メルマガの書き方・マスタークラスにようこそ。今日はDRMの第二ステップ、見込み客を教育する方法についてレクチャーします。あなたがメルマガでたくさんの商品を売りたければ、AIDAの法則に従ってコンテンツを構成し、メルマガライティングの5つのルールに従って書いてください。1つ目のルールは「1対1のようなメールを作る」2つ目のルールは「会話口調で書く」3つ目のルールは「シンプルであること」4つ目のルールは「テキストを分割する」5つ目のルールは「完璧を求めない」です。
モジュール4ではコンテンツについて詳しく説明し、モジュール5ではストーリーテリングの効果についてお話をしてきました。では、これらのコンセプトをベースにして、キラーコンテンツであるメールコンテンツを作成していきましょう。石崎力也のブログでボーナスとして、コンテンツメールに使うことができるテンプレートが用意しているのでチェックしてみてください。石崎式!コンテンツメールテンプレートで検索してください。
今回お届けするノウハウはこちら
コンテンツメールの目的は見込み客を教育し関係性を深めること
注意していただきたいのは、これからお話しするコンテンツメールに関するアドバイスと、今後のモジュールでお話しするマーケティングメールのアドバイスには共有する点があるということです。これは、前回のレッスンでも言った通り、マーケティングメールはコンテンツメールの構造をベースにしているからです。ただしコンテンツメールとマーケティングメールには違いがあります。それは2つのメールの目的です。
コンテンツメールの目的は、純粋に見込み客との関係作りを行い、その関係を維持していくところにあります。DRMの世界では教育という言葉が使われていますね。一方でマーケティングメールの目的は、関係を構築して、商品を販売するというところにあります。
ダイレクトレスポンスマーケティングの枠組みに当てはめるなら、コンテンツメールは「リストを教育する」ためのメール、マーケティングメールは「リストに販売する」ためのメールです。
コンテンツメールとマーケティングメールのどちらにも、見込み客との関係作りという共通の目標があるため、似たルールが使われることがあるということをお知りおきください。
それでは早速、コンテンツメールの作成についてのレッスンを始めましょう。メールを書くということになると、「シンプルな構造で作成する」ということがこれまで何度も有効であると証明されています。ポイントは「AIDA」と覚えましょう。これはAttention(注目)、Interest(関心)、Desire(欲望)、Action(行動)という4つの言葉の頭文字を取ったものです。セールスレターの型としても有名ですね。
AIDAモデルのAはAttention 注目を集める
最初のステップはAttentionです。メールを継続的に読んでもらうことよりも何よりも、まずはとにかく見込み客の注目を集めるという行為が必要です。そうしないと、見込み客はあなたのメールを最後まで読んでくれないでしょう。Attentionがないメールは退屈で、彼らは「つまらなさすぎる」と言ってすぐに削除してしまうでしょう。
最近、僕はこんな件名のメールを受け取りました。
件名:力也さん、あなたのYouTubeのチャンネルを見ました。クソみたいな人格ですね
なんとパーソナルな件名でしょうか。99%のメールは無視するのが現代人ですけれども、このメールはついつい開いてしまいました。注目を集めることに成功していますね。
見込み客の注目を集めるには2つのエリアが重要です。1つは「メールタイトル」で、もう1つは「メールの最初の2行」です。この2行はまさにあなた自身の「フック」とも言うべきもので、読者を惹きつけるためにはとても重要なものなのです。あなたのフックは、人々が読み続けるかどうかを決定づける唯一のポイントとなるでしょう。
ちなみにiPhoneのGmailアプリだと開封せずとも最初の2行はリード文として確認できます。僕たちは普段意識せずとも件名と最初の2行をスキャンするようにしてパパパと確認した後、どれを開封するか決めています。そこで十分なフックが効いていれば、開封してもらえます。開封してもらった後も読んでもらえます。
もしあなたのフックが素晴らしければ、後にどれだけ長いテキストやコンテンツが続こうとも、見込み客は最後まで読むべきもメールだと判断してくれます。一方で、もしあなたのフックが魅力的でなければ、彼らはあなたのメールを読むことなく削除してしまいます。
