今日は月々50万円以下のお小遣い程度のビジネスではなく、1億円を超える事業規模のビジネスを、オンラインで作る方法についてレクチャーします。あなたのネットビジネスを事業規模にまでスケールするには、継続的にあなたの商品を購入してくれる真のファンを獲得するか、リテンションの高いサブスクモデルを導入するしかありません。たかだか10万円程度のオンラインコース1つだけを売り続けても、月収も年収もすぐに頭打ちがきます。オンラインコースはそもそも繰り返し購入してもらえるような商品ではありませんから、どれだけ頑張っても10万円の商品を1つしか持っていなければお客さんの生涯価値は10万円を超えることはありません。その前に、今すぐお金を3倍から8倍に増やす裏技があるので、そのノウハウをシェアすることから始めさせてください。
さて、このモジュールで、残すところ2つとなりました。この段階で、すでにビジネスをスタートしてコース売上1,000万円規模にまでグロースさせるためのノウハウをお伝えしています。これが意味するのは、あなたが経済的な自由を手に入れるために必要なツールをすべて獲得したということです。
今回お届けするノウハウはこちら
今すぐお金を3倍から8倍に増やす裏技
経済的な自由を獲得する。これは、とても大きな意味を持ちます。このオンラインコース・ビジネスを始めたきっかけは、そもそも自分で事業を始めてみようと思ったことでしたよね。そのビジネスで自分にとっての経済的自由を手にしようと決心したあの日を思い出してください。
ただ経済的な自由は人によって意味するところが異なります。たとえば、Aさんにとっては経済的な自由とは毎月50万円を手にすることかもしれません。Bさんにとっては1年間に1,000万円規模の利益を獲得することかもしれません。もしくは1億円の収益を手に入れたいという人もいるかもしれないですね。
僕は「年収」というアイディアが嫌いです。そこには「時間」という通貨と「場所」という通貨が含まれていないからです。多くの人にとって通貨とはお金のみを指しますが、僕にとっての通貨は「お金」のほかに「時間」と「場所」とがあります。年収1000万円と年収2000万円だったら、その獲得方法に限らず年収2000万円の方が優れているという発想には「時間」や「場所」の通貨の概念がありません。
年間100時間働いて得られる年収1000万円と、年間1000時間働いて得られる年収2000万円には大きな差がありますよね。あなたはどちらを取りますか?僕はきっと前者の、年間100時間働いて得られる年収1000万円のビジネスをとりにいきます。
ティモシーフェリスはこう言います。
時間的自由と場所的自由があれば、お金の価値は3倍〜8倍になる
これの意味するところはわかりますか?例えば、コンテンツビジネス で年商5億の事業を運営していたとしても、北欧でクルーズしている最中に日本の社員と連絡を取り合い、出先でiPhoneを取り出しYouTubeのビデオを撮影し、船上に戻りメルマガを配信しているようであれば、そのクルーズの価値は半減してしまうでしょう。一方、越後湯沢のリゾートマンションを家賃4万円で借りて、平日のリフト待ちがない空いているスキー場(例えば、かぐらや神立高原)でパウダースノーを心から楽しむことができれば、その価値は土日の混んでいるスキー場にわざわざ日帰りで東京からやってくる人たちが経験するものよりも遥かに高いものとなります。
北欧でクルージングをしているときに社員と連絡を取らなきゃいけないのは、1週間のうち決まった時間を仕事に当てなければいけないからです。つまり「時間」という通貨を失っています。本来であれば、船上にいるその他のヨーロッパ人と同じように、仕事や日常、そして時間を忘れて船上でイベントを楽しめば良いのに、やっぱり仕事をしなきゃいけない。
スキーやスノボが好きなら、東京ではなく越後湯沢に住めば良いのです。株式会社ひまわりさんに掲載されている短期賃貸の物件を探してください。苗場スキー場から歩いて5分のところにあるリゾートマンションのタワーには、大浴場があります。もちろん温泉です。プールもジムも施設内にあります。バブル期にたてらた買い手のつかない物件がとんでもなく安い値段で売りに出されていたり、賃貸に出ています。29階の3LDKのお部屋であれば100万円ほどです。実際に僕が賃貸した21階のお部屋の家賃は月々4万円でした。なぜ越後湯沢に来れないのか?なぜ日帰りで東京に帰らなきゃいけないのか?彼らは「場所」という通貨を持ち合わせていないのです。
