今回はTeachableで、受講生による友人の紹介プログラムですね。それを有効にする方法とその仕組みについてやっていきたいと思います。
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Step1. Teachableの紹介プログラムとは?(Student Referral)
紹介プログラムはStudent Referralというふうに呼ぶのですが、既存の受講生が友人を紹介することで、紹介者と紹介された側の友人の両者が特典として割引を受けられる制度です。アフィリエイトに似ていますが、ここで発生した報酬は割引として適用されます。なので商品の購入に使えるクーポンみたいなものが発行されるということになります。 こんな感じでレクチャーの中に入れることができます。

例えば紹介プログラムで、あなたと友人の両方に10%の報酬が発生しますよというような感じですね。それは購入商品の10%、20%というふうに任意で決めることができます。そして紹介者、つまり既存の受講者がコースを紹介をしてくれてその紹介が成立した場合、次回の商品購入時に、紹介料相当の割引が可能になるクーポンが発行されます。 例えば5,000円の商品を買ってくれて、紹介の率が10%だったら500円ですよね。その500円分のクーポンがこの紹介者の人に渡されるという感じになります。紹介された人、友人側は商品を購入してもらうわけですが購入時に割引を受けられます。 この両者の割引額というのは、スクール所有者がそれぞれ紹介者、そして被紹介者、紹介された人ですね、それらに対して別々に定めることができます。なので、紹介者側は10%、紹介された友人側は20%みたいな感じで分けることもできます。
Step2. Teachableにおける紹介プログラムの設定方法
この紹介プログラムの設定方法をやっていきましょう。管理画面で、SiteからReferral programというところに行ってください。SiteからReferral programsというところに行くと、Set up student referralsというのがあるので、これをクリックしてください。そうするとダイアログが出てくるので、ここで必要事項を入力していきます。

2-1. 紹介プログラムの設定1:紹介者への報酬
まずは紹介者側です。既存の受講生である紹介者への報酬を決めます。その後、紹介された友人の割引額というのを決めて、最後にプログラムの説明文とかを作っていく形です。
- referrer:referというのはこの紹介のことで、referをする人という意味でreferrerと言って、your existing customerというふうに、既存のユーザーということですね、紹介者の側の方です。
- Coupon type:すべての商品、コースだけ、コーチングだけ、バンドルだけというふうに決めることができます。
- Referral reward:紹介率です。例えば、ここ10%にしましょう。 次に聞かれているのは、何件まで紹介許すかということですね。100件とか、100人ですよね。100人紹介したらその時点で報酬はそれ以上発生しなくなるよというのをやってみましょう。

NEXTに進みます。
2-2 紹介プログラムの設定2:紹介された友人の割引額
- Set up friend reward:紹介される友人の側ですね。Coupon typeと同じです。discount額も同じ10%としましょう。

2-3. 紹介プログラムの設定3:プログラムの説明文を入力
NEXTに進みます。次は、このプログラムの説明の部分です。レクチャーの中にブロックとして紹介のセクションを作る際の説明文などを入れていきます。 Headline、Description、そしてWebsiteのURLを入力します。これでPublishすると、Referral programのところに、プログラムのまとめとして、どういうパーセンテージで設定しましたよというのが出てきます。


Step3. Teachableの紹介報酬を編集する方法
先ほど決めた10%とかの紹介報酬を変更する方法ですが、結論から言ってしまうと、いったん作った紹介料を後から編集することはできません。なので、一旦紹介プログラムの概要を削除してもらって、もう一回作り直すというプロセスが必要になります。 それはSiteからReferral programで同じところに来て、ゴミ箱アイコンでクリックすると、本当に削除していいのというふうに聞かれるので、これでDeleteを押せば削除することができます。

もう一回設定をし直すと、例えば10%、20%、20%、20%したいよというのを入れてあげればいいと思います。 ここに書いてあるものは大事な注意点です。紹介者側でクーポンを発行して、次回の購入に使えるクーポンを発行しますというふうに言いましたが、その紹介者が獲得したクーポンは残ります。この設定を削除しても有効な状態で残りますよということですね。それはそうですよね。せっかく紹介したのに、管理者がこの利率を変更したいと言って一旦削除したら、削除した時に自分のクーポンも消えてしまったら、それはもう次からは紹介するのをやめようかなとなってしまいます。なのでこういう仕組みになっています。

Step4. Teachableの紹介ブロックをコースに追加する方法
紹介ブロックをコースの中に埋め込んでいくというのをやっていきます。これはコースのカリキュラムの中に入って、Add Referral Blockというボタンで紹介ブロックを追加していきます。

コースのカリキュラムの中に入って適当にレクチャーを作って中に入ってください。そしたら、Add Referral Blockというブロックが新しく追加できるようになっていますので、クリックしてみましょう。

これでいいですかとプレビューが出るので、Add referralですね。あとは位置とか調整してください。そうすると、さっきみたいな画面に出てくるという感じになります。

ちなみに紹介文の中にLearn moreと書かれたボタンがあります。これをクリックするとどこに行くかというと、この画面です。

ここはどこかというと、自分のメニューのところで友達に紹介する。あとはプロフィール情報を編集するメニューにある「友人に紹介する」からも同じく、このページに飛ぶということです。ここで紹介リンクをコピーして使えるようになっています。

