今回紹介するのは、リカルド・テイシェイラのノウハウであるゲーミフィケーションです。彼はこのコンセプトを自分のビジネス全体に導入することによって、いくつかの成功を経験してきました。
ゲーミフィケーションのテクニックや戦略などを応用すれば、あなたのビジネスも今以上の結果を出せるだろうと僕は確信しています。今回のレクチャーは、そんなゲーミフィケーションのコンセプトを正確に分析し、あなたに色々なアイディアをご提供することが目的です。
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リカルドがゲームフィケーションを取り入れた3つの背景
多くの人はリカルドという呼び方で彼のことを認識してくれているのではないか、と思います。彼の苗字はちょっと読みづらいですからね。そんなリカルド・テイシェイラが今、熱心に取り組んでいるのは「ゲーミフィケーション」です。
ちなみにリカルド・テイシェイラはポルトガル出身で、空手の世界チャンピオンでもあります。僕も小学5年生から大学生になるまでずっと空手をしていました。彼のホームページを見た際に、KIAI(気合い)の文字がそこら中に散りばめられていて、妙な親近感を持ちました。KIAI DIGITAL FRAMEWORK は流石に笑ってしまいましたが。
まあ、今日のレクチャーで空手を披露することはないので、安心してくださいね。ただゲーミフィケーションについて説明をする前に、彼がどうしてゲームフィケーションというコンセプトに取り組むようになったのか。3つの背景に沿って簡単に紹介させてください。
- 背景#1:ゲームフィケーションは会員がコンテンツを進めない現状を脱するために考案された
- 背景#2:ゲーミフィケーションの導入は3つの変化をもたらしてくれた
- 背景#3:リカルドは成長の見込みがある市場をさらに伸ばしたかった
さて早速1つずつ背景を確認していきましょう。
背景#1:ゲームフィケーションは会員がコンテンツを進めない現状を脱するために考案された
なぜ、リカルド・テイシェイラがこのゲーミフィケーションというコンセプトを作ったのかについて話しましょう。ある日リカルドは、多くの人が最後までコンテンツを消費しきっていないという現実に気づいたのです。自分をさらなる高みに行かせるため、自ら望んでコンテンツを購入したにも関わらず、ですよ。
あなたがUdemyやTeachable を使い、オンラインコースを販売しているなら、受講生がコンテンツを消費していないことはご理解いただいているはずです。
これは先日Udemyで販売したばかりのコースです。過去30日間で合計24664分も僕の喋っていることを聞いてくれている人がいると思うと驚きます。今から2万4000分も話してくださいと言われれば絶望しますが、オンラインコースならそれを実現できます。
でもこの数字、実は物足りないんです。
これは各レクチャーの進捗です。右側の視聴進度を見てください。モジュール1のレクチャー1は48%しか視聴されていません。つまりせっかくオンラインコースを購入したのに、ほぼ半分の人が最初のレクチャーを見ていないのです。
あなたが苦労して作ったコンテンツが半分しか消費されていないことを考えるとショックではありませんか?
例えば、あなたが会員制サイトを運営しているとしましょう。そのサイトに続々と新規メンバーが参加してきました。しかし彼らのうちの一部は、あなたが用意した会員用コンテンツを一向に進めようとしない。思わず「あーよくあるなぁ」と思いませんでしたか?
ドキッとした方も、悩んでいる方も安心してください。そういう悩みを抱えている会員制サイトのオーナーは多いです、あなたは1人ではありません。
反対にもしあなたが「そんなことないよ」と思ってるのなら、危機感を持ったほうが良いでしょう。今すぐ統計をチェックして、本当に会員全員がコンテンツを最後まで終わらせているか確実にチェックするべきです。
会員制サイトで一定数のユーザーがコンテンツを進めないのは、実は統計で考えてもふつうのことなのです。逆にすべての会員が最後までやりきれるコンテンツを作っているのなら、画期的すぎますからね。
背景#2:ゲーミフィケーションの導入は3つの変化をもたらしてくれた
少し現実的な話をしましょう。購入後に何もしない人というのは、確実に一定数存在します。それはあなたがどれだけオーナーとして、コンテンツの消費やエンゲージメントに注力していても、です。
実はかくいう僕、石崎力也自身が、購入したけど視聴していないオンラインコースをたくさん持っています。最近も AdReachOutのYouTube広告に関する商品を、フロントエンド商品$47、オーダーバンプ$27、アップセル$297で購入しましたが、まだ1つも見ていません。もっというなら、買ってけど開封すらしていないカメラやレンズやドローンもあるし、購入したけど読んでいない本、つまり積読(つんどく)状態になっている本がたくさんあります。
購入したけど消費されない状況は、実は普通なんです。
これは会員制サイトに限らず、オンラインセミナー形式のウェビナーなどでも同様の自体が発生します。出席はしっかりするけど講師の話を聞いて満足し、その後になんのアクションも起こさない人なんてたくさんいるんです。
