オンラインコースの制作とマーケティングに本格的に取りかかる前に、まずは一歩引いて、オンラインビジネスだけでなくビジネス全体について話をしなければなりません。「ビジネスとは何か?」と問われれば、おそらくほとんどの人は、「ビジネスとは何かを売る会社のことだ」とか、「商品を売買することであり、お金のやり取りをすることだ」などと答えるでしょう。これは真実かもしれませんが、実のところ、ビジネスの核心とは違います。良いビジネスとは、問題のソリューション(解決策)を提供するものです。この考え方を頭に深く染み込ませてください。
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良いビジネスとは、問題のソリューション(解決策)を提供するもの
ビジネスとは、人々の問題を解決すること。例えば、ある人がひどく太りすぎて、痩せて健康になりたいと思ったとしましょう。一体何をすれば良いでしょうか?一番は、ジムの会員になることでしょう。ジムの会員になることは、その人の不健康という問題を解決します。
別の例を挙げましょう。今、あなたがひどい頭痛を抱えているとします。さあ、あなたはどうしますか?こんな問題を解決するには、バファリンやEVE(イブ)を使うでしょう。ビジネスのすべては、問題を抱えた大勢の人々がいて、彼らにベストなソリューションを提供する、という考え方に要約されます。
さて、あなたの商品がベストなソリューションとして選ばれる理由はさまざまです。その商品は、より便利で、安く、速く、より良い結果をもたらすかもしれません。結論としては、ソリューションを提供するとき、つまり顧客に価値を提供するときに、対価としてお金をもらう。もっと簡単に言うと、人々の問題を解決してお金を稼ぐのです。
オンラインコースビジネスの基盤とは、電子書籍、PDF、ポッドキャスト、デジタルコンテンツ等、情報を提供することで人々の問題を解決することです。ユーザーに提供した情報は、彼らの問題解決を助けます。表面的には情報を売っているだけのように見えますが、ユーザーにとって、これはただの電子書籍、PDF、ポッドキャスト等ではありません。これが意味するものは、彼らの人生における変化です。
少し前に、別のビデオであなたに尋ねたことを思い出してください。「あなたの人生の1番のモチベーションは何か?」と尋ねましたね。ある人は「お金」。ある人は「ハッピー」。ある人は「パパ活というなの売春」。ある人は「家族」。ある人は「宗教」。まさか宗教が人生の中心になるなんてあり得ないと日本人のあなたは思うかもしれませんね。僕はアメリカ留学中にたくさんの経験なクリスチャンを見てきました。特に南米の人たちの信教心は驚くべきものです。エルサルバドルからやってきた、僕の悪友であるニマイアスモラザーノ(通称ネミス)も経験なクリスチャンでした。彼にとっては、性欲りも食欲よりも睡眠欲よりも遥かに、宗教の方が大事でした。また機会があれば、ネミスの話を別のビデオでさせていただきます。
さておき。このYouTubeのビデオがあなたの人生のコアなモチベーションとして機能しているように、あなたの販売するオンラインコースはユーザーにとってのコアなモチベーションあるいはソリューションそのものになります。
このコアなモチベーションを、天秤に例えてみましょう。天秤の片側には、「幸せな人生を送るためには、この問題を解決しなければ」と言う人々がいます。そして天秤のもう片方の側には、「この問題を解決したいけれど、人生に関わるほどじゃない」と言う人々がいます。中心となる動機にはさまざまな種類があるため、オンラインコースにも多くの種類があることは理にかなっています。例えば、痩せる、モテる、健康になる、お金持ちになる、ビジネスで成功する、幸せになる、などです。あるいはヨガ、絵画、マイル集め、フォトショップ、服飾など、彼らを動機付ける要素はたくさんあり、それに答える商品もたくさんあります。
緊急性の高い問題と「ありがたい贅沢」
オンラインコースには、人々の人生における緊急性の高い問題に対処するものと、もう一つ、僕が「ありがたい贅沢」と呼んでいるものとがあります。ご説明しましょう。何年もの間肥満に苦しんでいる人は、毎朝起きて、太りすぎた自分の姿を見ることに嫌気が差しているでしょう。減量を成功させる商品は、単なる情報ではなく、人生における緊急性の高い問題へのソリューションです。
しかし一方で、スイングを改善したいゴルフ愛好家がいるとします。ただ、彼が仲間と一緒にゴルフに出かけるのはおそらく月に一度だけ、これは本当に急を要する問題とは言えません。スイングを完璧にする商品は、人生を変えるほどのものではありませんが、その代わり人生に「ありがたい贅沢」をもたらします。
問題を解決できさえすれば、最終的に出来上がるのは、どんな種類のオンラインコースでも構いません。オンラインコースを売るということは、誰かに何かを教えるだけではなく、彼らが人生をより良いものにできるよう、その情報を活用するための知識と行動手順とを与えることです。これには、信じられないほどの力があります。これはまさに、小川さんと僕とが得意とするところです。この五年間のあいだ、僕らは多くのオンラインコースを、13万人を超える人々に販売してきました。また他にも、数えきれないほどの人々が自身のオンラインコースを制作・販売するのを支援してきました。
