どうもこんにちは、石崎力也です。
今日は「プリローンチコンテンツの作り方 – プロダクトローンチの価値提供」をお伝えしていきます。
このレクチャーであなたが学べることは次の5つです。
- 一眼レフ VS スクリーンキャスト
- 石崎の撮影機材と編集ソフト
- PLCの意味と役割
- 現代的なPLCの具体的な事例
- プリローンチコンテンツの種類
このレクチャーを受講するために必要な条件は、
- プロダクトローンチの基礎的な知識
です。このレクチャーは次のような人たちを対象としています。
- デジタルコンテンツの販売者
- Webマーケター
- プロモーター
- UdemyやSkillShareの先生
では早速ノウハウをみていきましょう。
今回お届けするノウハウはこちら
1. プリローンチコンテンツとは?
PLC(プリローンチコンテンツ)では、3本の動画が流れてきます。その3本の動画には、商品の期待度を上げていったり、買いたいという気持ちを刺激するという共通の役割があります。
上の画像は、ジェフ・ウォーカーのLeadPagesで作られたプロダクトローンチのページです。
- CORE ELEMENTS: THE ”NO FAIL LAUNCH “
- YOUR SEED LAUNCH(AND BEYOND)
- “THE PRODUCT LAUNCH BLUE PRINT”
ジェフは、この3つの動画がプリローンチコンテンツになっています。
ローンチ一連の段階における核心部分だ。ここでは、価値の高いプリローンチ・コンテンツ3つを武器に、市場の関心を徐々に引きつけていく。- Jeff Walker
ジェフは、著書の中でこう言っています。セールスとは一切言っていません。ジェフは、BSディテクター(怪しさを検知するメーター)といって、お客さんの「これセールスかも。」という感覚を一切排除しなければならないと言っています。そうしないと成約率は下がるとも言っています。ということで、プリローンチコンテンツでは、売り込み感が全くないように、かつ、お客さんの関心を引きつけてく必要があるということを押さえておいてください。
2. なぜPLCが必要なのか?
先ほど、ジェフの引用でもお伝えしたように、PLCでは価値あるコンテンツを提供します。そして、市場の関心をこちらに引きつけていきます。
プリローンチコンテンツで本当に価値あるものを届ければ、市場は必ずやあなたのとりことなる。- Jeff Walker
ジェフは、こう言っています。情報商材を販売している人やインフォビジネスに携わっている方はこれまでに何度も「価値」という言葉は聞いたことがあると思います。大抵の人は、書籍やブログに載っていることをビデオ形式で話すのを「価値」と思っています。間違いではありませんが、あなたはもう一段上に行ってください。
どうすれば良いのかというと、海外のYouTubeを見ればわかります。価値は常にデザインと一緒にあります。価値あるコンテンツは、デザインが担保されています。逆にいうと、デザインが良いコンテンツには価値があります。デザインは良いけど、言っている事はペラペラなんて事は海外のYouTubeにはほとんどありません。実際に、価値あるコンテンツを提供しているものは、デザインが素晴らしいです。という事で、ハイクオリティーな動画を作るようにしてください。
別に日本のマーケターを批判しているわけではありませんが、これまで日本で「この人たちの動画すごい!」と思ったプリローンチコンテンツは見たことありません。その感覚さえ、想起できれば日本の市場は席巻できると思います。
もうちょっとPLCの必要性についてお伝えしていくんですけど、いきなり商品を販売しても売れませんよね。だから、3本の動画で見込み客の小さな悩みを解決し、少しずつ信頼を獲得すると同時に、商品の期待度を上げていきます。これはジェフが言っていたことですが、オープンカートの段階(4本目の動画を出した瞬間)で、見込み客がクレジットカードを持って、買う準備ができている状態が理想です。PLCがうまくいきすぎると、コメント欄にクレジットカードの番号を記載する人も出てくるとも言っていました。それくらいアジテーションできていると、PLCは大成功します。
3. プリローンチコンテンツの事例(具体例)
僕は、Jumpcut Academyの人たちがジェフの次に来る世代なのかなと思っています。次に、彼らがどのようにプロダクトローンチを使っているのか、事例をご紹介していきます。特に、どんな問題を解決しているのかということに焦点を当てて確認してみてください。
