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石崎力也のコンサルティング「いしこん」

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Travel

【片道519kmほぼオートパイロット】テスラ(モデルS)でディズニーランド・パリまで旅行してきました【年間パスポート発券】

Last updated on 2021年10月5日 By 石崎力也

やっとテスラ乗れました。

オランダに移住してから1年ほどはずっと電車で旅行をしていました。

コロナの影響もあったし、EUの運転免許証を持っていなかったのもあります。

EU運転免許証

ようやくコロナのロックダウンも緩和され、ヨーロッパはコロナ前の日常に戻りつつあります。ロックダウンが緩和され始めたタイミングで、マスクをつけながら自動車教習を受けはじめ、2ヶ月ほどの路上教習でEU運転免許証をゼロから取得しました。

オランダで運転のセオリーテスト(日本でいう筆記?)に合格し、セオリーテストの合格者だけが受けられるプラクティカルテスト(日本でいう実技テスト?)を受けて、ようやくEU免許証を取得しました。プジョーの乗りにくいディーゼルエンジンのマニュアル車で路上教習を繰り返します。頻繁にエンストを起こす車でした。あれよりひどい車ないんじゃないかってくらい乗りにくかった。試験本番は、フォルクス・ワーゲンの新車。ああ、新しい車ってこんなに乗りやすいのね。

日本から持ってきた運転免許証の有効期限が切れてしまったので、 EU免許証に切り替えできなかったという顛末ですが今思えば、ゼロから勉強し直してよかったと思います。あまりにも交通ルールが違うので、日本と同じノリで運転していたら、きっと事故っていたはずです。

UFODRIVE

さて、テスラ。今回、レンタルしたのはテスラのモデルSです。車の後ろには75Dとありました。UFODRIVEという会社からレンタルしました。

僕が兼ねてからテスラに期待していたことはたった1つです。それは「長距離移動が楽か」・・・この一点に着きます。これを知りたいがために今回、オランダのハーグから片道500kmのパリまで試しに移動してみました。僕自身、それほど車の運転を愛しているわけではなく、どちらかという実用的な移動手段としてテスラがいかに有能かが知りたかったのです。

そう、運転よりも移動そのものが好きなのです。ある人は、僕たちを旅行好きと呼ぶかもしれません。子供が小さい時から家族と旅行を重ね、それなりに苦労してきました。もちろんやってよかったと思う方が圧倒的に多かったというか、これまでやってないことで後悔はしてもやったことで後悔はしていないので、今もこうやって旅行を続けています。

いつの間にか僕たちは「楽しそうかどうか」で物事を判断しないようになりました。だって小さい子供3人もいれば何をやってもきっと大変だから、「やる・やらない」の二択があればほぼ確実にやらない方を選ぶことの連続になるはずです。でもそれだと人生薄っぺらくなるとある時に感じたし、そもそも事前に未来の経験の楽しさは評価できないものです。おそらく僕たちは常に未来の経験の価値を常に過小評価している。今回も「片道500kmなんて大変だし、子供もまだ小さいから記憶に残らないし、何より二泊三日で€1500も払うのはもったいない」という思いが頭をよぎりました。実際にそういう会話を妻としました。

そしたら妻が言うんです。楽しそうかどうかじゃないでしょって。「やるかどうかじゃん」って。ほんで、これまでどんな大変なことでもやって後悔したことひとつもなかったじゃんって。そうだ、僕たち家族は何かを決める際に「楽しそうかどうか」を勘案しないんだった・・・。僕たちの目の前には「やる」「やらない」の二択がある。そして僕たちはフランス旅行を「やる」ことにしました。

ちなみにこのテスラの旅行記を書いている現時点で、また今月も片道1200kmの場所にある、Airbnbで見つけた洞窟のお家へと旅行することが決まっています。またこちらも気力があればブログやYouTubeの動画としてアップロードしようと考えています。

前置きが長くなりました。先に結論をいいます。テスラでの長距離移動はそれほど楽ではありませんでした。まず思ったよりも時間がかかりました。

netherland to paris

Appleのマップで確認すると、片道500kmと表示されます。所要時間は5時間14分。もちろんこれはガソリン車が基準になっています。

テスラの場合、充電が必要ですし、ガソリンのようにスタンドに立ち寄って5分やそこらで満タンになるわけでもありません。高速から降りてEVの充電器を探します。ようやく見つけたスーパーチャージャーで高速充電をする。それでも1回40分ほどかかります。

superchager

スーパーチャージャーを使った方は、うんうんと頷いてくれると思うのですが、見知らぬ土地でスーパーチャージャーを探すのってそう簡単ではありません。例えば、フランスとベルギーの国境近くにあるマルク=アン=ハルエルという初めて訪れる場所にスーパーチャージャーがあるよとナビで指示されても、一発でそこに辿り着くことは至難の業です。少なくとも、テスラ初心者、あるいはEUにおける運転初心者の僕には容易なことではありませんでした。

しかも降りる場所を間違えると、50km先でUターンしてくださいとか表示されるので、その時の絶望感は言葉では形容し難いものです。しかも後部座席で8ヶ月の次女がギャン泣きしている。父親の僕も半泣きで運転していました。はぁ、情けない。

子供が学校から帰ってきて、バタバタしていたら午後6時くらいになっていました。午後6時にハーグを出て、ディズニーランド・パリに隣接するホテルに着いたのは午前4時ごろでした。正味10時間ほどを移動にかけたことになります。Mapアプリが提示する所要時間5時間に対し、実際にかかった時間は10時間ほど。およそ2倍です。途中、スーパーチャージャーに3回立ち寄りました。

ベルギーの国境で短い渋滞もありました。スーパーチャージャーを探すのも時間かかったし、高速に乗るまでの間に何度も道を間違えました。EUでの運転に慣れている方であれば、10時間もかからないはずです。実際、僕たちは復路にかけた時間は7時間ほどでした。往路と同じスーパーチャージャーを使ったので場所も知っていましたし、高速に乗る際に道を間違えたりもしませんでした。高速から降りなければ道を間違えることなんてほぼないので、できれば高速道路にもスーパーチャージャーをたくさん設置して欲しいというのが僕の個人的な願いです。

ちなみに高速鉄道を使えば、およそ4時間で目的地に着きます。ちょっとここで、移動手段としてテスラとその代替となる乗り物を比較しようと思います。これは旅程を作る際、僕たちが頭の中でざっくりと試算したことでもあります。

テスラ VS その他の乗り物(電車、飛行機、自転車)

テスラを三日間レンタルするのに、€400かかりました。スーパーチャージャーの代金込みです。思ったより安くないですか?