注目を集めるためのABCD
見込み客の注意を引くためのチャンスはたった1回きりなのです。だからこそ、フックで彼らの心を掴まなければなりません。難しいと思いますか?幸いなことに、フックを魅力的なものにするためのコツがいくつかあります。これらのコツを「the ABCD’s of Attention」と海外のデジタルマーケティングの世界では呼んでいます。注目のABCDと覚えましょう。
Aは「Ask questions(質問する)」、Bは「Give Benefits(ベネフィットを与える)」、Cは「Pique(パイク) Curiosity(好奇心を刺激する)」、Dは「Disrupt Patterns(混乱させる)」というものです。これらABCDは、単独で使っても、組み合わせて使っても構いません。
Ask questionsを例に見てみましょう。文章内で質問をしてみると、見込み客はすぐに文章を読み入るようになります。これはメールタイトルとフックのどちらにも有効です。実際、僕たちは最近Online School Building でメールタイトルとフックの両方に質問を組み込んでみたのです。
メールタイトルには「サブスクはもう儲からない?」という疑問文にしました。またフックには「最近、サブスクに関するニュースを見ましたか?」という質問をしました。その後すぐに「どうしてそのニュースに興味を惹かれましたか?」という質問も入れました。このように質問を多く組み込むことによって、見込み客たちは文章を深く読み込むようになります。
なぜなら、質問をすることで読者はその質問に対する答えを自分の頭で考えようとするからです。
日本のテレビ番組を見ていると、クイズ番組の多さに驚かされます。ついつい答えを考えてしまうからこそ視聴率は伸びる。答えはCMの後で!と司会者が言うことで、しっかりとコマーシャルも見てくれるのでスポンサーからも評判が良いのではないでしょうか。
あなたが言うべき答えを彼らが自分自身で考えることになるので、文章に対して個人的に関わっているような気持ちになっていきます。このような質問は、見込み客の好奇心を強く刺激する例でもあります。
例えばあなたはYouTubeの集客ノウハウに関する商品を販売したいと思っています。ここでも質問は有益なツールになり得ます。「最近、YouTubeに関するニュースを見ましたか?」という質問をします。この質問を見た読者はどう考えるでしょうか。きっと「最近のYouTubeに関するニュースを見ていなかったらどうなるのだろう?」「YouTubeで何かあったのかな?」という気持ちになるはずです。これは当然のことですね。特にあなたのリストにはYouTubeに関心のある見込み客がとても多いですから、なおさらこの質問は効果的だと言えます。
あなたのコンテンツのトピックに関係する現在のニュースや出来事を話題を盛り込んでいくことは、僕たちのメルマガで頻繁に使っているテクニックです。反応率も高いので、ニュースネタを絡めた質問の切り出しはとてもすばらしい方法です。そのトピックに興味を持っている人であれば、そのトピックに関することであればどんな質問でもある程度の注意は引かれるからです。もしメールタイトルやフックに彼らを刺激するような質問があれば、その答えを求めるために、彼らはメールを読み進めていくことでしょう。
僕たちはメールタイトルやフックに「オネショしました」「僕には恥ずかしい過去があります」「正直に打ち明けなければなりません」といった文言を書いたこともあります。どちらも彼らの好奇心を刺激するのに優れた働きをしてくれます。人々は誰かの恥ずかしい過去や暴露を聞くのが大好きだからです。細木数子さんはかつてテレビ番組で人の不幸は蜜の味、と言っていました。子供ながらにうまいこと言うなと思ったのを今思い出しました。
あなたもメールタイトルやフックに暴露や恥ずかしい過去があるかのような文言を使ってメール作成をしてみましょう。そして、文字通り恥ずかしい過去や言いたくなかった告白から得た教訓をシェアすることがおすすめです。実際、僕が「恥ずかしい過去があります」といったメールタイトルを送った際、過去最高のメール開封率となりました。
