どうもこんにちは、石崎力也です。
自分のコースのアウトラインを作ることができれば、情報コンテンツについてのベスト・プラクティスを学ぶことができるようになります。僕たちはこのベスト・プラクティスのことを「オンラインコースビジネス7つの黄金律」と呼んでいます。
このレッスンでは、あなたの見込み客に対して驚くほどの価値を提供するために、さまざまな戦略やツールをご紹介していきます。これらの知識は最高のコンテンツを設計するのに役立つでしょう。あなたのコンテンツ販売ビジネスに役立ててください。
今回お届けするノウハウはこちら
ゴールデンルール1:はっきりとしたコンテンツ名にする
1つ目の黄金律は「はっきりとしたコンテンツ名にする」ということです。タイトルを見て内容が推測できないような本やコンテンツなどの商品。このようなものを見て「結局、何が学べるの?」と思ったことはありませんか?そう、あいまいな名前をコンテンツにつけることは、あなたが絶対にすべきではないことです。コンテンツに名前をつけるときには、それがいったいどんなものなのかを見込み客にはっきりと伝えられることが大切です。
バズ部が書いたSEOの書籍では、詩的な表現ではいけないと明言してありました。「愛は地球を救う」とか「中国四千年の味」といったキャッチコピーではいけないと。それはイメージコピーであって、僕たちのように常に資金的なリソースの限られている人たちはダイレクトレスポンスコピーを使うべきだと。つまり単刀直入にどんな利益が得られるか、すぐにわかるようにしなければいけません。
僕たちが初めてコースを作り始めたとき、はっきりとしたコンテンツ名にすることの大切さがわかっていませんでした。そのため、初めてのコンテンツである「免許皆伝:フリーランス」をUdemyにリリースしたとき「免許皆伝ってなんなの?」「いったいどういう意味?」などといった質問がたくさん寄せられてしまったのです。
そのためOnline School Buildingでは、学べる内容がわかりやすいように意識したタイトルが名付けられました。このタイトルも完璧ではありませんが、免許皆伝:フリーランスよりは分かりやすいですよね。オンラインスクールの作り方に関するコースであることは一目瞭然です。
世の中には優れたコースタイトルをつける起業家がたくさんいます。
たとえばJumpcutの二人。Viral Academyの名前を聞いたことがある人であれば、少なくともそのコンテンツが「インターネット上でバイラルに広がることと何か関係があるのだろう」と予想することができるはずです。もし彼らがViral Academyを作る前の時間に戻ることができたら、このように名付けたいと商品の中で語っていました。「Viral Academy:How To Become a Highly Paid YouTube Influencer(ヴァイラルアカデミー:稼げるYouTubeインフルエンサーになるには)」と。
優れたコンテンツ名を作るためには、たった2つのステップだけしか必要ありません。
- 1つ目のステップは何を提供しているのかはっきりと読者に伝えることです。
- 2つ目のステップは、あなたのコンテンツのメリット、つまりコンテンツが見込み客にどんなことをもたらしてくれるのかについて伝えるということです。
とてもシンプルでしょ?コンテンツ名の後に「:(コロン)」とコンテンツのメリットを付け加えてあげると、分かりやすくなりますね。
はっきりと名付けられたコンテンツの名前をいくつかご紹介しましょう。これはいずれも英語圏で販売されているベストセラー商品です。「The Bark Terminator:How To Ethically Silence Your Dog and Stop Annoying Barking.(極意:犬に吠えさせるのをやめさせ、静かにさせる論理的なメソッド)」「Two-Hundred-Yard Drives: Hit the Fairway With Ease Every Single Time.(200ヤードのドライブ:毎回簡単にフェアウェイをヒットする方法)」いかがでしょうか。これなら何が学べるのかが簡単に分かりますよね。
ゴールデンルール2:すべてのコンセプトにユニークで覚えやすい名前をつける