テスラ vs 自転車

僕自身、あまり大きなものを所有するのが好きじゃないので、テスラを買うという選択肢は今のところありません。月曜日から金曜日までは、自転車かスケボで十分です。学校の送迎はスケボ、サーフィンには自転車を使って移動します。自転車専用道路も整備されているので、片道10kmくらいであればオランダに住んでいる人は自転車を選ぶんじゃないかなぁ。

土日に家族と遠出する時だけ車が必要になります。キャンプに行くとか、湖で水遊びするとか、そういう時だけ。そう考えると、やっぱりレンタルでいいやとなります。だって車を持っていても、月に稼働するのは多くて7日ほどです。これでもかなり多く見積もった数字です。そのために税金払ったり、ガス代払ったり、駐車料や保険料を払うのは、無駄だと思います。

何より最初から車で移動するという選択肢を持っていないおかげで、近場は全て自転車で移動することになるので運動にもなります。午前中スケフェニゲンの海で2時間ほど波に揉まれ、帰途、ハーグの森を自転車で駆け抜ける時、本当に癒されます。自分、すげーラッキーだなって毎度思います。週に3回通るのに、3回とも「すげーラッキーだわ」と思うんです。体を動かした後に森林浴すると、心が整う感じがするんです。

あ、そうそう、テスラの話か。すいません。

テスラは必要な時、借りれば良いって話ですね。9月20日の午後5時に初めてテスラを触り、その1時間後には高速道路でオートパイロットを起動させているんですから、ものすごく直感的です。1時間乗れば、すぐに使いこなせるようになります。テスラを買う前にYouTubeでたくさんテスラの動画をみていることでしょうから、だいたいのことはインプットできているはずです。あまりにも思った通りの挙動だったので、僕も驚きました。チャリに乗るような感じです。変な話ですが、チャリに期待していることと、チャリの実際の挙動ってそこまで乖離がありませんよね。テスラもそんな感じ。

オートパイロットを起動すれば、高速道路はほぼ手放し運転です。ハンドルにそっと手を添えておけばステアリングも勝手にやってくれるし、アクセル・ブレーキの操作もテスラが勝手にやってくれます。道路工事などで車線の数が変更になるとき、テスラはその処理が苦手です。もちろんドライバーは眠っているわけではないので、オートパイロットを解除して自分で処理すれば良いだけの話です。途中、長いトンネルに入る直前にテスラが「ここはオートパイロット無理やから」と言っていましたし、ベルギーに入ると工事か何かで制限速度120km/hに対し電光掲示板で90km/hとディスプレイされていてもテスラはそこを120km/hで駆け抜けようとします。

そういった小さなイベントを除けば、旅路のほとんどをオートパイロットで移動できます。ちなみに120km/hの制限速度に対し電光掲示板で90km/hと表示されているときは、オートパイロットを起動したまま前を90km/hで走っている車の後ろにつければ、テスラも前の車の速度に合わせて走ってくれます。「前の車遅いし、私は120km/hのスピードで走りたいので、左側にウィンカーさえ出しくれたら、ぶち抜いていきますよ」とディスプレイ越しに合図を送ってきますが、それさえ無視していれば問題ありません。そのまま助手席に座る奥様と子育てに関する話を続けてください。日常生活の中でパートナーと横並びになる機会はなかなかありませんよね。案外、横並びだからこそ話せる内容というものもあるのかもしれません。もちろんテスラのクオリティの高いスピーカーで心地のいい音楽を流しながら…(音量上げて車窓のBロール)

テスラ vs 電車

さて、テスラと電車を比較してみましょう。

まず値段。二泊三日であれば、テスラの方が安いです。日割り計算なので、借りる期間が長ければ長いほどレンタルの費用は高くなります。テスラを借りれば概算で1日€120くらいです。

電車であれば、大人片道€150だから、往復でだいたい€300です。うちは子供がまだ小さいので、大人と同じ料金をとられることはありませんが、それでも往復で€1000はみておかないといけません。飛行機だともうちょっと高いでしょうか。

所要時間は電車の方が短い。オランダからパリまでの距離であればテスラの半分くらいの時間でいけます。ただし電車のダイヤグラムに沿って移動しなければいけないので、決まった時間に決まった場所にいなければいけません。

オートパイロットといえど、車の中で本を読むことはできません。オーディオブックは聞けます。僕と妻は音楽に飽きたら、Audibleを聞いていました(クリスティー・シェンのQuit Like a Millionaireを聞いていました)。一方電車であれば、両手は自由です。Kindleで進撃の巨人を読もうが、騎士団長殺しを読もうがあなたの勝手です。もちろん次女が泣き出したら、すぐに抱き上げることができますし、子供を連れてトイレにだっていけます。テスラではベビーシートやチャイルドシードに彼らを固定しておかないといけません。

もしかしたら感染リスクを気にする方もおられるかもしれません。テスラだったら、箱の中に自分たち家族しかいないので安全です。電車だったら、それこそ世界中の人が1つの箱に閉じ込められているので、感染リスクは高まります。ディズニーランド・パリに行く前に、パパ友やママ友と話をしていたら「感染リスク考えて、絶対車の方がいいよ」としきりに勧められましたが、僕はそこまで気にしませんでした。少なくとも感染リスクを気にしたからテスラを選んだわけではありません。

僕が一番気にしたのは、交通事故です。安全面ですね。自分も運転しながら、毎日運転してたらいつか事故起こすだろうなと思っていましたし、妻も同じことを言っていました。高速道路に入れば安全かもしれませんが、高速に入る前、特にフランスに多かったランナバウトは、何度やっても慣れません。オランダでは道を知っているし地名も知っているので、ランナバウトの何番目で出ればいいかだいたい予測がつきますが、見知らぬ土地でナビを確認しながら、後ろの車に突っつかれながら狙った通りの出口で出るのは結構難しいです。えいって勢いで出たら、逆に高速道路に乗っていた・・・みたいなこと何度かありました。それで到着時間が遅れました。

到着時間遅れたら嫌な気分になるし、後ろで次女がギャン泣きしているし、長男がお腹減った、長女がおしっこしたいと同時に言うので、良いメンタルの修行になりました。でもあんなん続けていたら、いつか事故る。どんな道を通るのか、スーパーチャージャーどこにあるのか、その外観はどんなものか、近くに商業施設あるか、そう言ったことはあらかじめ頭に入れておいた方がいいかもしれません。残念ながら、そういった計画のほとんどはその通りに実行されることはないのが旅の常ですが、それでも頭の中で予行練習しておくことに意味はあると思います。

テスラ vs 飛行機

車でギリシャまで

例えばオランダからギリシャに車で行こうと思えば、26時間かかります。2673kmの旅。テスラなら途中、何度か充電しなきゃいけないので、少なく見積もって1.5倍くらいの時間がかかりそうです。さすがに無理。僕は家族を連れてそんな長時間の移動はしたくありません。

でもヨーロッパ人は車での長距離移動に慣れているのか、こういった1日がかりの車旅行も平気でやります。これは僕の身近な知り合いに聞いたヨーロッパ人の長距離車移動の例です。

  • 妻のテニス友達のエレニーはオランダに住むギリシャ人です。2021年の夏休みに中学生の子供一人を連れて家族3人で文字通り1日かけてギリシャまで車で帰ったそうです。
  • 僕の歯の矯正を担当しているシャメインはオランダに住むナイジェリア系のイギリス人です。今でも月に一度はイギリスにいる家族に会うため、9時間かけて実家に帰るそうです。途中、フランスとイギリスを繋ぐ海峡トンネルを使うとのこと。
  • 僕のサーファー仲間のフランクは40歳のオランダ人です。キャンピングカー所有。先週末、友達の家族とキャンピングカーでフランスの南部まで13時間かけて車移動したそうです。友達と運転をかわりながら、交代交代で寝るシフトを組んだとのこと。そのままフランスのビーチで二泊車中泊したそうです。目的はサーフィンとのこと。オランダの波よりフランスの波の方が遥かに良かったと言っていました。

