今回のレクチャーでは、僕が最も気に入っているローンチの手段の1つ、ライブキャストについてお話ししていきます。僕がなぜライブキャストを気に入っているのかというと、受講者たちの成功を簡単かつ効果的にシェアできるからです。自身の会員制サイトの中でどれくらいの人が成功できたのかをシェアすることは、マーケティング戦略において非常に重要です。
ウェビナーとライブキャスト、またはライブストリーミングの違いはわかりますか?ウェビナーはメインの話者は僕たちです。ライブキャストは、僕たちが招待した複数人のゲストがメインの話者です。あなたの商品を活用して成果を出した人たちに一人15分ずつ話してもらいましょう。
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ライブキャストは見込み客に勇気を与える
ウェビナーのスピーカーは一人であるのに対し、ライブキャストは複数人です。あなたの会員制サイトを使い成果を出した人たちに話してもらうので、見込み客はまるで「生きたテスティモニアル」を見ているような感覚です。
これは僕のUdemyで公開しているコースのセールスレターです。かつて情報商材を販売する「東京都の匿名Aさんがこんなこと言っています」のような捏造されたレビューよりも、このように実名で公開されているレビューの方が遥かにインパクトが大きいです。実際に使っている人の声はそのくらい見込み客の消費行動に影響を与えることがわかっています。
もしこれがビデオ形式で行われたらもっと強いインパクトがあると思いませんか?やはりテキストだけよりも、顔写真付きのレビュー、顔写真付きのレビューよりも動画の方が強いインパクトを与えられます。僕の場合、コンサルティングを販売するページや、20万円以上の比較的高額な商品を販売するページに、動画レビューを掲載しています。
そして、その動画レビューの上を行くのが、ライブキャストによるリアルなレビューです。リアルタイムで成功した人たちの声は、あなたの会員制サイトに参加しようかどうか迷っている人たちの心に響きます。
「受講者の成功をシェアするのなら、他にもいくらでも手段はあるのでは?」とお思いかもしれません。しかし、人によって成功までの過程や経験は全くもって異なります。そのため、一定の型にはめて成功体験談をシェアするよりは、ライブキャストを使って柔軟にシェアする方が良いのです。
受講者たちの成功談をシェアし始めると、面白い現象が起こります。それまでたった1人の体験談だったものが、シェアをきっかけに他の人たちと繋がり始めるのです。あなたの会員制サイトを通じて本物の結果を得られたというすばらしい物語は、同じ志を持つ受講者たちや見込み客のモチベーションとなります。
もちろん、彼らの体験をホームページで紹介することもできるますが、ライブキャストを通してあなたが実際に他の人たちに伝えることがとても重要です。ライブで伝えることで、その話がノンフィクションであり、実際にすばらしい結果を得た先駆者がいるということがより明確に証明できるからです。このような理由から、僕はライブキャストがローンチの手段の中で最も大好きだと言ったのです。
効果的なライブキャスト実施する3つの手順
もしかすると「ライブなんて、パソコンの操作が苦手な私には無理じゃないだろうか」と不安に思う人もいるかもしれません。でも、大丈夫ですよ。技術的な観点でも、操作的な観点でも、ライブキャストを行うのはとても簡単です。
#1:出演者の決定
ライブキャストを行う上での最初のステップは、そのライブで取り上げたい人、インタビューをしたい人、すばらしい成功談を持っている人たちのリストを作ることです。
ここで注意したいのは、リストアップする人たちが、あなたの会員制サイトが直面するであろう一般的な反対意見に答えられる人であることです。「僕でもできるだろうか?」という不安を抱く人でも、そのライブキャストを観た後に「僕でもできそうだ!」と思ってもらうことが大事です。
もしあなたのメインターゲットが30代の女性だとしましょう。もしかしたら彼女たちは子育てに忙しいという反対意見を持っているかもしれません。そうであれば、30代で子育てをしながら成果を出した女性にインタビューをしましょう。彼女の話を聞いて多くのメインターゲットは「それなら私もできそう」と思うはずです。
リストアップが終わったら、実際に候補の中から数人に連絡を取ってみてください。特定の日時を指定して、参加できるかの確認も忘れないでくださいね。相手が提案に乗ってくれた場合、より具体的な時間を伝えます。
#2:プラットフォームの決定
ライブキャストをするのであれば、おすすめのライブ・プラットフォームがあります。それは「BeLive.tv」です。これを使えば、すぐにあなた専用のライブURLを発行できます。ゲストがそのURLをクリックすると、彼らはウェイティング・ルームに入ります。そして、あなたの準備が出来次第、ライブキャストを開始すること可能です。
