今回お届けするノウハウはこちら
- #01_ABテストとは
- #02_MailChimpのABスプリットテストで使える5つの変数
- #03_ABテストでステップメールは比べられない
- #04_ステップメールの成約率を測る1つの指標
- #05_MailChimpのReports分析とAPI統合について
- #06_ABスプリットテストのためのキャンペーンを作成する
- #07_統計的に有意なデータかどうかを検証する基準
- #08_Test segment と Winning segment の意味
- #09_MailChimpのABスプリットを設定する方法
- #10_MailChimpのABスプリットのSetup(セットアップ)
- #11_MailChimpでメールをデザインする
- #12_Thinkificでクーポンを発行しURLに埋め込む
- #13_強力な締め切りオファーをDeadline Funnelで作る
- #14_MailChimpでABスプリットのメールを送信する
#01_ABテストとは
A/Bテストというのは、複数の異なるメールに若干変更を加えて、その変化を確認するものです。ガラッと変更を加えてしまうと何が良くて何が悪いのかがわからなくなってしまうので、少し変更します。例えば、文面は2つとも同じなんですけど、件名を「開封してください。」にした場合と「どうも石崎力也です。」にした場合ではどちらが開封率が高いかを確認していったり、CTAを「今なら30%OFFです。」にする場合と「3万円引きです。」の場合(どちらも同じ値段)どちらが成約率が高いかを確かめていきます。そうやって、AとBで反応率が高い方を抽出していって、完璧なメールを作成していきます。
#02_MailChimpのABスプリットテストで使える5つの変数
まず、開封率のABスプリットとしては、曜日、時間帯、件名、差出人名(屋号にするのか本名にするのかなど)があります。成約率のABスプリットとしては、テンプレート(メールの外観)、コンテンツ(メールの内容)、CTAがあります。テンプレートは、メールの背景を白にするのか、それとも黒にするのかみたいな感じです。コンテンツは、写真を入れた方が良いのか、GIFアニメーションを使った方が良いのかなどを確認します。CTAに関しては、先ほども言ったように、10万円の商品に対して「30%OFF」を使うのか「3万円引き」を使うのか。どちらも3万円引きにはなるんですけど、どっちの文言を使った方が良いのかを確認したり、オファーの内容を別物にしてしまうパターンもあります。例えば、「初月無料で初めてみませんか?」にするのか「初月100円で初めてみませんか?」にするのかとかですね。
#03_ABテストでステップメールは比べられない
ステップメールとステップメールをテストすると変数が多すぎてしまうため、どのメールが成約率が良いのかを判断するのはかなり難しいです。ABスプリットテストで比べられるのは、メール対メールです。しかも、教育の部分でお客さんがどれくらいのエンゲージメントがあったのかは調べることができないので、基本的にはセールスの部分のみをスプリットテストしていきます。7日間のステップメールで、最後の2日間はセールスメールだとすると、その最後の2通をテストしていくということになりますね。なので、もしステップメールとステップメールををテストしたいのであれば、最後のセールス部分だけ比較してみましょう。
#04_ステップメールの成約率を測る1つの指標
もう一つ、成約率を測る指標としては、クリック率があります。日本で情報商材を販売しているトップレベルの人たちは、だいたい10%と言われています。 MailChimpの「Reports」をみていただくと業界平均が確認できるので、一度見てみてください。
MailChimpでは、今現在稼働しているメルマガのクリック率を確認するには、「Ongoing」から、各メルマガの右側に開封率とクリック率が並んでいるので確認してみてください。
僕の感覚値としては、クリック率と売り上げはだいたい比例しています。なので、上にある画像だと、「TOEIC塾4.0クリスマスセール」の方が売り上げがあるというのがわかります。ということで、ステップメール同士をABテストする場合は、クリック数が増えてきたら、クリック率をみて、高い方を使うというやり方もあります。
#05_MailChimpのReports分析とAPI統合について
「Reports」から各シーケンスの右側にある「View Report」から売り上げを確認することができます。でも、僕の場合は、ThinkificとかTeachableでデジタル商品を販売していて、これらをMailChimpとAPI統合をすることはできないんですね。だから、ここには売り上げが反映されていません。例えば、WooCommerceとかShopify、BigCommerceとかはAPI統合ができるので、売り上げが入ると、MailChimpの方に反映されていきます。その3つであれば、どっちのシナリオが売り上げが良かったかというのが確認できます。ということで、MailChimpの方で売り上げを見ることができないのであれば、先ほどから言っているように、クリック率でシナリオの良し悪しを見極めてみてください。
#06_ABスプリットテストのためのキャンペーンを作成する
「Campaigns」から「Create Campaign」、「Create an Email」の順にクリックしていきます。すると、右上に「A/B Test」があるので、これをクリックして、「Campaign Name」を名前を記入していきます。ちなみに、最大3つのバージョンまで作成することができます。
#07_統計的に有意なデータかどうかを検証する基準
左上の「Choose a list」から今回使うリストを選択します。そしたら、「Entire list」を選択し、「Next」をクリックします。
より正確な統計を取りたいのであれば、1つのコンビネーションあたり5000人の読者がいると良いと記載してあります。まあ、少なくても統計は取れるんですけど、より正確な数値を出したいのであれば、これくらい必要だということですね。