聞いているだけで吐き気します。少なくともテスラSで13時間の車移動は僕には無理です。特に小さい子供がいたら無理。絶対にやりたくありません。途中、事故起こします。

じゃあどうするか。そうです、飛行機です。オランダからギリシャやフランス南部、あるいはイタリア、スペインは、飛行機の距離だと考えています。仮に空港での1時間や2時間の待ち時間を勘案しても、片道26時間に比べればまだマシです。

ギリシャまでの航空券

さっきskyscannerで調べたら、オランダからギリシャまで片道6136円の航空券を見つけました。家族5人なら単純計算、かける5をして30,680円です。直行便で3時間20分。金銭的なコストにおいても、時間的なコストにおいても、疲労というコストにおいても、このくらいの長距離であれば飛行機の方が良い選択肢のような気がします。もちろんドライブそのものが好きな人にとってはこの考え方は適用されないのかもしれませんが。

オートパイロットは高速道路で役に立つ

オランダでは政府の補助金もあるせいか、街を歩いているとそこら中でテスラを見かけます。スキポール空港から出て、テスラのタクシーが列をなしているのをみると近未来を見た気がしました。テスラ3が最も売れているそうですが、街ではSもYもXも、さまざまなカラーバリエーションで走っています。

補助金以外にも、そこら中にある充電ステーションが電気自動車の推進を後押ししていると思います。

チャージングポイント

例えば僕の住むデン・ハーグでは、近くに充電ステーションがなければ、お願いすると無料でステーションを用意してくれます。その証拠に僕の家から歩いて20mの距離に充電ステーションがあります。路上駐車をする要領で、車を道路に沿ってとめてプラグを差し込んで充電スタートです。スーパーチャージャーと同じで、その場で決済をする必要はありません。

さて、そんなたくさん見かけるテスラ。みんなハンドルを握っています。え?テスラといえばオートパイロットじゃないの?と思いませんでしたか?僕は、街中を走るテスラのドライバーがみんな手放しだと思っていました。でも路上駐車をするときも、彼らが何度もハンドルを切る様子を見て、オートパイロットのテクノロジーもまあこんなもんかと考えるようになったんです。

実際に乗ってみて、オートパイロットを使ってみて、その予想は的中。思った通りでした。オートパイロットのテクノロジーは確かにすごいけど、一方で「まあこんなもんか」というのも事実です。街中でオートパイロットを使うのは怖いです。複雑な判断が多すぎるからです。例えば信号。車線変更。後ろから突っ込んでくる車。工事による車線減少と制限速度の一時的な変更。消えかかった白線。人間ならどうってことのない情報でも、テスラは判断を迷います。あのテスラの独特な警告音が鳴り響き、矯正的にオートパイロットが解除されることも多々あります。

欧州に多いランナバウトで、テスラにオートパイロットで任せていたら、確実に事故ります。「tesla roundabout autopilot」でYouTube検索してみてください。たくさん実験動画が出てきます。いずれの動画も前後に車のない状況で実験しているのは、撮影者が「テスラのオートパイロットではランナバウトむり」と知っているからだと思います。前後に車がいると事故るからです。ランナバウトはテスラのオートパイロットの限界を知るわかりやすい例だと考えています。現時点では、少なくとも多くのテスラオーナーは「仮にソフトウェアのアップデートがあってもランナバウトは自分で処理する」と考えるはずです。

参考#1:https://www.youtube.com/watch?v=olHyeMQqQRI

参考#2:https://www.youtube.com/watch?v=YYwKl_KFtt8

じゃあどのタイミングでオートパイロットは機能するのか?高速道路です。信号もなく、車線変更と車間距離を保つだけでなんとかなる高速道路においてテスラのオートパイロットは活躍します。今回のパリ旅行の片道10時間のうちそのほとんどは高速道路での移動でした。フランスの一部の区間を除き高速道路は基本的に無料なので、家を出てすぐに高速に乗り、スーパーチャージャーで充電が必要になるまでずっとハイウェイを走ることになります。僕も、オートパイロットにそれ以上のことは期待していませんでしたし、実際に高速道路でのオートパイロットは快適なものでした。

だって、ステアリング操作もペダル操作も不要なんですよ。もちろんテスラはオートマなので、シフト操作もありません。

制限速度を130km/hに設定してテスラのオートパイロットをフル活用する

ハンドルの横に位置するテスラのディスプレイでメニュー操作をします。オランダとフランスでは夜7時以降は制限速度が130km/hに緩和されます。途中パーキングや充電中にテスラの制限速度を130kmに設定して、高速道路に入れば130km/hぴったりの速度で走ってくれます。

一番右の車線を走っていると、前のトラックに追いつくことがよくありました。テスラのセンサーがトラックを検知して、左にウィンカー出してくれたら車線変更するけど?ってハンドル前方のディスプレイに表示されます。左にウィンカーを出して、それを戻す動作をすると、テスラが前後との車間距離とスピードを計りながら自動で車線変更してくれます。追い抜きが成功したら今度は右側に戻りたいけどウィンカー出してくれん?って同じ場所に表示されるので、その通りにウィンカーを出しそれを戻す動作をすると、自動で一番右側の車線に戻ります。

ベルギー国境の近くのブレダという街にあるスーパーチャージャーで充電している最中に、ベビーカー引いてマクドナルド行きました。これが夕飯。帰ってきたらフル充電されていました。

スーパーチャージャーの場所に関して。行きも帰りも3回ほどスーパーチャージャーによりました。いずれも高速道路から降りてすぐに場所にありました。本当は高速道路のパーキングにスーパーチャージャーあると嬉しいんだけど、高速乗らないローカルの人にとっては「なんで充電するためにわざわざ高速乗らんなダメなん」ということになるので、かなしいかな、スーパーチャージャーは基本的に高速道路を降りた下道のどこかに存在します。近くにレストランやファストフード店がある場合もあれば、ホテルの駐車場を間借りしたような場所にスーパーチャージャーがあることもあります。

僕はてっきりスーパーチャージャーの横には必ず何かものを変えるお店、あるいはレストランらしきものが存在するだろうと思い込んでいましたが、間違いでした。そっけない何もない場所にもスーパーチャージャーはあります。何もないからといって車の中に居続けるのも体に良くないですから、ストレッチをするために車の外に出ると、数匹の猫と野生のうさぎが寄ってきました。フランスのリールという場所にあるスーパーチャージャーです。周りにはホテルしかなかったです。やることなかったからモンスターを胃に流し込んでおきました。

これは僕の失敗談です。帰途、ベルギーの国境を超えてオランダに入ってから130km/hでずっと左側の車線で走っていると、目の前を130kmより速いスピードでパトカーが走り、パトカー後方の窓から何やら僕たちにサインを送っているようでした。妻によると「右に寄れ」とのこと。平日の午前3時ごろ、高速道路を走っている車はほぼ僕たちとトラックだけだったので、車線変更の動作を煩わしく思った僕は、不用意にもずっと真ん中の車線を走っていました。右に寄れというのは、路肩に止まれって意味ではなく、ずっと追越車線にとどまるなということでした。今後は交通ルールを遵守し、追い抜く時だけ追越車線に入るようにします。

でも130km/hで走っていると本当に気持ち良かったです。高速道路に他に車はなかったし、ディスプレイに表示されるマップの経路に沿って黙々としかし着実に進むのは、楽しい経験でした。本音を言えば、次女が寝ている間にできるだけ早く目的地にまで近づきたかったのです。