ですから、メールタイトルやフックを書くときには必ずこのことを念頭に置いてください。他人の感情を利用するにしても、恥ずかしい失敗を聞きたい心理を利用するにしても目的は同じです。見込み客の好奇心を初めの段階から刺激できるような興味深いやり方をコンテンツとして構成するのです。
僕たちが使っているもう1つの注意を引くテクニックは「パターンの破壊」です。意図的に混乱させるのが目的です。まさに文字通りの方法で、人々が期待しているような典型的なパターンを破壊するという手法です。たとえばこんなコンテンツはパターン破壊の一例です。「僕の祖母が今年YouTubeで1億円を稼ぐことができた理由」。このようなタイトルはこれまでのパターンにはなかなかありませんので、注意を引かれてしまいますよね。なぜでしょうか?なぜなら、YouTubeとお婆さんという馴染みのないキーワードの組み合わせが1つの文章内で言及されているからです。世代という観点で見ると、全くつながりのないキーワードだからこそ、パターンを破壊できるということですね。
とある日本人のコピーライターがこのパターンの破壊を学習するために、アダルトビデオのネーミングを分析していると言っていました。清楚なイメージのある家庭教師とエロをくっつけるのは彼らの常套手段です。AV業界はパターンの破壊の先駆者です。タイトルを参考にするだけで、再生ボタンは押さないでください。時間を無限に浪費しちゃいます。
何か1つのキーワードに対して、それとは全く逆のものや、おかしなアイディアを一緒にすることによって、まるでピンク色の象があなたの前を通りすぎ注意を引くかのように、誰かの注意を引くことができるのです。毎日見聞きするようなものではなく、これまで見たことがないようなものなのでおもしろいコンテンツとなります。
最も開封率の高かったメルマガの件名
そう言えば、昨年の夏にメールタイトルが「犬」とだけ書かれたメールを送ったことがあります。たった一文字。それ以上でもそれ以下でもありません。ただ、そのメールの中には僕たちの銀行口座にある預金以上の資産を持つ有名なYouTuber犬について書きました。この犬がどのようにして大成功を収めたのかについて詳しく記載したのです。タイトルと中身のギャップも受けましたが、何よりも「犬」というメールタイトル自体が「パターンの破壊」だったのです。
ちょっとあなたのメールボックスを開いてみてください。あなたの受信箱には、全く意味がわからない1語だけのタイトルのメールがどれだけありますか?おそらく、ほとんどないでしょう。その上「犬」という言葉自体がちょっとおもしろいですよね。「なんで犬なの?」と思ってしまいます。意味不明で、メールタイトルをだけを見ると不思議な気持ちになってしまうような感じです。
ダイレクト出版さんもたくさんのユニークな件名でメールを送っています。過去、もっとも開封率が高かった件名は、携帯電話、だと言っていました。四文字だけ。
犬という件名。携帯電話という短い件名。大きな反応率を得ました。そのメールタイトルは僕たちにとって大きな勝利となりました。先ほども言った通り、メールの開封率が驚くほど高かったのです。
それはなぜか。さまざまな方法でこれまでのメールタイトルのパターンを破壊したからです。では、どうすれば同じようなパターン破壊ができるでしょうか?読者が毎日目にするであろうものやことを考えてみましょう。彼らの日常生活、いつものパターンを破壊するため、どんなアイディアを導入することができるでしょうか。日常的な習慣をどうすれば別の立場から見ることができるでしょうか。
最後にお話しするAttentionの生み出し方は「利益をすぐに提供する」ということです。理由はとても簡単です。人間というのは利己的な生き物だからです。ほとんどの人は、自分にとってどんな影響を与えてもらえるかについてしか考えていません。この先天的な「わがまま」を利用する最高の方法は、見込み客にコンテンツの中身がどうなっているのかをすぐに見せることです。
YouTubeのアナリティクスを見るとよくわかります。視聴者維持率を見ると最初の15秒でガクンと曲線が落ちています。
つまりほとんどの人は最初の15秒をプレビューして続きを見ようかどうか判断しているということになります。だからこそ、チャンネル登録者の多いYouTuberは最初の15秒で結論を述べています。あるいは特別興味を引くようなワンショットを先に持ってきてリテンションを上げようとしています。
あなたが最初の15秒で伝えたいことはなんでしょうか?
