「海外旅行保険 必要」とか「海外旅行保険 要らない」とか検索する人はたぶん腹が決まってるんだと思います。大方のサイトが必要であると結論付けているけど一つでも「クレジットカード付帯の複数持ちで大丈夫」という意見があれば恐らくそれを信じて海外旅行保険なしで出国するのでしょう。検索エンジンなんて新しい情報を得るためには無力で結局自分の意見を肯定するものだけを見るためにあるんですね。人間見たいものだけを見るとはそういうことでしょう。
先に結論からいうと海外旅行保険は必要です。海外旅行保険なしで渡航して現地で治療を受けられず死ぬ人いますからね。海外旅行保険を付けない人は自分の命のバリューを低く見積もっています。正確に言うと、それほど人生が楽しくないからこそバリューを低く見積もっています。だって海外旅行を心の底から楽しめば「人生サイコー」になりそれを継続したいと思います。きっと命を継続させたいと願うはずです。僕は今の旅行ライフを楽しんでいるので命を継続させたいと思っています。だから保険には毎回入ります。
少なくとも子供を連れて行く場合(特に赤ちゃんがいる場合)は、絶対に海外旅行保険に入るべきです。子供なんてしょっちゅう病気しますし、それが初海外となれば免疫がゼロなのでちょっとしたことで疾患します。
前述のように、海外で事故・災害、犯罪加害および犯罪被害等で何らかのトラブルに遭遇、日本の在外公館等で援護を受けた人は年間「1万9746人」です。2013年の海外への渡航者数である「1747万2748人」から考えると、比率が大きいとはいえません。
命に関わることで4パーセントはかなり比率大きいでしょ。海外にでると4パーセントの確率で怪我か病気しますって言われたらビビリません?競艇やるから4パーセントがどれだけ頻繁に起こるか身にしみて理解しているんです。
で、フィリピンに行って怪我か病気したとしましょう。治療費はいくらなんでしょうか?まず日本とフィリピンの比較から。
盲腸手術で40万円って日本とほとんど同じですね。他は概ね日本よりも安い。過去に請求された額がケース別に記載されています。
- 胸の痛みを訴え受診。心筋梗塞と診断され22日間入院・手術。家族が駆けつける。 4,068,007 円
- オ-トバイにはねられ意識不明となる。全身打撲・脳挫傷と診断され144日間入院。家族が駆けつける。 4,048,081円
- 頭痛を訴え意識を失う。くも膜下出血と診断され34日間入院・手術。 5,313,071円
- 大雨のため語学学校の敷地内で滑り転倒。恥骨下枝・寛骨臼骨折と診断され74日間入院。家族が駆けつける。 3,030,000円
フィリピン(マニラ)の医療費 – 海外旅行保険の必要性 – | 保険ガイドの決定版 – 価格.com
ゆーて、1000万円とか請求されんのですね。フランス人カップルかハワイで出産して1億円請求されたみたいなケースを想定すると傷害疾病を無制限にかけんなんような印象があるんやけど実際はそんなことなく、だいたい上限2000万円くらいかけとけばいいのかなって感じ。他のオプションをなくして病院代の部分を厚くしとけば、それなりに保険代を抑えられます。
じゃあもう少し本質的な部分。どうして海外旅行保険が必要なんでしょう。一つはここまで述べたようにお金の問題。海外の提携病院でキャッシュレスで治療受けられるのは大きいですね。もちろん破格の治療費がチャージされるのも怖いし。
もう一つはアクティビティに集中するため。それ危ないからやめておこうよっていう防衛線がかなり手前に来ちゃいます。これだとタクシー乗るのも危ない、川に行くのも危ない、スキーで怪我するの危ないとなり、結局ずっと家にいましたとなるなら海外旅行の楽しみは半減しちゃいます。精一杯遊ぶならややっぱり保険は必要。
さらに言語の問題もあります。現地の言葉で説明されるよりも日本語で説明された方が安心します。サポート専用に訓練されたコールセンターがあるので、何か問題があればそこに電話をかけるようにしましょう。これも保険についてくる重要な機能です。
以上の三点より、海外旅行保険に入らんとダメやぞ、と僕は思うわけです。