どうもこんにちは、石崎力也です。
今日は「プリプリローンチとは?プロダクトローンチで商品が売れる準備をする」をお伝えしていきます。
このレクチャーであなたが学べることは次の5つです。
- プリプリローンチの意味と目的
- PLで売上を最大化する方法
- プリプリローンチでやること
- PLの具体的なスケジュール
- Pre-Preで送るメールの内容
PLの具体的なスケジュールに関しては、プリプリローンチをやるタイミングや期間、プリローンチコンテンツはいくつ作り、何日間に渡って送るのか、オープンカートした後どのくらいでカートを閉じれば良いのかをお伝えしていきます。
このレクチャーを受講するために必要な条件は、
- リスト
- 商品
- プロダクトローンチの基礎的な知識
です。リストの数は言いませんが、2000くらいあると良いと思います。商品もあった方が良いです。プロダクトローンチするにあたって、シードローンチしたと思います。そのシードローンチでは、商品アイデアの着想を得ました。だから、その商品を今用意しておいてください。あとは、プロダクトローンチの基礎的な知識です。何もわからない状態でこの記事を読んでも、あまり理解が進まないと思います。
このレクチャーは次のような人たちを対象としています。
- デジタルコンテンツの販売者
- Webマーケター
- プロモーター
- UdemyやSkillShareの先生
僕達みたいに、ビデオコンテンツやeBook・PDFといったテキストコンテンツを販売していたり、他人のコンテンツを売るのを手伝っていたり、マーケットプレイスで活躍している先生が対象です。
では早速ノウハウをみていきましょう。
今回お届けするノウハウはこちら
1. プリプリローンチとは?
ローンチというのはどのタイミングの事を指すかと言うと、その言葉の通りローンチですね。商品を販売するタイミング、つまり、オープンカートの段階です。プリローンチというのは、その前の段階です。予告とか、「今商品こういうの作りましたよ。」とか。お客さんの期待度を高めていく段階になります。更にそのプリなので、プリローンチの前にやることになります。
具体的に言うと、商品販売の予告です。市場を温めるということです。ここでは、お客さんが怪しいと思われないように新商品のヒントを与え、期待感を高めていきます。
やること#01. リストへの告知
例えば、リストへ告知をします。「今こんな商品を作ろうと思っています。」みたいな文章を送ります。これをリストに対して送れば、単に商品を作っているだけだと思われて、売り込もうとしているとは感じません。
やること#02. JVパートナー
前回のローンチの際にJVパートナーに手伝ってもらったら、場を共有したり、「次回もお願いします。」と連絡をとります。つまり、関係性を強めていくわけです。
やること#03. アンケート
商品を作る前にプリプリローンチをやるので、SurveyMonkeyとかTypeformを使用して、商品の改善案などのアンケートをとってみるのも良いですね。
やること#04. ブログを書く
他には、ブログを書くというのもあります。ブログでは、例えば「今このような商品のタグラインを考えています。この商品のキャッチコピーで、魅力的なものを教えてくれた人には、Apple Watch差し上げます。」というのを伝えたりします。ここでもやっぱり市場を温めていきます。
やること#05. 反論処理
いきなりセールスレターを書き始めてしまうと、お客さんが疑問に思うことが色々出てきてしまいます。だから、たくさんアンケートを取ったり、メールに返信してもらって、お客さんが疑問に思うことを集めていきます。例えば「この商品の値段が10万円なのは高すぎるんじゃない?」とか「私にはそんなお金はありません。」という反論を集めて、それをプリローンチやローンチの段階で処理していきます。反論処理とは書いていますが、実際には反論集めですね。
やること#06. ニーズのテスト
例えば「XXについて知りたいですか?」というような質問のメールを送って、本当にその商品のニーズがあるかどうかを調べていきます。
2. プリプリローンチの目的
プリプリローンチの目的は、「市場を温める」ということです。「リストを温める」という言葉は聞いたことがあると思います。でも、プリプリローンチは、もうちょっと多くの事をやるので、「リストを温める」ではなく「市場を温める」と言っています。