2つ目の黄金律は「すべてのコンセプトにユニークで覚えやすい名前をつける」ということです。分かりやすくお話しましょう。コンセプトに名前をつけることができれば、見込み客が理解しやすくなるだけでなく、覚えやすくなるというメリットがあります。すべての情報が1つの長いコースで何度も使われるため、コンセプトに名前をつけて固有名詞として扱うことで、役立つ戦術や戦略が多く含まれているようにも見えるでしょう。
この一連のビデオシリーズで、ワークシートを配るときに僕が毎度「石崎式!」という言葉をすべての単語につけていることにお気づきでしょうか。オンラインコースを販売するノウハウなんて、英語圏には満ち溢れています。それこそ僕が提供しているノウハウなんて、僕が発明したものではなく、英語圏に散らばっているノウハウを自分の言葉でまとめなおしたに過ぎません。しかしユニークな名前を付けた途端に記憶に残りやすくなります。
たとえば見込み客があなたが提示したアクション・ステップをもとに行動をはじめたとしましょう。途中で行き詰まったときにこう考えるのです。「しまった。こんなときは “石崎式!オーディエンス・イマージョン” を使うときだ」ということを思い出すことができます。 それがどれだけ価値のあることか考えてみてください。センスのあるネーミングは、有益な情報を形のあるものにしてくれるのです。
その一例が僕と山田どうそんさんが一緒に作った「ユーデミー・マスタークラス」です。コンテンツを作成するモジュールでは、ある専門分野で優れたパフォーマンスを発揮できたコンテンツを、その分野以外のアイディアで再構築する方法について教えていました。このアイディアは本質的に、2つのニッチな分野で成功しているアイディアを組み合わせることで、成功する可能性を高め、新しいコンテンツを生み出すためのものでした。
このアイディアはとても画期でしたし優れています。だって、実際に彼らはこのアイディアによって、これまで世界中からたくさんの注目を集めてきたのですから。しかし、このアイディアに対して名前をつけなければ、ただのアドバイスのような感じがしますね。覚えにくいですし、理解もしにくいです。そこで僕と山田さんの2人はこのアイディアを「リミックス戦略」と名付けることにしたのです。こうすることでユーザーや売り上げを伸ばすための具体的な戦略として印象付けることに成功しました。興味があれば、僕たちのUdemyのコースやブログ、あるいはビデオシリーズを確認してください。無料ビデオの中で早速、このアイディアを紹介しています。
コンセプト自体に名前をつけると情報の整理に役立ちます。また、あなたがコンテンツ内で教えたことを、見込み客が100倍簡単に理解できるようになります。これはコンセプトだけではなく、コンテンツ内の複数のモジュールに対するタイトルにも当てはまりますね。たとえば、ユーデミーマスタークラスのモジュールに名前をつけたとき、僕たちはただ「ビデオ1」、「ビデオ2」とナンバリングしただけではありませんでした。
具体的には彼らはこのようなネーミングを行なったのです。「ステージ1:Udemyでオンラインコース を作るマインドセット」「ステージ2:コーストピックの決め方とアウトラインの作り方」「ステージ3:魅力的なUdemyのオンラインコース を作る11のコツ」「ステージ4:Udemyでオンラインコース を公開し販売する方法」と。このようにモジュールに名前をつけることで、見込み客の興味をそそるような見出しにすることができ、「どんなことが知れるのだろうか」と期待させることもできます。
もちろんコンテンツで情報自体を提供することが最も大切ではありますが、それと同じくらい大事なことがあります。それは、各セクション、ビデオ、コンセプトのタイトルをできるだけキャッチーでユニークなものにして、見込み客たちを興奮させるということです。それによってモチベーションを高め、学びのキックスターターとしましょう。
この写真は佐々木さんの「ユーデミーで売れるコースを作る – 自宅で自由な収入を得る方法」というコースのスクショです。すべてのレクチャータイトルが魅力的になっています。それぞれのレクチャーにユニークな名前をつけることでたくさんのオーガニックセールスを実現しています。すべてのコンセプトにユニークで覚えやすい名前をつけている優れた事例です。
ゴールデンルール3:見込み客に百科事典を与えない
