どうもこんにちは、石崎力也です。
今日は「MailChimpのセグメントとタグの使い方」をお伝えしていきます。このレクチャーであなたが学べることは次の5つです。
- タグの作り方、編集、削除
- セグメントの作り方、編集、削除
- 手動でタグをつける方法
- Zapierでタグを自動的につける方法
- 特定のセグメントにメールする方法
手動でタグをつける方法に関しては、リストが小さい場合です。その場合、お客さん1人1人につけていけば良いですね。例えば、1万人のリストがあったとしても、インフルエンサーの数は少ないですよね。そうであれば、その数人に手動でタグをつけていった方が良いです。そのやり方をご紹介していきます。Zapierでタグを自動的につける方法というのは、例えば、何かの商品を購入してくれたら、「購入者」というタグをつけるというのを設定していきます。このレクチャーを受講するために必要なものは、
- MailChimpの有料プラン
- MailChimpの基本的な操作方法
- MAの基本的な知識
です。MailChimpの基本的な操作方法というのは、オーディエンスの使い方とかキャンペーンのデザイン方法などです。あとは、マーケティングオートメーションの基本的な知識もわかっておいたほうが良いです。特に、タグとかセグメントというのは、お客さんをグループ分けして、さらにその上のグループにお客さんを突っ込み、スコアリングしていきます。そのスコアリングはMAの基本的な知識なんですけど、そんなに深い知識はなくても、触りくらいは知っておいた方が良いです。受講対象者は、次の通りです。
- Eコマースの運営者
- デジタルコンテンツの販売者
- ウェブマーケター
ウェブマーケターというか、Eメールアドレスリストを取得して、何らかのプロモーションをしている方が対象です。それから、漠然とMailChimpを使いたいという方も含まれています。
今回お届けするノウハウはこちら
- 1. セグメントとは?
- 2. タグとは?
- 3. タグ・セグメントを使う4つの理由
- 4. Pre-Build セグメントを理解するための定義について
- 5. 自動的に生成されるPre-Builtのセグメント
- 6. Pre-Builtセグメントの種類
- 7. セグメントを理解するための5つの定義
- 8. どんなセグメントを作れば良い?その事例
- 9. セグメントの作り方
- 10. 特定の日付より前に登録した人をセグメントする
- 11. 反応率の高い読者をセグメントする方法
- 12. セグメントを管理、編集、削除する方法
- 13. タグ、グループ、セグメントの違い
- 14. 個別にタグをつける方法
- 15. Zapierを使って自動的にタグをつける方法
- 16. タグをテストする
- 17. タグをテストする Part2
- 18. 明日1000万円が必要になった!どうしよう?
- 19. 特定のタグにだけメールを送信する方法
1. セグメントとは?
まずは、セグメントについてお伝えしていきます。
これはMailChimpのオフィシャルページからの引用なんですけど、セグメントはフィルターのことだと言っています。セグメンテーションというのは、ものすごいパワフルなツールで、コンタクト(お客さん)をフィルターすることができます。それで、どうフィルターするかというと、似たようなお客さんの属性だったり、あとは例えば「好きな動物は何ですか?」と聞いて、サル、豚、猫、ゴリラの4つの動物を用意しておきます。そして、ドロップダウンメニューから猫を選ぶとします。すると、その人は猫というグループに行くみたいなのが1つのグループです。そのグループをセグメントと呼んでいます。
あとは、Eコマースでのアクティビティです。例えば、ただ単にランディングした人、ランディングしてセールスページまで見た人、セールスページで決済直前まで行ったけどカート落ちした人、購入した人、2つ以上購入してくれた人、金額が10万円を超えている人みたいなお客さんのアクティビティですね。ShopifyとかBigCommerce、WooCommerceのアクティビティをベースにして、お客さんをセグメント、グループ分けしていく機能があるというのをMailChimpで説明しています。
すごいわかりやすく僕が説明すると、お客さんを松竹梅に分けることだと思ってください。例えば、見込み客、顧客、お得意様みたいな感じです。あなたが、セールスファネルを持っていて、Aという商品とBという商品、Cという商品を持っているとします。それで、Aという商品は100円、Bは1,000円、Cは10,000円だったとします。そしたら、Aという商品を購入してくれた人には、次はBという少し高めの商品を買ってほしいし、Bという商品を買った人には、Cという少し高い商品を買ってほしいですよね。だから、まずはAでセグメントして、Aを買ってくれた人にだけ、Bをオファーする。それで、今度はBを買ってくれた人にだけ、Cをオファーするというように、セグメントするわけですね。
2. タグとは?