あなたが、いつ働いてもよく、どこで働いても良いのであれば、「時間」と「場所」という2つの通貨を獲得したことになりますから、お金そのものの価値は3〜8倍になります。「時間」「場所」「お金」の3つの通貨を持つ年収1000万円の人であれば、東京で忙しく働く人の年収3000万円〜8000万円に等しいということになります。
どうでしょう。難しい話でしたか。お金の他に「時間」と「場所」という通貨を獲得すれば、僕たちは想像以上に自由になれるし、逆にいうと「時間」と「場所」からの制約を受けなくなると、思っているほど「お金」は必要ないのかもしれません。
石崎力也が一番最初に販売したオンラインコースはTOEICのコース
さて、今回のレッスンでは、あなたのビジネスをさらにグロースさせて、収益を最大化させる方法についてお話ししていきますね。小川さんと僕は1つのセールスファネルで7000万円のコース売上をエバーグリーンで達成する実力派のマーケターです。僕たちはこれまで、たくさんの人がお金を自動的に手に入れることができるようなセールスファネルの作り方を教えてきました。
モジュール11のレッスンは、あなたのビジネスの収益を最大化させることがすべてです。だからこそ、僕たちの会社の最高かつ最適な戦略を実際にマネージメントしている僕自身がレッスンをするのがが1番だと確信しました。さあ、レクチャーを開始します。
モジュール11のレッスンに入る前に、まずは僕の経歴について少しお話をしたいと思います。僕は高校時代にマーケティングとオンラインビジネスについて独学を始めました。ある日、『The 4-Hour Workweek:週4時間だけ働く』という書籍に出会い、文字通り衝撃を受けたことは今でも覚えています。
その本の内容は、まるでこれまでの世界には見たことがなかった真実のようだと言っても過言ではありません。その本を読み切った後、僕はマーケティングという世界にすっかり夢中になってしまったのです。
毎日家に帰るとできるだけ早く宿題を済ませて、その後には何時間もマーケティングの勉強をしました。マーケティングに関することなら、本・オンラインレッスン・Podcastなど、文字通りどんなものでも試してみました。すっかりマーケティングの虜になっていたのです。
大学生になると時間に余裕が生まれ始めました。そこで僕はTOEICのやり方を教えるオンラインコース を販売し始め、お金を稼ぐことを目指し始めました。3ヶ月でTOEIC900点を取得するためのノウハウを詳細にブログに記し、SEOの知識を活用して、できるだけ読者を増やそうとしました。
これはご存じないかもしれませんが、多くの企業がSEOの知識を持っていないため、ブログの作成をアウトソーシングに頼らざるを得ません。しかし、僕はすでに自分のサービスを売り込む方法について勉強していたので、毎週ほんのちょっとの作業時間だけで記事を作成し、それにSEOをかけて、毎月50万円ほどのお小遣い稼ぎに成功したのです。
それに加え、僕は数多くのビジネス・ミーティングにおいて、マーケティング・コンサルタントという立場で講演をおこなってきました。すでに大学の講義は僕にとってあまり意味がないものとなってしまったため、マーケターとしてフルタイムで働こうと決めました。そして2013年3月に、大学を卒業すると同時に会社を登記したのです。金沢市にある法務局に赴き、窓口にいる司法書士のおばさんにレクチャーしてもらいながら、資本金22万円で会社を設立しました。ちなみに税法上の給与支払い事務所は西麻布の住所を登録しました。本店の住所は金沢市でしたが、僕たちはほとんどの時間を西麻布3丁目にある家賃16万5000円の事務所で過ごしていました。税金に関する質問があれば、麻布税務署に行っていろいろ質問していたのを今でも鮮明に思い出せます。
現在に至るまでに、僕は数多くのプロダクトを開発し、何十万人という顧客を獲得してきました。そのうちのいくつかは、たった1つのセールスファネルで7000万円以上の利益を生み出しています。
