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石崎力也のコンサルティング「いしこん」

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現在の場所:ホーム / Travel / 12日目, 2100円:村上龍は言った「歳は取れない」

12日目, 2100円:村上龍は言った「歳は取れない」

Last updated on 2016年8月14日 By 石崎 力也

龍さんのエッセイ「すべての男は消耗品である」が好きです。博士の鼎談(いや、博士の知らない日本のウラだったかな)で水道橋博士と見城徹と宮崎哲弥の三氏が「春樹派?龍派?」と意見を出し合っていました。3人とも「龍派」とのこと。正確には見城さんはは春樹さんに嫌われているらしく(その詳しいストーリーは見城さんが吠えている表紙の新刊で説明されていました)、実は龍さんも春樹さんも好きなんだけど、仲良いのは龍さんだからと補足説明がありました。

僕も同じく龍さんも春樹さんもどっちも好きです。両者の小説も好きだし、両者のエッセイも好きです。今回紹介するのは龍さんのエッセイです。その中で龍さんは「歳は取れない」と言っていました。書いている当時、まだ龍さん若かったんですね。キューバに行って音楽にのめり込み、F1を楽しみ、サッカーを楽しみ(テニスは少し飽きたらしい)、映画を撮っていた頃です。でも龍さん、時間には逆らえません。今、彼は歳をとってしまいました。歳をとりたくないと言っていた人が、歳をとった今、何を思うのでしょうか。若いからこそ「歳は取れない」と言うのでしょうか。

まだ僕は若いので言えます。そして心底からそう思っています。「歳は取れない」と。歳をとったら今と同じ体力で同じ活動量を維持することはできるとは到底思えません。聞くところによると、まず最初の関門は35歳らしいです。35歳になると、いろいろと変化するそうです。じゃあ35歳まで、とりあえずフィジカル的なこと、主に旅は徹底してやりこんでおかないと後悔するでしょう。

11日目に熱を出し、水をたっぷり飲み、健康的な食べ物を胃袋にストックし、そのストックをエネルギーに変えるべくぐっすりと寝ます。で、12日目、完全復活。これ、40歳になると治るまで三日かかり、60歳になると治るまで一週間かかるそうです。あるいは別の病気を併発させて「死ぬ」らしいです。シャレになりません。このアイランドに来てから2回原因(ちょい)不明の病気にかかり、2回とも1日寝るだけで復活しました。これ、若いからこそです。

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朝6時に目が覚めて、バイクを直すためにセンター(繁華街)に行きます。行きはハンドブレーキなし(フットブレーキのみ)の危ない運転です。

そもそも観光都市ではないので旅行者は基本的にゼロ。外国人が珍しいのか、僕がiPhoneカメラ向けるからか、じろじろ(そしてニタニタ)見てきました。フィリピンの田舎にいる若者はみんなこんな感じです。ニコニコとニタニタの中間にある笑いを浮かべながら旅行者に接してきます。少し会話を挟めば語尾に , my friend とつけて承認いらずで友達になってしまえるんですけどね。兄ちゃんたちにハンドブレーキが壊れていることを説明すると、1000円で直してくれるとのこと。もちろんパーツ代込みです。ここでちぐはぐな英語を話したり、アホっぽい旅行者を演じると、値段がどんどん上がっていくので、ある程度の交渉力というか街慣れした態度は必要です。

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フロントタイヤの右横にあるパーツを変えてもらい、その後にブレーキの液(これなんていうの)を入れて終了。本番はここから。バイクを直したのは、ネットのある場所を探すためです。ぶっちゃけホストの家は圏外で、電話どころかテキストメッセージもできません。当然インターネットも出来ません。

もし僕が仕組みで生計を立てている人ではなく、ネットで生計を立てている人であれば、このネットのない環境は致命的だったでしょう。

「パソコン一台あれば世界中どこででも生きてゆける」は、そんな生活を夢見ている詐欺師のヘッドコピーであり、実際パソコン一台で外に飛び出すとそのアイディアの脆弱性に驚くでしょう。21世紀のフリーランスは「パソコンがなくても世界中どこででも生きてゆける」を目指すべきです。

フィリピンに来てから(マニラ空港を除き)全くインターネットに繋がりませんでした。それでも、収益は上がり続けているし、継続的に安定した収入があります。今回ネットに繋がるのは、まあ現代人の生理現象です。トイレと睡眠と同じくらい、ネットを見るのが当たり前の行為になっているので。あと、このブログをアップロードしなきゃいけないしね。

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ということで見つけたホテルのカフェ。よかったー。街の人に聞いたら空港近くまで行かないとないよとか脅されていたので(そもそもパソコンをネットに繋ぐという文化がこの島にはありません)。長め抜群です。前方には海(島だもん!)左方には島中央の山々。ネット速度も上々。見る気はありませんが、YouTubeも見れる速さです。

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左方の山々。

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併設されているレストランからそのまま料理を運んでくるので、美味しいです。本格的なバーガーが登場しました。しかも200円。

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とりあえず溜まったブログをMarsEditから全て吐き出しました。今回カフェで使ったのは600円ほど。

いつまでもホストの家に奥さんと赤ちゃんをおいてけぼりにするのは嫌なので、2時間くらいのブラウズですぐに退去。

この日の朝、SMARTのタワー近くに行き、5つのシグナル状態でインターネット共有を試してみたんだけどダメでした。ドライバーに500円払いました。

カテゴリTravel

About 石崎 力也

石川県金沢市出身。モントリオール在住。専門スキル:競艇、コピーライティング、DRM、アニメーション。このサイトの運営責任者です。2013年3月に六本木と西麻布で会社を設立し、同年11月までに全てのメディア・広告事業を軌道に乗せる。現在は、家族と一緒に、3か月に1度、住む国を変えながら生活をしています。

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