3つ目の黄金律は「見込み客に百科事典を与えない」ということです。見込み客は、無味乾燥な情報のかたまりを手に入れるために、あなたのコンテンツを購入したわけではないはずです。百科事典からどれだけのことを学べるでしょうか?百科事典には、あらゆる単語についての説明が何百、何千ページと含まれています。しかし、百科事典を最後まで読んだとしても空虚な気持ちが残るだけ。読み終えたとしてもほとんど頭に残っていませんよね。
それはどうしてでしょうか?百科事典を読んでも眠くなってしまうだけだからです。これは百科事典に載せられている情報を否定しているわけではありません。そこにどれだけ貴重な情報が載っているかは関係がないのです。しかし、百科事典はあまりに退屈なので、ほとんどの場合、百科事典のプラス面がマイナス面に負けてしまっているのです。
実際のところ、あなたはコンテンツを買ってもらいたいだけではないですよね?あなたは見込み客にコンテンツを買ってもらって、実際に行動に移してほしいはずです。彼らがコンテンツから学んだことを実践し、人生を変えてもらいたいのです。もしあなたのコンテンツで人生が変われば、また新たなコンテンツを買ってくれます。僕であれば、このビデオを通してあなたに具体的なネットビジネスの仕組みを作っていただきたいと考えています。つまり行動してほしいと思っているわけです。
だから見込み客が最初のレッスンから眠ってしまうような、情報量を詰め込みすぎた、無味乾燥なコンテンツは絶対に作成しないでください。彼らはそんなコンテンツに満足してくれません。それにあなたが勧めた行動を実践することはありませんし、将来的にリリースするコンテンツも買ってくれないでしょう。コースを作る人の役目は、できるだけそのコンテンツをおもしろく、そして学びやすくすることなのです。覚えているでしょうか、僕たちはエンターテイメントを提供する必要があるのです。
これはそんなに難しいことではありません。あなたの個人的なストーリーやたとえ話などをふんだんに取り入れるのです。もしあなたが楽しくコンテンツを作れているのであれば、見込み客もあなたのコンテンツを楽しむことができるでしょう。
ここでコンテンツが楽しいものであるかどうかを確認するための方法をお話ししましょう。まずは「あなたのプライベートな話をできるだけシェアする」ということです。僕が成人してからも繰り返しオネショをするので、息子がオネショをしても何もいえないと言うプライベートなストーリーは僕の十八番となっています。
また「コンセプトを説明するときには、たとえ話をできるだけ使う」ということも大切です。たとえ話が、学習プロセスの中で必要不可欠なものであるということを示す研究結果が山ほどあります。
一例を見てみましょう。まず次の情報をもとにして電気の仕組みをイメージしてください。
「電気の流れは、電気エネルギーをあちこちに運ぶ電子の定常的な流れである」
想像できますか?難しいですよね。それではこのたとえ話ならどうでしょうか。「水がパイプを通ってA地点からB地点に流れるのと同じように、電線を通ってA地点からB地点まで電気が流れることを想像してみてください」こちらの方がイメージしやすいですよね。
また、あなたがシェアできるようなプライベートのストーリーがない場合には、他の人のストーリー、つまり、事例を使用するといいでしょう。これによって、個人的な話のストーリーテリングと同じくらいのメリットを得ることができます。ケーススタディはどんなコンセプトに対しても、機能してくれる有効なテクニックです。僕が繰り返し海外の事例を引いているように、あなたも足りないストーリーをケーススタディーで補ってください。
見込み客に積極的に質問をして交流をするようにしましょう。以前のモジュールで僕はこう尋ねました。「なぜビヨンセはたった数秒でコンサートのチケットを完売させることができるの?」と。僕の目的は、この質問を通してそのレッスンで教えたかったコンセプトをみなさんに考えてもらうということだったのです。
これらのポイントはすべて「インフォテインメント」と呼ばれるコンセプトに当たります。今後提供する予定のボーナスレクチャーでは、見込み客に飽きさせることなく価値を提供する有益な方法として、情報とエンターテインメントを組み合わせることの重要性についてお話ししています。あなたへ特別ボーナスとして、うちのプレミアムコースからいくつかのコンテンツを提供します。ぜひチェックしてみてくださいね。
ゴールデンルール4:見込み客の手を握ってあげる