ここで僕が伝えたかったことを端的にまとめます。つまり、マーケティングは僕の人生における最大の情熱であり、僕の知識やスキルをみなさんにシェアできることを心から光栄に思っているということです。
このモジュールでは、あなたのビジネスの収益を可能な限り大きくグロースさせる方法について説明します。まずは次のことを考えてみましょう。
はじめて商品をローンチして収益が発生し始めるという段階から、どうやってビジネスを1,000万円規模、1億円規模にまでグロースさせることができるでしょうか。今の仕事を辞めても稼げるビジネスを作ってから、一生働かなくていいビジネスにするためにはどんなプロセスが必要でしょうか。
人生における仕事の優先順位は22位、Netflixの一個下
これから作り出すものは、あなたの本業の単なる代わりではありません。これは数億円規模のライフスタイルに基づくビジネスを作り出すスキルであり、これまでにないほどの資金や影響力、そして世界に貢献する力をあなたにもたらすものなのです。ライフスタイルに基づくビジネスの意味が分かりますか?これは、僕が運営しているチャットワークにコミュニティに入ればその意味が分かります。
僕はよく「仕事なんか」という言葉を使います。睡眠を削ってまで働く理由が理解できません。仕事なんかを優先すべきでないからです。それが僕のライフスタイルです。子供を午後9時に寝かせて、そのあとは7 days to die というプレステのゲームを奥さんとやります。朝7時に起きて、タワーマンションの2階にある大浴場で子供とお風呂に入ります。パナソニックのホームベーカリーで作ったパンドミに、手作りのピーナッツバターを塗りたくって食べます。
Brevilleのエスプレッソマシーンでアメリカンを2杯のみます。BrevilleはAmazon.comから輸入したマシンなので、超重たい変圧器をかませる必要があります。日本の電圧100Vをアメリカの120Vに調節するわけです。豆は言うまでもなくハワイアンコーヒーのバニラフレーバーです。おいしいので試してみてください。Brevilleで豆をグラインドすると部屋中にバニラとコーヒーの香りが漂い、とても幸せな気分になります。ゆっくり朝ごはんを食べているともう10時です。
冬なら、スキー場の近くにある物件を3ヶ月ほど借りて、スノボかスキーをしに行きます。平日だと、どこのスキー場もガラガラです。リフト待ちはありません。Epicグループのシーズンパスを持っていれば、日本のスキー場だけでなく、カナダのウィスラーも、コロラドのベイルも入れます。スキー場に向かうバスの中で、ビデオのスクリプトを校正します。あなたが見ているこのビデオだって、僕はスクリプトを読み上げているだけです。僕がスクリプトを作ったわけではありません。ビジネスパートナーの小川さんがスクリプトライターさんと一緒に仕上げてくれました。僕は細切れの時間を見つけてそれをリバイズするだけ。
例えば、この一連のビデオシリーズのモジュール1から4のビデオスクリプトは、かぐらスキー場のゴンドラの中で完成させたものです。みつまたエリアからかぐらエリアに向かう15分のゴンドラにも、毎日のように乗っていれば、塵も積もれば山となり、十分な仕事時間を確保できます。ここで多くの人は、バスの中やゴンドラの中で仕事なんてできるかよ!と思うようです。仕事は机の上でやるべきだとか、パソコンが必要だとか。僕からすればたかだか仕事ごときに、睡眠や家族との時間、あるいは趣味のスノボやスキーの時間を犠牲にできるかよ!と思うのです。
こんな僕のわがままを聞いてくれるのが司令塔・小川さんです。小川さんは隙間時間にiPhoneだけでできる仕事を僕に振ってくれます。それ以外の仕事は、うちのスタッフの鈴木、あるいは小川さんが束ねているたくさんのクラウドワーカーさんが処理をしてくれます。
うちのサポート用のメールアドレスに僕宛のメールが来ているそうですが、僕のところまで上がってくることはありません。ログイン情報を知らないのでメールを見ることすらできないのです。きっと小川さんが雇っている外注さんにスタ返信をさせているんだと思います。ちなみに僕に質問されても、答えることなんてありません。この一連の仕組みを作っているのは小川さんなので、聞きたいことがあったら僕でなく小川さんに聞いてください。
