あなたは特定の分野の専門家やインフルエンサーで、ネット上で自分の知識をオンラインコースでうまくマネタイズできないかと考えています。ですが、自分の知識をどのようにオンラインコースに変えたら良いのか?と頭を悩ませているかもしれません。あなたの知識をオンラインコースにするのは、たった2つのステップを踏むことで可能になります。
あなたはこれまで専門家やインフルエンサーとして様々な場所で活動してきたはずです。講演会にゲストスピーカーとして登壇したこともあるでしょう。またはSNSやYouTubeなどオンラインの場で発信活動を続けてきたかもしれません。そういった公の場に出ていると必ず人から質問をされる機会があります。それらの質問の中にはあなたのオンラインコースを作るためのヒントが隠されています。今までに受けた質問を使ってオンラインコースのコンテンツを作るための手順を解説します。
ステップ1:今までもらった質問を分類する
まず始めに、あなたが今まで他人から受けた質問をまとめていきましょう。最終的にはこれらを分類してオンラインコースのアイデアを作るのですが、まずは様々な場所に散らばった質問を集めていきましょう。TwitterやInstagramなどのSNSのDM、コメントをチェックしてください。またYouTube動画のコメント機能で質問が来ていたかもしれません。
このような質問はどこか一箇所のスプレッドシートにまとめておくと便利です。また質問をまとめる際に注意点があります。それは質問の文章を加工せずにそのままペーストしてくることです。これは後ほど説明しますが、質問文をあなたの頭で解釈し直して変えてしまうと、元々の質問者の意図した言葉の表現が失われてしまうからです。質問文はそのままコピーアンドペーストすることをオススメします。
メールや運営しているコミュニティで受けた質問も大事です。僕の場合だとよくカスタマーサポートのメールアドレスに質問や相談が送られてきます。僕は法人や年収の高い個人事業主向けに高額で1対1のコンサルティングを提供しています。そのため、こういったメールでの質問にはあまり時間を割いて回答することができません。ですが、このような質問はオンラインコースのヒントになります。
対面で受けた質問は忘れてしまっている場合も多いはずです。そのためすぐに思い出すのは難しいかもしれません。ただしSNSやメールで受けた質問を整理している間に思い出すこともあります。思い出したときはできる限りその時に相手が使っていた言葉などを正確に書き留めるようにしてください。
ある程度の質問が集まったらそれらをジャンルごとに分類しましょう。分類した上でどんなものが多いのかを特定してください。多く寄せられている質問はそれだけ興味関心を持っている人が多いことを示しています。1人の質問者の裏には、質問するチャンスや勇気の無かった人たちが大勢いることを想像してみてください。
分類した質問を見渡してみて、オンラインコースのテーマを1つに絞ってください。オンラインコースの尺にするためには、少なくとも1時間くらいの尺が必要です。そのためそのくらいのボリュームの出るテーマを選んでください。もちろん、5時間、10時間というボリュームにしても大丈夫です。あなたが作るオンラインコースを決定しましょう。
ステップ2:決定したテーマに沿ってコンテンツを作る
オンラインコースのテーマを決定したら、次は実際の中身について考えていきます。コンテンツ制作の前に、決定したテーマについて少し深掘りをしてコースの構成を考えてください。具体的にはモジュールとレクチャーという入れ子構造のカリキュラムを作成します。
モジュールというのは章立てのことです。そしてレクチャーというのはそのモジュールの中に収録される1本1本の講義のことです。オンラインコースは通常このモジュールとレクチャーによる構造になっています。この構造を持ったコースのカリキュラムを作成してください。
例えば僕の場合であれば、過去にサブスクリプションを実装するためのコースを作りました。Subscribers!という名前の商品でした。最初にカリキュラムをいくつかのモジュールに分けました。事前準備、コンテンツ制作、システム実装、集客、事業拡大といった感じです。これらはサブスクリプションを作るために必要な過程です。そしてそれぞれのモジュールに必要なレクチャーを埋めていきました。ここでもし足りない部分が出てきた場合は、ネット上の質問サイトなどからトピックをもらって来ても良いと思います。
またコースの内容は可能な限り実用的にしてください。僕はこれまでオンラインコースビジネスをやる中で、業界にあふれるたくさんのコースを見てきました。そのうち価値が高く人気のあるコースはどれも、顧客が実践し結果を出すことにフォーカスがされていました。Mariah Coz、Stu McLaren、Jumpcutなど英語圏の一流コースクリエイターは、コースの内容を実践的にすることで人気を得て来ました。
実際にこれらの人気コースに共通していた点がいくつかあります。まず理論だけで終わらずに必ず事例が共有されていたことです。また動画レクチャーの他に、必ずワークシートが付属していました。ワークシートとは各レクチャーに対応したワークやアクションが書かれているものです。PDFやGoogle Docsなどで提供されます。動画で学んだ内容を実践するために最適な資料です。
この他にもテンプレートやスワイプファイルなども受講者の実践を助けてくれます。例えば講義の中で「SNSの投稿は分かりやすく書いてください」と教えていたとします。でも受講者にはどうしたら分かりやすく書けるのかと思って手が止まってしまいます。そういう時に穴埋め式のテンプレートや実例を載せたスワイプファイルがあれば、格段に実践しやすくなります。
僕もGoogle Docsで作ったワークシートやテンプレート、またチェックリストやチートシートなどをコースに付けています。またコースの中で自分が過去に作ってきた実物を見せたり、他人の事例を見せたりして工夫しています。これらのことを行ったことで、ありがたいことに「石崎さんのコースは分かりやすく実践的で良い」というレビューを頂くことができています。
また最終的にコースが完成してセールスマテリアルを作るときにも質問文を使います。前のステップでも少し触れましたが、セールスレターなどに実際にもらった質問文の単語をそのまま使っていきます。例えば「オンライン講座を制作する方法を教えてください」と聞かれた場合は、オンライン講座という言葉のままセールスレターに使います。
このオンライン講座という言葉を自分の頭の中でオンラインコースと置き換えてしまうと、お客さんの使っている言葉から離れてしまいます。ですが、見込み客の共感を呼ぶような強い言葉を求めているのであれば、こういった見込み客の使っている言葉をそのままセールスマテリアルに反映してください。彼らにとって馴染みの深い言葉を使うことで、あなたのオンラインコースに対する見込み客の反応が良くなるはずです。
まとめ:他人の質問からテーマを選びオンラインコースを作る
ここまで他人からの質問をベースとしたオンラインコースの作り方を解説してきました。最後に要点を5つにまとめました。
- 他人からの質問にはオンラインコースのテーマのヒントが隠れている。
- まずは過去に受けた質問を収集し、スプレッドシートなどで分類する。
- 分類した質問から同じような質問を探し出し、オンラインコースのテーマに選定する。
- 選定したテーマを元にオンラインコースの骨子となるカリキュラムを作成する。
- 作成したカリキュラムからコース内のコンテンツを作成するが、実例や資料などを充実させることで実践的なコースにすることが望ましい。