これを言ってしまえばテスラファンを怒らせてしまうかもしれませんが、後ろで赤ちゃんが大声で泣いていてそれに対処できない状況が30分も続けばオートパイロットであろうがなかろうが関係ないです。まだまだ僕は元気なので、フィジカルの疲れはほとんどありませんでした。僕のエネルギーのほとんどを消費したのはメンタルによる疲れです。知らない土地、読めない表記、慣れないランナバウト、道を間違える、スーパーチャージャーが見つからない、バッテリーが残り9%と表示されている、後ろで幼児が泣いている、適切な判断ができない、事故を起こすかもしれない・・・こういった精神的な疲れが積み重なると、もう車で長距離移動は無理と思うようになりました。少なくとも子供たちが小さいうちは、後部座席に彼ら3人を縛りつけ、1時間も2時間も移動を続けるというのは、最適解ではないと思うし、それにかわる代替手段はたくさんあると思うようになりました。

カーシェアリングもレンタカーも驚くほど安いし、都市生活において車を使う機会はほぼないので、もともと車を買うという判断はありませんでしたが、今回のフランス旅行でその思いはより強固なものとなりました。テスラみたいな高い車を買っても、子連れでの運転がこんなにもストレスフルなら、絶対にペイせんわ・・・と今は思っています。住む場所が変わったり、子供がもうちょっと大きくなったり、あるいはこのビデオの再生回数が伸びて「テスラ関連のネタは儲かる」となれば、また考え直すかもしれませんが、今のところ、買わという選択肢はありません。何より車を持たないと、運動量が増えて健康でいられます。毎日20kmくらいはチャリ漕いでいるんじゃないかな・・・冗談抜きで。

午前4時にAirbnbで見つけたディズニーランド・パリ横のホテルに到着

ああ、やってしまった。午前0時を過ぎたあたりでまだベルギーにいたので、ああこれからもう3時間ほど運転するなんて辛すぎるし、明日ディズニーランドに行くなんてもっと辛いと思い始めていました。結局到着したのは午前4時。唯一の救いは、ディズニーヴィレッジの中にあるアパートメントホテルを借りたことでした。ディズニーランド・パリの駐車場に隣接するような近場にホテルを借りたので、開園直後でなくとも起きたらすぐにディズニーランドに行けます。それでも、やってしまったなあと思いました。午前4時くらいに荷物を車の前と後ろから出して、子供を起こし、Airbnbで見つけたホテルの中に入っていきます。

フランスの宿泊費

宿泊費は家族5人で24576円です。Airbnbでは0歳から2歳はゲストの数に含まれないようです。二泊三日、ディズニーランドの横のホテルに5人が泊まって2万円って安くないですか?もちろん朝食サービスはついていないし、セルフチェックインですが、部屋にはベビーベッドもあったし、コーヒーも用意されていました。宿泊者が使えるプールもあり、子供たちはプールの中で早速フランス人の子ども達とコミュニケーションをとっていました。

もちろん到着したその日はさっとシャワーを浴びて、みんなすぐベッドで寝ました。先ほども言いましたが、身体的にはまだまだ力残っているのですが、精神的に疲れ果てていました。こういう時って、体が変に興奮して寝たくてもなかなか寝れません。わかります?この感覚。しかもぐっすり眠ることはできません。本当は6時間くらい寝たかったのですが、4時間ほどで目が覚めてしまいました。

朝食のビュッフェを食べました。ビュッフェといっても、パンとヨーグルトとコーヒーだけです。オランダに住む日本人はフランスやドイツの食事は美味しいのにオランダのはまずいと言いますが、二泊三日の中でそれを感じることはありませんでした。少なくともその日食べた朝食を美味しいとは思いませんでした。しかも高いです。家族全員で5000円くらいしたんじゃないかな。5000円あれば牛角でまあまあ美味しく食べれますよね。

ディズニーランド・パリ1日目 – 年間パスポートを発行する

これはディズニーランド・パリのレビューではなくテスラのレビューなので、ディズニーの話は手短に。ディズニーランド・パリにも年間パスポートあります。東京ディズニーランドの年間パスより安いです。

年間パスは4種類あって、僕たちは至れり尽くせりの一番高い年間パスより一個ランクの低い年間パスを買いました。365日のうち350日入園できるそうです。本来3000円を払う必要のある駐車場も無料。パーク内のレストランも10%割引になります。

ディズニーランド・パリ年間パスポート

それで1人€299、おおよそ4万円ほどでしょうか。家族4人分購入して16万円ほど。1年あればまたパリに行く機会あるだろうから、そのときにパークとスタジオに1日ずつ入れば元取れるんじゃないかなという安易な発想です。年間パスあれば、またパリに行こうと思えるようになるから年間パス買ったとも言えます。

眠たい目をこすりながらディズニーランド・パリの園内へ。まず年間パスポートを発行するために列に並びます。係の人はみんな英語を話せます。ここで一つ問題が。問題というほどの問題ではありませんが、印刷された紙が必要と言われました。僕はてっきりiPhoneのウォレットに入れてあるパスだけで事足りると思っていたのですが、どうやれそれだけではダメなようです。

確かに事前に調べているときに、紙で印刷したもの持って行った方がいいと書いてあったような。

印刷した紙がない場合、ID番号とパスワードが記載されたPDFを指定のメールアドレスに転送してと言われました。Gmailで「disney」と検索しても、ID番号とパスワードがなかなか出てこない。10分ほどかけてやっと見つけました。年間パスポート専用のチケットブースにいるフランス人のお兄ちゃんが優しく対応してくれました。

僕たちの前にいる家族も今回が初めての来園ぽくて、年間パスポートの発行に結構時間がかかっていました。同様に僕らも時間かかりました。これだけお客さんいるし、彼らがこれだけ戸惑っているんだから、ウォレットだけで対応するようにシステムを変えればいいのにと思うのですが、ディズニーランドもコロナ対策に追われてまだDXが進んでいないようです。

オランダに住んでいる限りユーロ紙幣を持つこともないし、役所関係を含む全ての手続きをiPhoneだけで完結できるので、それに慣れている僕たちは少々手こずりました。国によって、あるいは企業によって、どの程度までデジタル化するかは異なるようです。

あ、そうだ。パスポートコントロールないです。EU圏内に住んでいると、国境を跨ぐ移動をしてもパスポートを見せる機会はありませんでした。旅行フリークとしてこれまでいろんな国を旅しましたが、いずれの国でもパスポートは必須です。いざEUの圏内に住むとパスポートコントロールがないので拍子抜けするというか、こんな簡単に国を跨いでもいいの?という感じでした。

通貨もユーロを持っているだけでいいし、オランダの銀行口座にお金を入れておけば、Apple Watch でそのまま支払いできます。これも便利。これまでの旅行では、国をまたぐごとに空港で法外な手数料を払い両替していたので、それら手間を省けたのは嬉しい。アメリカにいれば、コロラドでスキーをしても、ニューヨークで地下鉄乗っても、カリフォルニアでケイティペリーのコンサートを見ても、ドルで支払いができます。それと同じような感覚。EU圏内であれば、ユーロさえ持っていれば大丈夫。