簡単にいうと、商品を売れやすくするための下準備です。いきなりプリローンチコンテンツを渡すのではなく、「こういった商品を作っています。」と連絡をした上で、プリローンチコンテンツやセールスコンテンツを出すと、よりスムーズに商品が売れていきます。
こうすることで、プリローンチコンテンツを送った時の反応率とかが変わってきます。つまり、市場を温めることで、売り上げを最大化することができるわけです。
上の画像は、ローンチのスケジュールです。プロダクトローンチのスケジュールには3つの期間があり、1つ目が、プリプリローンチです。2つ目がプリローンチ。そして、3番がオープンカート。4番目は納品です。
スケジュール#01. プリプリローンチ
1番目は今回お伝えしているプリプリローンチで、約1週間から4週間かけてゆっくりとやります。ジェフウォーカーは、商品を作り始める前の段階でやると良いと言ってました。僕は去年の終わりに軽井沢で撮影合宿を山田さんと根本さんと一緒に商品を作成したんですけど、「軽井沢でこういう商品を作りました。」とか「こういった物件をAirbnbで借りました。」といったメールを送って、市場を温めていきます。
スケジュール#02. プリローンチ
プリプリローンチが終わったら、今度は、プリローンチです。これは、僕らが知っているプロダクトローンチの3本の動画です。プロダクトローンチフォーミュラでは、約9日から12日間かけてやると言われています。でも、ジャンプカットのAISやJumpcut Academy 2.0などでは、もっと期間を縮めています。5日から6日くらいになっています。これは、資金の回収を早めるためとか、情報コンテンツにお金を払うことに慣れてきたお客さんが増えてきたりしているので、縮まっているのだと思います。
スケジュール#03. オープンカート
そして3つの動画が終わったら、今度はオープンカートで、商品を購入できるようにしておきます。これが約5日から7日です。ジャンプカットとかを見ていても、この販売期間は長いです。1日や2日とかでは閉じません。大体5日から7日くらい開けておきます。
スケジュール#04. 納品
あとは、商品を納品したり、アフィリエイターに収益配分したりします。そして、次の商品を作るという流れになります。
3. プリプリローンチでジェフが送ったアンケート
事例の1つ目は、アンケートです。ジェフは、SurveyMonkeyを使ってアンケートをとっていました。
件名:告知とお願い
本文:こんにちは、皆さん。
長らくお待たせしていたトレードマニュアルが完成しそうです。1月の初旬にはローンチできそうです。その前にいくつか質問があります。
こちらのリンクから質問に答えてください。(トレードマニュアルの詳細もお渡しします)。
http://www…
内容はこんな感じです。このメールには、SurveyMonkeyのリンクが埋め込まれていて、それをクリックすると次の内容が記載されています。
こんにちは、ジェフです。
長らくお待たせしていたトレーディングマニュアルがようやく完成しそうです。この商品は「テクニカル分析」に関するものです。印刷された2冊の冊子と、8枚のオーディオCDと、1枚の講義DVDです。私とマイクはテクニカル分析に関して知っていることを全てこの商品に詰め込みました。お願いがあります。この商品を販売する前に、私たちがあなたの知りたいことを全てカバーしているかを確認したいです。以下の短い質問に答えていただけますでしょうか?
質問#01:テクニカル分析についてあなたが知りたいことはなんですか?2つ教えてください。
質問#02:どのOSを使っていますか?(Mac, Windows, Linux …)
このアンケートは、実はダミーです。そのあとに出てくるのが本当のお願いです。
回答ありがとうございました。
以下のフォームに記入いただくと、このトレーディングマニュアルが完成した時に優先的に告知させていただきます。
ファーストネーム:
ラストネーム:
Eメールアドレス:
先ほどのアンケートの次への部分をクリックすると、上記のようなフォームが登場します。これがジェフが本当にやりたかったことです。ここで、トレードの熱烈なファンを集めていました。
了解しました!商品が完成したら優先的に案内させていただきます。さらに追加のアンケートがあります。こちらは任意となっております。
私たちにはたくさんのファンがいます。でもこの新商品は作ったばかりなのでほとんどレビューがありません。あなたのような熱烈なファンからのレビューがあると嬉しいのですが…。あなたが私たちのメルマガから学んだことレビューに書いていただけますか?