例えば、近年最も成功しているオンラインコースは、JessyとKongが販売しているSimple Pickupです。Simple Pickupは、デートの約束をする以前に、そもそも社交的に振舞うのがとても難しいという男性たちに焦点を当てました。これは、彼らの自信を喪失させてしまう重大な問題です。新しい友達を作ったり、新しく会う人と話をしたり、可愛い女の子をデートに誘ったりすることのできない人生を想像してみてください。それが、彼らが毎日直面している現実でした。彼らの人生におけるこの問題を解決するため、JessyとKongはコースや電子書籍、ポッドキャスト等、色々なデジタルコンテンツを作りました。JessyとKongが何年にもわたって多数の喜びや驚きの声を得て来られたのは、すべて顧客の問題を解決してきたからです。
僕は個人的に、海外のマーケットをメインにして、かなりの数のオンラインコースを購入してきましたが、それらは僕の人生を文字通り劇的に変えてくれました。僕だけではありません。僕の友人もやはりたくさんのオンラインコースを購入し、人生を好転させています。僕の友人は、数年前に初めて子犬を飼い始めたのですが、トイレトレーニングの方法が分からず、数週間を費やしました。YouTubeの動画を見たり、Googleで「子犬をしつける方法」と調べてみたりしましたが、どれも上手くいきませんでした。どんなに試しても、友人の犬コタロウは、家で問題を起こします。そのせいでイライラが募り、彼とって緊急性の高い問題にまでなったので、彼はソリューションに喜んでお金を出しました。
僕の友人が見つけたものは、家庭で犬をしつける、ステップ・バイ・ステップのオンラインコースです。インストラクターが指示する手順に従って数日後、なんとたったの数日間で、求めていた結果が得られました。僕の友人は人生における緊急性の高い問題を解決するのに一万円支払いましたが、正直なところ、これだけ上手くいくのなら二、三倍の値段でも喜んで出したでしょう。彼がお金を出した理由は、一つにはソリューションを見つけようと必死だったため。もう一つは、そのコースがステップ・バイ・ステップで構成されたシステムとして売られていたためです。
この友人のストーリーから、僕は多くのことを学びました。だからこそ、僕のYouTubeのビデオではあなたの緊急性の高い問題に対処し、求められる成果を出す確実な手順を、ステップ・バイ・ステップで説明します。ちゃんと再生リストを確認してくださいね。こういった、ユーザーにポジティブな影響を与える関係性を理想とするのは、僕たちがお互いに同意するところだと思います。
有形商品から無形商品へのシフト
ここであなたは、「なぜデジタル商品を作る必要があるのか?」「有形商品ではダメなのか?」といった疑問を持たれるかもしれません。これは、ビジネスの観点からすれば何の問題もありませんが、ただ極めて難しいことです。人々の人生を変える有形商品というのは多数ありますが、有形商品の販売を成功させるのは非常に複雑です。
有形商品を作るにあたっては、多種多様な変数を考慮する必要があります。例えば、配送について。商品を直送するか?信頼できる運送会社は?その運送費は?サードパーティに作らせるのであれば製作会社はどこにするのか?できた商品の管理・検品・発送は誰がするのか?倉庫の費用はいくらか?僕のクライアントに東京の青山で大成功しているBtoB向けトリートメントの販売者がいます。彼は年商1億を超えるビジネスをほぼ一人で回しています。越後湯沢の人参亭という豚カツ屋で一緒にご飯をしている間も、彼のiPhoneに届く売り上げ通知はなり続けていました。でも、彼は忙しそうでした。
億超えを果たしている彼が、美ら海で作られた塩にとんかつを付けながら、僕にボソッと言いました。売り上げが半分になっても良いから、石崎さんみたいな無形商品の販売をやりたい、と。有形商品を販売するビジネスはとにかく忙しいんです。
製造についても考えなければなりません。商品をどうやって作るか?すべて自分で手作りするのか?でなければ、どうやって製造するか?使用する材料をどうやって決めるか?その費用は?彼は企業の展示会に頻繁に顔を出し、大手企業が金払いのいい層向けに作っているトリートメントの成分を全てメモり、OEMで山梨県の工場に成分を指定して作らせていると言っていました。これ以上の話は、彼と僕しか知らないトップシークレットなので口外することはできません。何れにせよ、彼はとにかく忙しそうでした。
有形商品を売るならまだまだ考えることがあります。在庫について。せっかちな人々は、商品が宅配で届くまで三週間も待ちきれません。彼らが待てるのはせいぜい数日間でしょう。そのため在庫を持っておく必要がありますが、その在庫に対して前払いするお金をどう工面するのか?いわゆる資金繰りの問題が発生します。商品が売れない場合はどうやって処理するか?ガレージのどこに保管して置くのか?