BeLiveで行ったライブストリーミングは、YouTube Live にも Facebook Live にも同時に配信されます。
もちろん、「BeLive.tv」のようなライブ専用プラットフォームを使わずに、いろいろなツールを組み合わせてライブキャストを行うこともできます。しかし、「BeLive.tv」を使うと複数のタスクを簡易化できますし、視聴者も簡単にライブに参加できるため、このツールを使わない理由はないでしょう。
ここまでに僕が説明したやり方を採用してもらえれば、どれだけパソコンが苦手な方でも大丈夫でしょう。プラットフォームにアクセスして、簡単な説明を読みながらURLを発行。そのURLをインタビュー相手に送信してウェイテインングリストに入ってもらうだけです。とても単純なので心配は不要です。ライブキャストが始まったら、カメラに向かって直接話しかけるだけOKです。そうすれば、あなたが呼んだゲストと会話できます。
BeLive.tv と Zoom の違い
ここまでの説明を聞いてZoomでも同じことができることに気づいた方もおられるはずです。はい、たぶんZoom でもできるはずです。「たぶん」というのは僕自身がZoom を使ってライブストリーミングをしたことがないのと、海外のプレーヤーでZoomを使っている人がいないので、推測の域を出ないのです。
僕の印象ではZoomは少人数のグループには向いているようです。BeLive.tv を使う人は自らをコンテンツクリエイターや、ライブストリーマーと自称します。そんな彼らの元に集まった大勢の視聴者に向けてライブキャストを繰り返しています。
これは Video and Branding Academy がまとめた、Zoom と Belive.tv の比較表です。そもそもBeLive.tv はインタビュー形式を想定した機能があります。Basic プランでは一人、Standart プランでは三人のゲストを招待できます。つまり映像に映るのはこの三人だけだということです。
ビューワー、つまり視聴者の数ですが、Zoomは1万人がマックスですが、Belive.TVは無制限です。
Zoom にはウェビナー機能もあるし、ライブストリーム機能もありますが、やはり少人数のグループミーティングのために開発されたツールであるため、ライブストリーミングでガンガン商品を売るような海外のプレーヤーとってはところどころ物足りないのです。
もしあなたがライブキャストをセールスの主軸に置くのであれば、Belive.TV をお勧めします。
#3:ライブキャストの構成
ライブキャストの構成についても触れていきましょう。僕がいつもやっているのは、1人のゲストに15分間の時間枠を与えるということです。数人のゲストを呼んで、各自の持ち時間は15分。また、ゲストが話した後には5分間、僕らからのフィードバックや宣伝を入れています。ライブキャストの全体時間を1時間に設定すれば、ゲスト3人にお話ししてもらうことができますね。
僕らが5分の間にすることといえば、たとえば「山田さんのサクセスストーリーは最高でしたね!彼は僕らのOSB2.0プログラムで最も成功したうちの1人です。この話を聞いていただいて興味が湧いてきたという方は、ぜひOSB2.0にご参加ください!」といった話や、会員制サイト、オンラインコース、その他の製品についての紹介です。
ゲストからはOSB2.0を通した成長を語ってもらうので、やはりOSB2.0のプロモーションには力を入れていきたいです。このコミュニティにどういう魅力があるのか、どういう手段で入会できるのかなどを、分かりやすく話すことに努めています。
これは、あなたがライブキャストをする場合にも応用できるはずです。たとえば「青木さん、すばらしい話でしたね。ありがとうございました。僕らのコミュニティ・メンバーが圧倒的な成長を遂げていることを示すのに、青木さんはうってつけの例だと言えるでしょう。今、このライブキャストを視聴してくださっているあなたも、このコミュニティに参加してくださいね」といったプロモーションを付け加えられます。そして、視聴者に対して会員制サイト参加用のURLを送信し、そこから参加するように強くアピールすることが可能です。
先ほども言った通り、僕らは基本的に1時間で3人という枠組みでライブキャストを行っています。しかし、僕がこれまで見た中では、ライブキャストを4〜6時間程度やるという人もいました。「そんなに長いライブをやって、誰が観てくれるの?」と思うかもしれません。ところが、それがライブキャストの強みで、すばらしい成功談をシェアしてくれるゲストが十分にいるのであれば、視聴者はかなり長い時間でも滞在するのです。実際に、子どもを学校に迎えに行ってディナーの準備に取り掛かっている間、ずっと観てくれている親御さんだっているくらいです。本当に素晴らしいライブキャストにすれば、どれほど長くとも多くの人が視聴するでしょう。
