今回はTeachableで受講生に返金する方法というのをやっていきます。TeachableのPayment Gatewayを使う場合と、StripeやPayPalを直結して使う場合の2つのケースを想定して返金の方法を説明していきます。返金のポリシーなどもTeachableで決めているので、それについても説明します。
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Step1. Teachableの決済方法は2種類ある
Teachableの決済方法には2種類、細かくは3種類あります。
- TeachableのPayment Gateway:
- Teachable Payments
- Monthly Payment Gateway
- Custom Payment Gateways:StripeやPayPalを直結して使う
TeachableのPayment Gatewayを使う場合はTeachable PaymentsそしてMonthly Payment Gatewayというものです。もう一つはCustom Payment Gatewayといってスクール運営者が自分のStripeやPayPalと直結させて決済を受ける場合があります。この2種類があり、さらにTeachableのPayment Gatewayの中で決済を受ける、どこで受けるか、何の仕組みで受けるかを含めると全部で3つに分かれています。それぞれに善し悪しや、様々な決まりごとがあります。これについては別のコンテンツで説明していますのでそちらを見てみてください。

Step2. TeachableのPayment Gatewayを使う場合の返金方法
2-1. Teachableは30日間の返金保証を求めている
TeachableのPayment Gatewayには、Teachable PaymentsそしてMonthly Payment Gatewayがあります。まずTeachableは返金ポリシーとして、お客さんが購入してから30日間の返金保証をつけるよう公言しています。なので、基本的にTeachableの提供するPayment Gatewayを使う場合は、自動的に30日間の返金保証をつける必要があります。ただし例外があって、コーチング商品とかコーチングを含むバンドル商品の場合はスクール運営者がポリシーを決めていいことになっています。
2-2. 30日を超過するとTeachableから返金できない
注意事項がいくつかあります。まず購入から30日間はTeachable上で返金が可能です。ただし30日を過ぎるとTeachable上からの返金が不可能になるので、外部のサービス、これは銀行振り込みやPayPalなど、何かお客さんに返金できる手段を使って自力で返金する必要があります。ただしTeachableがスクール運営者に求めている30日間の返金保証を超えてるから返金ができない仕様なので、返金をする義務はないわけです。それでもどうしても返金しなければいけないケースが発生した場合にだけ、外部サービスを使うことになるでしょう。
2-3. 返金してもTeachableにお客さんがアクセスできる
次の注意事項は、返金とコースのEnrollment、お客さんが受講するアクセス権は別であることです。返金した場合、コースへのアクセス権を手動で止める(Unenrollment)を手動で行う必要があります。また、サブスクや分割払いの場合は、一度返金してもその後の課金が自動では止まらないのが注意すべき点です。つまり例えば、サブスクであれば1ヶ月目の料金を返金したとしても、サブスク自体をきちんと解約しなければ2ヶ月目、3ヶ月目と継続課金をされていきます。分割払いも同じく、分割払いを止めない限りは自動で2ヶ月目、3ヶ月目の決済が行われていきます。これは返金と課金のシステムが別になっているため、返金しても課金が止まるような連動はしません。そのため、受講のアクセス権をUnenrollmentしたり、サブスクや分割払いの停止も手動で行う必要があります。
2-4. 決済手数料は実際に決済された部分にだけ掛かる
決済手数料は実際に決済された部分にだけ掛かります。これはすごく良心的だと思います。VATといって、ヨーロッパなどで使われている付加価値税を例にしましょう。例えば1万円分の商品があったとします。そのうち3000円を返金したとすると、残り7000円分はきちんとお金が支払われたということになります。その部分にだけ手数料がかかるということになっています。これはすごいと思います。逆にStripeなんかは返金をしたとしても、返金をしてしまった部分に関しても決済手数料を取られて、決済手数料は返還されなかったりするので、Teachableはとてもいい仕組みだと思います。
2-5. 返金処理からカードに対して返金がされるまで7~10日間かかる
Teachableで返金処理してから実際にカードに対して返金がされるまで、7~10日間ぐらいかかると言われています。ただしPayPal決済の場合はお客さんのPayPal口座に即時返金がされるということになるので、ちょっと扱いが変わってきます。返金の領収書をTeachableが自動で出してくれるんですけども、それも返金が完了すると返金を処理した段階で自動でお客さんに送付されるようになっています。
2-6. Teachableでの返金方法
実際に返金方法をお見せしていきましょう。これはCustom Payment Gatewayでも返金方法は同じです。まずはUsers、またはTransactionから返金する商品に行きます。Transactionsから行く場合は、SalesのTransactionsというところから実際にこの決済の部分に行ってRefund Transactionをクリックします。


ユーザーのとこから行く場合は当該のユーザーをクリックします。そしてPurchasesというところで当該の決済を選択します。そしてRefund Transactionをクリックして返金する額を入力します。これは全額だけでなく、半額とか、例えば55円だけ返金しますよみたいなこともできます。ただ、このデモンストレーションでは全額返金でいきましょう。Refund Transactionします。なお、先ほどの返金の場所で返金のボタンが出ない場合は、お客さんがチャージバックを起こしてる可能性が高いです。チャージバックというのはお客さんがカード会社に対して「この請求は見覚えがないんだけど、不審な請求じゃないですか?勝手に僕のカード使われてませんか?」というように、異議を申し立てるみたいなものです。それをやられている場合は返金ができないというふうになっています。



Step3. TeachableでStripeやPayPalを直結して使う場合の返金方法
Teachableの決済でCustom Payment Gatewaysの場合、つまりStripeやPayPalを直結して使う場合は返金ポリシーをスクールの運営者が自分で決めることができます。とですから30日間の返金保証に縛られる必要はありません。返金しても、コースのEnrollmentやサブスク、分割払いが連動しないというのはTeachableのPayment Gatewayと同様です。返金方法はTeachable上またはStripeとPayPal上から行うことができます。
Step4. Teachableで「まだ返金されない」など問い合わせを受けたら
最後はお客さんから「まだ返金されないんだけど?」と言われた場合について、大体この以下の4つぐらいを確認してからTeachableに問い合わせするといいと思います。
- 返金日:カード決済の場合は実際の返金まで、今1週間から10日ぐらいかかりますと言ってたんで、その期間ちょっと待っててくださいっていうふうにお客さんに伝える必要があります。
- 返金先:銀行振り込みで返金して欲しいというお客さんがいるかもしれませんが、基本的にはお客さんが購入したときの決済手段に対して返金されます。クレジットカードであれば、決済のときに使ったクレジットカードに対して返金されるという感じになります。
- カード明細:カードの明細にはどんな名義で載るのかについてはTeachable Payments / Monthly Payment Gatewayの場合は、「Teachable」というふうに出ます。Custom Payment Gatewayの場合は基本的にスクール名が明細に出ます。
- チャージバック:チャージバックに関しては前述の通り、お客さんが不審請求の申し立て、チャージバックをした場合は、それが解決するまで返金することができないので注意してください。
こんな感じでTeachableからの返金作業をやってみてください。