今日はFacebook Liveを使って会員制サイトを多くの人に販売する方法についてレクチャーします。覚えているでしょうか?Facebook Liveは商品を販売する4つの手法のうちの1つでした。他の3つ、ウェビナー、ライブキャスト、ビデオシリーズに比べて、簡単に実行できるのがFacebook Liveの特徴です。
Facebook Liveは、ユーザーたちと継続的に連絡を取り合うための非常に優れたツールのうちの1つです。そしてローンチ、つまりあなたの会員制サイトを公開する際に、あなたの会員制サイトをユーザーにアピールする方法としてもかなり役に立ちます。今回のレクチャーでは、ローンチまでのプロセスとローンチ後において、Facebook Liveをどのように利用すべきかを伝えていきます。
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Facebook Live で多くのユーザーと繋がり売り上げを伸ばす

レクチャーに入る前に1点確認させてください。フロントエンドという言葉を覚えていますか?フロントエンド は、ユーザーの目に直接映る範囲を指します。一般的に、Facebook Liveはローンチ時にフロントエンドで何度も実行することが重要だと言われています。
ウェブアプリケーションの世界では、HTMLやCSS、あるいはJavascriptなどの言語で書かれた場所がフロントエンドです。僕たちブログを読んだり、メールアドレスを入力したり、別の関連動画をクリックしたり、あの見えている部分や触れる部分がフロントエンドです。フロントエンド商品という言葉が生まれました。フロントエンド商品は撒き餌だとか集客商品だという説明は間違っています。
僕はながらくアメリカのネブラスカ州でJavaやSQL言語を使ってコードを書いていました。近くのバーに行くまで車で20km!みたいなとてつもなく広大な土地に大学がポツンとあります。セキュリティのクラスがドミトリーから一番遠いキャンパスにあり、しかも朝一のクラスだったので、早起きして授業が始まる40分前に寮を出ないと間に合いませんでした。Audibleで購入した、マルコムグラッドウェルのオーディオブックを往路帰路に聞いていたなと最近のことのように思い出します。
僕たちはそのクラスでサーバーサイドのコードを毎日書いていました。ユーザーの入力したデータの処理や、データベースを保存するコードは、サーバー側で処理されます。このユーザーから見えない部分はサーバーサイド、あるいはバックエンドと言います。もうお分かりと思いますが、バックエンド商品とはお客さんから見えない部分の商品を指します。バックエンド商品は本命商品などと説明されるのもやはり間違っていますね。
さて話を戻しましょう。
あなたはFacebook Liveの中で、たくさんのコンテンツを提示してください。あなたが実際に会員制サイトを売り出す時期に入ったら、Facebook Liveをより合理的に使うことができます。ユーザーからの質問に答える場をFacebook Liveで設けることで、効率的かつダイレクトに売り上げを伸ばすことが可能です。
Facebook Liveを何回も実施することで、ビデオの視聴回数を増やすことができます。
ローンチをしてからFacebook広告を動画で見た人全員をリターゲティングすることが可能です。視聴者数が増えればマーケティング的に非常に有利なポジショニングを取ることができますね。Facebook Liveを活用することで、かなりの短時間で多くのユーザーと繋がることができます。
ユーザー達が抱える懸念を解決できる
会員制サイトのローンチに至るまでのプロセスにとっても、ローンチ後の販売期間においても、Facebook Liveはかなり重要と言えます。ユーザーが、あなたの会員制サイトに興味を持てば持つほど、それと比例して疑問を抱くようになります。Facebook Liveでは、疑問を抱いているユーザーとあなたが直接対話でき、その疑問を解決することもできます。ユーザー達が持つ反対意見や疑問を聞き、その場ですぐに解消することができるFacebook Liveは、非常に素晴らしいツールなのです。もし、あなたがそこまで多くの質問を受けていないという場合には、ユーザーが潜在的に持っているであろう反対意見や質問などを調べ、Facebook Liveで話すようにしてください。
