今日はオンラインコースのカリキュラムを作る方法についてお話します。現段階であなたは、見込み客のために具体的な商品アイディアを1つだけでも持っておくべきです。どれだけ食べても痩せられるダイエットの方法を教えるのか、コピーライティングの具体的な方法を教えるのか、ストリートナンパの方法を教えるのか。また、その商品やアイディアが彼らのどのような問題を解決するのか、そしてその問題に対してどのような解決策を用意しておくのかについても決めておきましょう。
「あなたが解決しようとしている問題が見込み客の人生に悪い影響を与えている。」「彼らの多くがその問題を解決することに関心を抱いている。」あなたがこのように確信を抱いているということを願います。繰り返しますが、ネットビジネスの核心は、顧客の問題を解決すること、です。顧客が問題を抱えていなければ、そもそもあなたの商品が存在する理由はありません。例えばネット上の誰かがコピーライティングフォーミュラという商品を販売したとしましょう。その商品はただAIDAの法則やQuestフォーミュラを、無名の人間が説明しているものだとします。果たしたその商品の存在意義はなんでしょうか?これだけウェビナーセールス、ビデオセーレスレターが主流になった今日、一体全体、その無名の人間が作ったセールスレターの解説商品は誰の何を解決するというのでしょうか?
今回お届けするノウハウはこちら
商品がどのように顧客に問題を解決するか考える
コンテンツを制作する際には、見込み客がその問題を解決するために「喜んでお金を払いたい」と望んでいるような問題を設定するということが理想的です。
ぶつぶつニキビを治したい、実家暮らしを辞めるためにネットビジネスで成功したい、結婚式までに5kg痩せたい、不労所得が欲しい、女性とデートがしたい、テニスのサーブを改善したい、スノボのグラトリを上達させたい、スキーのインストラクターになりたい、中国語を覚えてチャイナでビジネスをしたい、などなど。
問題を抱えた人々の人生を変えるようなコンテンツは、本当に素晴らしいものだと言えます。こちらのレッスンではビデオのオンラインコースを作成するためのアプローチ方法について取り上げていきます。僕たちはこれまで電子書籍やPodcastのコンテンツを販売してきましたが、それらのコンテンツと同じくらいに見込み客を手助けし、収益を最大化するためには、ビデオのオンラインコースが最も効果的であるということがわかりました。
もしあなたがビデオカメラに映ることにためらいがあったり、そもそもビデオコンテンツを見たことがないのでイメージできなかったりしても心配しないでください。そんな初心者でもビデオのコンテンツを作るための方法を紹介していきます。ただ、ここで学習する内容はビデオコンテンツ以外の、どんなフォーマットのコンテンツでも応用することが可能となっています。ぜひ、他のフォーマットでコンテンツを作るときにも活用してみてください。仮にあなたがインフォトップで情報商材を売るインフォプレナーだとしても参考になるノウハウがあります。YouTubeで10万人以上の登録者がいるインフルエンサーにとっても役に立つレクチャーになっています。セミナーにもっと人を集めて魅力的なプレゼンテーションをしたい人にも有益な内容です。
商品設計で最初にやるべきことはアウトラインを作ること
商品設計の第1ステップは、アウトラインフェーズです。これは、言い換えればオンラインコースの目次のようなものです。コンテンツにとってアウトラインはとても大切なステップだと言えます。もしあなたがコンテンツのアウトラインを魅力的で分かりやすく作ることができれば、コンテンツが整理されて完璧なものに仕上がります。整理されたコンテンツは内容が理解しやすくなるため、見込み客に提供できる価値を最大化することができます。面白いことに目次が整理されていると、コースクリエイターの作業スピードも大幅に改善されるから不思議ですね。
たとえば、はじめてオンラインコースをUdemyに公開するとき、僕はいつも同じことをクライアントに言います。「まず最初にコースのカリキュラムを完成させてください」と。
- セクションまたはモジュールの数を決めて、
- それぞれに名前をつける。
- そして各セクションの中に5つから7つほどレクチャーを作る。
- それぞれのレクチャーに名前をつける。