こういったことは、起業家の多くが実際に考えていることです。新しい変数を一つ考慮に入れると、物流上の悪夢が大量に発生します。かつて僕はShopifyを使って、日本の商品を英語圏に向けて販売していました。ソウル発NY行の飛行機に乗っている時に問題は起きました。たくさんのチャージバックが起こったのです。第三者のクレジットカードを使って僕たちの商品を購入し、そのクレジットカードのオーナーがクレジットカードの会社に通報すると、PayPal経由でチャージバックが発生します。すでに商品は発送済みだけど、PayPalでは圧倒的に買い手保護が働くので、僕たちはなくなく商品をタダで渡すことになったのです。
その経験があったから、Signifydという保険に入り、売り上げの8%を渡すことでチャージバックの被害を未然に防ぐようになりました。まさに薄利多売。あるとき気づいたんです。俺は何をやっているんだろうと。こんなんなら、もっと効率の良いビジネスをした方がいいと思い、無形商品のオンラインコースを売るビジネスにシフトしました。
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有形商品では多くの新しい変数を考慮する必要があるので、成功への道は複雑なものになります。単にデジタル商品を売る場合に比べて、失敗する可能性がはるかに高くなります。
ビジネスを立ち上げるには、労力と時間がかかります。不必要な障壁にぶつかりたくはありません。デジタル商品である必要のあるもう一つの理由(おそらくこれが最大の理由ですが)は、最終的にビジネスを自動で回せないからです。海外では、Evergreen(エバーグリーン)とかHands-Off Approach あるいはシンプルにはAutomation(オートメーション)なんて言われたりします。要はビジネスを手放しで回しましょうということです。
物理的なビジネスで自動化されたシステムを作り出すというのは、そう簡単に出来ることではありません。小川さんと僕が、完全に自動化されたハンズフリーのビジネスを作り出したときのように、3ヶ月間のコロラド・スキー旅行中に不労所得を得るなんてことは、通常であればできません。
スキーやスノボをするのにアメリカに行く必要もありません。苗場やカグラでもいいです。休日は人で混むから平日に滑った方が圧倒的に快適です。苗場スキー上の目の前にある西武ヴィラを短期賃貸で借りても、大した金額にはなりません。僕が苗場スキー場に行っていつも驚くのは、駐車場にある県外ナンバーの多さです。少なく見積もっても8割の車が新潟県外なのです。柏、習志野、湘南、八王子、品川、川崎、横浜・・・。大阪ナンバーを見たときは絶句しました。「8時間もかけてスキー場に来るなんてイカれてる…」と。しかも土日の人が多い時を狙ってやってくるのですから言葉がありません。
エバーグリーンでビジネスを運営している僕のような人には関係のないことです。歩いて、苗場スキー場に行けばいい。歩いて、ヴェイルや、ウィスラーに行けばいい。朝ごはんをゆっくり食べて、コーヒーをじっくり嗜みながら、さてスノボでもするか、という感じです。不思議なことに、僕がドラゴンドラで苗場スキー場から田代エリアまで移動している間にも、オンラインコースはバックグラウンドで売れていくのです。これが無形商品の良い点であり、オンラインコースビジネスの優れている点です。
無形商品の素晴らしい点はビジネス全体を自動化することができる
もしかしたらあなたは、有形商品もデジタル商品も必要としない、まったく違うこと、例えばパーソナルトレーナーやバスケットボールのコーチ、数学のチューターとして自身のWebサイトを作る、といったことを望むでしょうか。これらのビジネスモデルは、対面か、おそらくはオンラインで行われる、一対一のコンサルティングになります。その問題点とは、どのようなものでしょう?
