今回はTeachableのDrip機能を使ってコンテンツを少しずつ、1ヶ月毎など決めてリリースしていく方法を解説します。既に入っている受講者に対して、例えば1ヶ月目はこれをやって欲しい、2ヶ月目はこれをやって欲しい、3ヶ月目はこれをやって欲しいというように見て欲しいレクチャー、やって欲しいレクチャーを順番に少しずつ公開することによって学習の効果を高めることができます。あとはサブスクの月額課金で、2ヶ月目以降はこれを見ることができます、3ヶ月以降はこれを見ることができますというような販売戦略をとることもできます。
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Step1. Drip機能は2種類ある
Dripという機能を使うのですが、いくつか注意点があるので先に解説しておきます。まずDripという機能には2種類あります。1つ目は日付ベースです。例えば2月1日に2ヶ月目のコンテンツをリリースします、3月1日に3ヶ月目のコンテンツをリリースしますというようにユーザーがどの日に参加しても特定の日にコンテンツが公開されていくものです。ライブローンチに該当するものだと思います。2つ目は参加日ベースです。例えばお客さんがいつ入ったとしても、入ってから30日後に2ヶ月目のコンテンツが公開されて、入ってから60日後に3ヶ月目のコンテンツが公開されていくものです。僕たちはエバーグリーンでデジタルコンテンツを販売しているので、いつ入ってもいい参加日ベースにすることが多いです。
例えば2月1日や30日後にレクチャーが公開されますよとなったときに、時刻はいつなのかなと疑問に思うじゃないですか。これについてもTeachableでしっかりと決められていて、レクチャーの公開は指定日の日本時間の朝9時です。UTC、協定世界時でいうと0時です。そしてレクチャーが公開されたということにお客さんが気付かないと困るので、メールのリマインダーを送ることができます。あらかじめ自動で送るように設定しておけるのですが、それは指定日の24時ですね。日本時間の24時に送信されます。UTCでいうと15時ですね。つまりレクチャーが公開されて15時間後にメールが送信されることになります。あとからメールが送られるんですね。注意したいことは、公開したい日のギリギリに設定すると駄目だということです。公開したい日が例えば4月3日だった場合は4月1日までにDripの設定を完了しておかないとうまく機能してくれません。

Step2. Drip機能を実装する
では実装をやってみましょう。1ヶ月目のコンテンツ、2ヶ月目のコンテンツ、3ヶ月目のコンテンツとコンテンツがセクションで分かれています。左側にあるDripに行ってください。そうするとLecture Sectionsが表示され、セクションごとにコンテンツのスケジュールをセットできるようになっています。1か月目のコンテンツは入った瞬間から見て欲しいですよね。そのため触らないでおきます。

2ヶ月目以降をセットしていきます。Set Scheduleというボタンを押してください。「Release by Specific Date or Days After Enrollment」とあります。
- Specific Date:日付ベース(特定の日付)
- Days After Enrollment:参加日ベース
今回は2つ目の参加日ベースで、30日ごとに公開されるように設定していきますね。Days After Enrollmentで「30」と入れます。ここの数字を変えると、右下に「Drip section updated」と表示され自動的に保存されます。必ず数字を入力したあと、合っているかどうか見てみてください。例えば「130」と入れると少し数字が隠れてしまいますね。あとは「30」と入れたときも「3」で止まってしまうなど、たまに数字を入れたときに引っかかって変な数字が入ってしまうこともあるので、きちんと合っているかよく見てあげてください。


Step3. 新しいコンテンツの公開をメールで通知する
次はメールの通知もできるので、Set Email Announcementから設定していきます。Email Subjectを「2ヶ月目のコンテンツが公開されました」とします。コース名を入れてあげてもいいかもしれないですね。Email Bodyは「【コース名】:の2ヶ月目のコンテンツが公開されました」とします。コース名はご自身のコース名を入れてあげてください。Save Announcementをクリックします。これでセットができたので、Activateをクリックしてアクティベートしましょう。すでに参加した日から30日経っているお客さんがいればここに表示されます。まだアクセス権がないお客さん、明日の3pmにアナウンスされるお客さんも表示されます。3pmというのは、最初にメール通知の話をしたとき、日本時間の24時、UTCでいうと15時に送信されるとお話しましたよね。



同じように3ヶ月目もやっていきます。「60」と入れて60日後にしましょう。これは2ヶ月目から60日後ということではなく、最初にお客さんが入った日から60日後ですね。30、60、90……と順番に30を足して入れてあげてください。メールのアナウンスは先ほどと同じように入れれたと仮定して、アクティベートしましょう。このようにできます。
ちなみに、2ヶ月目のコンテンツを戻したいなと思ったら、Deactivateボタンを押してください。少し表示が変わってしまって、Set Email Announcementボタンは残ったままになるのですが、こうすると2ヶ月目のコンテンツも入った瞬間から見ることができるように戻せます。アクティベート、ディアクティベートはいつでも切り替えることができます。アクティベート、ディアクティベートを切り替えたときも、お客さんが入ってから何日経っているということはすべて記録してくれているんですよね。そのためオンオフしてもそういうデータは失われず、うまくやってくれます。

Step4. フルアクセス権を与える方法
あとはフルアクセスを与える方法ですね。この人にはすべてのコンテンツを公開してあげてもいいかなと特別対応する場合もあったりします。あとはDripで公開していたものの、受講者からの最初からすべて公開してくれという要望が大きいため、Drip機能を止めて全受講者に一気にすべて見せてしまうということもできます。
#1. ユーザー別にフルアクセス権を与える方法
2つの方法があるのでやっていきましょう。まずはユーザー別にフルアクセス権を与える方法ですね。左のUsersというところから特定のユーザーのところに行ってあげてください。特定のユーザーのところに行ってEnrollmentに入ると、お客さんがこのコースを受講していることがわかりますね。右側のMore ActionsというところからGrant Full Accessを選択します。そうすると本当にこの人にフルアクセス権をあげてもいいかと聞かれるので、OKしてください。
では見てみましょう。先ほど、フルアクセス権のないお客さんが1人居ると表示されていましたが、それが減って全員がアクセス権を持った状態になっています。ちなみにフルアクセス権を与えたあとに戻すこともできます。DripのところでRestore Students Drip Scheduleを選択し、OKするとアクセス権が戻ってきます。先ほど与えたフルアクセス権を持っていたお客さんが1人減り、フルアクセス権のないお客さんが1人増えていますね。ユーザー別に対応する場合はこの方法でできます。



#2. コース内の全ユーザーにフルアクセス権を与える方法
コース内の全ユーザーにアクセス権を与えてしまいたい場合は、Dripのところで右上のGrant Students Full Accessを選んであげてください。 Studentsなので全員という意味ですね。またフルアクセス権をあげてもいいかと確認されるので、OKすると全員にアクセス権を付与することができます。このようにマニュアルでフルアクセス権を与えた客さんが何人居るのかを見ることができますね。
ドリップ機能はすごくよく使いますし、商品の販売戦略上、すごく有効な手でもあるのでやってみてください。今回は以上です。