ディズニーランドに入園する前に、ワクチンパスポートの提出が求められました。これは事前にディズニーランドのサイトをブラウズしている段階で確認していたので、来園者は全員準備していたはずです。僕と妻はすでにオランダでワクチンを2回接種しており、接種してから2週間経っていたので、条件はクリアしていました。オランダ政府が発行したアプリでQRコードを表示して、それをアフリカ系フランス人のお兄ちゃんがスキャンしていました。そのまま列を進み、というか列にほとんど人はおらず、ゲートに年間パスポートをかざし無事入園。はあ、長かった・・・。

ディズニーランド・パリの混雑状況 – どれも5分待ち(ファストパスはなし)

ほぼ事前に検索することはありませんでした。調べたことといえば、年間パスポートのランクについてだけ。それでもディズニーランド・パリは混んでいないという情報を度々目にしました。ワクチンパスポートによる入場制限をしているせいか、ディズニーランド・パリはガラガラでした。ほとんどの乗り物が5分待ち。人気のアトラクションでも10分待ちでした。

ディズニーランド・パリが混雑していないだろうなということは、駐車場に入った段階でわかっていました。だって、全然車とまってないし。駐車場もガラガラでした。

ほぼ入場ゲートの前に駐車して、そのまま入園した感じです。

駐車したときに思ったのは、テスラの少なさです。少ないというか、見た感じ、僕たちくらいでした、テスラは。ナンバープレートを見ると、近隣のベルギーやドイツからも来ている人はいましたし、もちろんそのほとんどはフランスナンバーでした。でも、テスラは皆無。これがオランダの駐車場であれば、10台に1台はテスラのはずです。国によってもテスラの普及率はこんなにも違うんですね。

そうか、フランスにはフランス車がありますね。プジョー、シトロエン、ルノー。オランダには車のメーカーがありませんから、テスラが普及しやすいのかもしれません。

話を戻しましょう。

1日目はディズニーランド・パークに入園しました。人がいないので、ほぼ並ばずにたくさんのアトラクションに乗れました。ソーシャルディスタンスを保ちながら、たくさんのキャラクターと写真を撮ってもらい、子供たちは喜んでいました。年間パスの最上位プランだとこの写真も追加料金なしでもらえるそうです。

午後6時を回る頃には前日の移動の疲れのせいか、子供たちも退屈そうにしていました。ホテルに帰ってプール入りたいと言い出しました。早速、長男と長女はプールで何をするか画策している様子。どうせ明日も来るんだし、ということでパレードや花火を見ずに、早々に帰ることにしました。

iPhoneアプリのマップで「supermarket」と検索し、一番近いALDIまで移動して夕食と次の日の朝食を買いました。ALDIはドイツに基盤を置くディズカウントストアです。さっきググったらそう出てきました。ALDIはオランダにもあります。

フランスにしかない食材を探しに行くと妻は張り切っていました。僕はフランスのお店で何を売っているかとかあまり興味はないので、車の中でiPhoneを使ってポンドドルとユーロドルの利確をしていました。たまたまプラスになっていたようです。

ホテルに帰ると、早速子供たちは水着に着替えている。彼らをたしなめ、水着のまま夕食を食べ、家族5人でプールにむかいます。フランス人の先客がいました。みんなフレンドリー。英語で色々と話しかけてくる。子供たちは早速友達を作り、身振り手振りのジェスチャーと彼らにしかわからない言語でコミュニケーションをはかり、浮き輪にジャンプする遊びを堪能していました。

プールの水が思ったよりも冷たく、8ヶ月の次女がぶるぶると震えていたので、僕と次女だけ部屋に戻り湯つぼでお風呂に浸かることに。妻と残りの子供たちはプールが閉まるギリギリまで遊んでいたようです。

お風呂から上がり、次女を寝かせてからベッドに入るといつの間にか意識がなくなっていました。

ディズニーランド・パリは2つのパークから構成されています

ディズニーランド・パリはディズニーランド・パークとウォルト・ディズニー・スタジオ・パークの2つのパークがあります。東京ディズニーランドとディズニー・シーの関係と似ていますね。

二日目はウォルト・ディズニー・スタジオに行きました。初日同様、開園時刻ぴったりに行くのではなく、ホテルでゆっくり朝ごはんを適当に部屋を出た感じです。とはいえチェックアウトが午前10時だったので、それまでに荷造りして、午前10時ちょっと前に出ました。

テスラの前と後ろを開けて荷物を詰めていると、中東系の人が近くに寄ってきて「あなた昨日、このテスラをドライブしていましたよね。フランスではなかなか見ないモデルです。少し中を見せてもらっていいですか?」と声をかけてきました。自分の車じゃないけど、どうぞどうぞ好きなだけ見ていってくださいと言ったら、その男性は10歳ばかりの男の子を連れてきて、一緒に歓喜の声をあげていました。きっと車好きの父親とお子さんなんでしょうね。

さて、二日目。昨日よりも混んでいました。体感的にウォルト・ディズニー・スタジオの方がディズニーランド・パークに比べてはるかに狭かった。狭いから面積あたりの人口密度が高くなり込んでいたのか、それともその日はフランスの休日だったのか、あるいは後で分かったことですがスタジオは午後6時に閉園するので閉園まではスタジオの方が混むのか、理由はわかりません。

人気のアトラクション、クラッシュ・コースターは35分待ち、タワー・オブ・テラーは20分待ちくらいでしょうか。ちなみに両方とも吐きそうになりました。乗った後ずっと気分が悪かったです。前日はよく寝たので、エネルギー不足が原因ではないようです。たぶん、もうそういう年齢なんだと思います。昔は乗り物酔いとか一切しなかったのですが、最近になって酔うようになってきたんです。

さておき。ラタトゥイユ(レミーのおいしいレストラン)は5分待ちだけど、面白かったです。8ヶ月の娘も興味深く映像を追っていました。後でググってみたら、ラタトゥイユの乗り物も人気アトラクションに数えられるらしく、スタジオ・パークで1番、2番に待ち時間が長いそうです。そのアトラクションが5分待ちなら、やっぱり混雑状況は大したことなかったのかも。

これまでの人生で混雑を避けるように生きてきたので、もしかしたら僕には混雑に対する耐性がないのかもしれません。特に子供が生まれてからは人混みはより一層避けるようになったのもあるし、オランダにきてからというもの公共の交通機関でもどこでも人混みというものが不思議と存在しません。混雑を避けるだけで幸福度が上がると信じているので、平日でも遊べるような仕事を選びました。

だからタワー・オブ・テラーに20分の待ち時間が表示されるのをみて、ああ超混んでいるなと思ってしまったのです。実際並んでみると20分も待っていないはずです。呪われた館の内装を息子と一緒に見ながら歩いていると、すぐに自分たちの番になりました。僕たちはベイビーがいるので、出口で「Baby Switch, please」と伝えるとファスト・パスの代わりのような手書きのチケットを発券してもらえます。

Baby Switchは他のディズニーランドにもあるのでしょうか、それともディズニーランド・パリ特有の仕組みなのでしょうか。僕たちはその仕組みを知らずに入園しましたが、スタッフが親切に教えてくれて、その存在を知りました。

ちなみにタワー・オブ・テラーの発券されたファスト・パスを妻に渡すと「私、そんな怖いの1人で乗れません」と断られました。息子も同伴でいいらしよと説得しても妻は「怖いの嫌」と。5歳の息子も「あの壊れたエレベーター、2回目はいや」と言っていました。正直いえば、僕も同日に2回も乗れるほどの根性はありません。