次に、タグについてご紹介していきます。
これも、MailChimpのオフィシャルから持ってきました。タグというのは、ラベルのことです。例えば、先ほどの話で行くと、Aという商品を購入してくれた人のおでこにAというシールを張るみたいな感じです。そして、おでこにAと書いてある人だけをセグメントして、その人達に対して商品Bをオファーする。それで、Bという商品を購入してくれたら、今度は、Aというシールの横にBというシールを貼るみたいな感じです。
セグメント、グループ、タグがありますけど、結局どれでお客さんのことをハンドルすれば良いのか迷うかもしれませんが、全部タグ任せでOKです。MailChimpの歴史を軽くご紹介すると、最初はずっとグループしかありませんでした。でも、その評判が悪いから、セグメントを作ったんですね。それから、マーケティングオートメーションが導入され始めて、例えば、ConvertKitとかInfusionsoftは、ずっとタグでお客さんのことをハンドルしていました。その評判が良くて、それでようやく、MailChimpは時代のニーズ、市場のニーズを取り入れてタグを導入したみたいな感じです。実際に、今タグに慣れている方達は、ConvertKitからMailChimpに来たり、InfusionsoftからMailChimpに来ても、全然扱いやすいです。
それで、言いたいことは、全部タグでハンドルしてみましょうということです。今回はセグメントで、次回はグループで、これはタグにしようみたいなことをやっていたら、絶対に迷ってしまうから、全部タグでやってみてください。例えば、アクティブなお客さんと、全然アクティブじゃないお客さんもタグで処理してみたり、商品A、B、Cがあったら、Aというタグを貼ったり、Bというタグを貼ったり、Cを貼ったり。そしたら、今度セグメントするときは、A、B、Cのタグが付いている人をお客と名付けるみたいなことができますよね。だから、タグは最小単位なんですけど、この最小単位でお客さんのことをハンドルするようにしてみてください。そうすると、MailChimpがザクっとわかるようになりますし、MailChimpがいよいよ使いやすくなります。
3. タグ・セグメントを使う4つの理由
なぜタグとかセグメントを使うのかを説明させていただきます。
理由#01. MA
まず1つ目の理由は、マーケティングオートメーションです。これは前回、前々回でもお伝えしたんですけど、Aというお客さんに、Bという商品を売るみたいな感じですね。特に、複数の商品を持っている人は、お客さんのロードマップがあると思います。例えば、まずはiPhoneを買ってもらって、その人達にApple Watchを買ってもらって、さらに携帯端末だけじゃなくて、もっとクリエイティブなことをしたい人達のために、MacBookとか、MacBook Airを用意し、そういうPCの作業に慣れて来たら、今度はもうちょっと重たい作業をしてもらうために、MacBook Proとか、iMac、iMac Proとかを渡していくみたいな感じです。多分Appleも、こういう順番でお客さんに物を買ってほしいというのはあると思います。それが正にマーケティングオートメーションです。
まずは、iPhoneを買った人には、iPhoneというタグを貼って、その人達に対して、今度はApple Watchをオファーするという流れです。iPhoneというタグが付いている人に、いきなりMacbook ProとかiMac Proなんてオファーしたらダメですよね。だから、ちゃんと順番があるということです。それで、僕達が描いた順番通りにお客さんに動いてもらうために、やっぱり、マーケティングオートメーションのスキルが必要だし、あなたのビジネスモデルに採用するためにはタグやセグメントの知識が必要になってきます。
理由#02. 成約率が上がる
あとは純粋に成約率が上がります。それはそうですね。例えば、100人のリードがあったとします。そのうちの10人が実際に商品を購入してくれた人だとします。そうすると、この100というリスト全体に商品をプロモーションするよりも、10人の既に物を買ってくれている人に、新商品のオファーをした方が、明らかに成約率は上がりますから。
理由#03. セールスファネル
あとは、セールスファネルです。これはマーケティングオートメーションと基本的に同じ考え方です。
理由#04. スパムにならない
あと、スパムにならないというのもあります。例えば、Gmailとかもちゃんと読んでいるんですけど、僕らが一斉にメールを投げます。そうすると、例えば、26,000の人達にメール送って、開封率が0とかだったら、Gmailは明らかにスパムだと判断しますよね。あるいは、クリック率がすごい低かったりすると、全然読まれていないメールだというデータが蓄積され、スパムに判定されてしまいます。だから、開けてくれそうな人にだけ送っていくわけです。あるいは、反応が高そうな人にだけ商品をオファーするみたいな感じですね。
4. Pre-Build セグメントを理解するための定義について
次に、Pre-Builtセグメントの定義をご紹介していきます。
定義#01. Subscriber
まず「Subscriber」に関しては、そのままサブスクライバーのことです。