実際にjumpcut.comで検索して、オプトインしてみてください。そうすると、彼らの作り込まれた4本の動画が流れてきます。おそらく、スクリプトライターがいて、その人たちが書いた文章を彼らが読み上げているのだと思います。
video#01
JumpcutではYouTuberになる方法を販売しているんですけど、まず1本目の動画では、問題は「ジャンル選定」になっています。多くの人は、どのジャンルに参入すれば良いかわかっていないので、その解決策として「ニッチスコアカード」を提示しています。
video#02
2本目の動画での問題は、「バイラルを起こせない」です。YouTubeに動画をアップしたのは良いけど、全くバイラルしないという問題に対して、「リミックス戦略を使う」という解決策を提示しています。具体的には、これまでの動画に何らかの感情(喜びとか怒りとか)を付与すれば、勝手にバイラルが起こるということを言っていました。
video#03
3本目の動画では、「再生回数が伸びない」という問題に対して「心理トリガーを使う」という解決策を紹介しています。
そして、最後の動画では、「ステップバイステップでYouTubeのやり方を教えてくれる教材があったらよくないですか?」みたいにして、商品をオファーしています。これが3つのプリローンチコンテンツの事例です。必ず、それぞれの動画で問題を提起して、その問題を解決しています。また、それらの動画の最後で、新しい問題を提起して、次の動画で解決するということをやっていきます。
4. プリローンチコンテンツの種類(6つのタイプ)
次にプリローンチコンテンツの種類についてお伝えしていきます。もしかしたら、ビデオ以外にあるのかと思ったかもしれませんが、あります。やっぱりビデオでやっていただきたいですが、置かれている状況や予算、使える時間などによってビデオができない人もいると思います。
種類#01. ビデオ
まず、1つ目はビデオです。一眼レフを使って撮影します。今年の1月に軽井沢にスタジオを借りて撮影したんですけど、その時はカメラ2台、レンズ4つ、大きめの照明、マイク2つを持っていきました。かなり大変ですが、自分たちのブランドが高まるものなので、自分たちのフルのリソースを使って撮影しました。
種類#02. スクリーンキャスト
僕はScreenFlowを使って撮影しています。Camtasiaを使っても良いですね。資料はCanvaで作成しているんですけど、KeynoteとかPowerPointでも同じように資料が作成できます。あとは、Blueのマイクを使って撮影すれば、割としっかりとしたコンテンツが出来上がります。これは結構楽ですし、効果あります。
種類#03. PDF
MacユーザーならPages、WindowsユーザーならWord、他にはAdobe Acrobat Proを使います。あとは、Google Driveがあるとシェアが楽になります。PDFは本当に効果があるのかと思うかもしれませんが、効果あります。アンダーグラウンドの教材を売ったことで有名なヤニク・シルバーは、PDFを配って売り込み感なく、上手にプロダクトローンチをやっていました。彼らは、PDF1枚で1億円を売り上げています。だから、必ずしもビデオじゃないといけない、というわけではありません。
種類#04. Eメール
次にEメールセミナーです。これは、僕らも今でもやっています。
種類#05. オーディオ
オーディオも良いですね。iPhoneにデフォルトでインストールされているアプリでもすごく綺麗な音が撮れます。音が切れてしまう場合は、Adobe Auditionで編集すれば良いですし、iPhoneを持っていない人はPCにBlueのマイクを接続して録音するパターンでも良いと思います。
種類#06. ウェビナー
ウェビナーはすごく有効です。セッティング自体はスクリーンキャストと似ていますが、使うソフトウェアが若干違います。あとは、リアルタイムコンテンツになるので、LeadPagesやClickFunnelsといったセールスページを作成するサービス、Webカメラとかマイクを使ってコンテンツを作成していきます。今では、オートウェビナーとかエバーグリーンウェビナーがあって、リアルタイムで行われているかのように、仕組みを作ることができるようになっています。
ちなみに、今僕が使っているのは、ビデオ、Eメール、ウェビナーです。以前は、 PDFとEメールをミックスさせてやったことがありますが、ミックスさせるのも良いかもしれません。JumpcutのAIS(Automated Income System)という商品のプロダクトローンチでは、ビデオとPDFを配布していました。