テスラの操作にも慣れ帰路は7時間ほどでした

ウォルト・ディズニー・スタジオは午後6時に閉園。いやー、それにしてもよく遊んだ。さあ、もうかえる?と子供たちに聞くと「え、このあとディズニー・パークの船乗るんじゃないの?」とのこと。

そうかぁ。まだ遊ぶんかぁ。確かにしょっちゅう来れる距離じゃないもんね、と妻と簡潔に話し合い、そのままディズニー・パークへ徒歩で移動。ディズニー・パークに入園するとちょうど、クルーズ船がこちらに向かってきている様子。じゃあ、あれ乗ろかと、とみんなで早歩き。こちらも待ち時間5分ほどで、すぐに乗れました。

船に乗り、夕日が沈むディズニーランド・パークを周回しながら子供たちに聞いてみました。パリ旅行どうやった?車の移動大変じゃなかった?って。彼ら最高!って答えてくれました。父親として誇りに思える経験が1つ増えました。妻にも聞いてみました。妻はこう答えました。

「計画を立てる段階で何度も旅行しない方がいい理由たくさん出てきたけど、やっぱりやってよかったね」

ああ、よかった。確かにそうですね。特に子連れの旅行は、やらなくてもいい理由が事前にたくさん思いつきます。お金かかるとか、まだ子供小さいから記憶に残らないとか、楽しさよりも辛さの方が大きいんじゃないとか。でも、やってみると大抵はその事前の予想に反して、トータルでは圧倒的に楽しいことの方が多いってことがほとんどではないでしょうか。

何か人生における大事なものが、ほんの少しですが、前に進んだような気がしました。

周りの入園者も僕らと同じように帰りはじめていました。ほとんどの人が閉園ギリギリまでいるのかと思ったけど、どうやらそうではないよう。午後7時くらいには、たくさんの人が出口のゲートに向かいはじめているようでした。

夜ご飯と飲み物を近くのスーパーで購入して、なんやかんや帰る準備をしていたら、パリを出るのが午後9時ごろになっていました。マップを確認すると、予定到着時刻が午前4時になっている。ああ、やってしまった。今更こんなこと言うのも変だけど、ああ、やっぱり遅い時間に家に着くのはよくないよね、と改めて思いました。

帰りは至って順調。夜ご飯を食べたら子供たち3人はすぐに後部座席で寝息を立てはじめました。助手席に座る妻は眠たくないとのこと。制限速度130km/hに設定して、運転はオートパイロットに任せた。ハンドルに軽く手を添えて、リラックスして帰ることに。あとオランダに何年いるつもりなのか、子供たちの教育はどうするか、移住という1つの小さな目標を達成した今家族としての次のゴールは何かなど色々話し合いました。

もしこれがステアリングやら、ペダル調節やらで忙しかったらここまでゆったりと話すことはできなかったかもしれません。そういう意味では、テスラのオートパイロットはただ単に運転の忙しさを軽減するという表面的な機能だけでなく、車の中でよりリラックスして会話する機会を与えてくれるとも考えられます。

公共の交通機関でこんな風にプライベートな話ってなかなかできませんよね。車という箱の中にいるのは僕たち家族だけ。だから自分たちの大好きなスノーパトロールの音楽を心地の良い音量で流すこともできるし、妻とじっくり話すこともできます。

知らない土地の高速道路で夜中、ポツンと自分たちの車だけが時速130km/hで走り続ける体験はどこか不思議な感覚でした。まるで真夜中、波ひとつない大きな海の真ん中で船が旋回するかのようです。 ベルギーに向かう四車線の高速道路で自分たちの車だけがゴーっと音を立てながら走行している。カフェインをがぶ飲みしたせいもあるでしょう。僕も妻もその不思議な空間で少々ハイな気分になって話し込みました。普通だったら10年かけても結論が出ないような大事なことも、車の中で丁寧にじっくりと話し込むことで、家族に関する大事なことの共通認識を持つことができました。

僕たちが旅行を愛する理由の一つです。日常の忙しさにかまけて先延ばしにしていた大事なことを、非日常の中で再認識する。僕たち家族はどうなりたいのか?何をしたいのか?本当に大切なことは何か?次はどこに向かうのか?テスラの中でしっかりと話し込みました。

まとめ:二泊三日のパリ旅行にかかった費用は…

テスラのオートパイロットを使うとどれほど長距離移動が楽になるか?この1つの疑問を解消するためだけに今回はテスラに乗りました。結論は、片道500kmくらいが限界だと思います。特に小さい子供を連れて移動する場合、500kmが僕たちのリミットです。いくらオートパイロットといえど、1000kmや2000kmを車で移動しようとは思いません。飛行機の方が早いと思います。特に目的地がEU圏内であればパスポートコントロールがないので、ギリシャ、スペイン、イタリアなどの距離であれば飛行機の方がトータルでのコストは小さくなると思います。

テスラでの長距離移動においては必ずスーパーチャージャーの時間を計算に入れないといけません。何度もお伝えしましたが、大抵のスーパーチャージャーは高速道路を降りた場所にあるので、それなりに時間を消費します。

正直言えば、オートパイロットであろうがマニュアル操作であろうが、後ろで赤ちゃんにギャン泣きされれば、どういう状況であろうとも疲れちゃいます。それが全く見知らぬ土地であれば尚更です。

とはいえ旅行に問題はつきもの。良いことにおいても悪いことにおいても想定していなかったことが起こるからこそ旅行は面白いとも言えます。少なくともテスラでのパリ旅行は、僕たちが事前に想像していたものとは全く違ったものになりました。

想像していたより道間違えるし、想像していたよりスーパーチャージャーは早かったです。想像していたよりパリの街並みは綺麗だったし、想像していたよりアフリカ系の移民が多い印象を受けました。想像していたより時速130kmで高速道路を進むのは快適だったし、想像していたよりディズニーランドの待ち時間は短かったです。想像していたよりテスラの操作は直感的だったし、想像していたよりオートパイロットは活躍してくれました。

当たり前のことですが、やってみないとわからないことばかりでした。本やネットで得た知識で頭をパンパンにして満足するよりも、仮に大変だったとしても実際に行動に移してやってみることが重要であることを再認識しました。そのために僕たちは旅行を続けます。

さて、今回、パリの旅行にかかった費用を概算で出してみます。

  • ディズニーランド・パリの年間パスポート x 4:16万円
  • 宿泊費:2万5000円
  • 食費:1万5000円
  • テスラのレンタル費用:4万5000円
  • 合計:24万5000円

ああ、やっぱり二泊三日でも旅行するとお金かかりますね。年間パスポートを買わずに1 day チケットを買っていれば半額くらいに抑えられたかもしれません。

電車で移動しても、飛行機で移動しても、往復で4万5000円以上かかっているはずですから、金銭的なコストの面においてはテスラのレンタカーは良い選択肢でした。ただ移動時間が他の乗り物に比べて2倍くらいかかったので、これをどう考えるかだと思います。仮に時間がかかったとしても、そこで充実した会話を重ねることに成功するのであれば、やはり良い選択肢になるのかもしれません。