ではそんなアクションを起こさない人がいる状態で、ゲーミフィケーションを導入するとどうなるかお教えしましょう。第1の変化は、単純に見込み客が増えるということです。第2の変化は、オンラインコースを購入するユーザー割合が30%以上増加します。3割以上も増えるというのは、かなり大幅な上昇ですよね。
そして第3の変化として、購入後にオンラインコースを最後までやり切ったユーザー数が15%も増えました。現在、リカルド・テイシェイラのオンラインコースの達成者率は40〜45%程度です。
これがゲーミフィケーションの導入によってもたらされる効果です。もちろん、このコンセプトを導入する以前からコンシェルジェのような存在がおり、ユーザーにコースを進めるように促していました。しかしゲーミフィケーションは、まさに試合の流れを一変させてしまうようなゲームチェンジャーのように結果を激変させたのです。
あなたの商品を消費してもらえるようになると、どんなことが起こるでしょうか?いろんな利点が思いつきます。
- まず、顧客満足度が上がります。料理をすべて食べた人と、半分しか食べなかった人のどちらの満足度が高いかは言うまでもありません
- 顧客満足度が上がると行動してくれる人が増えるため受講生の中から成果を出す人が増えます
- 成果を出す人が増えるとあなたの商品の価値が上がります
- また顧客満足度が上がると次の商品を購入してくれる可能性が高まります
売っておしまいではなく、売った後、どれほどのコンテンツが消費されるかを僕たちはよくよく確認しておく必要があるし、それがたくさん消費されるように工夫をせねばなりません。
背景#3:リカルドは成長の見込みがある市場をさらに伸ばしたかった
リカルド・テイシェイラは2つのビジネスを運営しています。1つ目のビジネスを簡単に説明すると、「弁護士をエリートにするサポート」です。彼の中でのエリート弁護士の定義は、ソフトウェアやコンサルティング、トレーニングなどを駆使して弁護士としての仕事をより充実させることができる人たちのことです。
もう1つのビジネスは「周囲に良好な人間関係を築き、人生に勢いをつけるサポート」です。正直なところ、弁護士のサポートをするという仕事は時間を持て余していました。だからその余った時間を活用して、今ノリにノっているマーケットにゲーミフィケーションを導入する方法を人々に教えることにしたんです。
ゲーミフィケーションというのは、分かりやすくいうと自己啓発のようなものですが、巷に転がっている使い捨てのテクニックやノウハウではありません。もっと効果的に会員の力を発揮できる、高性能かつ確実にあなたのコンテンツを変えることができるコンセプトです。
ClickFunnels の創業者ラッセルブランソンは、リカルド・テイシェイラのノウハウを使い、たくさんのゲーミフィケーションをビジネスに取り入れました。もしあなたがラッセルブランソンの商品を購入したことがあれば、あなたも彼のゲーミフィケーションを経験したはずです。
例えばClickFunnelsに登録すると、Tシャツが届きます。僕はこのTシャツを着て、タイに旅行に行きました。きっと僕がセールスファネルを作っている人だと気づいたタイ人は皆無でしょう。やあ、君もClickFunnels を使っているの?僕もだよ!マンペイライ!とかタイマッサージを受けているとき別の客から声をかけられる世の中になるといいですね。
彼らのOne Funnel Away という商品を購入したとしましょう。Fedexの国際便でたくさんのものが届きます。売っているのはデジタル商品なのに、それを印刷したものやら、オーディオにまとめたものをMP3プレーヤーに突っ込んでものやらを配送してきます。それら物理的な商品は、デジタル商品と上手にリンクしているんです。デジタル商品を進めれば進めるほど、手元にあるワークブックの空白が埋まっていきます。さすが、ラッセル。これがゲーミフィケーションです。
気づいたら彼らの商品をいつの間にか全部視聴していました。
まとめ:ゲーミフィケーションの導入であなたのコンテンツはさらに高みへと登る
さて気になるのは、どうやってリカルド・テイシェイラがゲーミフィケーションをオンラインコースに導入させたか、というところですよね。また会員制サイトのオーナーであるあなたは、どうやってこのコンセプトを会員制サイトに活用できるか考えているはずです。心配しなくても、ゲームフィケーションについて理解を深めればすぐに答えが出ますよ。
ゲーミフィケーションは効果的なため、導入事例にはいろいろなケーススタディがありました。多くの場面で得た事例を活用できれば、あなたも多方面からのアイディアを獲得できるでしょう。
ちなみにリカルド・テイシェイラがゲーミフィケーションを導入したプラットフォームは、会員制サイトやウェビナー、Facebook Groupなど。これら全てに対し、コンテンツへの反応を示すエンゲージメント率がゲーミフィケーションの導入により増加したんです。また、会員制サイトのリテンションなども増えました。リテンションとは、一定期間中にユーザーが再度訪れてくれた割合ですね。
さて、今回はここまでです。ゲーミフィケーションの効果や背景について知れば、導入にはメリットが多いことに気付けるはずです。ここまでの内容で不明点や質問があれば、下記のコメント欄でお知らせください。それではまたお会いしましょう。