ユーザーがあなたの会員制サイトに疑問や反対意見を持ったままの状態でローンチを迎えるというのは最悪の状態です。商品に対して何か引っかかるものがあるのに、それを購入することなんてできませんからね。Facebook Liveは、その引っかかりを取り除き、摩擦をなくすために有効です。
Facebook Liveの面白いところは、会員制サイトに関わる質問に答えれば答えるほど、最終的な収益が大きくなるというところです。Facebook Liveの時間内で、可能な限りたくさんの質問に答え、ユーザーが入会を迷う懸念点をなくし、参加するハードルを極限まで下げてあげることが大切です。
ここでお気づきの方もおられるかもしれません。そうです、僕たちが従来セールスレターでやっていたことをリアルタイムでやるのがFacebook Liveです。文字で読むのが面倒と思っていた人たちも、Facebook Liveなら聴いていられます。そもそもセールスレターには聞きたいことや質問したいことが書かれていないのがほとんどです。Facebook Liveなら直接、商品の販売者に聞きたいこと聞けるので、完璧な反論処理がなされます。リアルタイムの反論処理で納得してもらえないなら、セールスレターだったら尚更無理でしょう。
セールスレターは人を煽るために書くものではありません。読み手や見込み客が疑問に思うことを先回りしてそれに応える文章を書けば自然と売れるレターになります。AIDA、PASONA、QUESTなどなどいろんな雛形に当てはめて結局最初の数行で手が止まるなんて馬鹿げています。もっとシンプルに考えましょう。ただ単にあなたの商品を等身大で記述すればいい。それだけです。Facebook ライブをやって、セールスレターよりはるかに多くの商品を売れるのがわかったとき、インターネットでものを売るってこんな簡単なことだったんだとあなたは気づくはずです。
Facebook Liveで重要なのは、できるだけ数をこなしていくことです。何度も繰り返しライブを行うことで視聴者数を増やしていくことができますし、ローンチ中に行うであろうFacebookのリターゲッティング広告を最適化することが可能となるからです。
Facebook Liveを毎日続けるための5つの公式
Facebook Liveをフロントエンドで行い、視聴回数を集めるためには、大量のコンテンツを日々、生み出していく必要があります。Facebook Liveの時間は毎日確保できても、アイディアを毎日作っていくことができるかどうか不安、と考えているのではないでしょうか。そんなあなたに向けて、毎日Facebook Liveを行うための魔法の公式を紹介しましょう。
魔法の公式#1:魅力的なタイトル・フックをかける
この魔法の公式は5つのステップがあります。1つ目のステップは、素晴らしいフックをかけることです。素晴らしいフックとは一体なんでしょうか?簡単に言うと、Facebook Liveのタイトルを魅力的で、誰もが思わず見たくなってしまうようなものにするということです。
誰かがFacebook Liveのページをスクロールしているときに「Q&A」などというありふれたタイトルでは、目にも留めてくれません。だから、あなたがFacebook Liveにタイトルをつけるときには、素晴らしいフックをかけ、魅力的で思わず見たくなってしまうようなタイトルにしなければなりません。Facebook Liveのタイトルを決めるときには素晴らしいフックにすることを意識してください。説得力があり、ついついクリックしてしまうようなものをイメージしましょう。
仮に僕がお金を増やすため金融に関するのサブスクリプションを作ったとしましょう。さあどんなタイトル・フックを作り会員制サイトを販売していきましょうか。例えばこんなのはどうでしょう?
「ビットコイン崩壊。来年あなたはどう暗号資産を守るべきか」
「アメリカ大統領・ジョーバイデンに投資する方法」
「年齢別!あなたの貯めるべき金額を科学的に教えます」
即興で作ったフックにしては我ながらよくできていると思います。あなたはこういうタイトルのFacebook Liveだったら見たいと思いますか?