Step5. 紹介制度による販売実績を確認する
紹介制度による販売実績を確認する。統計みたいな感じですね。サマリーとしてどのぐらいこれで売上が発生したのかというのを確認していきましょう。また、SiteからReferral programのページに行って、、Referral transactionというところに行ってください。Referral program のReferral transactionsというところに一行ずつ紹介が行われたものが出てくると思います。 日付、プロダクトの名前、紹介した受講生の名前などが表示されます。

ここに合計金額が出ています。それぞれどういう意味かを見ていきます。
- PROGRAM SALES:紹介プログラムを使って行われた紹介者と非紹介者による購入の合計金額
- FRIEND SALES:被紹介者の友人の購入からの売上の合計額
- REFERRER SALES:紹介した人が獲得した紹介クーポンを使って割引で購入した売上の合計額
- PROGRAM SALESの合計額:FRIEND SALESとREFERRER SALESの合計額
- REFERRALS:紹介回数(紹介した本数)
Step6. 紹介者ごとの情報を確認する
紹介者ごとの情報を確認方法です。これはUsersからStudentsのところで、StudentのInformationタブ、Referralsセクションというところに見ていきます。 ページを一番下までスクロールするとReferralsセクションがあります。

- Referral code:受講生ごとに割り当てられた固有の紹介コード
- Referral link:受講生ごとに割り当てられた紹介用のリンク
- Number of referrals:紹介した回数
- Gross referral revenue:この紹介者がもたらした紹介経由の売上
- Referred by:該当するユーザーだけですが、この紹介者を紹介した人がいる場合の紹介元です。例えばAさんという人がいて、AさんがBさんを紹介して入ってきたとします。Bさんの画面を見た場合に紹介元にあたるAさんの名前が表示されます。
- Referral program status:Activeは紹介プログラムがオンになっている場合で、Desabledは、紹介プログラムをオフにしている場合です。
Step7. 紹介者側の流れ
ここからは、それぞれの紹介する側、される側の流れというのを見ていきます。まずは、前述したレクチャー内の紹介プログラムのLearn moreボタンを押すと紹介リンクのページに行きます。ボタンをクリックすると、コピーできる紹介URLがあるので、これをコピーして紹介します。


ちなみに紹介した友人が購入すると、報酬として次回購入時に有効なクーポンがプレゼントされます。なお、これは次回商品を新たに購入するときに適用されるものなので新しく商品を買うときに使うことになります。サブスクなど既存の支払いに適用することはできません。
次回購入時に有効なクーポンはプロフィール画面のRefer a friendページに出てきます。 さっきのLearn moreから飛んだところのセクションで、Refer a friend、ここですね。ここのYour earned rewardsというところがそれに値します。ここにクーポンが出てきますね。例えばDiscount額20%、Codeの内容、このコードをコピーするボタンというのが出てきます。


Step8. 紹介される友人側の流れ
紹介される友人側の流れを見てみましょう。紹介リンクから決済ページに行くと、既にクーポン部分に紹介クーポンが入っていて、割引が適用されている状態になります。例を見てみましょう。商品の元値が199,800円で、10%割引のクーポンが適用されて割引後の価格が出ています。

Step9. 注意点まとめ
最後に注意点がいくつかあるのでまとめておきましょう。
まずは、このプログラムの対象となる人ですね。友人側に制限があるんですけど、このスクールにアカウントを持っていない友人だけが、その紹介、非紹介者、紹介される側の対象となります。ここは注意してください。
あとは、紹介プログラムはブラウザのCookieを使います。これはアフィリエイトなんかでも広く導入されている仕組みです。友人がリンクをクリックした後に、一度スクールを離れてもCookieが有効なので、また戻ってきて何か商品を買ったという場合でも有効ですね。 紹介リンクはCookieの有効期限としては、クリックから30日間有効になっています。クリック後に別のデバイスやブラウザを使ったり、Cookieをクリアするなど、Cookieが引き継がれない場合は適用されませんので気をつけてください。その場合はもう一度紹介リンクをクリックし直してもらう必要があります。
複数の紹介リンクをクリックした場合にも注意が必要です。例えばAさん、Bさん、Cさんから紹介してもらって、順番にクリックした時に、Aさんのリンク、Bさんのリンク、Cさんのリンクを全部クリックすると、誰のリンクが適用されるかというと最後にクリックした人のリンクです。A、B、Cとクリックしたのであれば、最後にクリックしたCさんの紹介が有効になります。ここは気をつけましょう。
ちなみにサブスクや分割払いの商品を買う場合は、ご友人側は毎月毎回の支払いに対して割引が適用になります。例えば、20%の割引が適用になる紹介のコードであれば、5000円の毎月のサブスクだとして、毎月5000円を払っていきますが、それが20%ずつ割引適用されるので、4000円、4000円、4000円、4000円というふうに20%毎月毎回の支払いに対して割引が適用されます。分割払いに関しても同様です。
紹介プログラムを有効に使えばお客さんを増やす手立てになると思いますので、やってみてください。今回は以上です。