このプロセスで、コースの全体像が完成します。全体像が見えると、バランスの良し悪しが見えてきます。概念的なレクチャーが多くて実務的な内容は少ないとか、もう少しインタラクションのあるクイズ形式のレクチャーを増やした方がいいとか。受講生にアクションを求めるレクチャーにはワークブックをつけた方がいいかも、といったアイディアも湧いてきます。
もしアウトラインフェーズをしっかりと押さえずに次のフェーズに進んでしまうと、オンラインコースがごちゃごちゃとしてしまい見込み客にとって分かりづらい内容の商品になってしまうことは間違いありません。
また、コンテンツクリエイターであるあなたにとっても、アウトラインフェーズは大切です。コンテンツが整理されていないと見込み客に伝えたかった重要なポイントをうっかり忘れてしまったり、後から説明し忘れた内容を足さなければならなかったりする場合もあるからです。そんな手間、めんどうですよね?だからこそ、あなたの商品のアウトラインを整理して、分かりやすく見込み客に伝える必要があるのです。漏れなくダブりなく、必要な情報を網羅的にパッケージしてください。
見込み客が克服しなければならない問題をベースにカリキュラムを作る
アウトラインを作る際には、ハードル・ベース・アウトラインに従いましょう。これは、見込み客が克服しなければならない問題、つまり人生におけるハードルを解決するということに基づいて商品のアウトラインを作成するという方法です。
プロダクトローンチフォーミュラのジェフウォーカーは商品の中で、PS メソッドを説明しています。PはProblem、問題。SはSolution、解決策。問題を提起して、それの解決策をセットで渡していくメソッドです。
2000年以降、最も売れた情報商材であるStu McLarenのTribeでは、サクセスパスという概念で紹介されています。お客さんの今の姿となりたい姿を時間軸に並べて、その間をいくつかのステージに区切って、まるでロールプレイングゲームをするかのように1つ1つレベルアップしてクリアしていく。Stu McLarenはゲーミフィケーションの専門家をチームに入れてTribeを開発しました。ハードル・ベース・アウトラインも基本的な考えは同じです。
アウトラインフェーズを始めるときには、まず「ハードルへの対処」から始めることです。これは、ポイントAからポイントBに到達するために、見込み客がどのようなハードルを克服すればいいのかについて、ブレーンストーミングを行うというものです。
ポイントAというのは、見込み客が現在立っている地点のことです。彼らは今、どんな問題に直面していますか?どんな苦労をしていますか?このように問題を抱えている状態こそが、ハードル・ベース・アウトラインにおけるポイントAとなります。
ポイントBは、見込み客の直面していた問題がうまく解決し、彼らが夢見ていた結果を得ることができたときに眺められる素晴らしい景色のことです。彼らはどのような将来を望んでいるのでしょうか?どのような景色を見たいと思っているのでしょうか?例えば僕の場合であれば、インターネットビジネスを始める時、こんな夢を見ていました。家族がいる。家族と一緒に世界中を旅する。家族と一緒に大きなキッチンで料理をする。スーパーマーケットとコンドミニアムが一体化している場所に住む。街ゆく人たちが優しい地域に住む。カナダのウィスラーにこもって毎日のようにスキーをする。オランダの運河に沿って毎朝奥さんとジョギングする。早起きしてお気に入りのコーヒーを生豆からローストして時間を忘れて一日をスタートする。どうでしょうか?見込み客の描いているB地点は、ただ単に金持ちになりたいとか、フェラーリにのりたいとか、金髪緑目の彼女と付き合いたいといった漠然としたものではないことがお分かりいただけましたか?見込み客の望むB地点はあなたが想像する以上に鮮明でしかも具体的なものです。他人のセールスレターから文言をパクるだけでは、成約率の出るページにはなりません。あなた自身のペルソナが欲するものを鮮明に記述してください。
ゴミ屋敷から脱出したい母親の例
ハードルの対処についての話に戻りましょう。ポイントAからポイントBに到達するためには、まず見込み客がこれからどのようなハードルを克服しなければならないかについて、しっかりと理解しなければなりません。たとえば、あなたのオンラインコースが「ゴミ屋敷に住んでいる家主がミニマリストとしてのライフスタイルを手に入れる」というテーマだったとしましょう。この状況におけるゴミ屋敷に住んでいる家主の問題をまずは確認してみましょう。