以下に4つのサンプルレビューを掲載しておきます。
レビュー#01、#02、#03、#04
こちらに記入されたレビューは私たちのフォームに掲載されるかもしれません。(以下フォーム)
その後に、このような文章が表示されます。ここで、レビューを集めています。だから、まだレビューがない人はこのようにしてレビューを集めていけば良いですね。1本目にダミーの質問を用意しておいて、2本目にコアなお客さんに対してレビューをお願いします。
4. プリプリローンチでジェフが送ったメール
先ほどのやり方は、SurveyMonkey使ったやり方です。でも、もっと簡単なやり方があります。それはEメールを送信するというものです。TthinkificやTeachableでお客さん集めている人は、そこからメールを送信することができます。MailChimpやConvertKitでリストを集めている人は、それらからメールを送ることができます。だから、どの手法を使ってもOKです。
こんにちは、ジェフです。
もう直ぐ新商品が完成します。もし私に2つだけ直接質問できるとしたら何を聞きたいですか?
このメールにそのまま返信いただくか、jeff@XXX.comにメールを送信してください。次回のアナウンスを楽しみにしていてください。
それではまた…
ジェフウォーカー
PS:はい、私は本気で言っているんです。なんでもいいから質問してみて。今すぐ返信ボタンをクリックしてみてください。どんなことを知りたいですか?
ジェフの場合は、このようなメールを送り、返信してもらっていました。このようにして、お客さんの知りたいことを集めていきます。このやり方には、2つの意味があります。
まず1つ目は、期待感を高めるということです。いきなり商品を販売するよりも、「今商品を作っています。」というのを伝えると、商品を購入してもらいやすくなります。もう一つは、シンプルにアンケートです。実際にお客さんに聞きたいことをアンケートで聞いていきます。
5. プリプリローンチの事例(ブログを更新する)
これまでは、メールだったんですけど、今回はブログを使ったやり方です。僕も頻繁にやっていることなんですけど、うまくいくと、「決済リンクはどこですか?」みたいな連絡を受けることがあります。ブログは、こちらから何かアクションするわけではないのに、このように連絡をもらえるというのは期待感が高まっている証拠です。
こんにちは、ジェフです。
2ヶ月後に商品をアップデートします。プロダクトローンチフォーミュラ3.0を販売するにあたり、優秀なタグラインを探しています。
私は忙しいので、できればあなたにそれを考えていただきたいと思います。もっとも優れたタグラインを考えてくれた方にはiPad 64GBをプレゼントします。
最大で10個まで提出することができます。
愛を込めて…
ジェフウォーカー
ジェフは、ブログでこれを投稿し、そのブログ記事の中でSurveyMonkeyを使ってアンケートを取っていました。
アンケートに答えてくれてありがとう。
ここに任意のアンケートがあります。
私は1996年からインターネットマーケティングの世界で活躍し続けています。時代は変遷するもの。過去に重要だったことが今でも重要であるとは限りません。
そこであなたに質問があります。PLF3.0に追加してほしいコンテンツがあれば教えてください。あなたが今、もっとも知りたいことはなんですか?