4つ目の黄金律は「見込み客の手を握ってあげる」ということです。見込み客に対してたくさんの情報を与え、どうすればいいか考えるだけのレッスンは山ほどあります。しかし、僕たちはあなたのコンテンツがそうはなってほしくないのです。これは、あなたから学んだことが実行できないでいる見込み客たちを助ける簡単な方法です。情報を与える代わりに彼らの手を取って案内してあげてください。
ぼくたちが初めて「コンプリートバンドル」というサブスク商品をリリースしたとき、多くの人が毎日のように退会していきました。Udemyに公開している多くのコースをすべてアクセス可能にしていたためユーザービリティが非常に悪かった。シンプルに言えば、お客さんは何をすればいいかわからない状態だったのです。これは見込み客の手を握ることとは正反対の、突き放すような行為です。これではいけません。僕たちはサクセスパスを用意して、お客さんの辿るべき道を明確に提示します。それがこちら。
手を握ってお客さんを然るべきゴールへと到達させるために、すべてのステップに「はい・いいえ」で答えられるアクションアイテムを用意しました。こうすることで会員の減少率と維持率は大幅に改善されました。
さて、あなたは具体的にどうすればいいのか?彼らが簡単に取り組むことができるステップバイステップのフレームワークを提供してあげればいいのです。何か新しいことを学ぶとき、ほとんどの人は手を取って案内してほしいと考えるものです。だって何から何まで新しい領域なのですから。
覚えていますか?人はコンテンツ量に圧倒された時に、その商品に価値を見出せなくなります。オーバーウェルムですね。だからこそ僕たちはサクセスパスを用意して顧客を丁寧に導いてあげる必要があるのです。
「何か間違ったことをするのではないか」「次に何をすればいいか分からなくなるのではないか」とお客さんたちは常に不安を感じているのです。
学習プロセスにおけるすべてのステップを通して、彼らの手を取ってあげることができれば、あなたのコースは彼らにとって信じられないくらいの価値があるものとなるでしょう。そうなればコースがより効果的になるだけでなく、誰でも再現可能なステップバイステップのハイクオリティなコンテンツとして、より高い値段で売ることができるようになるはずです。
儲かっていないウェブサイトはこの点をないがしろにしています。お客さんの成長ストーリーが全く用意されていない。それはそのウェブサイトのオーナーが、ペルソナの設定をしていないからです。「ウェブマーケティングの初心者」を対象にしていたとしても、彼らが何を求めているかを理解していない。そもそもウェブマーケティングの初心者とはいったい誰なのかを理解していない。だからいきなりランディングした人に「コピーライティングの教材が欲しいですか?」と意味不明なオファーをしてしまうのです。
僕たちがこの一連のビデオをモジュール形式でシェアしているのは、そうした方が視聴者にとって学習しやすいからです。僕たちはペルソナに「あなた」のような人を設定しました。オンラインコース を作り、インターネット上に新しい収入源を作ろうとしている、企業家精神の旺盛なあなた。あなたがコンテンツ販売を成功させるために必要なノウハウを、最も吸収しやすい順番に並べてあります。
かつて小川さんと僕はすべての経験を電子書籍に変えることができました。そうです、テキストベースの情報商材です。その中では、ビジネスの立ち上げ方や見込み客へのリサーチ方法、商品の開発方法などについてお話しをしました。しかし、この電子書籍は誰もが再現できるようなステップバイステップのコンテンツではなかったのです。そのためこの電子書籍はそこまで高い値段設定にはできませんでした。
一方でうちのフラグシップ商品である、Online School Building や、Evergreen Factory は見込み客がフォローしやすい内容になっているため、20万円近くの値段で販売することができました。具体的な成果を得ることができるステップバイステップのプログラムを用意し、見込み客のための初めから最後までの手順を丁寧に解説しました。見込み客が当て推量をしなければならないような要素はすべて排除したのです。そのためOnline School Building や、Evergreen Factoryには、ステップバイステップでないコンテンツに比べて100倍以上の価値があるのです。
ゴールデンルール5:各レッスンにアクションステップを提供する
