理がメインで、その横に乗っている野菜が前菜とのこと。まじ?まあ多少の脚色はあれど、オランダで外食をするというのはそういうことです。
オランダでの習い事にかかる費用
僕は、土曜日を除いてほぼ毎日ビーチでサーフィンをするか、室内スキー場でスノボとスキーをしています。こういった習い事のお金を計算してみましょう。オランダ人は習い事が好きなんだと思います。これまでいろんなジャンルのレッスンに参加してきましたが、何か習い事をするのは彼らの生活の一部なんだなと思う機会が何度もありました。例えば海に行けば、たくさんの人たちがマリンスポーツを楽しんでいます。階下に住むエリックも、よくヨットで航海に出かけます。丁寧に手入れされた赤色のアウディに荷物を詰め込み、無事を祈っててくれと言葉を残し走り去っていきます。
かくいう僕たちも、いろんな習い事をしています。うちの妻はオランダ語のランゲージスクールに通っています。1回のレッスンが3時間で6000円です。毎週通っているので、毎月24000円ですね。うちの息子はキックボクシングジムに週3で通っています。これが毎月1万円ほど。僕は週に3回サーフィンをします。そのうち2回はインストラクターと一緒にやっています。これが毎月2万円。スノボとスキーは、入場料とギアのレンタル込みで毎月1万円。こちらは年間パスを購入していますから、12で割った金額です。さらに毎週木曜日の午後にギターのプライベートレッスンがあります。ギターの先生に1時間€40を支払っています。月額に換算すると、2万円ほどでしょうか。
フィットネスジムに毎月1万円ほど払っています。これまで自重で筋トレしてましたが、子供がキックボクシングを始めたタイミングでフィットネスジムに通い始めました。子供を待っている間にマシンで筋トレしてます。
合計、9万円ほど習い事にかかっています。
いったん定住して、子供が学校に行き始めると、以前みたいにバックパッカーするわけでもないし、旅行に行く回数もグッと減りました。これまで航空券やホテルに払ってきたお金に比べれば、毎月9万円の出費なんて安いもんです。そのために働いているとも言えます。
僕みたいなストレスに弱い人間は、1日8時間以上仕事して、上司に詰められて、家に帰ってYouTubeで猫の癒し系動画だけを見るような生活を送っていると、お金はかからないかもしれませんが、確実に精神を病んでしまいます。
労働市場における自分の価値を高めて、働く時間を減らして、たくさん好きなことをすることで、やっと自分のメンタルを正常に保てているような状態です。
僕の友人に、高給取りの弁護士がいます。仮にAさんとしておきましょう。彼は世間が羨むような報酬を得ています。先日、彼と一緒にクリニックに行って腸内環境を調べてもらいました。検尿したおしっこを凍らせて、FEDEXのメディカル便で検体が腐る前にアメリカのバージニア州まで送りました。血液検査をして、毛髪検査をした結果、僕たちは病人からはほど遠いほどの健康だと言われました。健康診断を受けても問題は検出されないと。ただし、最上級の健康を目指すには、腸内環境を整えたほうがいいとアドバイスをもらいました。僕たちは今、お医者さんと管理栄養士のマンツーマン指導のもと、カゼインフリー、カフェインフリー、グルテンフリーの生活をしています。そしてたくさんのサプリメントを飲んでいます。あくまでも暫定的なもので、腸内環境がよくなればまたパンを食べてもいいし、ヨーグルトも食べてもいいそうです。サプリメントもやめていいそうです。Aさんは僕よりも若干、腸内の環境がよくないようでした。サプリメントの量も僕よりも多いし、食事制限も僕より厳密にやっています。
Aさんはドクターに尋ねました。「なぜ僕の腸内は汚れているのですか?」と
お医者さんはこう答えました。「大抵の病気は、ストレスと食事が原因です。もしAさんが石崎さんのように週4時間しか働かないのであれば、病気になることはないでしょう」と。「そういう意味で、オンラインコースを販売するビジネスモデルは、労働時間が少ない割に収益性が高いので、病気にならない1番の仕事です」と付け加えられたところで、僕ら3人はZoomミーティングで爆笑していました。でも、これって笑い事ではないと思うのです。あなたが日本にいたとしても、仮にオランダに来たとしても、仕事だけの人生だったら病気になってしまいます。それは生活費云々の問題ではありません。あなたが病気になり死んでしまえば、可愛いお子さんにもう会えなくなります。愛する奥さんになんて言葉を残して死んでいくのでしょうか。