定義#02. Segment
「Segment」は、区切りだと思ってください。「顧客」と「非顧客」、「購入者」と「見込み客」みたいな区切りのことです。
定義#03. Pre-built segment
セグメントは、実は、キャンペーンを作るたびにライブで作ることができるんですね。例えば、石川県の金沢市に住む30代の体重80kg以上の人をセグメントしたいという場合は、その場で指定することができます。先ほど「顧客」と「非顧客」みたいに、あらかじめ作っておけるものを「Pre-built segment」と言います。
定義#04. Campaign Builder
これは、キャンペーンを作る全体の流れのことです。デザインしてみたり、テンプレートを選択したり。
定義#05. Ad Builder
「Ad Builder」は、広告を作るもののことです。
定義#06. Predicted Demographics
性別や年齢をベースにやっていくデータサイエンスのことなんですけど、これは、e-commerce 3.0のデータを使っていくので、Shopifyユーザー、WooCommerceユーザー、BigCommerceユーザーが使えます。基本的にデジタルコンテンツを販売していく人は関係ないと思います。逆に言うと、Shopifyを使っている方は、この「Predicted Demographics」を勉強していくと、詳しくセグメントして、反応が良さそうなお客さんにオファーを投げていくことができるようになります。
5. 自動的に生成されるPre-Builtのセグメント
次に、「Pre-Builtセグメント」がどう機能するのかを説明していきます。この「Pre-Builtセグメント」に関しては、MailChimpの方で自動的に生成してくれるものです。例えば、前回のキャンペーンを送ってからどのくらいでメールを開封したかとか、どのくらいクリックしているか、どのくらい商品を購入しているかなどを見て、セグメントを自動的に生成していきます。
1回でもキャンペーンを開いたなら「Active Subscribers」、1回も開いていない場合は「Inactive Subscribers」と判定して自動的にセグメントを生成してくれます。だから、あなたが何らかの商品のオファーをする時に、「Inactive Subscribers」のセグメントに対してキャンペーンを送るはずがないですよね。よく僕たちのメルマガを読んでくれる「Active Subscribers」にだけメールを投げていきます。
このように自動的にセグメントを生成してくれるんですけど、十分でない場合があります。例えば、購入してくれた商品の合計が10万円を超えているVIPなお客さんにだけ商品を売ろうと思った時に、今まで100円のオファーを買おうか迷ったことがある人に対してオファーを投げても意味がありません。だから、今まで購入した商品の合計が10万円を超えている人にVIPオファーを投げたいという場合は、自分でセグメントを作る必要があります。10万円が高いか安いかは相対的なものなので、MailChimpが判断できませんので。ということで、自動で生成されるセグメントもあれば、自分で作成するセグメントもあるということを覚えておいてください。
6. Pre-Builtセグメントの種類
次に、「Pre-Builtセグメント」の種類についてご紹介していきます。
種類#01. Subscriber Engagement
これは、サブスクライバーがどれくらい僕たちのことが好きかを判断して、次の3つの「Pre-Builtセグメント」に分かれます。
- New Subscribers:7日以内に登録してくれた人
- Active Subscribers:5つのキャンペーンの内1回でもメールを開封した人
- Inactive Subscribers:5つのキャンペーンの内1回もメールを開封していない人
種類#02. Customer Behavior
これは、お客さんの行動ベースで判断します。次の5つがありますね。
- Potential Customers:あなたのストアでまだ何も購入していない人
- Recent Customers:30日以内に商品を購入してくれた人
- First-time Customers:30日以内に初めて商品を購入してくれた人
- Repeat Customers:最低でも2回のオーダがあった人
- Lapsed Customers:過去8ヶ月間の間に何も購入していない人
種類#03. Demographics
これは、シンプルにでもグラフィック情報です。
- Male:男性
- Female:女性
- Under the age of 35:35歳以下
- Over the age of 35:35歳以上
7. セグメントを理解するための5つの定義
ここからは、「Pre-Builtセグメント」ではなく、僕たちが自分で作成するセグメントについてご紹介していきます。まずは、定義から確認していきましょう。
定義#01. Segment
これは、単純にセグメントのことです。
定義#02. Subscribed contact
これは、普通の読者のことです。
定義#03. Unsubscribed contact