ほとんど人は自分の家がゴミ屋敷だと認知していません。もちろんテレビで見かける、ガラクタの山ほどでないにしても、要らないもの、あるいは使えそうなものを捨てられない人は、ゴミ屋敷に住んでいる可能性が高いといえます。
僕が、数年ぶりに石川県の実家に帰ったとき、まずショックを受けたのが、そのゴミ屋敷ぶりでした。風呂場に2つの洗濯機があります。新しい洗濯機を買ったはいいものの、古い方もまだ使えるから、という理由で残してある。脱衣所がとんでもなく狭くなり、たった数日間の滞在でしたが非常にストレスフルでした。家には2つの食器洗い機もありました。捨てられない古いテーブル、犬のせいで動物園のような匂いがする茶の間、キッチンにある埃のかぶった調味料、部屋中にはスタンドアローン型の物干しが並べられており、常に何かを干してある状態。うちの母親に「物が多すぎるせいで、歩くスペースもないよ」と言っても「捨てられない」の一言。
物が捨てられないというのは、非常に醜い人間の一面だと僕は思うのです。だからこそ、その一面を身内に発見して、僕はショックを受けました。
ここからはうちの母親を見込み客のペルソナとして話を進めましょう。
まずはポイントAです。うちの実家は、母親がこれまでどうしても捨てることができなかったガラクタでかなり散らかっています。しかし、彼女はこれらのガラクタを全て手放し、きれいな家で生活するという未来を夢見ているのです・・・という仮定です。うちの母親がそう望んでいることを、僕は願いします。コンマリさんにコンサルを頼みたいくらいです。うちの母親はすべてのものに心がときめいているのでしょうか。息子の僕にはわかりません。
閑話休題。話を戻しましょう。
整理整頓の第1のハードルは、彼女が持っているガラクタへの強い愛着を捨ててしまうということになります。そして第2のハードルは、実生活において必要となるもの、将来的に必要となるもの、絶対に捨ててはいけないもの、そしてそれ以外のガラクタたちを見分ける能力を彼女が身につけなければならないということです。
彼女がもしこれらのハードルを乗り越えることができたら、次に克服しなければならないハードルは何だと思いますか?そう、次のハードルは彼女がガラクタを捨てるときに感情的なダメージを受けないようになるということですね。散らかった家をきれいにする方法を学んだ次は、今後家が散らからないように何かしらの対策をする方法を、彼女が心から理解するということかもしれません。そしてポイントBは、彼女がミニマリストとしての生活をうまく始めたところです。
もしかすると、見込み客によっては、乗り越えなければならないハードルが3個あるかもしれませんし、12個あるかもしれません。だからこそ、見込み客がポイントAからポイントBへ移動する際に、どのようなハードルがあるのかについて、あなた自身がしっかりと時間をかけて理解していかなければならないのです。
これらプロセスは、先にも例に出したStu McLarenのサクセスパスと全く同じ考え方です。僕のビジネスパートナーでもある竹岡佳信さんは、Before/After シートという概念でほぼ同様なことを説明しています。
これらのハードルについて、前もって整理しておきましょう。それによって見込み客が最初に乗り越えなければならない1つ目のハードルを、ちゃんと克服できるようなコンテンツ構成にすることができるはずです。1つ目のハードルを乗り越えたら2つ目のハードルに、2つ目のハードルを乗り越えたら3つ目のハードルに、という具合ですね。ハードル・ベース・アウトラインを用いることによって、ポイントAからポイントBに見込み客を移動させるのに、最も効率的な順序を提供することが可能となるのです。
Udemyで売れていないコースの特徴
Udemyで売れていないコースを見ると、ほとんどの人がハードルをベースに考えるのではなく、自分の言いたいこと、知っていること、喋りたいことをベースにしてカリキュラムを構成していることがわかります。いわば、自分・ベース・アウトラインです。