それは、1時間以内に1,000人のメーリングリスト購読者を獲得する方法かもしれませんし、一夜にして売り上げを伸ばすたった5分間でできる秘訣かもしれません。どんなメリットがあるにせよ、それをまず見込み客に伝えることで「どんな利益があるのか」という話を中心にしているため、見込み客の注意を引くことができるのです。メリットは大きければ大きいほど、達成しやすくなり、相手の注意を引きやすくなります。いわゆるビッグプロミスというやつですね。
ただしここでthe ABCD’s of Attentionについての注意点をお伝えしたいと思います。絶対にやらないでほしいことがあります。どんなことをするにしても絶対にミスリードを狙った手法を使わないでほしいのです。タイトルとコンテンツの不一致は最悪です。
たとえば「犬」というメールタイトルで注意を引きつつ、メールの本文には全く関係がないことが書かれている、ということはしないでください。タイトルとコンテンツの一致は絶対条件です。
読者の注意をどれだけ引きたいとしても、コンテンツやメッセージに関係することだけで勝負をしてください。もしメールタイトルと本文に関係がなければ、あなたは信頼を失い、人々はあなたのメーリングリストを解除し、あなたをスパムとして登録することになるでしょう。
だから見込み客の注意を引きたいのであれば常に誠実でいてください。メールタイトルやフックに書かれていることが、互いに関係しあっているかどうかをちゃんと確認しましょう。ここまでAIDAの最初のパートであるAttentionについて説明しました。
AIDAモデルのIはInterest 関心を持ってもらう
次にInterestについての話をしていきましょう。これはあなたのメールの大部分、内容について深く関わりのある話です。ストーリーテリングをしたり、スキルを教えたり、洞察に満ちた情報をシェアしたりするパートです。特にモジュール4とモジュール5でお話ししたのと同じコンテンツ・ルールが、こちらにも当てはまります。 たとえば、できるだけ多くの価値を提供したり、無料でワークブックや教材を配ったり。顧客を獲得するためには、前もって多くのものを与えなければならないということを忘れないでください。
ストーリーテリングを使って、人々の感情をうまく利用しましょう。たとえば、次の2つの文ならどちらが人々の心に響くと思いますか?「最近、減量が必要だと気づいた。」「午前3時、電子レンジに映った自分の姿をチラッと見て、自分がデブだと気づいた。」どちらも痩せることを想起させるような内容の文ですが、2つ目の方がおもしろくありませんか?
これはどうしてでしょうか。なぜなら、2つ目の文はストーリーテリングであり、単に事実を語ることよりもよほど深い感情に訴えかける力を持っているからです。できる限り、感情に訴えかけられるようなストーリーテリングを使っていきましょう。長い目で見れば、あなたのメッセージはより強力で記憶に残るものになるはずです。自分と見込み客の関係を築いていきましょう。あなたが彼らを理解していること、そしてあなたのコンテンツが彼らの闘争心や欲望、恨み、フラストレーションにうまく応えることができる物であると証明するべきです。
彼らが持っているであろう悩みや辛さ、苦しみの中で、あなたが克服したものはあるでしょうか?僕は貧乏な少年時代を過ごしていたので、同じようにお金のない人たちの気持ちがわかります。
彼らが今後、直面するであろう問題を対処する中で学んだ教訓はありますか?例えば僕の場合であれば、勝率の低いギャンブルに手を出したことで家一軒建てられるくらいのお金をすった経験があります、、、、といったストーリーを展開できます。
あなたの見込み客が理解できるレベルにまでコンテンツを落とし込み、感情的に強いつながりを作るようにしてください。見込み客たちが直面している問題に対し、あなたがどのように対処したのかを詳しく書くことは、見込み客と深く関り、有意義な関係を築いていくために不可欠のものです。例えば僕の場合、貧乏から脱出するためにオンラインコースビジネスに出会いました。そのプロセスを鮮明に描写することで感情的な強い繋がりを作れます。
他には、できるだけ個人的に感じられるようなメールを送るということも大切です。つまり、あなた自身のアイディアや雑談、ジョーク、たとえ話、専門的な解説などを加えて、コンテンツメールに肉付けしていくのです。あなたのメールによりオリジナリティが出てくれば、読んだ人たちはあなたとまさに会話しているかのように感じるでしょう。ちょっとしたことであなたのコンテンツが色鮮やかになり、彼らはあなたからのメールを特別な受信箱に届くようにしてくれるでしょう。
もしあなたがコンテンツメールの内容や要点について理解できないということであれば、モジュール4とモジュール5をもう1度チェックしてください。そして、何よりも「見込み客に価値を提供する」ということが最終的な目標であることを忘れないでください。