#08_Test segment と Winning segment の意味
まずテストが行われて、最も成約率の高かった組み合わせが「winning campaign」と判断され、テストを受け取っていないリストに対して送信されます。
「Test segment」は全体のリストのうちのテストを行うセグメントで、「Winning segment」はその残りのリストです。ここに、テストで最も成約率が高い組み合わせ(winning campaign)と判断されたものが送信されます。
#09_MailChimpのABスプリットを設定する方法
変数は「Subject line(件名)」と「From name(差出人)」、「Content(内容)」、「Send time(送信時間)」の4つあります。また、最大3つのコンビネーションまで作れます。今回は、「Subject line」を3つ試します。(これがマックスです。) それで、リストの50%にテスト送信します。最後に、「winning campaign」をいつ送るか決めていくんですけど、できるだけテスト送信の日と同じ条件にしましょう。というのも、成約率が良いのは一般的に火・水・木と言われているんですね。なので、例えば、水曜日にテストして、土曜日に「Winning segment」に送るとしたら、成約率がだいぶ変わってしまいます。オススメは7日後(1週間後)です。でも、7日間のラグがあると、今度はリアリティがなくなって、成約率が落ちてしまうこともあります。基本的に7日後で良いんですけど、リアリティがあるメールの場合は、2日後(火曜日にテストして木曜日に送信する)に設定しておくと良いと思います。
#10_MailChimpのABスプリットのSetup(セットアップ)
今回は、3種類の件名をテストするので、「【今日だけ】100円でどうぞ!」「【今日だけ】クーポンを10枚発行!」「【今日だけ】最初の3ヶ月100円!」という件名を用意してみました。【今日だけ】の部分を変えてしまうと、どの部分を比べているのかわからなくなってしまうので、ここは統一させました。「From name」と「From email address」はデフォルトのままにしてあります。「Tracking」もデフォルト設定のままです。「More options」の箇所は、ビデオを使う場合にチェックを入れますので、今回は入れていません。
#11_MailChimpでメールをデザインする
次は、いよいよコンテンツを作成していきます。まずはテンプレートですね。今回はテキストメールを送りたいので、「Simple Text」を選びました。
#12_Thinkificでクーポンを発行しURLに埋め込む
メールのオファーに差し込むクーポンををThinkificの方で発行していきます。管理画面の「MARKET & SELL」の中の「Coupons」から、「Create Coupon」をクリックして作成していきます。
作れたら、シークレットウィンドウでしっかり機能するか確認しておきましょう。Thinkificの場合は、クーポンを発行したコースのURLに「?coupon=コード名」を入力するとクーポンが機能します。それが確認できたら、メール内のオファー部分に差し込んでいくんですけど、僕の場合はDeadline Funnelを設定していこうと思います。
#13_強力な締め切りオファーをDeadline Funnelで作る
今回は、締切日が決まっているので、「Product Launch」で設定していきます。まず、記入していくのは、以下の通りです。これが済んだら、「SAVE & GO TO LAST STEP」をクリックします。次の画面では、コードを埋め込むように指示されますが、僕はすでに埋め込んであるので、次に進みます。
- キャンペーンの名前
- オファーする商品名
- 締め切り時間
- タイムゾーン
- URL(クーポンを埋め込んだもの)
- セールスページに使っているプラットフォーム
- リダイレクト先のURL(おすすめはmissingページ)
- 使用しているメール配信会社
次に、「Funnel Steps」でフローティングバーを設定していきます。「When someone lands on this page」ではクーポンを含んだURLを挿入して、最後にアスタリスク(*)をつけておいてください。
そして、「Email Setup」です。メールで締め切りを設定したURLを使う場合は、ここにあるリンクをメールに挿入していきます。今回は、MailChimpなので、これをオファーに埋め込んでいきます。その下に、「Email Timer Code」というものがありますが、これをメールに入力すると、タイマーが表示されるようになります。MailChimpで挿入する場合は、「Code」に「Email Timer Code」に挿入します。
次は、「Appearance」ですね。フローティングバーとかタイマーの外観のことです。まず「Floating bar」のセッティングをしていきます。ここでは、「Floating bar text」で文言は必ず変えましょう。あと、「Call to Action button enabled」にも必ずチェックを入れて、「Call to Action text」の文言も変更しておきましょう。「Call to Action URL」には、クーポン付きのURLに飛んで、「今すぐ会員登録」に埋め込まれているURLを挿入します。「Email timer」もテンプレートでいろんなものが用意されているので、好きなものを選んでみてください。
最後に「Setting」です。ここでは、ほとんどいじる必要はないんですけど、「Deadline Format」だけ、日本で一般的に使われているもの(西暦-月-日)を選んでおきましょう。そしたら、「SAVE」して完了です。
#14_MailChimpでABスプリットのメールを送信する
ここまで設定できたら、MailChimpの方で「Confirm Before Sending」をクリックして、内容を確認してください。確認できたら「Send」、「Send now」の順にクリックして終了です。そしたら、後でパフォーマンスを「Report」で確認してみましょう。