冷静になって考えればすぐにわかることですが、商品を買うのはお客さんですから、スタートはお客さんであるべきなのです。かの有名なピータードラッカーはこう言いました。「顧客からはじめよ」と。顧客・ベース・アウトラインであるべきなのです。もう一歩進んで、顧客のハードル・ベース・アウトラインで考えられるとなお良いでしょう。
これらのハードルについてブレーンストーミングするときのポイントとしては、パラダイムシフトについて考えるということが挙げられます。パラダイムシフトとは、あなたが見込み客の考えを劇的に変えなければならないこと、彼らには新たに学ぶ必要があるということ、そして彼らがハードルを乗り越えるために新たな認識を持たなければならないということを意味しています。
多くの場合、脳は手抜きなので、新しい情報を取り入れようとしても自分に都合よく解釈する習性があります。「その情報、すでに知っているよ」と思い込む癖があるのです。だから、僕たちが大事なことを言ったとしても、大抵の人は「それ知っているよ」と言って聞いてくれません。だからこそ、彼らの思い込みをあえてひっくり返すようなパラダイムシフトを意図的に仕掛けるのです。たとえば「英語は勉強しなくてもいい」「朝ごはんは食べると体に悪い」「嫌われる勇気を持とう」と言ったメッセージは、僕らの直感に反しているため、ついつい耳を傾けてしまいますよね。
また、ハードルの多くは彼らの感情に深く関わりがあります。あなたは、見込み客が問題を解決するために「何をしなければならないのか」について箇条書きで教えるだけでは不十分であるということを覚えておいてください。
例えばTOEICのスコアアップのために、やるべきことは勉強だけでいいはずです。リスニングやって、リーディングやって、シャドーイングもやってください、と言われも受講生はそれだけ?と思うはずです。ハーバードのケネディスクールを卒業した杉村さんの英語スクール・プレゼンスでは、授業の中にモチベーションアップのコンテンツをたくさん含めてあります。コーチングカリキュラムをコースに組み込んだ斬新なプログラムになっています。
僕たちもプレゼンスのようなプログラムを作るべきです。受講生をを心から導き、彼らの内なる悪魔や不安、そしてハードルを乗り越えることを邪魔している感情面での問題と闘うことができるような勇気を与えることが大切なのです。もちろん、彼らがすべきことを教えるのも必要です。しかし一方で、行動を起こすため、彼らにモチベーションを与えることも必要なのです。
Udemyの講師の中には、精神論は不要、モチベーションアップは不要と考える人がいますが、それは明らかに間違っています。覚えていますか?年収73億円のシェフ、ゴードンラムゼイの話を?ただ単にスクランブルエッグの作り方を教えるだけでは面白くないのです。僕たちは土曜日の朝食に彼女を喜ばせるスクランブルエッグを作りたいのです。すべてのノウハウに人生のアドバイスを絡めるテクニックを積極的に使ってください。
顧客の問題点と深い欲望に注目してハードルを書き出す
これらのハードルについてブレーンストーミングする際には、これまで行ってきたすべてのワークを見直す必要があります。これまでのリサーチをすべて振り返って、彼らのPain Point(問題点)と、Deep Desires(深い願望)に注目するのです。アウトラインで見込み客に訴えかけるための問題は、あなたのリサーチからはっきりと出てくるはずです。だからこの時点で、あなたが何か新しい情報を得る必要はありません。すべて過去のリサーチから答えが出るはずですから。
実際の例として、Viral Academyを用いて説明をしていきましょう。以前にも触れましたがViral Academyとは、自分の情熱を追求し、その情熱で生計を立てられるようにYouTubeチャンネルの運営方法を一から教えるというコンテンツでしたね。JumpcutのJesseとKongの二人が作ったコンテンツです。ジェフウォーカーの次の世代のプレーヤーです。英語圏の最近の若い人たちは、ジェフウォーカーを知らなくてもJumpcutは知っていることが多いです。
Viral AcademyにおけるポイントAは、自分の仕事や大学の学位に満足することができず、自分が生きるためにしている仕事や学業を心から楽しめないと思っている状態です。それに対するポイントBは、自分の情熱を追いかけて、しかも生計を立てることができるYouTubeチャンネルを持っている状態です。この2つのポイントを設定した後、AからBに移動するまでのハードルを見つける必要がありますよね。