魔法の公式#2:ストーリーをつくる
Facebook Liveを続けるための魔法の公式、2つ目のステップはストーリーです。物語というのは、聞き手をその世界観に引き込むのに優れた方法です。Facebook Liveを通して伝えたいことを、1つのストーリーにして、ユーザーに伝えましょう。
Facebook Live でストーリーを語ることなんてひどく簡単です。まずは主人公を設定します。あなたを主人公にしてもいいし、会員の高橋さん、山田さん、青木さんでもいいです。次にストーリーの出だしを作ります。出だしは、場所と時間を伝えるだけでいいです。こんな風に。
「あれは、去年の8月のことでした。山田さんはまだ東京駅についていないようでした」
ね?主人公を決めて、場所と時間を伝えればストーリーが始まりますよね。
まだ会員制サイトをローンチしたことがない場合には、シェアするべきストーリー自体がないかもしれません。その場合には、見込み客が持つであろう疑問に答えられるようなちょっとした小話を入れるという手もあります。
ストーリーというとよく勘違いされるのですが、決して壮大かつドラマチックである必要はありません。物語をシェアすることで聞き手に感動してもらう必要もないのです。大事なのは、あなたが伝えたいメッセージの全体像を簡単かつ具体的に伝えるということです。淡々とアウトラインを伝えるよりも、ストーリー仕立ての方が明らかに見込み客の関心を引き寄せることができます。
魔法の公式#3:ユーザーにとってためになる教訓を伝える
3つ目のステップは、ティーチング・ポイントです。このステップでは、ユーザーのためになる教訓を凝縮して伝えるということが大切になります。ユーザーにとってためになる知識やマインドセットを、シェアしていって欲しいのですが、内容が1つだけでも構いません。逆に、3つを超えてくると聞き手が最初の内容を忘れてしまうこともあるので、コンテンツが多すぎるのはあまり良くありません。Facebook Live中に、このステップのために確保する時間は10〜15分で十分です。あまり長すぎないようにすることがおすすめです。
Facebook Liveのティーチング・ポイントは、次のように始めることができます。「あなたも〇〇という問題に悩んでいるかもしれません。この問題を解決するためには、基本的に3つのことをする必要があります。1つ目は…。2つ目は…。そして、3つ目は…。」と、こういった流れです。
もしビットコインに関するFacebook Liveをするなら、こんなティーチング・ポイントを伝えましょう。
「あなたもポートフォリオにビットコインを含めるかどうか悩んでいるかもしれません。この問題を解決するためには、基本的に3つのことをする必要があります。1つ目はアルトコインには手を出さない。2つ目は長くホールドする。そして、3つ目はスプレッドの小さい取引所を選ぶ。さあ、一個一個を詳しく見ていきましょう」と。
ストーリーで十分に引き込まれているので、その後に続ける教訓やティーチング・ポイントも聞いてもらいやすくなります。
魔法の公式#4:具体的なアクションの呼びかけ
Facebook Liveを続けるための魔法の公式・4つ目のステップは、アクションの呼びかけです。ここでは、ユーザーへ具体的にどんなアクションを起こせばいいのかを強く訴えかけることがポイントとなります。例えば、あなたが持っているワークショップのランディングページや会員制サイトのウェイトリストのURLを伝え、そこから登録するように伝えるなどです。
アクションへの呼びかけはどんなものでも構いませんが、あなたがFacebook Live中に提供したティーチング・ポイントと関連性があることがいいでしょう。また、できるだけ具体的に何をすればいいのか伝えることも忘れないでください。もしメーリングリストの登録ページなどがあるのであれば、そちらにアクセスするように指示しても構いません。
Facebook Liveでアクションの呼びかけをする際に、メーリングリストへ誘導するのはとてもおすすめです。ビデオで視聴回数を増やすとともに、メーリングリストの購読者を増やすことができるので、言うなれば一石二鳥です。
魔法の公式#5:話した内容を要約する
Facebook Liveを毎日続ける公式・5つ目のパーツは、Facebook Liveであなたが話した内容を要約することです。フックから始めてストーリーを要約し、ティーチング・ポイントを伝え、それからアクションの呼びかけについてもう一度念押しをしましょう。
Facebook Liveを毎日続ける公式はフック、ストーリー、ティーチング・ポイント、アクションの呼びかけ、要約の5パーツから成り立っています。Facebook Liveを始める際は、ぜひ実施してください。
ユーザーの質問や疑問から話す内容を決める