ジェフ・ウォーカーは、3本目にBlueprintという動画があるんですけど、その中でマインドマップをスクリーンキャストしたものとビデオで撮影したものを混ぜ合わせて作っていました。だから、どれか一つというわけではなく、うまく組み合わせていけば良いですね。
パートナーの根本さんと一緒に持っているサイトでは、ずっとエバーグリーンで回し続けている仕組みがあります。最近作った仕組みなんですけど、売り上げが上がり続けています。ここでは、Eメールコースを送って、商品をローンチしています。今でも売り上げが上がっているということは、ステップメールの手法も有効だということですね。だから、必ずしもビデオコンテンツじゃないといけないわけではない、ということを覚えておいてください。
5. スクリーンキャスト VS 一眼レフ
プロダクトローンチでちゃんとしたビデオを作れるようになると一気にブランド価値が確立され、あなたは専門家として認知されます。やっぱり、プロダクトローンチをやりたいと思っている方は、やっぱりビデオコンテンツを作ってみたいですよね。
ビデオコンテンツを作るなら一眼レフで撮影した方がカッコイイですし、効果的で、成約率も上がります。でも、必ずしもみんなができるわけではありません。ということで、スクリーンキャストと比較しながら見ていこうと思います。
スクリーンキャスト
これは、簡単です。使うツールはマイクが少し高いくらいです。編集は、ほぼ不要です。ずっと喋り続けるなら頭とお尻を切るだけでおしまいです。台本も不要ですし、身なりを整えなくて済みます。これは、プラスな点なんですけど、文字情報や映像を載せることができるので、たくさんの情報を伝えることができます。でも、一方でアマチュアに見えてしまうというデメリットもあります。
商品を売るという一点に集中するなら良いかもしれませんが、この分野で専門家としての地位を確立したい、ブランド価値を高めたいと思っているのであれば、ずっとスクリーンキャストをやっていてもダメですよね。ということで、このジャンルで地位を確立したいと思っているのであれば、一眼レフに挑戦してみてください。
一眼レフ
こっちは、色々と難しいですし、使っているツールも高いです。さらには、Adobe Premiere Proなどの編集技術も必要になってきますね。あと、台本を用意する必要もありますね。ジェフ・ウォーカーは、ホワイトボードに箇条書きだけしておいて、他はアドリブと言っていたんですけど、それでもスクリプトは用意していると言っていました。
用意するツールとしてはアナウンサーとかが読み上げるプロンプターやマイクが必要です。撮影するためのスタジオも用意する必要もありますね。ほんと大変ですが、そのジャンルでのブランディングができ、ちゃんとした人たちだなと認識してもらえるようになります。
スクリーンキャストで使うツール
- Blue Raspberry(4万円)
- MacBook Pro(20万円〜)
- Keynote(0円)
- Webカメラ(0円)
- ScreenFlow(2万円)
僕は出先では、BlueのRaspberryというマイクを使っています。オフィスにいるときはYeti Pro(4万円)です。もうちょっと安いので、Snowballというものもありますが、それでも大丈夫です。
PCに関しては、MacBook Proを使っています。MacBook Airのスペックが低いものだとファンが回ってうるさい可能性がありますね。Webカメラは、内蔵されているカメラで十分です。編集ツールはAppleストアで2万円くらいで購入できるScreenFlowを使っています。
一眼レフで使うツール
- Lumix GH4(15万円)
- Lumix GH5S(30万円)
- プロンプター(5万円)
- スタジオ(8万円)
- Sony UWP-D11(7万円)
- Rode(4万円)
- Manfrotto #1(4万円)
- Manfrotto #2(4万円)
- Aputure 120D Mark2(9万円)
一眼レフのパターンでは、カメラを2台(1カメ用と2カメ用)使います。僕は、Lumix GH4とGH5Sを使っています。次に、カメラ目線で喋れるようにするためのプロンプターです。これは、専用の機材とアプリを購入する必要があります。
マイクも2つ使います。1つはSonyのUWP-D11という無線のマイクで、もう1つは2カメに付けるRodeのマイクを使っています。あとは、2台のカメラの三脚はMafrottoというのを使っています。最後のAputureは照明です。
このように、一眼レフのパターンでやる場合は、用意する機材がたくさんありますし、お金もかかります。だから、お金があって、やる気もあって、これからPremiere Proの勉強を一からできるという方は挑戦してみると良いと思います。