ビデオベースは時間がかかります。スキルも労力も要します。しかし出来上がりはプロフェッショナル。うまく作ればその分野における権威にもなれるし、専門家としても認知されるようになります。うちの70コースのほとんどはスクリーンキャストベースで作ってありますけど、プロモーションビデオの一部や「ここぞ!」って時にビデオベースで作ってあります。やはりいつまでもスクリーンキャストベースでコースを作っていては素人感が抜けません。どうせ、カメラツールや編集ツールに投下するお金がないからいつまでもそんなスクリーンキャストベースの動画を作っているんだろ、と思われかねません。Udemy講師であれば一度はチャレンジしてほしいコースタイプです。
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コースのクオリティはビデオのクオリティで決まる
僕らはオンラインティーチャーです。オンライン・ビデオ・ティーチャーです。PDF数ページの情報商材を売る人と認知されたいのではなく、デジタル一眼レフカメラあるいはWebカメラのレンズをビシッと見据えて顔を出し、動画を駆使するビデオ・ティーチャーとして認知されたいわけです。動画のクオリティがダイレクトに僕たちの評価に繋がるのは言うまでもありません。動画のクオリティは様々な要素から構成されます。動画の綺麗さ、音の質、しゃべりの内容、グフラの有無、わかりやすさなど。これらを総合したものがビデオのクオリティを決め、コースをクオリティを決めるわけです。いくら喋りが上手だからといって、音が汚く、画像が乱れていたら、このコースは素晴らしいと評価されることはないでしょう。
プロフェッショナルを心がける
現時点のスキルは問いません。これからレベルアップしてゆけばいいだけの話です。レベルアップする過程も楽しいので、ぜひワクワクしながら上達していってください。大事なのは現状のMAXのレベルをコースにぶつけることです。手抜きは一切なし。プロフェッショナルを心がけてください。Udemyでも「え、ちょ、レベルが低い・・・」と思うようなコースを見つけることができるかもしれません。しかしそんな自分よりレベルの低いコースを見つけて「このレベルでも数十人の生徒を集めているんだから、まあ音質は汚くてもいいか」と妥協して欲しくないのです。背伸びして予算を超えるツールを買えとは言いませんし、ビデオスキルを上達させるために芸術大学に通ったりする必要もありありません。プロとしてお金をもらう立場であることを忘れないで、と言いたいのです。
背景をキモくしない
グリーンスクリーンを使って後ろを真っ白にしてみたり、ストックイメージで購入した海の写真と合成してみたり、僕も色々キモい動画を作りました。今となっては、人生の汚点を増やしただけだな、と。恥ずかしてくそういう動画は見れません。特に背景をいじったりするのは、素人さが出ちゃうので気をつけてください。背景が汚い例はたくさん見つかりますが、それらを紹介するのはクリエイターたちに失礼です。ここでは背景をうまく使っている例(うますぎる例)を見てゆきましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=72OcACMIghY
https://www.youtube.com/watch?v=qBOXg3cz6as
https://www.youtube.com/watch?v=WAL7Pz1i1jU
まあ、そんな感じ。なんとなくわかってください。次の2つは僕と岩本さんの共同コースをスクショしたものです。これはGH4のカメラと25mmのレンズで撮影したものです。午前に撮影したので光量もあり、綺麗に撮影できました。
https://www.youtube.com/watch?v=N10ff_1CNVU
HD1080p、16:9
最低でもHDクオリティ(1920*1080)で書き出してください。(1280*720)だとiMacなど27inchの画面で見た時、少し汚く感じます。iPhoneもRetinaディスプレイを採用し、綺麗な絵を画面に反映できるようになっています。4Kクオリティ、5Kクオリティは、容量を食いますし、書き出しにも時間がかかります。パソコンで見る限り、HDも4Kもそれほど変わりません。わざわざ言う必要はないかもしれませんが、16:9で書き出してください。1920*1080で書き出すと自然に16:9になります。アスペクトレシオってやつですね。スクリーンキャストコースを選んだ人でKeynoteで資料を作る時は、スライドはワイドを選んでください。ぴったり1920*1080の比率にはなりませんが、かなり近い数字になるので、編集時にクロップすればいい絵になります。
カメラのタイプは3つあります
- ウェブカメラ
- DSLR(デジタル一眼レフカメラ)
- ビデオカメラ
僕が初めて動画講義を作った時、MacBook Airに内蔵されているカメラで撮りました。その次にドンキホーテで購入した2万円前後のビデオカメラで幾つか撮り、事業が軌道に乗り始めてからはCanonのビデオカメラiVISシリーズを使うようになりました。この辺りから音にもこだわり始めて、ショッドガンマイクを使ったりSHAREの送受信器を使ってピンマイクから音を飛ばしたりしていました。今は、デジタル一眼レフのLUMIX GH4を使っています。こちらにビデオカメラ、一眼レフの比較があります。見てみてください。スクリーンキャストベースで動画を撮る際は、顔を写すなら内臓カメラをそのまま使っているし、顔を写さないならCamtasia一本で撮っています。
喋りは練習が必要
喋れば喋るほど上手になります。Udemy企画を通していろんな先生の動画をプロデュースしてきましたが、最初は下手でも、コースを作った数にほぼ比例して喋り上手になってゆきました。上手というと語弊があるかもしれません。前ほどストレスなく喋れているのがなんとなくわかるのです。緊張とかって声に乗るんですよね。現時点で喋りが苦手でも、数を重ねればなんとかなります。安心して練習してください。僕なんか未だにレンズを見ると顔が引きつります。
ライティング(光の方)は動画をぶっ壊す
ライティングも勉強が必要です。六本木に事務所を構えていた当時、友人のF君に「ライト3つ買ってきて」とお願いしました。彼が購入してきたのは、僕が想像したのとまったく違うやつ。一つのプラグから3つのライトがくねくね飛び出していました。愛称はヒドラ。3方向から光を顔面に当てると、ムッチャ暑い。レクチャー1個撮影するたびに汗だくになります。撮影中は無音状態を作るためエアコンを消すから、余計に暑い。結局、2週間ほどでお蔵入りしたヒドラ。素人は本当、ライトのこと知らないんです。はい、僕たちのことです。
ライティングに関してはYouTubeで There Point Lighting と検索してみてください。この三点照明は知識だけなら簡単ですが、実現するとなると結構難しいです。Udemyで成功しているUSの講師は三点照明を推奨しつつも「俺のコースのほとんどは、日光で撮った。日光が一番綺麗だよ」と言います。僕もその一人です。窓を全開にして、光をたくさん部屋に含んでください。その状態で撮影すると、結構綺麗な絵が撮れます。また話す機会があるかもしれませんが、僕らはUdemyコースを作る時、一ヶ月10万円ほど出してレオパレスの家を借りたりAirbnbの家を借りたりします。選択基準は、窓が大きいかどうか。そして光がどれほど差し込むか。光源の位置、光量で取れる絵の綺麗さはかなり変わってきますので、ライティングもちょっとずつ勉強してみてください。最初は日光ではじめてみるといいですね!