僕たち家族は、旅行が好きなので年間300日以上を海外のAirbnbで過ごしています。
これは、うちの息子がチャオプラヤー川の船の上でレディボーイに恋をした写真です。
これはクアラルンプールの路上で旬のドリアンを食べている様子です。この写真では娘は鼻をつまんでいますけど、回数を重ねるうちに喜んで食べるようになりました。ただ食べすぎると鼻血が出るので注意してください。
さあ、もう僕が言わんとしていることはわかりましたね。人生と仕事に主従関係があるとすれば、言うまでもなく主は人生で従は仕事です。たかだか仕事なんかに、人生の大半の時間を投下するなんて馬鹿げています。世界はもっと広いし、おいしい料理がたくさんあるし、楽しめる趣味が無限にあります。仕事はライフスタイルによって規定されるべきです。仕事がライフスタイルを規定すべきではない。仕事のために、好きな場所に住めない人生は悲しいです。1500万円の資産証明と毎月30万円の給与証明ができれば、マレーシアの長期ビザが取れます。マレーシア、本当に良いところですよ。物価も低いし、治安もいい。オンラインで完結するビジネスを持っているなら、いますぐ住民票を抜いてジョホールバルのコンドミニアムに住みましょう。月々10万円も出せば、プール・サウナ・大浴場付き3LDKの素晴らしいお家にすみません。嫌になったら帰れば良いだけ。移住なんて大袈裟なものではありません。Airbnbのキャッチコピーのように、旅をするように生活をすればいいのです。
繰り返します。人生でやるべきことに比べたら、仕事なんて優先順位ははるかに低いです。僕の中では、仕事の優先順位は第22位で、第21位のNetflixの一個下です。ナルコスのテレビシリーズが更新されれば、仕事なんかほっぽりだして、ポップコーンを食べながら家族でそれを見れば良いのです。
一生の顧客を獲得すればビジネスは事業規模にスケールする
もしあなたが継続的にビジネスを生み出し、常に学び続けることができれば、ビジネスやあなた自身のグロースには限界がないと断言します。これはオンラインビジネスならでは魅力です。人類史上、これまでにないほどのインパクトを世界に与えましょう。
ただし、これからご紹介する情報についてはすべて、あなたがいくつかローンチに成功した後にしか活用することはできません。まだオンラインコースの課題が完了していない場合は、利用できないということを念頭に置いて聞いてください。
ただ、まだオンラインコースの課題が完了していないからといって聞いても無駄かというとそういうわけではありません。あなたが将来的に事業規模のビジネスをやりたいかどうか判断するために、聞いておいて損はない話です。ここからのレッスンで、オンラインビジネスが実際、どのように機能しているかについて完璧に理解することができるはず。きっと気に入っていただけることでしょう。
あなたのビジネスから得られる収益を最大化するためのハイレベルな戦略についてご説明する前に、まずは前提条件とも言える考え方について紹介していきたいと思います。今からの話はしっかりと頭に入れておいてください。
ビジネスを1億円以上の事業規模にまでグロースさせるためには、一生あなたの商品を購入し続ける顧客の獲得が必須です。文字通り「一生の顧客」です。あなたの顧客を満足させることができれば、彼らは一生あなたの商品を買い続けてくれることでしょう。彼らはあなたの熱狂的なファン、つまりリピーターとなってくれます。これがビジネスから得られる収益を最大化するための鍵です。
一生涯にわたる顧客を獲得できるかどうかは、マーケティングがどれだけ優れているかには関係がありません。これは多くの人が持っている誤解です。考えてみてください。もし優れたマーケティングに成功して、1万人の人があなたのコンテンツを購入したとしても、そのプロダクトに満足しなければ、次に出した商品を買ってもらえることはないでしょう。
それは見込み客をただただあさり続けているだけの状態であり、一生涯、持続するビジネスとは言えないのです。だからこそ「一生涯にわたる顧客を獲得できるかどうかは、マーケティングがどれだけ優れているかには関係がない」という考え方を必ず覚えておいてください。これはあなたがビジネスのあらゆる側面を評価するために用いるべき尺度です。