実はこのコンテンツを作っている今から2週間後に子供達の秋休みがあり、そこでまたフランスに行くことが決まっています。10日間の休みを使って、パリに半分、洞窟に半分滞在します。Airbnbで洞窟をリノベして作った素敵なおうちがありました。ちょうど紅葉の季節なので、ドローンを飛ばせたら面白いなと考えています。

あれだけ子連れ旅行は大変だと言っていたのに、また出かけることになりました。旅行には不思議な魅力があります。

まずパリまで電車で行きます。4時間ほどで到着するそうです。そこで数日滞在し、またテスラをレンタルします。テスラをパリの繁華街で借りて、そこから片道600km、南へと向かいます。

もし元気があれば、またテスラのレビュー・ビデオを作ることになるかもしれません。

あまり期待しないで待っていてください。

それでは、また。

Watchtower of Catanduanes で使ったカメラとレンズと三脚

Last updated on 2016年10月11日 By 石崎 力也

http://rikiyaishizaki.com/2016/10/09/18251/

この記事で紹介した Watchtower of Catanduanes(・・・ってめっちゃWatchtower of Turkeyのパクリですね)の動画で使ったカメラはなんですか?と質問をいただいたのでお答えします。

Lumix GH4 と GoPro HERO 4 BLACK 2台です。合計で2TBのHDがパンパンになったので、ゴミフッテージを含めてかなりの量を撮りました。レンズはLumix GH4をキットで購入した時についてくる Lumix 12 – 35 f2.8, a cheap 14 – 140 zoom lens・・・と鬼才レオナルドさんが表現していたものです。三脚はマンフロットの055シリーズを持って行ったんですけど使う機会はほとんどありませんでした。出先であの重いのは持ち運べませんね。

まとめます。

  • Panasonic Lumix GH4 + 12-35 f2.8 14-140mレンズ
  • GoPro HERO 4 BLACK × 2
  • マンフロット055シリーズ

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24歳でセミリタイアして南の島で悟った

Last updated on 2016年8月28日 By 石崎 力也

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カタンドアネス島のポラアランリゾートから文章を綴っています。写真右横にハンモックかあるんですけど海蜂がいて怖くて使えません。

アンテナが立っていないので電話することもテキストすることもできません。よって前と同様、ネットに繋がった時にこの文章があなたに届くことになります。

リゾートとは名ばかりで1泊2000円ほどの簡易コテージを与えられているだけです。サーファーの聖地らしく、時折いい体した外国人(日本人でもフィリピン人でもない人)を見かけます。それ以外はみんな欧米のリタイア層です。

どこに遊びに行っても1番若いのはほぼ僕です。今のところぼく達よりも若い人たちをこーゆー場所で見かけたことはありません。比較的、歳を召していないバックパッカー達はさらに安い場所を求めてドミトリー(人間の住む場所ではない)に泊まるので、ここにいる人たちのようにコテージを丸借りするという発想がありません。

お金の多寡は余り関係ないようです。若くして成功したベンチャーの社長さんはたくさんいるけど彼らは仕事が忙しいのでリゾート気分を味わえるけども、本当にエンジョイする時間はなさそうです。ワイキューブの安田(元)社長は9.11が原因で飛行機が日本に飛ばなければ会社は潰れていたと著者の中で語っていました。たった数日会社を空っぽにするだけで倒産するかもしれない企業を経営するのはさぞシンドイことでしょう。それだけ規模が大きくなってしまったということですね。

コテージやリゾートで見かけるのは9割がたリタイア層のような気がします。金の多寡はそれほど関係なく、とにかく時間がたんまりあるような人たちしかこーゆー場所でゆっくりできないのかもしれませんね。

最初にどんなキャリアを選ぶかで、大学を卒業してからの余暇の時間は大きく左右されます。僕らは仕事がそれなりに好きなので別にリゾート生活が特別素晴らしいとは思わないけど、自由な時間をたんまりと確保したい人は、割と時給の高いビジネスモデルを選ぶといいと思います。

時給が高くかつ自由を創出するにはスキルが必要です。それなりに潰しの効くスキルを教えましょう。マーケティングと英語です。この二つがあれば、まあまあ楽しくやっていけます。

北欧のリタイア爺さんが残した哲学的な発言を君は理解できるか?

Last updated on 2016年8月28日 By 石崎 力也

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子供が寝たので一つ。木々の間から波打つ海の音を聞いています。夜の海ってすごい怖いですよね。力を抜いているとすーっと吸い込まれる感じがします。以前、夜に船を出して海釣りしたことあるんですけど、船上から海面を見て膝が折れました。近すぎると怖いのである程度距離を保って、こうやって集中して物を書けるくらいの位置まで下がります。どうやら人間の体には物理的な防衛線みたいなのがあるようです。ここまできたら安心、みたいな距離感。

あともう一週間ほどこのリゾートにいます。このpraran resorts 、三年前に来た時はローカルな人しかいなくて、外国人(僕も外国人なんですけどね)は皆無でしたが、今はリタイア層の白人や旅慣れしていない新婚カップルで埋め尽くされているので、前ほどの有り難みというか秘境感というかパワースポットな雰囲気は消えてしまい、てっきりツアーな場所になってしまったようです。本当はもう少し長くいてもいいような素敵な場所なんですけど、ローカル感が消えてその場所独特のカルチャーが荒れてしまい、味気ない場所になりつつあるので、居ても一週間ほどです。

バリ島にはローカル感があるけど、プーケットにはローカル感がありませんよね。もともとプーケットは観光収益を上げるために人工的に造られた地域なので、歴史も文化も何も存在しません。あるのは綺麗な海だけ。プーケットに行くと夜の10時になっても質の悪いスピーカーで汚い音楽を鳴らし安い酒で満足している30代のおっさんがいますけど、バリ島にはそんな民族は出没しません。いたらモンスターボールを投げてあげましょう。ローカルにはローカルのルールがあり、地元民はもちろん旅人もそれをリスペクトしているからです。プーケットにはそれがありません。ただのパーティーアイランドなので。

で、このプララン(地元民はそう発音しています)には、そんな変なヒッピー崩れみたいな旅人と、それに影響された地元民が独特のコミュニティを形成していて、かなり嘆かわしい状況を呈しています。嗚呼、悲しけれ。

前回カタンドアネスに来た時は、六本木と西麻布にあった事務所を売り払った直後でした。仕事漬けの毎日に疲れて、一転、こんな素敵な場所があるのかと驚いたのを今でも覚えています。それなりに若くセミリタイアしたので、こーゆー僻地でハンモックに揺られ、あらゆるシガラミから自由になり生きていくのも悪くないなと思っていましたが、今思うとまさに青二才。若気の至りでした。

そんな生活を新しく感じられるうちは、まだ旅の初級であり、幻覚を見せる花の匂いに惑わされたかのように、こんな日々が続くといいなと思うかもしれません。それは一種の病気。いつか治ります。残念ながら20代や30代の日本男児が毎日太陽浴びて海でピチャピチャやりながら、たまに現地で気に入った女の子に小銭渡して情交し、安い酒で道楽を感じているようでは、国旗が泣きます。隣のコテージにそんな日本人がいたら、一切口を聞かずにその場所を退去します。ああ、こんな民族と同じにカテゴライズされるのは嫌だなって。そんな厭世な生活をしてもいずれ飽きます。僕ら人間はそれなりに社会性を持つ動物なので、食べて寝てセックスをする生活では物足りなく感じます。社会とのインタラクションが必要になります。そうですね、仕事がしたくなるんです。