僕が習い事や趣味にお金を使っているのは、それはただ単に「好きなことだけをして生きていたい」というだけではなく、ストレスフルな人生から脱却して長く楽しく家族で生きていきたいという切実な思いからやってきているものです。アジア人は欧米人に比べて、自殺する確率も高いし、鬱になる割合も高いです。精神疾患を抱えやすい遺伝子のS型が人口の80%を占めるという研究もあります。つまり5人に4人は、ストレスに弱いのが日本人です。自分はストレスに強いと思い込んで過労して遊ばないのも1つの選択ですが、自分はストレスに弱いと認めて、人生からストレスを減らすために生き方を変えるのも1つの選択です。僕はストレスに弱いです。だから習い事にたくさんのお金を使って、人生における好きなことをやっている割合を増やす努力をしています。習い事というとわりとライトな印象を受けますが、僕にとっては生命の存続に関わる事項でもあります。
オランダの移動費
次は移動にかかる費用ですね。僕たちは車ももっていませんから、移動は基本的にトラムとバスと徒歩です。トラムとバスの料金ですが、日本とそれほど変わらないんじゃないかなと思います。少なくとも特別高いとかそういうことはないはずです。大学生の頃、図書館でTOEICの勉強をするためにわざわざ澄川駅から札幌駅まで地下鉄で移動していましたが、片道250円ほどだったと記憶しています。僕の家からビーチとか室内スキー場まで片道€2くらいなので、似たようなもんじゃないでしょうか。
ちなみに交通機関の支払いに、Apple Watch が使えないので、ちょっとだけ不便です。
土曜日を除きほぼ毎日、海かスキー場に行っています。往復で500円ほどです。1ヶ月1万円ほどでしょうか。
オランダの教育費・保育費・幼稚園の費用
次は教育費・保育費・幼稚園の費用ですね。
息子の小学校は無料です。不定期で学校から任意の寄付のような支払いを求められます。それらもたいした金額ではありません。年間10万円を超えることはないと思います。もしこれがインターナショナルスクールであれば、学費が発生するようです。妻が通うランゲージスクールには、子供をインターナショナルスクールに入れているインド人のママがいます。彼女によると、毎年80万円ほどの学費がかかっているそうです。
幼稚園は、無料ではありません。前年度の所得によってかかるお金は変わるようです。うちの娘は2歳の頃から幼稚園に通っています。曜日によって、午前の日と午後の日が変わります。例えば、月曜日は朝8時30分から11時30分まで、というふうに。ACCESSという英語圏のママ友ネットワークには1時間あたり€8、だいたい1000円と考えておけばいいと書いてありました。週に3日、3時間ずつ子供を幼稚園に預けるなら、1ヶ月で合計36時間ですから、3万6000円となります。
もし両親が共働きで、もっと長く見てもらいたいと言うことであれば、デイケアや保育園の選択肢があります。
サーフィン仲間に共働きのママがいます。彼女は朝8時から午後6時まで子供をデイケアに預けており、1日€80発生するそうです。月に20日預けたとしたら、毎月20万円ほどかかる計算になります。そのママも、その夫も比較的、多く給料をもらっていると本人が言っていました。高給ゆえ、政府から税金還付や手当てはほぼないに等しいとのこと。オランダでは、子供が小学校に入るまではお金がかかると言われています。
これは僕の主観的な感想になりますが、オランダは経済がよく回っていると思います。僕はかつて高校生の時、テレアポのバイトをしていました。アポの成約件数に応じてベースアップしていきます。最高で時給1600円まで上がりましたが、きっとオランダでは時給1600円では求人しても人は集まりません。2019年、ビザの申請のためにロッテルダムのお部屋を一ヶ月借りました。ルームメイトのイタリア人・ガブリエルはプログラマーで、週4で月に€5000の給料をもらっていると言っていました。毎月60万円ほどでしょうか。オランダ人の平均所得が世界第6位なのも理解できます。
賃金が高ければ、人的なサービスの値段も上がります。オランダのレストランや飲食は一般的に高額です。それは人が介在するサービスだからであり、彼らの時給が高ければ、当然ながらその分が支払い金額に上乗せされることになります。
まるで鶏と卵の関係のように禅問答にはなるのですが、お客さんに請求する金額が高いから給料も伸びるのか、あるいは給料を高く設定しているからお客さんに請求する金額も高くなるのか、僕にはよくわかりませんが、少なくともそのビジネスが続いている以上、その価格にお金を払う人たちがいることは間違いありません。
