ジェフウォーカーの提唱したProduct Launch(プロダクトローンチ)。商品を市場に投下することをローンチと言います。まるでロケットがドカーン!(launch a rocket)と打ち上げられるかのように、初動で大きなエネルギーを使って商品を販売します。ジェフウォーカーの見込み客になってみるとわかることですが、彼はマーケティング・オートメーション・ツールのInfusionSoftを使っています。このMAツールで顧客の関係性をマネジメントしています。誰が、いつ、どのURLをクリックしたかをしっかりと計測し、見込み客の動向をベースにして自動化された次のアクションが発火されます。あの華麗な仕組み・・・いったいどうやっているんだろう?と不思議に思った方も多いはずです。あれ、TeachableのDrip(ドリップ)という機能を使って簡単に実装できます。では早速、そのやり方を解説します。
今回お届けするノウハウはこちら
1. まずプランの確認から。
TeachableにはBasic($33.25/月)とProfessional($83.25/月)があります。僕はProfessionalプランを利用しています。よくみるとBasicプランにも Drip course content の機能があるようです。ということで、有料会員であれば(Basic以上であれば)Drip機能は使えます。
2. 新規コースを開設する
左サイドメニューバーのCOURSESの右横にあるプラスボタンでも良いし、画面右上のNew Courseでも良いです。クリックして新規コースを作りましょう。販売者からするとプロダクトローンチを仕掛けることになりますが、見込み客からすると無料のコースを視聴することになります。そう、僕らはTeachableのコースの中にプロダクトローンチを埋め込んでいくわけです。
3. プロダクトローンチに使うコースの情報(タイトル、詳細)を記入する
新規コースを作るとコース情報(Information)を入力するように言われます。ここで気をつけるのはSEOだけ。キーワード・リッチとまではいかなくとも適切な検索されうる(Searchable)単語を使ってください。狙ったキーワードの出現率がXX%で・・・とかそういった古いお話はしません。コースの情報を適切に伝えてください。あなたがそのコースに一番詳しいはずなので、あなたの言葉で適切に単語を並べればそれで十分です。
4. Teachableにプロダクトローンチ用の動画をアップロードする
前も説明しましたが、Google Driveでレクチャーを同期しておくと作業の効率がアップします。Teachableへのアップロードもすごい早いですよ。ファイルにレクチャータイトルをつけておいたら、いちいち後でタイトルを変更する必要も無くなるので楽チンです。
5. セクションを作る
Drip機能はセクションごとに適用されます。もし1日に1個の動画を配信して5日目にセールスをしたいのであれば、5つのセクションを作り、それぞれのセクションに1つずつレクチャーを入れていくことになります。
- Curriculumの画面の右上にあるオレンジ色のNew Sectionをクリック
- Section Nameにセクションの名前を記入
- セクションにレクチャーを格納する
6. Dripでスケジュールを設定する
- 右側のSet Scheduleをクリックする
- コース受講直後(メルマガ登録直後)に動画を見れるようにしたければ 0 days
- コース受講(メルマガ登録)の次の日に動画を見れるようにしたければ 1 days
- コース受講から(メルマガ登録から)2日後に動画を見れるようにしたければ 2 days
0日目はコース受講直後って意味です。僕の場合は、1本目のコンテンツはメルマガ登録直後に見てもらいたいため 0 daysを設定し、次の動画コンテンツに 1 days、その次の動画コンテンツに 2 days・・・と設定してゆきます。
7. 動画が公開されたらTeachableからメール通知が届くようにする
- Set an Email Announcement をクリック
- Email Subject:件名(例…2日目のコンテンツにアクセスできるようになりました。)
- Email Body:本文
TeachableにライバルであるThinkificにはこの機能がありません。もしThinkificでプロダクトローンチを実装したければMailChimpとの合わせ技が必要です。結構ややこしいんです、これが。Teachableだったら動画が公開されたら自動でメールを送ってくれます。これすごい便利ですよね。メール本文からすぐに動画コンテンツにアクセスできるようにURLを貼り付けておくとユーザビリティはアップしますね。
8. Teachableで受講生(見込み客)からコメントをもらう設定をする
これ簡単です。各レクチャーにアクセスして Comments を Onにすればいいだけ。プロダクトローンチの最大の鍵は「コメントだ」と言い切る人もいます。広告業界で使われるインボルブメントの法則ですね。一慣性の法則で説明する人もいます。見込み客が動画に対してコメントすることで「これは大事な取り組みなんだ」と自分自身を説得します。販売者の僕たちがセールスを仕掛けても「これは大事な取り組みだから購入する必要がある」と見込み客が商品の購入を肯定します。だから成約率が上がります。このコメントに対して1個1個、返信をすると見込み客との信頼関係をより強くできます。
9. 商品を販売する(ローンチする)
最終日(Dripの最後の日)に商品を販売しましょう。ジェフウォーカーは動画の中でセールスをします。僕の場合はメールの中でセールスをします。どっちでもいいと思います。動画で売るのか、文章で売るのか。僕は文章で売るのが得意なので、セールスは基本的にテキストで行います。セールスページのリンクを貼ることで、プロダクトローンチは完成します。