かつてオプトインしたけど、何らかの理由で解除した人が「Unsubscribed contact」です。
定義#04. Non-subscribed contact
「Non-subscribed contact」に関しては、Facebook Adsとかから持ってきたりして、あなたのサイトをうろちょろしている。でも、まだオプトインしていない人のことです。
定義#05. Cleaned contact
最後の「Cleaned contact」は、リストから消えてしまっている人です。なぜ消えてしまったかというと、1回オプトインしたんだけど、「Eメールが存在しません。」というのがサーバーから帰ってきたり、サーバーがパンクしているというのが繰り返すと、この「Cleaned contact」になります。要は、メールを送れないリストのことです。
僕はかつて、家庭教師のアポイントメントをとるというバイトをしていたことがあるんですけど、やっぱり一定数は電話番号が存在しないとか、無くなっているというのもありました。そういうのがまさに「Cleaned contact」です。
8. どんなセグメントを作れば良い?その事例
どんなセグメントを作れるかお伝えしていきます。MailChimpに例がいくつか載っているのでこれを書き出していきますね。
- 過去5回メールを送った内1回でもメールを開いた人
- 前回のEメールをクリックしてくれなかった人
- ShopifyとかWooCommerce、BigCommerceで何らかの商品を購入しれくれた人
- 特定の場所に住んでいる人
- ShopifyとかWooCommerce、BigCommerceで500ドル以上購入した人
- ポストカードが送られた人
「前回のEメールをクリックしてくれなかった人」というのは、例えばプロダクトローンチで4本の動画を投げるときに、1本目の動画を見てない人に対して、2本目の動画を投げても意味がないから、2本目の動画が送られる条件は1本目は1本目を開封した人みたいにセグメントすることができます。
「特定の場所に住んでいる人」は、「Pre-built」の中にありませんでしたが、例えば、物販でタンジブルな物を売る場合は、海外の人に日本人向けのサービスとか、物を売ってもしょうがないので、セグメントして日本人にだけに送るみたいな感じですね。
4つ目の例は素晴らしいですね。Shopifyとかをコネクトしておいて、お客さんが商品を購入してくれるたびに、MailChimpにデータを返して、100ドル、200ドル、300ドルと蓄積されていって、500ドルに到達した人をセグメントして、VIP顧客というセグメントにしておきます。それで、VIP顧客に対して、何か特別な高額商品のオファーを投げていきます。
最後の例は、ポストカードキャンペーンで、実際にポストカードをDMで送る場合です。ダイレクト出版さんは、先にDMを送りますよね。そして、DMを送ったその数日後に「DMは既に開いてくれましたか?」みたいなメールを送っています。そういう時に、このセグメントを使ったりするわけです。
9. セグメントの作り方
では、実際にセグメントを作成していきましょう。まずは、「Audience」に行きます。かつてのリストのことですね。そして、「Current audience」のドロップダウンからオーディエンスを選択します。選択したら、「View Contacts」、「New Segment」の順に進んでいきます。
10. 特定の日付より前に登録した人をセグメントする
次に、具体的にセグメントを作っていきたいと思います。例えば、「2018年よりも前に登録してくれたお客さん」というセグメントにするのであれば、「Automation Activity」のドロップダウンを開き、「Date Added」を選択します。真ん中のドロップダウンでは、「is before」を選びます。そして、一番右のドロップダウンでは「a specific date」を選択します。すると、その右にカレンダーが表示されるので、2019年の1月1日を選び、「Preview Segment」ボタンをクリックします。「Save Segment」ボタンをクリックするとポップアップが表示されるので、セグメントの名前を入力して、「Save」して完了です。
11. 反応率の高い読者をセグメントする方法
基本的には反応率のお客さんにメールを送りたいですよね。だから、そのセグメントを作成していこうと思います。先ほどと同様に、「New Segment」に行って、「Email Marketing Segment」を選択します。真ん中では、どちらでも良いんですけど、今回は「is」でやっていきます。一番右は、「Often」にします。
MailChimpは、マーケティングオートメーションだけあって、スコアリングシステムを導入しています。何らかの基準を設けて、上の画像のように「New」と「Rarely」、「Sometimes」、「Often」の4タイプに分類しています。
今回は、「Often」なので、エンゲージメントの高いお客さんに対してメールを送るという設定になっています。あとは、やり方は同じです。「Preview Segment」ボタンをクリックし、次の画面で「Save Segment」ボタンをクリックします。ポップアップが表示されたら、セグメントの名前を入力して、「Save」します。