僕はオランダに来る前に沖縄県の名護市にいました。家の後ろにほっともっとがあり何度か利用しましたが、どうやって250円で弁当を作っているのかいまだに不明です。アプリで購入してお店に弁当をとりに行くと、手際よくテキパキと弁当を作るおばちゃんたちを発見します。もしかしたら僕らがほっともっとの弁当に1000円でも2000円でも払うようになれば、おばちゃんたちの時給は上がるのかもしれません。そういう意味では、過度な価格競争は働き手にとってあるいは経済にとって不健康なものなのかもしれません。
それは僕が飯の種にしている、インターネットビジネスでも同じです。忙しそうに働いている人たちを見ると、商材の単価が安いことに気づきます。彼らは自らの能力を過小評価して、お客さんは「このくらいしか払ってもらえないだろう」と決め込んでいるように思います。労務を提供する側も、これくらいしかお金をもらっていないのだから、相手に与えるものはそこそこのものでいいと考えてしまいます。そういった悪循環を繰り返していると、労働市場における価値ってずっと低いままなんじゃないでしょうか。だってスキルも伸びないからです。
僕がお勧めするのは、まるでオランダ経済のように一旦、高い金額を自分の商品やサービス設定してみることだと思います。例えば商材に1時間10万円のコーチングセッションを用意してみるとか。1時間で10万円の価値を相手に提供しようと考えたとき、僕たちは真剣に悩みます。何をすればいいか考えます。工夫が生まれます。もしスキルが足りないのであれば、技術を磨くために努力するようになります。そして最初の成約があったときにフリーランスとして大事なことに気付きます。「こんな高い商品にもお金を払う人はいるんだ」ってことに。それもたくさん。
オランダに来て、何かを安いところから買うという発想がなくなりました。そもそも価格競争が存在しないので、どこに行っても商品の値段は同じです。Amazonにある商品がちょっと安いくらいですが、Amazon.nl の品揃えはしょぼいです。仮に欲しい商品が見つかったとしても、フランスやらドイツの倉庫から発送されるので時間がかかります。途中で商品がなくなることもあります。3ヶ月に1回くらいのペースで、商品の未達を経験します。最近、うちの妻がジェイミーオリバーの7 ways という本を買いました。届くまでに1週間かかるそうです。1週間、ワクワクして待ってみても本が届かない。Amazonに連絡してもあと1週間待ってとのこと。さらに1週間待っても本が届かず、ようやくカスタマーサポートが新しい商品を出荷してくれました。それも2週間後に届きました。
まあこういうことがありますから、現地のショップで、彼らが提示する価格で文句を言わずに買うというマインドセットが当たり前になります。
オランダの娯楽費
次。娯楽費。毎日午後8時から10時までNetflixで映画やドラマを見ます。最近ハマっているのは、Undercover、To the lake、Ratched です。YouTube Premiumにもお金を払っています。こういったいくつかのインターネット関連のサブスクにお金を払っています。言語の練習にDualingo。ギターの練習にYousicianとSongsterr。Apple Music にも入っています。Amazonのプレミアム会員です。寝る前に読む黒川博行の小説も、一冊買えば1ヶ月ほど持ちます。1日の終わりにNetflixをカウチで見ているときからすでに半分寝ています。だから寝室でKindleを開いても、数ページで寝てしまいます。なかなかストーリーが先に進まない。毎月1000円ほどのサービスを5つ申し込むとして、毎月5000円になります。さらに小説を1冊買えば1000円。僕はビジネス書や自己啓発書は一切読みません。YouTubeでCasey NeistatとGary Vee、Peter Mckinnon のビデオばっかり見ていますから、割と安上がりです。
もちろん映画館、美術館、劇場に足を運べばもっとお金はかかるでしょう。
パブでお酒を飲めばそれだけお金もかかります。
僕は趣味でビデオグラフィをやっていて、新しいLumixのカメラやレンズが出れば買ってしまいます。でもそれらはイレギュラーな支出ですし、カメラに興味のない人がほとんどだからここでは娯楽費に含めません。