今一度、あなた自身に問いかけてみてほしい。「この〇〇で、一生涯の顧客を手に入れることができるだろうか」と。〇〇には、商品・ブランド・ビジョン・マーケティングなどすべての要素を当てはめてみてください。現実的なことを言うと、もしあなたが1億円以上の事業規模のビジネスをしたいのであれば、人並外れた努力が必要です。これは真実です。
あなたの顧客に繰り返し商品を購入してほしいのであれば、普通のクオリティの商品ではなく、最高のクオリティの商品を生み出してください。これは確実に言えることです。あなたが努力をしなければ、代わりとなる競合他社はいくらでも市場に存在します。
10年後、20年後の未来を想像してみてください。あなたはすでに12個のオンラインコース を所有しているとしましょう。1つ目のコンテンツを購入した顧客の一部が、他の11個のコンテンツも購入していることが理想的だとは思いませんか?この理想を現実のものとするためには、人並み以上の努力をしなければなりません。周囲の人々をあっと言わせるような結果を出さなければいけません。「一生涯にわたる顧客を作り出す」という強いビジョンを持ってください。
YouTubeの1再生が8年後、1億円になるポテンシャル
僕と小川さんの2人がはじめてビジネスを開始したとき、そのビジネスは今のものとはかなりかけ離れたものでした。僕はもともとTOEICの先生だったんです。大して英語もできないのに。
TOEIC塾という6万9000円の商品を販売していました。なんと、そのコンテンツを購入した人々は8年後、自分のオンラインビジネスをスタートさせるために僕たちのコンテンツを購入しました。
これがどんなに信じられないことか考えてみてほしいのです。8年前に僕のTOEICのビデオをYouTube上で見たというほんの1回のビューが、何年もかかった末に何億円もの利益になったということなのです。このように利益を生み出している企業がどれだけあることでしょうか?がんばって探してみても、ほとんどありませんよね。
もう1つ例を挙げましょう。販売ページの決済画面に、僕たちはこんな顧客からのメッセージを掲載しています。「石崎さんと小川さんが他のプロダクトを制作しているのを知ったとき、僕は迷わず購入しました。前回のも最高だったけど、今回のも絶対に最高に決まっている」これは、僕たちの「一生の顧客」からいただいた感謝の言葉です。
彼らは、僕たちの過去の商品を使った経験に基づいて、新しい商品を購入します。これはちょっと考えてみると、信じられないことだと言えます。なぜなら、僕たちは新商品を開発する際に、彼らが本質的な意味でその商品を必要としているのかについて論理的に考えていないからです。彼らは僕たちの商品を購入することで幸せになれるのです。
現実的な話をしましょう。一生涯の顧客を持つことは、継続的な利益を生み出すことににつながります。サブスクリプションサービスや継続購入の必要がある商品、もしくは複数の商品を購入するサービスなど。世界で最も成功している企業を見てみると、どんな企業でもほとんど継続的な利益を生み出すサービスを運営していることに気づくでしょう。
成功している大企業たちは、顧客たちから一生涯にわたり、驚くほどの収益を継続的に獲得しているはずです。Apple、Netflix、Spotify、Amazon、McDonaldなど、あなたが思いつく大企業のほとんどは、継続的な利益を生み出すサービスをはじめています。
いやいや、マクドナルドは単発決済の会社でしょうと思うかもしれません。僕はあの日、韓国のカンナムにいました。家族でコリアンフードを食べまくる30日間の修行をしていたのです。韓国料理に飽きてきた頃、僕ら夫婦、そして息子と娘は共通のジャンクフードを求めていました。そうです、マクドナルドです。当時3歳の息子は、ダブルチーズバーガーセットをほぼ一人で完食。僕はダブルチーズバーガーのポテトLセットにアップルパイを1つ追加で注文しました。ああもうマクドナルドを食べることはないなと思い店を出ました。1週間後、僕たち家族は8号線沿いにあるマクドナルドでダブルチーズバーガーセットを食べていたのです。これをサブスクと呼ばずしてなんと呼ぶのでしょうか?