そこでJumpcut がリサーチデータをもとに分析を行った結果、1つ目のハードルは、見込み客がまったくもって自信を持つことができていないということでした。YouTubeチャンネルを成功させて、情熱のままに生活をすることなんて不可能だと考えている見込み客がほとんどだったのです。だから、1つ目のハードルではスキルやノウハウなど具体的な戦術を教えるのではなく、彼らのメンタルを改善するというコンテンツになりました。Jumpcutの見込み客は、YouTubeチャンネルを成功させて、自分の情熱のあるがまま生計を立てていくということが現実的に可能なことであり、それは特にスキルを持っていない自分でもできるはずだと理解する必要があったのです。
このハードルについてさらにもう少し掘り下げると、彼らは心の中で「あること」を制限しているということが分かりました。その「あること」とは「自分がカメラの前で喋るような人間ではない」と思っているということでした。このような考え方は多くの人が持っていますよね。もしかしたら、あなたもそう思っているかもしれません。
自分はあくまでもYouTubeのビデオコンテンツを消費するだけのコンシューマーであり、コンテンツを作る側のクリエイターではないと。
でも、これはコンテンツを作ることを妨げる最も大きな原因なのです。「自分はヘンテコだからビデオに映るなんてあり得ない」「絶対に成功なんてできない」こう考えてしまっては良いコンテンツを作るどころか、まずビデオ撮影なんかもできませんよね。
だからViral Academyで、見込み客へ最初に教えたことの1つは、自分自身の「ヘンテコさ」をYouTubeの視聴者獲得の有効な手段として活用するため、ぜひあなたが映ったビデオを披露すべきだということでした。Jumpcutがどのようにコンテンツの最初に彼らの精神的なハードルを解消し、心の足かせを取り除いたかについては後からお話ししましょう。
こんなこというと非常に失礼ですが、JesseもKongも、見た目がいいとは言えません。彼ら自身も自らのヘンテコさを前面に出して、むしろそれを好機と捉えて、あえてオタクっぽい人に訴求したからこそ成功したと言えます。
1度、見込み客が正しいマインドセットを持つことができれば、いよいよJumpcutの二人はYouTubeについてのスキルやノウハウを教え始めることができます。
Jumpcutの見込み客が克服しなければならない次のハードルは、商品をどのようにリリースするかでもなければ、スポンサー契約や企業案件をどう獲得するかでもありませんでした。それは、この段階の見込み客にはまったくもって無関係な話です。
2つ目のハードルは、拡散するコンテンツの作り方について理解するということでした。YouTubeのコンテンツで視聴者の感情を刺激する方法を理解し、視聴者が続けて視聴したいと思えるような関連性の高いビデオを作ったり、シェアしたくなるようなコンテンツを作成したりするノウハウを覚えなければなりません。
そこでJesseとKongの二人はまず最初に優れたYouTubeコンテンツを自分自身でも作ることができるというマインドセットを教え込みました。そして次にステップとして、基礎的なコンテンツの作成方法が理解できるようなレッスンを行いました。このステップを越えると見込み客たちはこう考えるようになっていったのです。「僕たちは誰にでも誇れる素晴らしいコンテンツを作ることができました。どうすればこのコンテンツを人に見てもらえるようになりますか?」と。そこで次にJumpcutがプログラム内で行ったことを予想できますか?そう、3つ目のハードルでは、バイラルマーケティングについてのレッスンを行なったのでした。つまり、自分が作った素晴らしいコンテンツをどうやって公開すればいいのか、ということについてのレッスンです。
どうすれば自分のYouTubeチャンネルを成長させられるのか?どうすればビデオを見てもらうことができるのか?どうやって自分の見込み客を作ることができるのか?どうやって多くの人にYouTubeチャンネルを登録してもらえるのか?今後リリースするコンテンツを継続的に購入してくれるような見込み客はどうすれば作れるのか?
