これからいくつかのビデオで人に影響を与える4つの方法を紹介します。
その一つ一つについて説明する前に、まずそれらの方法すべてに共通する、 ストーリーテリング、という要素についてお話したいと思います。このストーリーテリングは、内容的にはすでにこれまでのいくつかのビデオで説明をしました。復習です。ストーリーテリングを活用すれば影響力を獲得できると言いました。
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ストーリーで見込み客の感情にアクセスする
僕らが欲しいものは影響力であり、ストーリーテリングは、影響力を得る最終的な手段なのです。ストーリーテリングにより、見込み客と深い感情のレベルで繋がることができます。ストーリーテリングにより、あなたは親しみを持てる人物であり、かつ信用できて、専門家として特別な技術もあると示すことができます。
ストーリーテリングは、飽きてしまってもう二度とあなたのところに戻って来ない見込み客(=A)と、熱心にあなたが次に出すものを待っていてくれるお客(=B)との明確な違いを決定づけるものです。では最初に、なぜストーリーにそれほど力があるのかをご説明しましょう。
それから、人に影響を与えるストーリー作りに必要な6つの具体的な要素についてお話します。あなたの商品を売り込むのに使えるかもしれないのでよく聞いてください。ストーリーテリングは昔から有力な伝達手段でした。何千年にわたって人類はストーリーを使ってコミニュケーションし、学び、決断を下してきました。
ストーリーテリングは根本的な言語ツールで、それなしでは、人に何かを教えることは難しいでしょう。ただやるべきことを羅列するだけのつまらないものになってしまいます。まずこれをやって、次にこれ、その後はあれ、という感じで。
理屈では、ストーリーテリング無しでも学習はできるはずです。しかしそれでは効率的に学習できません。メッセージを受け取る人の感情に訴えられず、インパクトに欠けて、退屈になってしまいます。それではただの指示に過ぎません。しかし、ストーリーテリングを使えば、学習はあたかも経験、あるいは理解のしやすい意味のある学習体験になるのです。
ストーリーを聞いているオーディエンスは、一連のステップでやることと、目指しているゴールを同時に思い描くことができる。ストーリーテリングがあると、人間の脳は、情報をまったく違う形で捉えます。
一連の指示をもらうだけの場合は、脳の「ブローカ野」と「ウェルニッケ野」と呼ばれる部分だけが活性化されます。これは言語処理を行う脳の部位で、もらった指示の意味を解読するわけです。ストーリーテリングのない情報伝達の場合、脳の活動はその部位にとどまります。
しかしストーリーテリングを使った場合、脳はまったく異なる活動をします。「ブローカ野」「ウェルニッケ野」も活性化されますが、僕ら自身が実際にその体験をすると活動するであろう脳の他の部分もまた活性化されるのです。例えば、美味しい夕食についてのストーリーを聞くと、感覚皮質が活発になります。これは、実際に美味しい夕食を食べた時に活性化される部分とまったく同じなのです。
この事実が意味しているのは、もしあなたが、退屈な情報をただ並べるのではなく、良いストーリーを語れるならば、見込み客ははるかに強力な形であなたの経験からより多くのことを効果的に学ぶことができる、ということです。
楽しくないコンテンツは飽きられる
あなたとより感情的につながりやすく、あなたのメッセージにより共感しやすく、あなたが語る教訓をより理解しやすく、記憶しやすくなるのです。ここで大事なのは「良い」ストーリーを語ること。良いストーリーを語るのに大事なのは人々の最も基礎的で、最も根本的な感情に訴えることです。そして人々の感情に訴えるには、楽しませなければなりません。
人は楽しくないものには 注意を払わないからです。
ある面では人間はとても複雑ですが、また他の面では、僕たちの脳は猿と大差はありません。人間は楽しみたがっている、かなり単純な生き物なのです。
考えてみてください。
- 楽しくない時、あなたはどう行動していますか?僕の場合、興味もないのに癖でヤフーのトップニュースを開いて芸能人のゴシップに時間を浪費してしまいます。
- 友だちに無理やり退屈な映画に連れて行かれたら?最初のうちは観ているけれど、そのうち、集中できなくなって映画の筋を追うのをやめてしまうでしょう。
- ユーチューブ上の15秒広告をどれか注意して見ていられますか?多分無理でしょう、極端に退屈なものが多すぎますから。
- 退屈な本を読もうとしたら?続きませんよね。
人は楽しみたがるものなのです。
学びたいのは皆同じ。 暮らしを良くしたいのも皆同じ。でも人はそれらのことを、楽しみながら行いたいものなのです。ですからあなたがオンラインコースあるいはデジタル商品を作る時は、ストーリーを語りながら価値を提供しなければなりません。
一見、専門的でアカデミックなことをつらつらと並べるような酷くマニアックなことであっても、やはりストーリーを語るようにしてください。これからのビデオでは人に影響を与えるための4つの方法を案内していきますので、どんな種類のストーリーを使っていくべきか、おわかりいただけると思います。楽しみにしていてください。