OSBの使い方について説明します。OSBは、Online School Buildingの略です。あなたのオンラインスクールを完成させることがOSBの目的です。できることであれば、オンラインスクールを完成させるだけでなく、「売れる」オンラインスクールを作っていただきたいと思います。
今回お届けするノウハウはこちら
ネットビジネスのリテラシーを鍛える
売れるオンラインスクールを作るためには、ビジネスの知識が必要です。ものがなぜ売れるのか?のカラクリを知っておく必要があります。このカラクリを知っていただくためにも、旧コンテンツをOSBの中に含めました。OM企画、DRM企画、Udemy企画です。
かつて僕が月額課金のサービスとして運用していたビジネスモデルです。当時、うちの会社の利益を支える柱はこの三本でした。オウンドメディアからの集客に成功しているから、売上があった。ダイレクトレスポンスマーケティングの仕組みがあったから、売上があった。Udemyでの知名度があったから、売上があった。逆に言うと、僕の知っていることはこの3つだけでした。この3つは、ものがなぜ売れるか?のカラクリだけでなく、インターネットビジネスを構築する上で重要な情報が含まれています。旧コンテンツではありますが、あなたのネットビジネスリテラシーを大幅にアップデートしてくれるはずです。
講義内では「宿題を提出してください」と言っていますが、OSB購入者のあなたは宿題を提出する必要はありません。すでに停止しているサービスです。知識をアップデートするためのコンテンツとして利用してください。
今は、OM企画とDRM企画とUdemy企画を統合したノウハウを提供しています。それがOnline School Buildingそのものです。ThinkificやTeachableなどのプラットフォームを利用して、顧客管理とコンテンツ管理を行います。
具体的にどう進化したか?マーケティングオートメーションの概念が追加されました。もともとDRMをエバーグリーンで運用していた人にとっては、ほぼ自動で仕組みが回っていたはずなので、それほど大きな違いがみられないかもしれません。僕もステップメールを使って教育からフロントエンドの販売、アップセルやバックエンドの販売を自動化していたので、表面的には同じことをやっているように感じます。
ただ、ここ最近のマーケティングツールの進化のおかげで、今まで以上にメンテナンスが小さくなり、しかもコンバージョンをあげることに成功しています。
さらにプラットフォームとしてのUdemyが、さらに市場を拡大していますので、集客の概念やリードジェネレーションの概念の刷新を迫られました。まさか集客をアウトソースできるなんて誰が想像できたでしょうか?
僕らは作るだけでいい
一旦仕組みを作ってしまえば、いよいよ僕らはコンテンツメーカーとして「作るだけ」でよくなります。自らをコンテンツメーカーと認識している人でも、これまでは顧客管理が必要だったり、市場調査が必要だったり、ブログの更新が必要だったりしたはずです。極論をいうと、そういった一切のことをやらなくてよくなったんです。その理由をこれからゆっくりとお話ししてゆきます。
まずは、僕が運用しているビジネスモデルについてお話しさせてください。OSBのコンセプトは石崎やクライアントの、既存ビジネスモデルや作っている最中のビジネスモデルを解説付きで見ることができる!でしたよね。
例えば「ビジネスモデルの作り方」では、thisisenglish.jpのビジネスモデルを再構築する過程を説明させていただきました。僕はThinkificを使っているけど、英語系のビジネスモデルはTeachableを使っている。さらに、他のビジネスではCMSにWordPressを採用しているけど、あるビジネスはSquarespaceを使っている。この違いは何だろうか?