この3つ目のハードルを乗り越えてしまえば、彼らは、YouTubeで発信する上で正しいマインドセットを持つことができます。また自分のコンテンツを持ち、見込み客を獲得し、次は生計を立てられるまでのビジネスにどうやってすることができるのか考えられるようになります。そこで4つ目のハードルでは、収益化について詳しくお話をしていきました。
たとえば、どうやってユーザーにグッズを販売できるYouTubeチャンネルを立ち上げることができるのか。どうやってYouTubeコンテンツ製作者向けのクラウドファンディングを扱うことができるのか。どうやってブランド契約、企業案件、スポンサーを獲得できるのか、などについてです。
Viral Academyでは、見込み客がYouTubeチャンネルの収益化を行う方法がまったくわからないという状態からスタートします。そこから正しい順序で何をすればいいのかを正確に教えるまで、4つのハードルが必要でした。でもハードルを4つ設けてコンテンツを整理したことによって、大切な情報を忘れずに伝えることができました。また、それぞれのハードルを克服する方法を、論理的に分かりやすい手順で教えることができたため、見込み客にとってとても効果的なコンテンツとなりました。ハードル・ベース・アウトラインがどれほど有効か分かりましたか?
今日の宿題:ハードル・ベース・アウトラインを作ること(+事例)
今回のレッスンの課題は、あなたのコンテンツに合わせてハードル・ベース・アウトラインを作ることです。見込み客はどこからスタートし、どこでゴールなのかをまずは決めましょう。これがポイントAとポイントBですね。このポイントを決める際には、リサーチで集めたデータをよく振り返って下さい。
次にポイントAからポイントBへ到達するために、見込み客はどんなハードルを克服する必要があるか、あなた自身が理解しましょう。しっかりと理解するためにブレーンストーミングを行うことがおすすめです。1つ目のハードルからブレーンストーミングを始めましょう。見込み客が理解しなければならないこととはどんなことでしょうか?そして、それらを理解した上で、次に進むべきステップはなんでしょうか?
僕らの商品から事例を引いてきましょう。僕たちは、コンプリートバンドルという商品を用意しています。これはサブスクですので、毎月の料金が発生するサービスです。このサブスクに参加すると、僕がUdemyに公開しているすべてのオンラインコースを無制限に閲覧できます。さらにチャットワークのグループに参加できるので、質問もできます。さらに、サクセスパスに従って階段を登っていくと、ClickFunnelsでトリップワイヤーファネルを完成させられます。
僕と同じくらいの年齢で、平日にボラカイビーチや石垣島の川平湾にいる人たちは、ほぼ皆さんトリップワイヤーファネルを持っていると言ってもいいくらい、優れたセールスファネルで、しかも収益性がムッチャ高いです。
まずはローチケットの商品をオファーして、クレジットカードの与信状況を確認した上でハイチケットの商品をアップセルで販売するファネルです。あなたが少しでもインターネットビジネスに詳しければ、知っているはずです。
mineoを申し込めば、その後に、無数のチェックボックスが出てきますね?あれこそトリップワイヤーファネルです。1つをチェックをするだけで、1つのサブスクが発生します。こんな美味しいビジネスはありません。あとで解約できるからと、強制的に複数の月額課金の初月無料を契約した覚えはありませんか?いまだにあなたはそのサブスクを払い続けているかもしれませんよ!