ライブキャストを行う上での2つの注意点
ライブキャストの素晴らしいところは、販売に集中しなくてもいいということです。あなたがライブキャストですべきなのは、たった1つ。会員制サイトを通して成功した人たちの経験談をシェアするということだけです。それさえすれば、あなたの製品を売ろうとしなくても自然に売り上げにつながっていきます。
#1:事前準備を万全にする
ライブキャストで重要なのは、シェアされる成功談の内容を事前に知っておくこと、ゲストに連絡を取ること、ライブキャストに参加してくれるという確約をすることの3点です。参加してくれるといった人には、具体的にいつ、どうやってライブキャストに参加すればいいのかをお知らせすることもお忘れなく。
ブログの最下部に、実際に僕らのライブキャストで使用されたスケジュールや事例が掲載されています。こちらを参考にしてもらえれば、どうやってライブキャストを進めればいいのか、大体のイメージを持つことができます。
ライブキャストの本質とは、実在する受講者が目を見張るような成果を手にしていることをシェアすることです。真偽を確かめられない成功談に、人々は耳を貸してくれません。ライブ形式で実際の受講者が出演してくれるからこそ、ライブキャストには力があると言えるのです。人々にモチベーションを与え、行動を起こさせましょう。
#2:本番中のハプニングにも柔軟に対応する
もう1点、あなたがライブキャストを行う上での注意点をお伝えしておきましょう。ライブキャストは文字通りライブ形式なので、物事がうまくいかない可能性があります。僕が初めてライブキャストを行った時も失敗がありました。その時、僕はキャスター付きの椅子に座っていたのですが、車輪に何かが起こったようでライブ中に僕は椅子から転げ落ちてしまったんです。すぐに戻って視聴者に「思ってもみなかったことが起こりました。ごめんなさい」というと、見ていた人たちの多くは笑ってくれました。
もう1つ、ライブキャストで失敗した話をしましょう。その日、ライブの前にヒゲを剃りました。しかし、緊張していたのか、カミソリで肌を傷つけてしまったんです。普段は傷にクリームを塗ることはないのですが、これから本番ということもあり、戸棚にあったクリームをサッと顔に塗り、ライブキャストを始めました。しかし、ライブで喋っている間、クリームを塗ったところが何だか熱いのです。インカメラ越しに自分の顔を見てみると、赤くなっているようでした。
妻からメールこう書かれたメールが届きました。「戸棚の中身が動いてるけど何か使った?昨日、配置換えをしたんだけど…」と。簡単に言えば、僕が塗ったのは保湿クリームでもなんでもなかったのです。文字通り、僕の顔から火が噴き出しているような熱さを感じました。そんなひどい状態でも、ライブキャストは続けなければなりません。ボロボロの状態でなんとか必死に続けましたが、ゲストの成功談のおかげで素晴らしいライブキャストになりました。
家に帰ると妻に「どのクリームを塗ったのか教えて」と言われました。僕が使ったクリームを指差すと、彼女は「これはヘアコンディショナーよ!」と言って笑いました。僕はいったい、何を見てこのボトルを使ったのでしょう。
もちろん、この例からお伝えしたいのは「髭剃り後にヘアコンディショナーを使うな」ということではありませんよ。ライブキャストには、思いがけない、普段は絶対に起こらないようなハプニングがつきものだということをお伝えしたかったのです。でもライブキャストの進行に正解はありませんし、その場、その場で機転を利かせるだけで成功できるものなのです。
まとめ:成功談のシェアにはライブキャストを活用する
色々とお話をしましたが、最後に言いたいのは、僕はライブキャストが大好きだということだけです。自分の会員制サイトを通して成功を掴み取った人たちをライブでお祝いできるなんて最高じゃないですか。その上に、視聴者たちにモチベーションと勇気を与え、行動を起こさせることもできるのです。ぜひ、あなたにも実践してもらいたいローンチの手段の1つです。
ライブキャストを行うために、まずはブログの最下部を見てください。ライブを行う際のスケジュールやいくつかの具体事例を見ることができます。また、「BeLive.tv」にアクセスしてもらえれば、事前にある程度のイメージも持てると思います。他にも、僕らがこれまで行ってきたライブキャストのサンプルビデオなどもありますので、そちらもぜひご覧ください。
次のレクチャーで、またすぐにお会いしましょう。