5つ目の黄金律は「各レッスンにアクション・ステップを提供する」ということです。理想は、コース内に含まれているすべてのレッスンに課題などのアクション・ステップを提供し、見込み客がその課題からレッスンに必要な結果やノウハウ、スキルなどをすべて理解できるようにするということです。
このアクション・ステップは、哲学的な質問のようにとても抽象的な質問かもしれませんし、10人の見込み客に実際にリサーチを行ってコンテンツのコンセプトを決定していくような具体的なものかもしれません。例えば、あなたの夢は何ですか?といった漠然としたものから、エックスサーバーにワードプレスをインストールしてくださいといった具体的なアクションもあります。
アクション・ステップに使用できる課題の種類を紹介しましょう。
課題の種類#1:見込み客に質問する
まずは「見込み客に質問する」ということです。多くの場合、彼らに一連の質問を行い、それに対する回答を書き留めさせることで、見込み客を導くことができます。たとえば糖分の多い食事を減らしたいと考えている人に、もう買わないと決めた糖分の多い食品リストを作ってもらうことができます。そうすれば、それから、健康的な食品などの代替食品リストを作ってもらってもいいですね。
ちなみにUdemyには、ヤスオさんが作った身体に優しい糖質の食べ方という、素晴らしいコースがあります。僕もお手伝いさせて頂いているコースです。健康に痩せたい方は参考にしてください。
https://www.udemy.com/course/ohicarbo/
話を戻しましょう。課題の種類を紹介していましたね。
課題の種類#2:アクションベースの課題を出す
次に紹介するのは「アクションベースの課題を出す」ということです。結果が形として見えやすいように、課題を正確に伝えるのです。この際、想像している以上にストレートな伝え方をする必要があります。たとえばこうです。「内容を5つ書いてください。」「ジャンクフードは今すぐすべて捨ててください。」「模擬のWEBサイトを作ってください。」などです。このようにストレートに伝えることで、行動が起こしやすいというメリットがあります。ここで漠然としたアクションを出すと、受講生は迷ってしまい立ち止まります。あるときはそれが商品の返品につながり、あるときはそれが悪いレビューにつながることがあります。だから具体的な行動を促すときはシンプルで確実に誰でもできるようなアクションを用意しましょう。
課題の種類#3:見込み客が読んだり、メモを取ったりするための情報を提供する
次に紹介する課題の種類は「見込み客が読んだり、メモを取ったりするための情報を提供する」というものです。あなたが教えていることを見込み客がより理解するために、レッスン外で何か他の情報を提供するということが有効です。たとえばWEBサイトのデザインに関するレッスンを行う際に、特定のWEBサイトを提示し、そのサイトデザインの良い点と悪い点を学習させるということができます。また、あなたが教えていることをより分かりやすくするために、補足ビデオや記事、PDF資料などを提供してもいいでしょう。Udemyにはベストセラーコースの中でも特別売れまくっているコースがあります。
それら売れまくっているコースの特徴は、たくさんの補足マテリアルがあると言う1点につきます。例えばこのPythonのコースは、24時間のビデオレクチャー以外に18の記事と19のコーディング演習があります。ビデオだけでは飽きてしまうので時々モダリティを変えてあげるのは良いでしょう。ビデオ、ビデオ、テキスト、オーディオビデオ、PDF、ビデオ、ワークシート、ビデオ、テックトレーニングと言った具合に。
僕たちの収益性が高いビジネス・フレームワークについて思い出してください。そのフレームワークでは、スコアカードに基づいてアイディアを採点できる一連の質問を提供していましたよね。そしてカードのトータルスコアが、そのアイディアの価値を測るためのツールになっていたはずです。このように、見込み客に対してフォローすべきフレームワークや公式を与えてあげてください。フレームワークの形式でコンセプトを教えることができれば、それを簡単に課題にすることができるはずです。
課題の種類#4:何かしらの方法でコミュニティと対話する
次は「何かしらの方法でコミュニティと対話する」というものです。あなたは質問やコメントをコミュニティに投稿し、見込み客に対してさらに返答を求めることができます。これによってコミュニティに対して好感を与えることができると同時に、同じ考えを持ったメンバー同士がつながり合う機会を与えることができます。このような課題に取り組むことで、より大きな目標に向かうことがはるかに簡単になるはずです。