AIDAモデルのDはDesire 欲求を刺激する
次にAIDAモデルの3つ目、Desireについてお話ししていきましょう。ここでは、見込み客に最も伝えたい大きなアイディアやコンセプトを提示します。まさにあなたのコンテンツから得られる教訓のことです。あなたのメッセージから得られるポイント、またはあなたが彼らにシェアしたコンテンツのバックグラウンドに一貫してある主要なコンセプトのことです。
ノウハウ部分、あるいは主要なメッセージをここでは伝えましょう。
メールでは通常、要点を1つの文に要約して、その文を太字にしたりして読者からの注意を促します。例えば今から紹介するのは、Udemy のゴールドラッシュが終わったという疑念を否定するために送ったメールの例です。
多くのブログでは、もはやUdemyを使って利益を得ることなんてできないと書いています。
でも僕は人々の思い込みを打ち破るべく、2つの文章に太字と下線の装飾をしました。1つは、Udemyではコース収入が収益の大半を占めるものではないということです。もう1つは、利益を得るために必要なのは1,000人の「本当のファン」だけだということです。
この2つは、読者の心に火をつけたいという僕たちの願いを叶えるためにとても重要なポイントでした。自分でUdemyのコースを立ち上げることはできます。だから「Udemyでお金を稼ぐために1万人の受講生がいる必要はないし、極論コース売上さえ必要ない。あなたに必要なのは1,000人の本当のファンであり、それはあなたが実現可能な目標だ。」ということを心から理解してほしかったのです。
メールを作成するときには、次のことを念頭に置いてください。読者に感じてもらいたいことはなんでしょうか?あなたはどのようなメッセージで彼らの心に火をつけたいですか?このポイントは、あなたの見込み客が深く関心を持っていることか、彼ら自身が望むものでなければなりません。これだけを理解できたら、彼らが学んだことを彼らの欲求と結び付けて、メールにまとめてください。あなたの教訓は、彼らが望んでいる目標を達成するためにどれだけ役立つでしょうか。
AIDAモデルのAはAction 行動を促す
ラスト。AIDAモデル最後のActionについてお話をしていきます。僕たちが言いたいのは、メールの最後に、メールの読者たちがなんらかの行動を起こすように促してほしいということです。ここでは「アクション・プラン」あるいはCTA(Call to Action)という言葉がよく用いられます。これは文字通り、彼らが行動を起こせるように呼びかけていることから来ています。たとえば、コンテンツメールのアクション・プランとしては、あなたのメールの内容に対して返信を求めたり、InstagramなどのSNSをフォローしてコンテンツをさらに読み込むことをお願いしたりすると良いでしょう。
どのようなアクション・プランにするにしても、ここでの目的は、メールを読んだ後に見込み客たちがあなたと関わり続けるようにするということです。個人的にはメールの最後のPSの部分にアクション・プランを入れると良いと思っています。たとえば、僕たちはPSの部分で、僕たちのメールに対して返信するようにお願いしています。これにはちょっとした秘密があります。
彼らが送ってくれた返信の内容を見て、コンテンツ開発の方向性を定めているのです。真面目な話、見込み客から受け取るフィードバックは、時としてかなり価値のあるものとなります。見込み客からの返信やあなたのソーシャルメディアへのフォローなどを求めましょう。そこから得ることができるさまざまな形のフィードバックを過小評価してはいけません。
さて、これでAIDAモデルを使ってコンテンツメールを作成するために知っておくべきことはほぼ網羅できました。
あなたがAIDAの法則に従ってメールを書くことで、セールスを仕掛けた時の売上が最大化します。それはつまり、見込み客がよく教育されたということです。
早速、AIDAモデルでコンテンツメールを作ってみてください。
読まれるメルマガの5つのルール
これをまとめる前に、コンテンツメール作成時に従うべき一般的な5つのルールをお話ししていきましょう。
ルール#1「1対1のようなメールを作る」
ルール1は「1対1のようなメールを作る」ということです。まさに友人や家族など、個人宛にメールを送信するときと同じようにメール本文を書きましょう。「みなさん」「やあ、みんな」「ここにいる全員」などといった言葉を使ってはいけません。
常に「あなた」を使ってください。メールを書くときには、1人の人に向けて書くかのように作成することで、見込み客との関係を築くことができます。1人のキャラクターを作り出し、その特定の人物に書いているふりをしても良いかもしれません。以前紹介したペルソナやアバターに向けて書く、ということですね。
ルール#2「会話口調で書く」
