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第一部『人を洗脳する文章術』
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リスト教育の極意塾。これにて終了。
今後いくつかの案内メールを差し上げて、リスト教育の極意塾は終了します。
今日が最後のメールです。
まず最初に感謝を。これまで90日間に渡り、僕を、弊社の商品を、このメルマガを愛していただき本当にありがとうございました。
今日は小話を一つ。
以前一度だけ新卒採用をしたことがあります。人数も少ない会社なので、いきなり役員に抜擢されて、ガリガリと働くライターとして活躍してもらいました。沖縄出身の彼はもう、うちの会社にはいません。世界を旅しているそうですよ。
説明会で彼にこんなコトを聞かれました。
「御社の強みはなんですか?USPはなんですか?」
「業界でぶっちぎり独走しているから、そんなこと考えたことない」
まず最初にそう言い放った後、焦って真剣に自社の強みやUSPを考えてみました。笑
(諸君、質問事項は予めメールで送っておくように)
キリスト教の三位一体説(神 = イエス = 精霊)のように、僕と会社とUSPはまるで1つの心を共有し3つの体を持つ、アバターのようなもの。
そもそも小さな会社です。会社は社員のもの・・・そう言えればかっこいいですが、僕にとって会社は僕のものであり、僕は社会の一員なので、会社は社会のものです。僕の会社が存在する理由は一つで、それが社会に貢献しているから。ただそれだけ。
僕の会社が潰れるときは、会社が社会に対して何の貢献もしなくなった時だと思う。
そんな小さな組織だから、僕が変わればUSPと会社が変わり、USPを中傷されれば会社と僕が泣き、会社が好調だと僕とUSPも生き生きとします。まさに三位一体。
と、なると・・・。
新卒の説明会で彼に聞かれた「御社の強みは?」という質問に真面目に答えると、「僕の強みは”世界観”だ」となるでしょう。
いやいやアナタの強みではなく、御社の強みを聞いているんですという異論はなし。だって「僕=会社=強み(USP)」だってのは最初に説明したからね。
何を隠そう、僕の強みは世界観。自分の世界観を開いて、その世界に触れさせる。それがうちのUSPを端的に表したものであり、会社そのものでもあるんです。
僕が最初に作った会社の名前は Haamalu合同会社 で、発音どおり「何かにハマる」ことを目的とした。はーまる。ハマる、ね。
あなたは、ここ最近、何かにハマった経験はありますか?
僕がどっぷりと対象にハマってしまえば、そこに大きな世界観が広がり始めます。
こんな大人見たことありますか?3ヶ月に1個テーマを変えながら勉強したり、スキルを磨いたりしている。しかも毎日16時間、ただそれだけをやり続ける。6時間寝て、シャワーと飯食う時間以外は16時間ずっと何かにハマっている。
世界で数あるテーマの中からその瞬間において僕たちが1番やりたいテーマを選ぶわけだから、本当は寝食忘れてやってしまうくらいハマっているんだけど、それだと3ヶ月続けた後には夫婦揃って病院で「おはよう」になってしまう。
最善のタイムマネジメントは「長生きすること」だからね!
だからちゃんとご飯を食べて、ちゃんと寝る。
で、僕が何かにハマっていると、そこに世界観が開かれる。
僕がやることはその世界観を一部の人に届けるだけ。別に相手を感動させるつもりもないし、相手の情動をゆさぶって霊感商法を仕掛けるわけでもない。(たまにやるけどw)
ただ自分が生きてやっていることを360度コンテンツにしたら、競合してないのに勝手に僕をライバルとか見なしている雑魚どもが「神業だ」とかのたまう。
神業とか、そんなちんけなカテゴリーに分類されたら困ります。
僕はそもそも生き方の次元で差別化を図っているから、わざわざマーケティングの段階で差別化をしなくてもいい。そうやって自分の心にマーケティングの神を宿してきた。
他人が見ているのは僕の神業。正確には僕の心に宿ったマーケティングの神を見ているんだと思います。
他人の真似事をしたり、人のコンテンツをパクったり、流行に左右され続ける人生を送っていては、一生マーケティングの神を心に宿すことはできない。断言します。
生き方の次元でクリエイティブさを発揮しなきゃいけない時代に、これまで右習えの人生を送ってきただけの人が、強みだの、自己PRだの、オリジナリティだの、あるわけないじゃないですか。
敬愛するギタリストのジョンフルシアンテはこう言います。
「若い頃、髪型や服装、女の尻に気を使う暇があったらもっと違う創造的なことを注視するべきだった。ことごとく時間を無駄にしていた」
世界三大ギタリストに数えられるジョンフルシアンテ。クリエイティビティの最高峰とも言える男が「もっと違う創造的なことを注視するべきだった」とクロスビート誌で語っているのです。
僕はこの言葉につよく啓発されました。頭がパーンって弾けて、呼吸が浅くなり、涙腺が緩みブワッ涙がね。
もう右習えの人生はやめようって。
今となってはパクられる側になっているので、気分はいいものです。右習えで、右を向けば僕がいる。まぁ、そんな人生は終わりですけどね。
もうパクる人生、真似する人生は止めろよなって。
自分の心に本当は何がやりたいかを問うてみるのです。
日本では飢餓はとっくの前に克服されたので、好きなことやって餓死することはまずあり得ないのです。
ビビらずに好きなことにハマる。
好きなことにハマっていると、そこに世界観が立ち上がります。
たまたま通りかかった人が1ミリでもその世界観に触れてしまえば、一気にファンになってしまうくらいに深淵で強力な世界観を立ち上げるのです。
これが最強のマーケティングです。
人はこのマーケティングを神業と呼び、その人の内側に宿る神を垣間みるのです。
きっと就活本をたくさん読んでいたその学生は、マネジメントの父・ドラッカーから”強み”という言葉を知り、広告業界の伝説・ロッサーリーブスから”USP”という言葉を学んだのでしょう。
そんな彼らは僕にこう質問するのです。
「御社の強みはなんですか?USPはありますか?」と。
今なら答えをちゃんと準備しているので、即答できます。
「弊社の強みやUSPは、社長が何かにハマっていることです」ってね。
社長の世界観の深遠さが、マーケティングそのものなんだよってね。