はっきりいって、全てのビジネスをたった1つのフォーマットで説明できればこんなに簡単なことはありませんし、僕も作るコンテンツの量を抑えられるのでラクできます。でも現実はそれほどシンプルではない。だからこそ「いしこん」を用意しました。あなたの参入するジャンルや、提供するサービスに応じて、ビジネスの機微なるものが存在する。石崎はいつも何も考えていないような顔していますが、意外とよく考えていて、あなたとメールでやりとりしながらあなたの性格や特性を見抜こうと努力しています。そういった諸々の事情を勘案して、あなたにベストなツールとベストなビジネスモデルを提案するようにしています。ちゃんとしたコンサルっぽいことをしているでしょ?答えは一律ではありません。だからこそ、できるのであれば「いしこん」に入っていただきたい。(以上宣伝でした)
とはいえ、バラバラなビジネスモデルをランダムに並べたところで、あなたは「果たして自分に適しているビジネスモデルはどれか?」と頭を抱えてしまうことでしょう。そこで、1つの代表的なモデルをここに提示させていただきます。それは、まさにうちの会社が運用しているモデルです。
その前に4点、大事なことを先に伝えておきます。
- Udemyの利用は任意
- ブログの利用はもっと任意
- エネルギーを一点投下する
- Udemyは別のファネルで考える
1. Udemyの利用は任意
ScreenFlowやCamtasiaを使ってスクリーンキャストの動画を作れる人はUdemyを利用するといいです。一眼レフのカメラを使って撮影しPremiere Pro/Final Cut Proで編集できる人もUdemyを利用するといいです。でも喋るのが苦手だったり、不要に時間がかかってしまったりする場合は、やらなくてもいいです。
これはここ最近の僕の反省です。自分ができることを人にもできると勘違いして、とにかくUdemyはやらなきゃいけないというメッセージを強調しすぎたせいで、ビジネスモデルの完成が遅れてしまった受講生が続出しました。
直近に購入した教材をのお話をします。ゲストブログ に関する教材でした。ゲストブログ はアメリカでは結構よく使われている手法なんですけど、日本ではそれほどです。HubSpotもゲストブログ に書いていたので、僕もやってみようということでアメリカ人の教材を購入しました。$79の9回払いだったので、$700くらいの教材です。彼はSamcartを使って決済を受け取り、Teachableでコースを管理していました。コースを開いてみてびっくり。テキストベースの情報商材でした。文字ばっかり。動画もあるはあるけど、テロップを入れた音無し動画でした。
もっとびっくりしたことは、その教材が超売れているということです。1つの教材で月々1000万円ほどの売上があるということでした。彼の名前はTeachableの公式ページにも、他のブロガーのコンテンツにも登場します。(誰かは聞かないでください、秘密です)
もっともっとびっくりしたことは、僕がその教材に満足していることでした。以前、僕のことを勝手に師匠と呼んでいる北海道出身、20代の男性との会話です。仮にAとしておきます。
A:「力也さんのおかげで、先月は30万円の教材が6本も売れました」
僕:「何を売ったんですか?」
A:「PDFです」
僕:「それ、詐欺でしょ。笑」
A:「力也さんは動画が良いっていうけど、俺は力也さんがかつて販売していたテキスト教材を何度も読み返して、これだけ稼げるようになったんです。俺だけじゃなくて、力也さんのテキスト教材を何度も何度も読み直して、時間をかけて理解しようとしている人ってたくさんいると思いますよ」
彼が正しくて、僕が間違っていた。僕は、動画がテキストよりも優れていると思っていた。それはただの思い込みでした。お客さんは、動画を求めているわけでも、文字を求めているわけでもありません。お客さんは「優れたノウハウ」を求めているのです。ノウハウが突き抜けている限り、提供する形式は動画でも文字でもなんでもいいのです。
それでも僕はUdemyを使い続けます。喋るのがラクだからです。僕自身が映像制作に興味があるからです。さらに、Udemyを使うことで集客のある程度をアウトソースできるからです。
ただ、喋るのが苦手であったり、動画を作るのがしんどかったりすれば、無理にやる必要はないと今は結論しています。まあやった方はいいんだけどね。
2. ブログの利用はもっと任意