最終的にワークシートを通して見込み客が得た小さな成功が、彼らの最終目標を達成するためのステップとなります。彼らがステップバイステップで最終目標にアプローチすることはそこまで難しいことではありません。それに加えて、見込み客がワークシートを完成させることによって得られる満足感や達成感は、本当に、本当に素晴らしい体験となりダイレクトに顧客満足度に繋がります。
これらの方法を使って、彼らは自分の進歩が目に見えて確認することができるようになります。
Stu McLaren は言います。メンバーシップサイトの価値は量ではない、プログレスだと。ようは進捗さえ感じていれば会員サイトを辞める理由はなくなると言い切っています。売っている商品がサブスクリプションであれ、買い切り型の商品であれ、顧客がプログレスつまり進捗に価値を見いだすのは同じです。
コースの途中で諦めそうになったとしても「ここまで来たんだ。これまでどれだけのことをしてきたか思い出せ。」と自分を叱咤激励し、途中で諦めるようなことがほとんどなくなるはずです。さて、次の黄金律の話をしましょう。
ゴールデンルール6:なぜ見込み客がここにいるのかを教える
6つ目の黄金律は「なぜ見込み客がここにいるのかを教える」ということです。あなたは見込み客がハードルを克服することを手助けするだけでなく、なぜこのコースを受講しているのか、そしてそのコースから何を得たいと考えているのかについて伝えてあげなければなりません。これはコースのはじめに行う必要があります。僕たちはほとんどの場合、モチベーションを上げるような内容の要素を最初に入れるようにしています。
モチベーションを高めさせ、なぜこのコンテンツを購入したのか、そしてこのコンテンツを通してどのようなメリットを得ることができるのかを確認してあげることによって、見込み客も「このコースを選んでよかった」「賢い買い物をした」と納得してくれるようになるのです。コースを通して、たびたびコンテンツを購入した理由を思い出させてあげると良いでしょう。なぜなら多くの人はそのコンテンツを選んだ理由や、参加したときの気持ちを忘れることで、すぐに諦めてしまうからです。
僕の場合Udemyを含めて全てのオンラインコースには雑談を設けています。雑談と言うことでそれほど真剣に聞く必要もないし、肩の力を入れずリラックスして僕のしゃべってる内容を吸収してもらえます。いわばコーヒーブレイクのようなものです。
コンテンツの内容が難しくなるときは、見込み客にその旨を伝えつつ、モチベーションを高めてあげてください。そうすればどんなに困難なレッスンであっても乗り越える勇気を与えることができますから。僕は頻繁に次のようなフレーズをレクチャーの最初に伝えます。「このパートは難しいかもしれませんが、僕と一緒に進めていくので安心してください。」「難しいかもしれませんが、このステップを乗り越えれば大きな見返りがありますよ。」など声をかけるのです。大切なのはレッスンが難しくなっても続けていくことですから、とにかくコースの最初にモチベーションを高めてあげましょう。
ゴールデンルール7:レッスンの成果を早い段階で見せる
7つ目の黄金律は「レッスンの成果を早い段階で見せる」ということです。できるだけ早い段階で達成感を得られるようにすれば、長いコースを継続する意欲が増してくるでしょう。達成感とモチベーションを持たせるような課題を与えるという意味では、5つ目の黄金律に少し似ているかもしれません。ただ、「レッスンの成果を早い段階で見せる」というこの黄金律の唯一の目的は、見込み客がコンテンツを継続するための意欲と情熱を与えるということです。これは心理学を応用しており、コースを構築する際にこの黄金律を意識することで、本当に充実したコンテンツを作ることができるはずです。
一例を見てみましょう。例えばJunmcutのSimple 30というコースは、多くの社会的な恐怖に直面しなければならないため、かなり難しいものとなっています。僕もモテない男性の一人として彼らのコースを購入し、必死にアクションステップをこなしました。いまこうやってカメラを前にしても、ビビらずに話せるのは彼らの商品のおかげかもしれません。