LCCもよくこのトリップワイヤーファネルを利用します。低価格の航空券でお客さんを集めて、座席指定、機内食、海外旅行保険、レンタカー、ホテルなどのアップセルオファーします。Tiger Airとか、AirAsiaのアップセルオファーは、非常に精密に設計されているので、今度、クアラルンプールや台北に行く時、確認してみてください。
さて、この世界中の高収益企業が使っているセールスファネルを、あなたが実装するとなるとまずやるべきことは何か?ハードルベースで考えてみましょう。
まずは、何から始めればいいかわからない人がほとんどですから、彼らにとってのハードは「計画すること」であることがあります。だから、僕はステージ1を「PLAN」としました。ここでニッチの設定、ペルソナの設定、見込み客の内面的悩みと外面的悩みを洗い出します。さらにフロントエンド商品のアイディアを決定し、オンラインコースのフォーマットを決めてもらいます。それらが決まれば、次のステージに進めます。次のハードルは実際のコース作りです。アイディアはあれど、それをコンテンツの形にする人はほとんどいません。なぜならコンテンツの作り方を知らないからです。だから僕たちはここでビデオコンテンツの作り方を丁寧に教えることにしました。ステージ2はMAKEです。そしてステージ3のSET、ステージ4:LAUNCHと続きます。最後のステージ5は、AUTOMATEです。すべての仕組みを自動化します。海外のデジタルマーケティングツールを使って、集客、教育、販売、納品までをオートメーションに乗せていきます。
サブスクリプションを止める人の最大の原因はOVERWHELMだとStu McLarenは言います。要は自分がどこにいるかわからない。そして次に何をすればいいかわからない。こんな風に、頭がオーバーフロー状態になると、人は会員制サイトを退会します。それを防ぐためには、すべての商品がハードルベースでカリキュラムを組まれるべきなのです。ハードルベースでカリキュラムを組むと、お客さんは次に何をすればいいか明確に理解できるからです。
どうでしょうか、ハードルをリストアップすることの重要性がわかりましたか?
ハードルを書き出してからカリキュラムの詳細を決める
ハードルのリストができたら、次に行うのはハードルをより深く掘り下げるということです。たとえばViral Academyにおける4つ目のステップは収益化であると言いました。4つ目のステップをさらに掘り下げるために、JumpcutのJesseとKongが見込み客に知っておいてほしい全てのタイプの収益化ノウハウについて詳しく話したのです。ハードルの内容をより詳細にすることで、掘り下げていきました。また、ハードルの掘り下げを行うためには石崎式!コース・アウトライン・フレームワークを使うことが有効です。
ここで石崎式!コース・アウトライン・フレームワークの仕組みについてお話ししましょう。それぞれのハードルに対して、次の質問に対する答えを考えて下さい。「あなたは自分のコンテンツを通してどのようなことを見込み客に教えたいと考えていますか?」「なぜ、それを教えたいのですか?」「見込み客にとって、それを教わることの重要性とはどのようなものですか?」「その情報に対して、どのような反論が予想できますか?」「その知識を獲得するためにどのようなアクション・ステップを提供できますか?」
このフレームワークに従うことで、あなたのコンテンツにとって重要な情報を漏らすことなく、全て正しい順序で行うことができるようになります。さらに、詳しいアウトラインを作成することで、オンラインコースを作るプロセスがとても簡単になります。もしアウトラインが作成できたら、あなたのコンテンツのイントロダクションとまとめも一緒に考えていきましょう。
イントロダクションは、まず見込み客がオンラインコースに参加したことに対する祝いと歓迎の言葉から始めましょう。それから、あなたがどんなことを教えるのかについてや、コンテンツから得られる情報によって彼らの人生がどのように変わるのかについて話します。そして次にあなたがいかに信頼のできる人物であるかを説得力があるように語り、最後に見込み客の感情を刺激するようなメッセージを残しましょう。具体的には、あなたのコンテンツを見て見込み客が実際に行動を起こすことを強く勧めることが大事です。
まとめは次の順序で話を進めましょう。まずオンラインコースが全て完了したこと、そしてオンラインコースに参加してくれたことに対する感謝をしっかりと話しましょう。こうすることで見込み客が達成感を抱いてくれるはずです。そして最後にあなたから彼らへ心からのメッセージを伝えましょう。
こちらのモジュールの最後に、オンラインコース全体のアウトラインを作る際に参考となるスタートガイドがあります。ぜひ、そちらのアウトラインをチェックしてみてくださいね。それではまたお会いしましょう。
石崎式!コース・アウトライン・フレームワーク
複製してお使いください。(Googleへのログインが必要です)
https://docs.google.com/document/d/1C-D66ABGRuMRsdF1T9UTFEoA6qx72TWM9s5UO-xCHGk/copy