これら大企業に共通しているのは、販売後に起こりうるすべてのことにフォーカスを当てているということです。良いですか?もう一回言います。高収益企業は、販売前のことではなく、販売後のことにフォーカスを当てているのです。まだオンラインで販売したことのない人は、販売することに躍起になっているはずです。でもそれだとまだ三流なのです。本当に儲かるビジネスを運用したければ、1個目の商品ではなく2個目に買ってもらう商品に焦点を当てるべきであり、買った後の顧客体験を最大化することに努めています。
販売後の顧客体験をより良いものにすることで、その後の継続的なリピート販売につなげているのです。
スティーブジョブズのプレゼンがなくても最新版のiPhoneを購入し続ける理由
もしiPhoneを1台しか購入せず、購入後も一切新しいOSにアップグレードしなかったら、いずれ使えなくなってしまいますよね。これが何を意味するかわかりますか?Appleは、リピート販売にフォーカスを当てた結果、真冬でも新商品を購入するために開店前から店前に並んで一晩を過ごすような顧客を獲得することができたのです。以前、iPhone 11 Proが壊れて修理に出しました。香港版だったので、修理と配送に時間がかかると日本のアップルストアに言われました。普段iPhoneで仕事をしている僕は困りました。早速小川さんはイギリスのiPhone 8 シムフリーを手配してくれました。
iPhone 7からiPhone 8に乗り換えた時、確かにディスプレイが綺麗になっているし、アプリの挙動もサクサクして、感動しました。でも、iPhone 11 Proに慣れきった僕は、iPhone 8に戻って驚いたのです。小川さんには申し訳ないのですが、iPhone 8 の使いにくさに、ディスプレイの狭さ、諸々のユーザーエクスペリエンスにがっかりしたのです。僕が大学生の時に初代のiPhoneが販売されました。それから、2、3と世代を重ね、iPhone 7で日本でもApple Payが使えるようになり、iPhoneだけで電車に乗ったりコンビニでの支払いができるようになりました。背面のカメラの数も2つ、3つと増え、ボケ感のあるポートレート写真も綺麗に撮れるようになりました。
iPhone 11 Proを、台湾に持って行った時のこと。僕は千と千尋の神隠しのモチーフとなったと言われている九份(ジウウェン)にいました。夜、観光客がバスで帰った後、僕たちはひっそりとした舞台を探索しました。
iPhone 11 Proのカメラで写真を撮ってもすぐにシャッターが下りませんでした。カウントダウンが表示されます。ああ、センサーが光を集めているんだなということに気づいた時、僕は驚きを通り越して感動しました。Appleやるじゃんと思ったのです。暗いところで写真にノイズが載らないように、時間をかけて光を集めているのです。一眼レフカメラの好きな人ならすぐにわかると思いますが、シャッタースピードをソフトウェアが自動で調節しているのです。すげぇわ、アップル。
時間がかかると言われていたiPhone 11 Proの修理も1週間もかかりませんでした。香港版のiPhoneを購入する人も一定数いるので、日本のアップルストアはいくつかの海外のiPhoneをストックしているようです。新品に交換されました。スティーブジョブズのプレゼンがなくとも、僕は最新のiPhoneを買うし、MacBook ProやiMacが出れば、フルスペックで購入します。
この例はちょっと極端かもしれません。しかし、一生涯の顧客を獲得できるビジネスを獲得することの重要性は伝わったはずです。もしあなたの商品を一生にわたって購入してくれるような顧客を手に入れることができれば、ビジネスを月々50万円や100万円のお小遣い稼ぎから、月々1000万円を超える事業規模にグロースさせることは容易になります。
これは、モジュール11でこれから学習しようとしているハイレベルな戦略にも当てはまる話です。さて、次のレッスンではバリュー・スタッキングについてのお話をしていきます。これは、顧客のライフタイム・バリューを劇的に高めるための戦略です。