あなたは専門家やインフルエンサーとしてオンラインコースを作りたいと考えています。ですが、そのアイデアをどこから得たら良いのか?悩んでいるかもしれません。その答えはあなたが他人から聞かれる質問の中にあります。ここではあなたがよく人から受ける質問からオンラインコースを作るべき理由を一緒に見ていきましょう。
何かの専門家として活動しているとSNSのDMやコメント、またはメール経由で様々な質問をもらったことがあるはずです。そしてその中には、決まって聞かれるような共通した質問があるはずです。もしかすると毎回同じような回答をしなければいけないことに、面倒臭さを感じているかもしれません。ですがその質問を元にオンラインコースとしてデジタル商品を作って販売することもできます。これらの質問からオンラインコースを作るべき理由は2つあります。それらを詳しく解説していきます。
理由1:潜在的な見込み客がたくさんいるから
あなたはオンラインやオフラインを問わず、自分の専門分野についてこれまでたくさんの質問を受けてきたはずです。それは例えば「YouTubeチャンネルってどう始めたら良いの?」「デジタルマーケターになるにはどうしたらいいの?」「デザインを勉強するのに良い本とか教材ってある?」という風なものです。
実は僕も同じ経験があります。元々僕はデジタルマーケターになる前、オンラインでTOEICを教えていました。そうすると当然色々な人から質問をもらいます。ブログのコメント欄、メルマガ、YouTubeのコメントなどです。「こういう文法の場合はどうしたらいいですか?」とか「最速でTOEICの点数を上げるにはどうしたらいいですか?」といったものです。
このようにたくさんの質問をもらうと、あなたは少し面倒くさいと感じるかもしれません。ですがこれをチャンスと捉えることもできます。質問が来るということは、疑問を持っている人がいるということです。ですが9割以上の人は疑問に思ってもメールやコメントなどで質問してきたりはしません。理由は面倒だからです。こういった質問をしてくるのは勇気や行動力のある一部の人たちだけです。
そのため、このような1つの質問の背後には静かに黙々と答えを探し続けている人や、答えを知りたいと考えている潜在的な人たちが隠れていると考えてください。しかも何人かから同じ質問をされたとなると、いよいよその母数となる潜在的な人たちの数は多いと推測できるわけです。
つまり自分からはYahoo知恵袋には投稿しないけれど、Yahoo知恵袋に投稿されたものを見て答えを得ているような人はたくさんいるというイメージです。1人が投稿した質問を、検索エンジン経由でたどりついた100人、200人が見ているというのがなんとなく想像できると思います。きっとあなたもその1人になった経験があるのではないでしょうか?
僕はオンラインコースの作り方を教えていますが、多くの人はオンラインコースで扱うべきテーマについて思い悩みます。自分にはどんなスキルや知識があるだろうか、どんなテーマであれば興味を持ってもらえて売れるコースになるのかということを気にします。ですが、あなたが聞かれる質問をベースにオンラインコースを作成すれば、最初から潜在的な見込み客がいる状態でスタートすることが可能です。
売れるオンラインコースを作るには、インサイトという考え方が必要です。インサイトとは洞察という意味で、多くの人が漠然と思っているけどうまく言語化できていない思考や感情のことです。「あーそれそれ、実はそれが欲しかったんだよね」という表面化していない潜在的なニーズだと考えてください。このインサイトを上手に捉えたコースを作ることができれば、ニーズの高いものを提供できるということになります。
今回紹介している「共通して聞かれる質問」がこのインサイトにあたります。なのでもし自分にはオンラインコースにできるネタが何もないと思ったら、SNSのDMやコメント、そしてメールのインボックスをチェックし直してみてください。そこに同じような質問が並んでいたらあなたはラッキーです。それらの質問はオンラインコースを作るための重要なインサイトだと考えてください。
理由2:短い答えよりも詳しい情報を提供できるから
2つ目の理由は、オンラインコースであればより詳しい情報とともに質問に答えることができるからです。あなたが質問された場所がSNSのDMやコメントであれば、やはり答えも短くならざるを得ません。ですが、多くの場合SNSのコメントくらいの短い文章では十分な内容を相手に伝えられるわけではありません。
リアルで質問された場合でも同じです。1回の会話で答えられる量には限りがあります。その場では十分に説明しきれないので所々を省略して説明せざるを得ません。しかも画像や実例なんかを見せるのにも苦労します。なので、どうしても情報が不足がちになるのです。
ですが、質問に対する答えをオンラインコースという形にすれば、ただ単にメッセージや立ち話で提供できる内容よりも遥かに多くの情報を相手に渡すことができます。またオンラインコースであれば、知識やスキルを順序立てて体系化して教えることができます。まるで塾のようにある程度のまとまりのある量の情報を、順番に解説していくこともできます。また図表やプレゼン資料などを使って詳しく解説することもできます。
例えば僕は2013年に起業して、オンラインコースを作ってネット上で販売してきました。その過程でデジタルマーケティングを学んで集客なども行い、自分で販売経路を確立していました。そんなことをしているとよくメールなどで次のような質問が飛んでくるようになりました。
「石崎さんの動画を見てファンになりました。石崎さんのようにオンラインで集客を行いコースを売るにはどうしたら良いですか?」というものです。確かにそのメールにそのまま返信しても良かったはずです。ですがメールで説明できる分量だけでは、たぶんその質問者さんがデジタルマーケティングを実践できる日は来ないだろうと思っていました。
だからこそ、そういった質問をまとめて1つの大きなコースを作りました。それが「デジタルマーケティング完全ガイド 13コース in 1」というコースです。このコースでは単にデジタルマーケティングをやるだけで終わっていません。デジタルマーケティングの成功の確率が高まるように、できる限りその周辺の知識も網羅的に盛り込みました。
このコースの冒頭はネット上でのブランディングから始まります。そしてブログやメルマガの書き方を学びます。そしてSNSマーケティングやコピーライティングなどの技術も同時に学んでいきます。また販売すべきデジタル商品の作り方についても触れます。そして徐々に高度な内容にスライドしていきます。
このコースは主に動画で構成されていて、様々な画像や実例を見せながら解説しています。また動画を見て終わりにならないように、受講者が手を動かして実践できるワークシートも用意してあります。このようにオンラインコースの形にすれば、単なるメッセージや立ち話よりもずっとリッチなコンテンツを相手に提供することが可能になります。
まとめ:質問に答える代わりにオンラインコースとして提供する
ここまでよく聞かれる質問をベースにオンラインコースを作るべき理由を説明してきました。最後に要点を3つにまとめました。
- あなたが人から頻繁に聞かれる質問には、多くの人が知りたいと思っている潜在的なニーズが隠れている。
- 人からよく聞かれる質問をベースにオンラインコースのテーマを設定することで、人々のニーズに応えるコースにすることができる。
- 人からよく聞かれる質問の回答をベースにオンラインコースとして用意することで、短い回答よりも遥かに多くの情報を相手に提供することができる。