動画クリエイターの集まるVimeo。Vimeoでは毎年、すげークールな動画を作った人に毎年ベストオブVimeoなる賞を与えています。2014年の受賞者、Leonardo Dalessandriの作った Watchtower of Turkey。僕ら夫婦はこの動画を見て衝撃を受け、動画クリエイターとしてのキャリアを構築しようと決意しました。
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動画の出来の80%はオトで決まる
見ると影響を受けるので、見ないほうがいいです。すごいです。で、レオナルドさんがインタビューでこう答えていました。「みんなね、動画において重要なのは絵だと思っているでしょ。音の重要性を理解している人ですら50%だって言うんだ。僕は動画の出来の80%は音で決まると思っているんだ」と。確かにWatchtower of Turkeyはアンビエントな音楽がバックに流れ、動画の素晴らしさを強調しています。僕のような素人は、動画が素晴らしいから音が素晴らしく聞こえるんだと思ったんだけど、どうやら逆のようです。彼のインタビューを見てからは、旅行動画を作る時にはかなりの時間を音楽選定に費やすようになります。たった1曲を選ぶのに1週間かかることもありました。もちろんUdemyのレクチャーには音楽はないけど、可能な限りクリアで聞こえやすい音源・声を届けようと努めています。
いい音とは?
滋賀県の彦根市に一時期住んでいました。妊婦の奥さんが「琵琶湖みたいな」といったので、琵琶湖の見える部屋を一ヶ月間だけ借りました。琵琶湖に落ちる夕陽は綺麗だった。。。
彦根にいるとき、急にコースを作りたい衝動に駆られ、あるコースを作りました。今そのコースはうちのレパートリーの中でもロングセラー商品の1つとなっています。そういう「降ってくる」感覚ってすごい大事ですね。ただマイクがない。パソコンはあるけど、マイクがない。どうしよう。金沢市のオフィスに行けばBlueのYeti Proがあるけど。うーん、3万円のマイク、二個目買うのか。一個で十分じゃないか。そんな葛藤が3秒ほど続き、Amazonで妥協策として3000円のマイクを買いました。ニコ生やる人たちが使うとかレビューに書いてあったんだけど、ぶっちゃけ最悪でした。ノイズが入る入る。Udemyのスタッフからも「音が汚いからノイズキャンセリングしてくれ」と注意を受けました。
さてここで一つの結論が出ます。いい音の条件は「マイクの質」に左右されます。いい音をとりたければ、いいマイクを買ってください。Blue社のマイクはどれも素晴らしいです。僕はBlue SnowballもBlue Yeti Proも両方持っているけど、両方とも素晴らしい。Snowballは1万円前後の安いマイクですが、素晴らしいクオリティで録音できます。Yeti Proはその名の通り、プロフェッショナルのために作られたものです。音質が良いのは言わずもがな。うちの70のレクチャーのうち50以上はこのマイクで録音されています。
うちのマイクはこんな風にポップブロッカーがついています。ブレス音(PとかFの音)または破裂音が入るのを防ぎます。いい音を実現するにはもう一つの条件があります。良いマイクに加えて「静かな場所」が必要です。うちの会社は、事務所から歩いて30分の閑静な場所に一室を借りています。クリエイティブルームと呼ばれています(今、命名しました)。クリエイティブルームは、コピーライティングの仕事や、動画制作をするときに使います。もちろんUdemyのレクチャーを撮影するときも使います。出先の場合は、海外であれば Airbnbで静かな場所に一軒家を借りるし、日本であればレオパレスで一部屋借ります。だいたい10万円前後でそれなりの部屋を借りれます。
Udemy企画に参加された先生の中でも、動画制作のスピードが滞る人は、やはり住んでいるロケーションが悪い。大通りの面していたり、迷惑住民がいたりといろいろ苦労している話を聞きました。Udemy企画でもトップクラスに成果を出しているT先生は、近隣住民が夏になって急に風鈴をぶら下げたらしく、ブチ切れそうになったそうです。他人事なので、ぶっちゃけ笑ってしまいました。夏の風物詩・風鈴は、Udemyの撮影の邪魔になる!と。笑
当のお家のポストに「風鈴を外していただけますか?」と陳述書を投稿したところ、次の日には取り外してくれたそうです。まとめます。いい音を実現するには次の2つの条件が、最低、揃う必要があります。
- 良いマイク
- 静かな場所
両方ともお金で解決できることです。静かな場所は工夫で何とかなりますが、良いマイクは工夫しようがないので「えいや!」と気合を入れて購入するしかありません。Blue Snowballは十分素晴らしいので、是非購入を検討ください。