ルール2は「会話口調で書く」ということです。文法の決まりや言葉遣いの間違い、正確な漢字の使い方ばかりに気を遣う必要はありません。昔、現代文の先生から習った知識なんてコンテンツメールには必要ないのです。友人にメールを送るかのようにメールを作成することで、もっと見込み客からの共感を得ることができるでしょう。
かつて養老孟司さんがインタビューで答えていました。なぜバカの壁がベストセラーになったのかという質問でした。シンプルにこう答えていました。口語体で書いたから、と。実際には、養老孟司さんは自分自身で書かなかったから売れたと言っています。つまり養老孟司さんが話した内容を編集者の人が口語体でわかりやすくまとめたから、400万部も売れたベストセラーになったということです。当時、僕は現代文の先生にバカの壁と超バカの壁の2冊を勧められ、図書館で最初の数行を読み早速挫折したのを覚えています。
もし「すっごく」や「とっても」という言葉が「非常に」や「とても」という言葉よりもメールの会話調にふさわしいのであれば、それが辞書に載っている単語として間違っているとしても、使ってしまって良いのです。恐れる必要はありません。あなたの目標は、見込み客と繋がることなので、友人と普通の会話をするように話しかけてください。
ちなみに僕は、北陸地方独特の金沢弁を意図せず使ってしまいますが、それが案外高評価を得ることもあります。懐かしいとか、心地よいといっあポジティブなフィードバックをもらったこともあります。金沢弁が良いというよりも、自分の声で話す、あるいは、ナチュラルに話している点が評価されているのかもしれません。僕は今も、あなたに対して友達に話しかけるようにフランクにこのレクチャーを展開していす。メールも同じです。
僕の敬愛するコミックアーティストのヒューマクラウドに言わせればsing in your own voice 自分の声で唄え、ということですね。
「犬」のメールをもう1度例にします。抜粋して1つの文を見てみましょう。
注意:Norbert ノーバートは決してオオカミなんかではないよ。もし彼がオオカミなら、他のオオカミにガブガブと噛まれておもちゃにされちゃうからね。でもNorbertはそんなことまったく気にしないんだ。なんでかな?彼はオオカミたちが持っていない何かを持っているからね。なんだと思う?そう、Norbertは大成功したYouTuberなんだ。マジメな話、Norbertは13,000人以上の購読者と500万の視聴者数を持つ最高の犬なんだ。
さて、この抜粋文を「完璧」な言葉遣いに直してみてみましょう。
他の犬と同じくNorbertもイヌ科に属しています。この犬はオオカミには分類されません。実際、彼はオオカミに食べられそうでした。しかし、これはこの犬にとっては問題ではありません。なぜならNorbertはオオカミとは異なり、合計13,000人の購読者と500万の視聴者数があるYouTubeチャンネルがあるからです。
さて、どちらの文があなたにとって親しみを感じられるものですか?最初の文ですよね。まさに、あなたと僕がコミュニケーションをしているかのように会話調で書かれているからです。たしかにこれは賛否両論のある例だとは思いますが、専門的でお堅い文章を使うことで、やはりとっつきにくい雰囲気が出てしまうことは間違いありません。
繰り返しますが、メールを作成するときにはあなたが喋っているように書いてください。そうすることで、見込み客はあなたが伝えたいことをより深いレベルで理解できるようになります。
ルール#3「シンプルであること」
3つ目のルールは「シンプルであること」です。KISSの法則(Keep It Simple Stupid)は僕たちが高校時代に知ることができた、数少ない優れた言葉でした。おもしろいことに平均的な日本人の読解力は中学1年生〜2年生と同じレベルだと言います。だからこそマジメな話、物事を常にシンプルに保つことはとても大事です。コンテンツメールで大学の論文に出てくるように難解な言葉や、複雑な言い回しをしたところで多くの人は感動しないどころか理解できません。もしあなたの見込み客が物理学者や数学者、量子力学の高度な学位を持つ天体物理学者でもなければ、できるだけ言葉遣いはシンプルにするべきでしょう。
文章は簡単に書き、初心者に語りかけるようにメールを書くのです。相手は初心者なのです。プロではありません。覚えておいてください、彼らはタイガー・ウッズのようなプロフェッショナルではありません。率直に言うと、そのようなレベルの人たちは、あなたが売っているコンテンツを必要としないのです。
iPhoneを例にお話をしましょう。このスマートフォンがどれほど技術的に複雑かつハイレベルであるか考えてみてください。すぐにイメージすることができませんよね?では、一方でiPhoneの良いところはどんなところでしょうか?とても簡単に思いつきますね。iPhoneを持っているほとんどの人が、iPhoneにA11バイオニックシステムオンチップ・6コアプロセッサが搭載されていることなんて知りません。
