「1時間の講義を聞いただけで購入代金を回収できた」とのこと。お褒めの言葉ありがとうございます。ビジネスはいろんな要素が複雑に絡み合って売上という結果に繋がるので、どこか一部を改善するだけで売上がガラッと変わることがあります。塾生のみなさんがビジネスの一部を改善するだけで、各々の売上がガラッと変わることを願い講義を構築しているので、お褒めの言葉をいただき天にも昇る心地でございます。
さて「わが日本でDRMを解説するマーケッターの多くは、なにゆえダンケネディやジェイエイブラハムの教えに偏っているのであろうか?」という質問。これは質問者さんのお察しの通り、ライセンス契約した企業の努力によるものだと僕も考えています。たとえば経営学の分野でいうとマイケルポーターなどが有名ですが、彼の5フォース分析を中小企業よりもさらに小さい企業や個人事業主が実際にどう使うのか?という実務と理論の乖離が大きいことも一つの理由でしょうし、もちろんダンやジェイが僕たちのような中小企業や個人事業主をターゲティングしているからというのも理由の一つになるはずです。
いざマーケティングや経営学という分野になれば、ダンやジェイは確実にマイナーな部類です。真面目に勉強している人でも知らない人の方が多いのではないでしょうか。僕らが彼らの名前をよく目にするのは、ダンやジェイしか知らない人たちのメルマガを読んでいるからだと思います。笑
たぶんそーゆー人たちに「コトラーでも読んでみたら?」と提言したとしても「ああいった頭デッカチの理論だけ学んでいても売上には繋がらないよ」と一蹴されるだけだと思います。
個人的にはビジネスの面白さは、競合と差を作ることであったり、新しいマーケットを作ることにあると感じているので、みんなには「ダンケネディやジェイエイブラハムを勉強したらいいよ!」と薦めながら、影でポーターやコトラーの著作をコソコソ読んでいます。笑
最後に。日本におけるマーケッター研究の現状ですが、マーケッターに限らず、日本人に限らず、地球人は恐ろしいほど本を読んでおらず、みんな失格です。笑
コトラーを読むこと自体がどれほど事業に貢献するかはわかりませんが、コトラーを読む暇や余裕がある人は、今後大きなアドバンテージを持つはずです。本を読む暇すらない人は、きっとすでにコモディティ化しており、市場での価値は今後もどんどんと逓減してゆくはずです。
本から得た知識でコモディティ化を防ぐのではなく、コトラーのような本を読める暇(余裕)のある人が脱コモディティ化するのだと思います。
話がややこしくなってきましたが、結論は今度も悠然とコトラーやその他の著作をお読みになってください・・・ということでした。ダンやジェイしか知らない社長さんたちは質問者さんの競合にすらならないでしょうから。