車が好きな人はもっとお金がかかるだろうし、階下に住むエリックのようにヨットを所有していれば船の保管費用がかかります。
オランダでは合法のカジノや、売春、ドラッグにハマれば、それらにお金は使われることになります。
娯楽費に限らず、生活費は、所得やその人の好み、選択、人生の優先順位によって大きく変わることは言うまでもありません。不動産王・ドナルドトランプの生活費や娯楽費は参考にならないということです。
うちの場合、習い事と娯楽費は似たようなもので、習い事にほとんどの金額を計上しているので、娯楽費は毎月1万円ほどにおさまります。
オランダの通信費
次。通信費。携帯の通信料はたぶん日本より安いです。僕自身、日本でキャリアと契約したことがないので詳しくはわかりませんが、僕がかぐらスキー場で一緒に滑っていた人たちは毎月1万5000円くらい払っていると言っていました。もしかしたら割賦払いで iPhone 端末の値段がのっているのかもしれませんが、それでも高いと感じてしまいました。僕がオランダで契約しているプランは、無制限の通話とテキストメッセージと5GBのデータ通信で毎月€11.25です。1500円くらいでしょうか。妻も同じプランに加入しています。2年縛りなどはありません。いつでも解約できます。
インターネットとケーブルテレビがセットになったプラン。こちらは最上位のものと契約しています。動画の編集者さんとフッテージをGoogle Driveで共有するために、上りのスピードが出ていないと永遠に同期されません。だから1番上のプラン。それでも毎月1万円ほどです。NetflixとYouTubeしか見ていないので、ケーブルテレビは要らないのですが、どうやらインターネット単体で契約することはできないようです。テレビでNetflixを起動するまでの間、ディスカバリーチャンネルとナショナルジオグラフィックを1分ほど見て、広大な自然に心を癒してもらっているので、まあよしとしましょう。
オランダのその他・雑費
その他の雑費は、クリスマスと誕生日にプレゼントとしてレゴブロックを買うくらいです。先日、娘の誕生日に1500円ほどのテディベアを近くの雑貨屋さんで買いました。ムッチャ喜んでいました。他にカフェインレスのコーヒー豆を買います。300グラムで1000円ほど。3リットルの洗剤が1000円。洋服はもっぱらH&Mで買います。日本から来るときに、イオンで買ったステテコをのぞき一切洋服を持ってきませんでした。これまでH&Mで15万円ほど使いましたが、それで家族4人分の洋服が揃いました。春夏秋冬、全部。子供の成長は早いので、たぶん買ったもののうちいくつかは来年着れなくなっているかもしれませんが。こっちのユニクロは高いです。ウルトラライトダウンは1万円を超えます。だいたい2万円くらい使っていることにしましょう。
さあここから一気に雑費をリストアップしていきます。
- ガソリンが1リットル200円
- 交通機関の定期券が1ヶ月14000円
- 6日分の風邪薬が500円
- トイレットペーパー4つで300円
- 歯磨き粉が1つ200円
- 映画館のチケットが1500円
- カプチーノ一杯500円
- マルボロのタバコが一箱1000円(僕はタバコを吸いません)
- ハイネケン1本200円
どうでしょう?参考になりましたか?
Expatistanというサイトに生活費(Cost of living)が一覧で出ています。先ほど東京とアムステルダムを比べてみたら、こんな結果が出ました。食材は東京のほうが5%ほど安いそうです。逆に賃貸はアムステルダムの方が5%高いそうです。トータルの生活費は、東京が2%だけ低い結果になりました。ほぼ一緒ってことですね。
番外編 – サプリメントとプロテイン
さて、最後に。今、僕はお医者さんと管理栄養士さんにマンツーマンでサポートしてもらい、弁護士の友人Aさんと一緒に、最上級の健康を目指しています。カゼインフリー、カフェインフリー、グルテンフリーをしながら、同時にたくさんのサプリメントを飲んでいます。これらサプリメントに加え、毎日20gのプロテインを3回飲んでいます。これらはイレギュラーな出費だし、健康や筋肉に興味のない人には関係のないコストになるので、生活費の中に含めませんでした。なんの参考にはならないと思いますが、今飲んでいるサプリメントを紹介します。