12. セグメントを管理、編集、削除する方法
次に、セグメントの編集と削除をやっていこうと思います。まずは、「Audience」に行って、「Current audience」から適切なオーディエンスを選択します。そして、「Manage Audience」のドロップダウンから「Manage contacts」に行きます。すると、「Segments」という項目がありますので、これをクリックします。
セグメントの右のほうに「Edit」があるんですけど、ここでセグメントの条件を編集することができます。削除する場合は、削除したいセグメントのチェックボックスにチェックを入れて、「Delete」ボタンをクリックします。すると、ポップアップが表示されるので、もう一度「Delete」ボタンをクリックします。
13. タグ、グループ、セグメントの違い
今回は、タグとグループ、セグメントの違いについて説明していきます。おそらく、今あなたが実現したいと思っていることの90%以上はタグを使っても、セグメントを使っても、あるいはグループを使ってもいけると思います。昔は、MailChimpにはグループしかありませんでした。その後にセグメントが追加されて、今ようやくタグが使えるようになったんですけど、僕がやりたかった顧客と非顧客の区別だったり、あるいは特定の商品を購入してくれたお客さんとそれ以外みたいな感じの区別は、やっぱりタグでもグループでもセグメントでもいけます。
まずは、タグについてです。タグというのは、ラベルを貼るということです。僕らの場合は、商品名をタグとして用意したかったんですね。例えば、「最初の見込み客1000人を集める方法」みたいな感じで。そのラベルを、購入してくれたお客さんに貼るわけです。そして、タグが張り付いたというのをトリガーにして、その次のウェビナーマスタークラスとかを売るという指定ができるわけですね。これがタグの使い方だと思ってください。
セグメントはフィルターであり、クエリだと言っています。これも同じです。セグメントを決めるときに、このタグがついている人だけをセグメントするというルールも作ることができるから、基本的に考え方としてはほぼ同じです。
実はグループもセグメントとほとんど同じです。言葉からしてもセグメントするというのと、グループ化するというのはなんか似ていますよね。MailChimpの説明だけを読むとセグメントと違うと思うかもしれませんが、セグメントとほとんど変わりません。MailChimpの説明では、サインアップフォームベースで考えてくださいと書いてあります。例えば、サインアップで「貴方の好きな物は何ですか?」と聞いて、ドロップダウンメニューに「りんご」と「ぶどう」、「バナナ」を用意しておきます。それで「りんご」を選んだ人は、りんごグループで、「ぶどう」を選んだ人はぶどうグループみたいな感じで、サインアップフォームのフィールドでハンドルしていくのがグループです。
14. 個別にタグをつける方法
今回は、ざっくりとタグをつけていくのではなく、個別にタグをつけていきたいと思います。例えば、リストの中に年商1億円のビジネスをしているような人が10人以下の数いるのであれば、その人たちには、個別にタグをつけていけば良いですよね。それをやっていきたいと思います。
まずは「Audience」に行き、「Current Audience」から適切なオーディエンスを選び、「View Contacts」ボタンをクリックします。すると、リストが並んでいると思います。そこからタグを付与したいリストをクリックします。右上の方にプラスボタンがあるので、クリックして、付与したいタグ名を入力します。もしくは、すでに作成してあるタグをつけたいのであれば、それを選択すれば良いですね。
15. Zapierを使って自動的にタグをつける方法
次に、自動でタグをつける方法をご紹介していきます。そのためには、Zapierが必要になってきます。まずは、あらかじめタグを作っておきましょう。「Manage contacts」から「Tags」を選びます。そして、「Create tag」ボタンをクリックして、「Tag name」の欄にタグ名を入力し、「Create」します。
タグが作成できたら、次にZapierを使って、何らかのトリガーをベースにして、MailChimpでタグをつけていきます。でも、今から設定していくトリガーはプラットフォームでそれぞれ異なります。例えば、PayPalとかStripeで決済を受けた人にタグをつけたり、ClickFunnelsで決済してくれた人にタグをつけたり、ThinkificやTeachableで商品を購入してくれた人にタグをつけるということをやっていきます。
まずは、Zapierにログインして、「Make a Zap!」ボタンをクリックします。まずは、トリガーとなるアプリを選択します。今回はClickFunnelsにします。「Select ClickFunnels Trigger」で「New Successful Purchase」を選びます。これは、「商品を購入してくれたら」というトリガーです。そして、「Save + Continue」ボタンをクリックしましょう。僕はすでにClickFunnelsのアカウントを連携しているので、そのまま「Save + Continue」します。