返信を確認次第、すぐに追加コンテンツの作成を開始します。
ジェフウォーカー
やっぱり、ここでも1つ目のお願い(タグラインのお願い)は、ダミーです。2つ目のアンケートに記入してもらうために、1つ目のアンケートで簡単なものを用意しておきます。つまり、ジェフが知りたかったのは、PLF3.0のタグラインではなく、ジェフウォーカーを思い出し、PLFを思い出し、それらについてできるだけ長く考えてもらうことが目的なわけです。6万円のiPadをえさにして、多くの人のマインドをハックしたんです。これが、一番大事なことです。
6. プリプリローンチのアイディアリスト
これまでに、プリプリローンチについて話してきました。色々市場を温める方法はありましたが、ブログを持っていない人やリストを持っていない人がいるかもしれません。人によって状況はそれぞれ違うと思います。そうなると、市場の温め方も異なってくるので、プリプリローンチのネタを集めてみました。
アイディア#01. セミナー
普段人前で喋っている人は、セミナーやれば良いですね。その中で、今、商品を作成しているということを伝えます。
アイディア#02. Udemy
Udemyは集客力があるので、関連コースを作成するのもありです。例えば僕がプロダクトローンチに関するバックエンドコースを販売したいとします。そうすると、Udemyでまず、プロダクトローンチに関連するコースを提供していきます。そうすることによって、市場の見込み客の期待度が高まってきます。つまり、このプリプリローンチとして作った関連コースが、Udemyのプロモーションによって売れていくということです。
アイディア#03. Eメール
Eメールに関しては、これまでにお伝えした通りです。見込み客リストに対して告知します。
アイディア#04. SNS
あとはSNSも使えます。TwitterやFacebook、インスタグラムを使っている方は、フォロワーに告知しましょう。「商品販売します。」というよりも、「今商品作っている最中です。」みたいな感じです。
アイディア#05. JV
あとはジョイントベンチャーパートナーがいたら、懇親会でお願いしたり、普通に会って一緒に食事するというやり方もあります。
アイディア#06. ウェビナー
最後のアイディアはウェビナーです。ウェビナーで、関連コンテンツを提供していきます。ウェビナーはセミナーのオンラインバージョンみたいな感じなので、一般的なセミナーよりももっと簡単にできますね。
7. プリプリローンチをする4つの理由
プリプリローンチをする4つの理由を最後にまとめていきます。簡単に言うと、プリプリローンチをやる理由は、関係性を強めるためです。それは、市場全体との関係性で、ただ自分の見込み客との関係性を強めていくだけではありません。顧客との関係性や手伝ってくれるアフィリエイター、ジョイントベンチャーパートナーとの関係性も強めていく必要があります。なぜ、関係性を強める必要があるかというと、それは、商品が売れやすくなるからですね。
リストは、頻繁に連絡を取っていても年間30%は腐っていくと言われています。でも、メールを送らないともっとリストが腐っていきます。だから、それを温めていき、それから商品を販売したり、プリローンチコンテンツを送ります。そうすることで、売り上げが最大化できます。
アフィリエイターとの関係も同じです。いきなり「告知してください。」というよりも、プリプリローンチの段階で関係性を再構築してからお願いした方が良いですよね。ということで4つの理由をまとめてみました。
理由#01. 見込み客リストと顧客リストを温める
これは「今こういう商品作っています。」というのを伝えたり、アンケートを取ったり、実際にお客さんとやり取りをしてみたりします。商品を作っているということを間接的に伝え、期待感を徐々に高めていきます。
理由#02. JVパートナーとアフィリエイターにお願いする
あとはジョイントベンチャーパートナーやアフィリエイターにお願いします。
理由#03. 商品、アイディア、オファーの確認
実際に商品を作っている段階だけど、本当に自分が作ろうとしているものは、これで良いのかという事を確認します。あとはアイディアです。このアイディアというのは、セールスレターやコピーライティングで言うところの、フックです。例えば、僕がよく使う「税務署からのお尋ね」とか神田昌典さんが使うアルマックネズミが、今でもしっかり機能するかどうかを確認したり。
自分がそのプリローンチコンテンツやセールスレターで使おうとしているフックやアイディアをテストしてみます。そして、反応率が良かったら、本番でも使ってみます。あとはオファーの確認です。果たしてお客さんが欲しい物はこれで合っているのかを確認するのもそうですし、講義時間は3時間だと長すぎるのか、それとも短すぎるのかなどを一つ一つチェックしていきます。
理由#04. SNSやブログで商品を話題にしてもらう
これは簡単なことではありませんが、SNSを使って、「この前軽井沢で合宿してきました。」とか「今新商品作っている最中です。」のように話題づくりをしていき、下地を作っていきます。そして、商品が完成してからプリローンチコンテンツを渡していくと、カートをオープンした時に商品が売れやすくなります。