在庫を持っていないことは評価できます。しかし他にも考慮すべき点があります。
その一つとは、潜在的な利益です。一週間でどれだけの人数を教えることができるでしょうか?一日の時間は限られているため、誰にでも物理的な限界というものがあります。一日あたりの限度に達すると、それ以上は物理的に不可能。一週間で得られる利益の最大額があることが分かります。
もちろん、あなたのために働いてくれる他のトレーナーを雇うことも可能ですが、それには膨大な時間とマネジメントが必要になります。トレーナーが病気になったらどうするか?もし彼らが期待していたほど働きが良くなかった場合、どうするか?彼らがしばらく留守にしなければならない場合、どうするか?
稼ぎを増やすために誰かを雇う場合、彼らが理由で、つまり人件費が原因で望んだほどの利益が得られなくなります。問題の本質は、変数が多すぎる点です。あなたのコントロールできる部分が非常に少ない。あなたは相応しい人を見つけるのにすべての時間とエネルギーを費やすことになるでしょう。僕は大学生の時に、北大学力増進回と、ITTOという学習塾のバイトを掛け持ちしていました。両方の塾ともども従業員の管理で頭を悩ませていました。問題になるのは、店頭、在庫、利益等に関してではなく、従業員が基準に達していない、従業員が休暇を要求する、または単に従業員が見つからないといった、日常的な問題です。ちなみに
このようなビジネスのもう一つの問題点は、先ほど述べたとおり、手放しでできないということです。むしろ実際問題、多大に手を掛ける必要があります。僕にとってこんな人生は、究極の自由からはほど遠いものです。それなら代わりに、オンラインコースを作ってみたならどうでしょうか。あなたの人生がどのようになるか、探っていきましょう。
必要なことはただ一つ、別のビデオで解説する方法に従って、独自のオンラインコースを作ること。それから、ClickFunnelsやMailChimpといったサードパーティ製のソフトウェアを使って、ごくわずかなコストで完全にオンラインで完結するセールスファネルを作ります。続いて、キャンペーンメールから支払手続き、デジタル商品の配信、アフターサービスまで、ビジネス全体を自動化するシステムを作り上げます。僕はこれをエバーグリーンファネルと名付けました。
こう言ったオンラインコースビジネスで成功するのに必要なことは、しっかりした土台を築くことです。そうすれば、その後の手作業やメンテナンスはほとんど必要なく、完全に自動化されたビジネスが勝手に動いていきます。
これこそが、究極の自由でしょう。もう他のトレーナーを雇う必要はありません。あなたのコースは世界中の人々にリーチできるので、商圏に限定されたユーザーを見つけようと気を揉むこともありません。あなたは好きなことに時間を使えます。
また、もっと俯瞰的な視点から見ると、オンラインコースは百倍優れたものと言えます。なぜなら、商圏内に住んでいる人々だけでなく、世界中の人々の人生を変えることができるからです。ですから、あなたにとっての中心的な動機がポジティブな影響を与えることであるなら、これはベストな方法の一つです。
金銭的な面から見ると、オンラインコースは他のビジネスには不可能な方法でスケールできます。ほとんどのビジネスにおいては、一時間の仕事で一定の利益が得られると想定できます。したがって、費やす時間を倍にすると、利益を倍に増やせます。ですがオンラインコースでは、必要なことはビジネスを立ち上げ、商品を作るだけ。倍の利益を得るために倍の時間を使う必要はありません。一度出来てしまうと、二つ目の商品を作りたいと思うようになるまでは、余分な時間を使うことなく、収入を増やし続けることができます。
これは斬新なアイディアというか信じられないことに思えるかもしれませんが、オンラインコースというのは実際それほど新しいアイディアではありません。インターネットが普及する前は、テレビでオンラインコースが売られていました。電話を掛けてコースを購入すると、会社は自宅で見る用のDVDを郵送してきます。このビジネスモデルは大きな利益が上げられる方法でしたが、テレビの広告枠を購入しなければならず、多少のリスクもありました。ですが、インターネットの普及によって、そのリスクは完全に取り除かれました。
考えてもみてください。今日ではSNSのアカウントを作りさえすれば、世界中の誰とでもつながることができます。以前は、テレビの広告枠を購入して数十万円というお金を費やし、そのリスクを取る必要がありました。現在、同じ結果を得るために費やすお金、リスク、そして時間の量は、これまでとは比べ物になりません。
それでは、次回以降のビデオでこのまたとないチャンスをものにする方法をお伝えさせていただきます。