Udemy同様、ブログもマストだと考えている人が多いようです。マストじゃないです。Udemyのトップクリエイターのブログを見てください。全く更新されていないか、そもそもブログ自体を持っていません。仮に更新されていたとしても、明らかに集客できていないだろうなというのがわかります。
考えてみてください。クラウドワークスには、1記事400円で受注している超暇な下請けライターがゴロゴロいるんです。彼らの記事を編纂して長文に仕立てあげ、医者や弁護士、その他専門家のお墨付きをつけて公開しているキュレーションメディアがたくさんある。そういったメディアにいまはアクセスが集まっているんです。
あなたがすでに月間10万PVほど集めることに成功しているのであれば、ブログの利用は考えてもいいかもしれません。あるいは文章を書くのが好きで、ブログを有名にしたいという気概がある場合も、僕は止めません。
そうでないケースでは、もうやる理由なんてないんじゃないかと思うわけです。日本人のブログ愛は異常だし、ビジネスをやる人はブログをしなきゃいけないと勘違いしている人がいかに多いことか。もはや病。
ブログやる時間があるなら、マーケティングをやってください。今から新規ドメインをとってゴミみたいな薄い記事を毎日書き続けたところで、Googleは見向きもしませんし、見込み客も集まってきません。エネルギーの無駄遣いです。
お客さんには「無料のものほど高いものはない。もっともっとお金を再投資しよう」とか言うくせに、あなた自身はまだブログみたいな非効率な集客媒体を「無料でできるから」という理由で続けるのですか?
特に収益発生のタイミングを早めたい方や、今からデジタルコンテンツの販売を始める人は、ブログには手を出さない方がいいです。途方もない時間と才能が浪費されます。
78歳になってから教養コンプレックスを克服するために一から英語の勉強をやり直そうとしているおじいちゃんに「それはやめなはれ」と制止する心境です。察してください。
今からやっても遅いです。
thisisenglish.jpは100万PVを集める大きな媒体です。いまは少しアクセスは減っているんですけど。このサイトの企画、記事の投稿、管理をほぼ一人でやってきました。20代前半の大事な時期をたかだかブログやビジネスのために犠牲にしたけど、それに見合ったリターンを得ているのかは自分でもわかりません。割りにあっているかどうかは、いまだに疑問です。タイムマシンで戻れるなら、ブログなんてやっていなかったかもしれません。
まあやった方がいいんだけどね、時間のある方や、長期的な視点でビジネスを運用される方は。
3. エネルギーを一点投下する
みんないろんなことを一気にやろうとしすぎです。うちの家訓というか家族憲法をお裾分けします。それは Simple means only one です。文法的に正しいかどうかは関係ありません。マイナス20度のシカゴを駆け抜けるバスの中で思いついた言葉です。奥さんと「これいいね!」って盛り上がっていたのを昨日のように思い出します。
シンプルっていうのは1を意味するんです。シンプルに生きたいという切実に願う人ほど、複雑怪奇な人生を送っています。一時にやることは1つだけ。複数のことを同時にやろうとしない。あなたが1日にどれだけの時間を趣味に費やせるのかは僕は知らないけど、仮に3時間だとしましょう。もしあなたが20個の趣味をやろうとしたら(そのうちの15個は新しく始めた趣味)、何も楽しめないまま、何も上達しないまま、時間は過ぎていくはずです。
ジョンレノンが言っていましたよ。Life is very short. There is no time for fussing and fighting, my friend. って。
どうでもいいことにやきもきしたり、だれかと喧嘩している時間すらないのに、いくつもの効果がありそうな集客方法を試している時間なんてあるわけないのです。それはfussingです。(*fussing:文句を言う、やきもきする、心配する)
Udemyでベストセラー講師になると決めたなら、全リソースをUdemyに投下してください。ブログを書く暇なんてありません。ましてや他の講師の「プログラミングコース」とか「After Effectsのコース」とか受講して、お、楽しいなこれとか言っている場合ではないのです。
ブログを育てると決めたなら、それにエネルギーを一点投下する。YouTuberになると決めたなら、それにエネルギーを一点投下する。商品制作に時間を割くなら、それにエネルギーを一点投下する。これは、あなたと僕のお約束です。