それはなぜか?伝えても仕方がないことだからです。しかし、このコアプロセッサのおかげでiPhoneは5分の動画を10秒でダウンロードできるのです。iPhoneのコアユーザーは別にそんな技術的な話をあまり知りませんし、ほとんど関心もないのです。コアユーザーにとってはテクノロジーの話よりも、日常的にどれだけ便利なのかについてもっと詳しく知りたいと考えているのです。これを念頭においてコンテンツメールも作成してください。
ダイレクト出版さんが過去にベネフィットライティングというコピーライティングの教材を販売しましたが、あれもシンプルに言えば、簡潔に利点を伝えましょうというただそれだけのことです。商品のスペックについて言及するのではなく、そのスペックを利用した時の効用、つまりベネフィットにだけ焦点をあててレターを書きましょう、ということです。
トピックへの情熱が大きいあまり、物事を複雑にしてしまったり、見込み客が理解できないレベルの話にしてしまったり、難しいコンセプトを持ち出してしまったりしてはいけません。10代前半の子どもであっても理解できるような言葉で説明するのです。あなたが提供する情報が、彼らの日常生活の中でどのように機能するかについてダイレクトに話をするようにしましょう。
例えば先程紹介した「Keep It Simple Stupid」という言葉は、アメリカの海軍に起源を持つ言葉ですが、こんな風にもっとインスピレーションを得たいのであれば「Explain Like I’m Five.」というRedditのスレッドをチェックしてみてください。5歳の子供に説明してみようというコンセプトが受けて、今ではYouTubeでもシリーズ化されているほど有名なスレッドになりました。
5歳児を前に、実存主義について説明しています。笑
ルール#4「テキストを分割する」
4つ目のルールは「テキストを分割する」ということです。段落もスペースも途切れもないただただ長い長文をこれまで楽しく読めたことはありますか?
あなたが弁護士で、六法全書が好きでもない限り、おそらくないでしょう。ここで分かってほしいのは、巨大な文章の塊を差し出された読者にとって、それは六法全書のようなものだということです。ただの圧倒的な量の法律集にしか見えません。
15行以上の文が連続で書かれているテキストブロックはとても不愉快に感じられます。まったくもって読む気が失せてしまうようなものです。そのため、テキストはできるだけ細かく分割することをおすすめします。そうすれば同じ文章でもずっと読みやすいメールになるでしょう。
2〜3行に1度、もしくは2〜3つの文に1度、段落をつけるようにしてください。全ての文の間に段落スペースを入れても良いでしょう。実際、僕たちのメールは1文ごとに段落スペースを入れています。長く連続した情報の塊の場合は、できれば番号付きリストや箇条書きを使って、見やすいようにしましょう。こうすることで、あなたのメールはより読みやすく、理解しやすいものとなるでしょう。
ルール#5「完璧を求めない」
5つ目のルールは「完璧を求めない」ということです。とにかくまずは行動に出ることで、競合他社に大きな差を付けることができます。メールでのセールスは非常に重要なので、僕は自身のコミュニティでステップメールは書きましたか?とメンバーに聞くと、いや、実はまだ、、、という答えが返ってくるのがほとんどです。これが現状です。みなさん、やらないのです。
みんながやらないのだから、やった人はそれだけでアドバンテージになります。
完璧なメールを書くために時間を無駄にしないでほしい。僕たちのガイドラインに従えば、良い結果を得ることができます。これだけでモジュール8のほとんどをカバーすることが可能です。少し短くなりましたが、レッスンの最初にお話しした通り、これらの情報については今後のモジュールでさらに詳しくお話ししていきます。
次のモジュールでは、セールスファネルにおけるマーケティングメール・シーケンスを作成していきます。モジュール9にもライティングのマスタークラスがありますが、これは魅力的なマーケティング・メールとセールスページを作成するための説得力あるスタイルを学ぶことができるパートです。
コンテンツメールの作成について学んだことは、今後優れたマーケティング・コピーの作成方法を理解する上でとても大切です。そのため、次のモジュールに進む前に僕たちがモジュール8でお話ししたことをしっかりと理解しておいてください。また、今後公開するボーナステンプレートもチェックしてみてくださいね。こちらにはコンテンツメール、マーケティングメール、セールスページなどの雛形が用意されています。それではモジュール9でお会いしましょう。
石崎式!コンテンツメールテンプレート
複製してお使いください。(Googleへのログインが必要です)
https://docs.google.com/document/d/1s3JMSs2MAdHxYaRc5nQBWoxVejIcdYN1KjqPuWD4RnQ/copy