そのコースでは毎日達成しなければならない課題が用意されています。コースがターゲットとしている見込み客は深刻な社会的不安を抱えている人たちなので、これらの課題は彼らにとってかなり難しいものです。そこで、最初の挑戦を1番簡単なものにしました。誰かに電話をしてあらかじめ用意しておいたジョークを言うというものです。
このコースを購入した99%が最初の課題に挑戦することができたと、KongとJesse は後に語っています。むしろ、意図的にそのような簡単な課題を用意したとも言っています。Jumpcut の二人は初めての課題こそ全ての人に挑戦してもらいたいと感じていました。なぜなら失敗ではなく課題の成功からスタートさせることが、継続するためのモチベーションと勢いを彼らに与えてくれると二人は考えたからです。レッスンの成果を早い段階で見せるために、最初の課題はできるだけ簡単なものを設定すべきです。
気付いているでしょうか?僕たちが最初に公開したモジュール1やモジュール2に含まれているワークシートの内容が非常に簡単だということを。本来であれば記述式で回答した方が理解は深まるのだけれども、あえてそれをYES/NOで答えられる選択式にしました。数字の若いモジュールにたくさんの選択式があるのは、レッスンの早い段階で成果を作るためです。ワークシートを終えた、というのが1つの成果になると僕たちは考えています。
もう1つの例はComplete Bundle という、僕たちのサブスク商材です。はじめに彼らへ与えた課題は「今持っている情熱を紙に書きなさい」というものでした。情熱を持っているのであれば誰でも達成できる課題ですよね。しかし、実際にこの課題を達成した人は大きな達成感を抱くことができたのです。
他にも例があります。これは僕のコンテンツではなく、ハーバード大学のCS50クラスで行われたものです。このクラスはコンピューターサイエンスの入門クラスでした。入門とはいえ非常に難しい。しかし、最初の課題は複雑なコンピューター・サイエンスについてではなく、とても簡単なものでした。これは意図的に簡単なものが選ばれているのです。NHKの白熱授業でも取り上げられていたので見たことのある人は多いでしょう。あるいはiTunesユニバーシティーでもおすすめコースとして出てきましたね。
その課題では、生徒自身がプログラムするのではありませんでした。コンピューター・サイエンスのロジックをより理解できるようになるため、さまざまなコマンドをドラッグ&ドロップできるインターフェースで、ゲームを作ることを求められたのです。この課題ではもちろんオリジナルなゲームを作成することはありません。ただ初歩の段階で複雑なプログラミング言語を学ぶ必要なんてないのです。この課題では、まったくもってプログラミングのコードを書くことがなかったものの、課題を完了した学生たちは全員、大きな達成感を持つことができたのです。
ハーバード大学の優秀な学生が参加する授業にすら、レッスンの成果を早い段階で見せるという講師の配慮が働いています。
それだけ初めての課題というのは重要な意味を持つのです。
今日の課題
さて、ここまでで「オンラインコースビジネス7つの黄金律」すべてをお話しすることができました。このレッスンの課題は、ハードル・ベース・アウトラインを扱ったレッスンまで戻り、この黄金律たちをそれぞれ自分のアウトラインに組み込むことです。まずコンテンツ名を考え、それをアウトラインの一番上に記しましょう。もちろんコンテンツの紹介にもその名前を使ってください。それからアウトラインに改めて目を通し、登場するコンセプトに名前をつけてください。
次に4つのインフォテインメント戦略を1つずつチェックして、ストーリーテリングやたとえ話、仮説、ケーススタディ、質問などを盛り込めるポイントを探しましょう。そしてレッスンごとにアクション・ステップを指定し、見込み客が「なぜこのコンテンツを購入したのか」「このコンテンツから何を得られるのか」について思い出させるようなメモを書き記しておきます。最後に、レッスンの初めに成功体験を与えられるように課題を調整しましょう。これでアウトラインは完成するはずです。
次のレッスンでは、見込み客に魅力的な提案をする方法についてご紹介しましょう。また、高度なマーケティング心理学を利用し、彼らの最も深い欲求に訴えかけることによって、セールスレターやウェビナーなどのマーケティングマテリアルを作ることができる方法についてもあわせて見ていきましょう。