4. Udemyは別のファネルで考える
これもすごい大事なことです。オウンドメディアのファネルとUdemyのファネルを分けて考えてください。絶対にやっちゃいけないのは、1つのセールスファネルで両方を管理すること。いっしょくたに考えないでください。もしUdemyを利用する場合は、別のセールスファネルを1つ作ってください。
商品を共通させることは問題ありません。ただし分けて考えるようにしてください。
石崎のオウンドメディアのセールスファネル
- リードマグネット:eBookや無料コース
- フロントエンド:コンプリートバンドル(¥1980/月)
- バックエンド1:Online School Building(¥99800)
- バックエンド2:いしこん(¥19800/月)
石崎のUdemyのセールスファネル
- リードマグネット:なし(Udemyで個人情報の取得は禁止されている)
- フロントエンド:有料のコースすべて
- バックエンド1:Online School Building(¥99800)
- バックエンド2:いしこん(¥19800/月)
以前、僕のビジネスモデルを見よう見まねで真似しようとしている女性がいたんですけど、彼女はオウンドメディアのブログからUdemyコースへのリンクを貼っていました。この時点で、マーケティングを何も理解していない、ということがわかります。メルマガでUdemyコースを告知するのももってのほかです。独学でなんでもやろうとするから、あるいは僕の無料教材だけを頼りにビジネスを作ろうとするから、いつまでも底辺フリーランサーのままなんです。いますぐ上位商品を爆買いしなさい!と喝を入れてあげたいです。
使うツール
さてここから運用面のお話を。繰り返しますが、あくまでも一例として取り上げているだけです。まず使うツールやプラットフォームをリストアップします。
- MacBook Pro
- Blue Snowball
- MailChimp
- Teachable
- Udemy
- ScreenFlow
- Keynote
- Zapier
- Deadline Funnel
OSBが推奨する手順
オウンドメディアのセールスファネル
- 参入するジャンルを決める
- WordPessで作ったブログを更新する
- リードマグネットを作る
- コンテンツアップグレードでリストを集める
- フロントエンド商品を作る
- Teachableでフロントエンド商品を公開する
- リストにフロントエンド商品をオファーする
- バックエンド商品を作る
- フロントエンド商品の購入者にバックエンド商品を販売する
- Teachableでフロントエンド商品の販売直後にバックエンド商品をアップセルする
- HubSpotのLeadinでカテゴリー別のポップアップを作る
- カテゴリー別のコンテンツアップグレードを作る
- MailChimpでカテゴリー別のグループを作る
- Zapierでグループの更新を自動化する
- フロントエンド商品を販売するためのステップメールを作る
- MailChimpでステップメールを運用する
- フロントエンドの購入者メルマガを作成する
- Deadline Funnelでエバーグリーンにする
Udemyのセールスファネル
- 参入するジャンルを決める
- Keynoteで資料を作る
- Blue SnowballとScreenFlowを使ってオンラインコースを作成する
- Udemyでコースを公開する
- 2〜4を、10コース公開するまで、あるいは$500/mの売上を達成するまで繰り返す
- バックエンド商品を作る
- Teachableでバックエンド商品を公開する
- Udemyのボーナスレクチャーでバックエンド商品を紹介する
見ての通り、オウンドメディアのセールスファネルを完成させるには、それなりの労力が必要です。だから動画を使える人は、Udemyのセールスファネルから作ることをお勧めします。なぜ10コースほどリリースしなきゃいけないか?なんでだと思います?ちょうど10コースほど完成したあたり、はじめてバックエンド商品が売れたからです。コースを常に改善しながら「次はもっといいものを作ろう」という気持ちでリリースを続けると、1つくらいはベストセラーコースになるはずです。そうすると、$500/mくらいの収入になります。
「ビジネスモデルの作り方」ではオウンドメディアのセールスファネルの作り方を実演しています。
このページは状況に合わせて随時更新します。