Facebook Liveで実際に話す内容を考えるにはどうすればいいのでしょうか?公式を覚えても、公式を駆使するためのネタがなければ仕方ありません。しかし、この問題も簡単に解決できます。ユーザーからよく出る質問を取り上げ、それをベースにコンテンツを作り上げていけばよいのです。ユーザー内の1人が「〇〇についてどうすればいいのですか?」といった質問を投げかけてくれたら、それはFacebook Liveの素晴らしい出発点となるでしょう。魔法の公式に基づいて内容を書き出すだけで、Facebook Liveのコンテンツが完成します。見込み客から寄せられる質問というのは、アイディアの源泉となり得ます。
1つ目のFacebook Live で質問が出たら、2つ目のFacebook Liveでその質問をベースにコンテンツを組み上げる。2つ目のFacebook Liveで質問が出たら、それを3つ目のFacebook Liveのコンテンツにすればいいのです。
もしユーザーからの質問が一切ないということであれば、まずは潜在的な質問を集め始めるところから始めなければなりません。メーリングリストの登録者に向けて、最初に送信されるメールのPS部分に「もし質問があれば、このメールに返信してお気軽にお尋ねください。」と書くことも1つの方法です。あなたがメーリングリストを持っていなくても大丈夫です。Facebook GroupやFacebook Forumにアクセスしてみてください。あなたの市場にいる人たちが持っている疑問をすぐに知ることができるでしょう。そしてその疑問をFacebook Liveに活用することができます。
Facebook Liveをバックエンドで活用する
今まではFacebook Liveをフロントエンドで活用する方法をお伝えしてました。Facebook Liveをバックエンドで活用する場合は、Facebook Liveの使い方が若干異なってきます。ただ、フロントエンドのものとそんなに違うわけではないので、安心して下さい。
具体的な違いとして、ティーチング・ポイントが挙げられます。バックエンドのFacebook Liveでは、ティーチング・ポイントとして、ユーザーに会員制サイトへの登録を促したり、ライブ中に寄せられた質問に答えたりするために時間を使う必要があります。そのため、バックエンドのFacebook Liveを準備する際にはいくつか質問を用意しておくこと、そこから視聴者とのやり取りを始められるようにしておくことが必要です。また、リアルタイムに質問を受けられるようにしておくと良いでしょう。
フロントエンドのFacebook Liveではメーリングリストやウェイトリストへの登録を促す。ここで溜まったリストは、あなたの会員制サイトに興味のある人の集まりです。彼らに対してメーリングリスト経由でバックエンドのFacebook Liveの告知を出します。このバックエンドのFacebook Liveで商品を販売しましょう。
そんなややこしいことは嫌だ、というのであればフロントエンドとバックエンドの区別なく、1つのFacebook Liveでどんどんセールスを仕掛けていきましょう。それで何の問題もありません。
まとめ:魔法の公式を駆使し、あなたらしくFacebook Liveを続ける
Facebook Liveを使うと、その場、その時で全く違う雰囲気が出来上がるということがわかるはずです。Facebook Liveには、正解なんてありません。正しく理解する必要があるとか、型にはめてやらなければならないとか、そういったこともありません。
あなたらしく、のびのび自由にやってください。視聴者もFacebook Liveはライブ配信であるということを理解してくれています。だから、たとえあなたのFacebook Liveが完璧でないとしても問題はないのです。
ここまでの説明でFacebook Liveの仕組みは理解できましたか?フロントエンドでのFacebook Liveでは、フック、ストーリー、ティーチング・ポイント、アクションへの呼びかけ、要約という5つのパーツからなる公式を使用することができます。この公式を用いれば、ユーザーが潜在的に持っているであろうあなたの会員制サイトに関する疑問をベースにFacebook Liveを組み立てることができます。
そして、販売期間中も同じような構造を使用することができます。唯一の違いはティーチング・ポイントの部分です。ここの時間を使ってリアルタイムで質問に答えていくことがおすすめです。その後は「会員制サイトに参加しましょう」などとアクションの呼びかけを行い、最後にFacebook Liveの内容をまとめます。この小さな公式を何度も何度も、繰り返し使ってみてください。慣れてくれば、Facebook Liveの10分前にメモを作成するだけで、あなたはライブ配信ができるようになるでしょう。全体像を書いて箇条書きのメモをいくつか残しておき、ライブ中にそれを見ながら進める…といった感じです。
もし、Facebook Liveに関して何か質問があれば、いつでもコメントして下さい。それでは、またお会いするのを楽しみにしています。