会議の時間に間に合うよう電車から飛び降りるサラリーマンと同じくらい、20代30代の働き盛りがリゾートで何も考えず窯焼きピザを食べて「こんな日がいつまでも続けばいいな」と思うのは馬鹿げているのです。

人気を失った女優がセミヌードを出してかつての脚光を取り戻したいという気持ちがあるように、これまでガツガツ働いていた人がリゾート地に来て抜け殻のように口を半開きにして思考停止状態で生きていても、また働きたい気持ちが湧いてくるものです。

僕の周りには、セミリタイアした同年代の友達がたくさんいますが、みんな結局、いささかの仕事は継続しています。全く働かないライフスタイルを追い求めて起業し経済的に成功したにも関わらず、やっぱりみんな仕事に戻っていきます。

定年後の生活を夢見て今頑張っている人は、勝ち取ったその生活の虚しさを65歳を過ぎてから知ることになります。この島にもそんな北米、北欧のリタイア層が幾分か散見されます。そして彼らはやっと手に入れたその生活を楽しもうと物凄い努力をしています。新しくタガログ語を覚えてみたり、地元のデブでブスな女の子を両腕に抱えてみたり、ボロ雑巾のようなオープンカーに乗りマフラーを吹かし地球温暖化に貢献してみたり。

彼らはたまに哲学的な発言をします。

「君たちが羨ましい。まだ働けるんだから」

セミリタイアして南の島にやって来た結果

Last updated on 2016年8月28日 By 石崎 力也

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子供をハンモックに入れてみました。寝るかと思ったら興奮してもっと揺らせと。はあ、僕の長い休日が始まりました。

12時間後。手洗いの洗濯を終えました。汗をダラダラと流しながらハンモックに揺られこの文章を書いています。15ペソ(30円くらい)のコーラを片手に。一昔前「ハンモックに揺られて時間を気にすることなく南の島で生活したくないですか?」みたいな情報商材がよく売れましたね。そんなクソな生活に憧れる人もネジが緩いけど、それを餌にして情報弱者から金を巻き上げる人もかなり趣味が悪いです。ハンモックに揺られ時間を気にすることなく南の島からこの文章を書いていますけど、この生活自体にバリューがあるなんて一切感じません。別になくても構いません。

生活リズムに緩急を出すために「無理矢理」南の島にやってきただけで、こんな生活が続くと思うとゾッとします。ハンモックに揺られたいなら東急ハンズで買ってきたヤツを家のどこかにぶら下げればいいだけの話です。南の島がいいならオキュラスリフトのヘッドマウントディスプレイを買って仮想現実の中でプーケットにでも行ってください。現地の海よりVRの方がよっぽど綺麗な海が見れます。え?現地の女の子と逢瀬をエンジョイしたい?大丈夫。ゴールドマンサックスの試算では2025年までにVR市場は9兆円にまで伸びるそうです。そのほとんどがエンタメからの収益なんですって。もちろん風俗産業も含まれます。VRで遠距離恋愛中の二人が発情し交わる時代がすぐそこまできています。南の島に住む小麦色の肌をした現地の女性と仮想セックスするビジネスが立ち上がるのは容易に想像できます。

ふと思ったんですけど、VR市場が仮に立ち上がったとしても外食産業にはほとんど影響がなさそうですね。外食産業というか「食全般」においてVRってほぼ無力ですね。そうか、旅行には南の島にきて美味しい料理を食べるという経験も込み込みなんですね。そしたら家でハンモック買ってVRでプーケットに行っても駄目なのか。現実に食感を刺激する体験がないから。

ま、いずれにせよ南の島なんてたいしたことありません。やってみればわかります。ようやく日本にもLLC文化が根付いてきたようです。マレーシアまでエアアジアで5000円で飛べる時代です。取り敢えず関空まで行ってしまえば南の島なんて一万円以下で行けます。シーズンオフ(2月と6月と11月)を狙えばもっと安く行けます。

行って、その体験のショボさに打ちのめされてみて下さい。「やる気のスイッチ」で有名な山崎拓巳さんにバリ島へ連れて行ってもらい、アマンダリやインターコンチネンタルを体験させてもらい、僕は打ちのめされました。ウブドの森に花火を打ち上げて、それを見て泣いている友人を見て、僕は心底情けない気持ちになりました。その時、友人は何を思ったのでしょうか。俺も年収3億円稼いで仲間たちとワイワイやりたい、とか?

シェアリングエコノミーの時代です。これまで高くて手を出せなかった車や家も1週間ほどなら簡単に借りられるようになりました。ウェストバンクーバーにあるお城みたいな家を丸借りしたことがあります。買うとしたら数百億の物件です。そこで何を思ったか。夜中怖すぎ。廊下の奥の部屋から電話が鳴りました。誰が出るんでしょうか。お城を内側からライトアップする要領で電気をパチパチと付けて、数分かけて未開の部屋へ到着。電気に出ると「あ、そうそうWi-Fiのパスワードは、、、」

そんなのメールでよこせ!

プールも1日で落ち葉だらけになりましたし、寝る前に全てのドアが施錠されているか確認するのに1時間かかりましたし、セキュリティが24時間ずっと1人や2人見回ってないと心配になるほど大きな家でした。なーんだ、豪邸ってこんなに面倒なんだ、と身に染みて理解しました。

何をやるにしても、体験程度でいいならその経済的コストはそれほど大きくありません。まずはお試しでいろいろやってみて下さい。やってみてそれを続けたければ本格的にお金を貯めて、所有するなり、継続するなりすればいいだけの話です。

僕らは家も車も(なんと免許も!)ありません。借金もローンもありません。

家族全員の荷物はたったの20キロです。資産価値のあるものは、お客さんからいただいた加賀友禅のハンカチと動画撮影用カメラのLUMIXくらいです。あとは明日にでも下取りに出さなきゃいけないようなユニクロのパンツや、息子が引っ張っりすぎてラッパーが着るようなダボダボなシャツしかありません。僕らにとって衣類は消耗品でしかないので、旅先で買って酷使して捨てる代物です。このリゾートにはパソコンすら持たずにやってきました。それでもなんとかやっていけるんです。どうせ買ってから後悔するものばかりなので、買うのがひどく億劫になりました。

まるでシンガポールのマーライオンを見るかのように、その体験のショボさにガッカリすることもたくさんあります。だから体験そのものに過剰な期待をするのもいつからかやめました。

本当に好きなことって、お金を貯めたりしてやるような代物ではないと思うんです。好きならもうやっている。

祖父に連れられて小学3年生の時に三国競艇場に行きました。競艇場で赤帽車のセタさんという人に出会いました。セタさんの所持金は300円。予想紙すら買えない軍資金です。300円でどんなギャンブルができるだろうから、子ども心に思いました。小学3年生の僕ですら2000円持っていました。今ならわかります。セタさんは競艇が好きなんです。

ハンモックが好きな人は、もう揺られています。現時点で揺られていない人は、たいしてハンモックが好きじゃないんです、きっと。

時間ができたら英語を勉強してみたい。お金があったら世界一周してみたい。自分にスキルがあれば起業してみたい。

うーん、好きならもうやっていると思うけどな。

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