「Set up ClickFunnels」ではファネルを選択していきます。「Funnel」でドロップダウンから適切なファネルを選択し、「Funnel Step」で適切なファネルステップを選びます。次の画面では、今回は「Skip This Step」を選択します。次は、「Continue With Default Sample」を選び、トリガーの設定は以上です。
次にアクションを設定していきます。「+ Add a Step」をクリックして、「Action/Search」を選択しましょう。アクションのアプリは、MailChimpですね。そして、「Add subscriber to Tag」を選び、「Save + Continue」します。次は、アカウントを連携していれば、そのまま「Continue」でOKです。
次に、テンプレートの設定ですね。まず「Audience」で、オーディエンスを選択します。「Tag」では先ほど作成したタグを選び、「Email Address」では「Contact Email」を選択し、「Continue」します。そのあとは、「Skip Test」、「Finish」の順番にクリックしていきます。最後にZapに名前をつけて、「YOUR ZAP IS」を「ON」に切り替えて完了です。
16. タグをテストする
じゃあ、実際にタグをテストしていきます。今回は、ClickFunnelsの方で用意されているデフォルトのEメールアドレスを使ってやっていきます。トリガーの「Test This Step」から「Continue With Default Sample」ボタンをクリックします。そして、次にアクションの方の「Test This Step」で「Send Test To MailChimp」ボタンをクリックします。
17. タグをテストする Part2
先ほどの手順でやっていくと、エラーが表示されます。これは、MailChimpの方にClickFunnelsのデフォルトのEメールアドレスが無いためです。だから、Eメールアドレスをコピーして、MailChimpに戻ります。「Add contacts」から「Add a subscriber」を選択し、「Eメールアドレス」と「誕生日」の欄を埋めていきます。その下に2つのチェックボックスが用意されているので、両方にチェックを入れ、「Subscribe」ボタンをクリックします。そうすると、リストに追加されます。念の為、「Back to audience dashboard」に行って、Eメールアドレスがあるか確認してみてください。
もう一度Zapierに戻って、「Re-send Test To MailChimp」ボタンをクリックします。そして、MailChimpに戻ってページを更新します。すると、タグが付いているはずです。
18. 明日1000万円が必要になった!どうしよう?
次に、特定のタグが付いた人にだけメールを送っていこうと思います。明日1000万円が必要になった場合に、がむしゃらにメールを送るよりも、VIP中のVIPにメールを送った方が良いですよね。例えば、「コンサルティングします。今回に限り、2000万円のところ1000万円にします。」とか「こういう特典がつきます。」、「あなたの会社に30日間在中します。」でも良いかもしれませんね。いろんなオファーを考えてみてください。
それで誰に送るかなんですけど、タグが付いていない人に送っても意味がありません。だから、1000万円持っていそうな、「インフルエンサー」とか「クライアント(いしこんのメンバー)」に送っていこうと思います。
19. 特定のタグにだけメールを送信する方法
じゃあ早速メールを作成していきましょう。「Campaigns」に行って、「Create Campaign」から「Email」を作成していきます。そして、キャンペーンの名前を入力して「Begin」します。まず、「Add Recipients」で誰に送るのか指定していきます。「To」の項目で「Audience」からオーディエンスを選び、その次に「Segment or Tag」で「Group or new segment」を選択します。
そしたら、左の項目で「Tags」を選択し、1つ目は「インフルエンサー」を選択します。2つ目は「Add」から追加していきます。同じ要領で「クライアント(いしこんのメンバー)」を選びました。あとは「Save」していきましょう。
次に件名を決めていきましょう。「Add Subject」ボタンをクリックして、「Subject」と「Preview text」を入力します。そして、「Save」します。
次に「Design Email」でコンテンツを作っていくんですけど、ご自身で1000万円のオファーを作ってみてください。例えば、「明日〇〇の理由で1000万円が必要なので、1000万円ください。僕はあなたの会社に30日間常駐するから、好きに使ってください。あなたは1000万円以上の価値が受け取れると思います。」みたいなメールをインフルエンサーとクライアントにだけ送るということですね。