これらのサプリメントは合計で4万円くらいです。僕自身、サプリメントに4万円を払うなんて結構心理的なハードルが高いんですけど、友人の中には19歳の時から毎月10万円のサプリメントを飲み続けている人もいるので、健康マーケットは本当に大きいと実感します。病気の人が健康になるためにお金を使うのは当然ですが、すでに健康な人がそれを維持したりさらに上の健康を目指す時にもまあまあ金がかかるということを今回理解しました。
オランダの生活費とは全く関係ありませんが、僕を担当してくれているお医者さんによると「腸と脳は直接的に関連しているから、腸をよくすると頭がすっきりします」とのことです。これ嘘じゃありません。腸をよくすると、仕事のパフォーマンス上がります。かつての僕のように毎日牛乳1リットル飲んで、パスタとパンとピザを毎週のように食べ、朝からコーヒーをガブガブ飲む人は一旦それらをやめてみると、体の変化に気づくはずです。お医者さんや管理栄養士さんの指示のもとでこういった食生活を改善して、さらに週に3回ジムでパンプアップすると、まず体調が変わります。次に身体も変わります。身体が変わるとマインドも変わっていきます。ビジネス書とか自己啓発書を読んで一時的なモチベーションを得るよりかははるかに、効果の高いマインドの変え方やと僕は信じています。
もし生活が落ち着き、毎日Netflixで映画を見る余裕が生まれてきたら、次はぜひ最上級の健康を目指してみてはいかがでしょうか?たぶんハッピーになれます。
オランダの生活費一覧(大人2人・子供2人)
冒頭で、100万円くらいあれば困ることはないと言いました。最後にもう一度、毎月の生活費を概算してみます。大人二人、子供二人の家族の場合、一ヶ月でいくらかかるか。たぶん100万円もかかってないはずです。
- 賃貸:20万円(全体の37%)
- 光熱費:3万円(6%)
- 健康保険:4万円(1人2万円、子供は0円)(7%)
- 食費:10万円(18%)
- 外食費:0円(0%)
- 習い事:8.5万円(16%)
- 移動費:1万円(2%)
- 教育費・保育費・幼稚園の費用:3万6000円(7%)
- 娯楽費:1万円(2%)
- 通信費:1.3万円(2%)
- 雑費:2万円(4%)
- ——————–
- 合計:54.4万円
はい、毎月100万円もかかりませんでした。先ほどYouTubeで「家賃」とか「生活費」で検索してみると、青汁王子が家賃240万円の場所に住んでいて、前澤さんが合計9.5億円の車を公開していました。全く名前を聞いたことのない登録者1万人以下のYouTuberでも家賃130万円の場所に住んでいたり、ロンドンの家賃42万円の場所に住んでいたりするビデオも見ました。石川県に住むうちのおかんに毎月の生活費54万円だって言うと絶対に「高い」って言います。僕も高いと思います。いずれお金がなくなったらこういう生活もできなくなるんじゃないかと思いつつも、一方で、生活コストの低いフィリピンやタイ、マレーシアのように暖かい場所に引っ越すのが楽しみでもあります。実際、オランダに来る前は、これら東南アジアの暖かい国に毎年3ヶ月以上は住んでいたので容易にどういう生活になるかシュミレーション可能です。たぶんうまくやっているけるはずです。オケを使って、お尻にパシャパシャ水をかけてトイレするのにも慣れていますので。
僕くらいの年齢になると、生活費をコントロールするより、自分の収入をコントロールする方が楽になってきます。もちろんZOZOタウンの前澤社長のようにすでに大きな金額を稼いでいる人が、さらに収入を2倍にするのは難しいかもしれませんし、サラリーマンのよう会社から給料をもらっている場合も来月の収入を2倍にするというのも簡単ではないでしょう。でもあなたがフリーランサーで、かつ収入が伸びきっていないのであれば、創意工夫次第で来年の収入を2倍にするどころか、5倍、10倍にすることだってできるはずです。特にあなたがインターネットをベースに仕事を作っているなら、その実現可能性はかなり高いと言えるでしょう。まだまだオンラインビジネスの世界はお金じゃぶじゃぶですと、英語圏のビジネスインフルエンサーが言っていましたが、あながち間違っていない表現だと思います。今日の動画で何度か出てきた弁護士のAさんも、舞浜ホテルにある中華のお店ではじめて会ってから1年で月収を3倍くらいにしています。もともと弁護士報酬の高い方でしたが、デジタルマーケティングを積極的に活用して、本当に1年足らずで収入を爆上げさせていました。
もしあなたが働き盛りの年齢であるならば、そしてフリーランスであるならば、生活費をどうこうしようと考えるのをやめて、まずは伸び代のある収入の方を伸ばすことをお勧めします。