妄想日記。
どうも石崎です。
社会的ひきこもりとスキツォフレニア
Febeで購入した斎藤環著の社会的ひきこもりを聴いていました。ビジネス書を聴く気にもなれない、じゃあ自己啓発でいいのか、よくない。花鳥風月のある旅日記があればいいけど、Febeにはそれを揃えるコンテンツ力がない。うーん何を聴こうか考えながら靴紐をしめる。そういえば消費してなかったコンテンツがあった。いつ買ったっけ。覚えてないや。一つか二つでもネタがあればいいやと「社会的ひきこもり」を聴き始める。歩き始める。
結論から言うと、いつものルートを何度も迂回してできるだけ長い距離を歩き全てを聞き終えました。全身全霊で聴いてしまった。でもトピックが思っていたよりもシリアスで精神疾患やスキツォフレニアというセンシティブな話題を含んでいたので、ネタにすべきではないと判断しました。
スキツォフレニアの患者と引きこもり患者を見分ける方法は、親族の書いた手紙を手にとって読もうとするかどうか見ることらしいです。「もっと科学的な」というと臨床の先生に失礼なのかもしれないけど、これだけ医学が発達した今日でも結構プリミティブな方法で症状を判断しているんだなと思いました。スキツォフレニア(精神分裂病という疾患名を避けてこう呼ぶらしい)は手紙を見ようともしないそうです。引きこもりの人は一見すると社会との関わりを避けているよですが実際は関わりを欲しているらしい。だから手書きの手紙を読むそうです。
ドメスティックな人間、来なくていいよ
さて話をガラリと変えます。出国まで30日を切りました。あぁやっとこの国から出られる。僕の場合は望んで社会との関わりを避けようとします。このまま日本のYahoo!(特に素人のコメント)やグノシーを見ていると気が滅入る一方です。ピンポンならして「友愛」やらなんやらのリーフレットを毎月のように配る二人のおばさんにもゲンナリです(要らないって何回も言っているのに幹部の命令に従えない末端信者が何度も訪問してきます)。英文科を卒業してTOEIC900持っている程度の人間が開いた英会話教室に入ってグローバルな人間にならないか?というドメスティックな人間たちのDMにもうんざりです。まず君たちが英語園で勝負してきなさい。その程度の英語力じゃ幼稚園児とも渡り合えないことに気付きとことん打ちのめされておいでよ、もう。
あぁ早くこの国から出ないと、さらに引きこもりが加速する。いよいよ鬱になる。
この気持ちは荷造りする段階から軽減されてゆきます。まず手荷物7キロと、預け入れの20キロを考える。今回のテーマは「フッテージ」です。Sonyのαシリーズと、PanasonicのGH4を持ち込み、東南アジアの旅情を8TBのハードディスクに詰め込んできます。
旅行とKindle100冊と
出発時刻よりも早くに駅に着きます。金沢駅のお寿司屋さんで北陸の海産物とたらふく接吻するわけです。サンダーバードに乗り込み新大阪まで読書をします。今回のテーマは「小説」です。旅中インターネットに繋がれないようなマニアックな僻地に行くからとにかく出国前に大人買いをするわけです。100冊くらいKindleを買い溜め、セールスレターで使う言い回しをストックするわけです(という建前)。駅弁食いながらエビスビールを飲む風景に旅情を感じます。
約4時間の特急旅。いよいよ関空に到着。
蓬莱551?だっけ?数字あってる?ここで肉まんとシューマイを買う。フライト中は体調管理のために水しか飲みません。ここで何か食べておかないと空中で餓死するかもしれない。飛行機の中にいる人たちはみんな優しいからいくらでも食べ物をわけてくれるだろうけど。
ニノイ・アキノ国際空港に着く。こちらも4時間。地べたを伝って約4時間、雲を触りながら4時間。さらにこの空港から2時間かけてカタンドアネス島に飛びます。秘境中の秘境です。フライトは月、水、金だけ。もちろん1日1本だけ。突風で離陸できないこと多数。一旦飛び出してもBad Climates でリターンすること多々あり。どうBadなのか説明されることはまずない。一回で飛んでくれるといいな。
日本で積み重ねてきたことを継続しなくていい喜び
今回はテーマは「エアリアル」なので空中から風景を楽しみます。文字どおり目下のジャングルを確認し、僕はいよいよ日本にいないことを感じるわけです。あと数分ですカタンドアネス島に着くと思うと、失禁しそうなくらい身体中の筋肉が緩む。日本で積み重ねてきたことを継続しなくてもいい場所。それがカタンドアネス島であり、東南アジアなのです。
書いて妄想していたら気持ちよくなってきた。今回のテーマは「療養」なので、たくさん音楽を聴きながらリラックスしよう。僕は少し働き過ぎたようです。美味しい食べ物と、たくさんの睡眠と、安いコーヒーと、100冊の小説と、テラスで聴きたい優しい音楽と、オーダーメイドのハンモックと。ほら旅情たっぷりでしょ。
村上春樹さんが「遠い太鼓」で旅情という言葉を絶妙に使い回していたので、真似しました。
石崎力也拝