どんなプロフェッショナルにも初体験があります。彼らにも初心者の時期がありました。かくいう僕も・・・なんていうと偉そうです。青二才の僕です。プロフェッショナルになろうとしているけど、プロフェッショナルと見られているかどうかはわかりません。参考になるかどうかわかりませんが、僕が初めて動画を作った日のこと、僕が初めてUdemyに動画をアップロードした日のことを話させてください。
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Udemy講師になる前から動画は作り込んでいた
Udemy講師になる前から動画コンテンツを作っていたので、オンラインティチャーとしてのキャリア初日 = Udemy講師としてのキャリア初日、ではありません。Udemyに初めて動画をアップロードした日には、もう何百本もカメラを前にして喋り動画を撮った経験があったのです。自分で言うのもなんですが、初めてUdemyに公開したコースでも、淀みなく自信を失うことなく堂々と話せているはずです。
初めて動画を作った日
さらに言うと、大学生の自分からこういったデジタルコンテンツを販売する仕事をしていたので、もう学生の頃から喋りまくっていたわけです。僕なんかよりも何千倍もキャリアで成功している方々からお誘いを受けて、いろんなところで話をしました。札幌に住んでいる時は札幌駅前の紀伊国屋書店で登壇させていただきましたし、札幌コンベンションセンターで2000人を前にして話す機会もありました。IBMの札幌オフィスでも喋らせていただきました。今思うと無知を披露しただけの、恥ずかしい暗黒歴史なんですけど、まあそういう経験もあったおかげで今があると思うと「君、若かったね」と他人事のように扱えるような過去です。
初めて動画を作ったのはいつでしょう。レクチャー形式で、人前で話すタイプですね。たぶんTOEICの無料コースをYouTubeにアップロードしたのが初めて動画を作った日だと思います。上から下までGAP(割引セールで買ったものばかり)でかため、当時ふさふさあった髪の毛を縮れさせ(パーマというらしいです)動画を撮りました。MacBook Airの内臓カメラに向かって喋りました。TOEIC400点からスタートして短期間でTOEIC900点を取った経験があったので、そのノウハウを英語難民に売りつけてやろうという魂胆がありました。導線としてYouTubeに無料動画をアップロードした経緯でございます。
ホワイトボードを前にして、偉そうに何かくっちゃべっています。緊張はしなかったけど、動画クオリティは低いし、音は汚いし、コンテンツ内容もスマートではない。当時、そもそも動画制作に関して全く知識がなかったので仕方ないと言えば仕方ないんですけどね。編集技術もなかったので、動画が必要以上に長い。空白もたくさんあるし、言い直ししたパートも一切編集されていない。まあそんなもんです。Udemyで活躍しているクールな先生方も、一度や二度は僕のように日の目を見ることのない駄作を作った経験があるはずです。
かなり時間を投下してきた
なんやかんや言ってかなりの時間を動画制作に費やしてきました。「石崎さん、どうしてそんな素早くコースを作れるんですが」と問われるんですけど、ピカソ風に言うなら「その絵を3分で描けるようになるまで、30年間費やしたんだ」ということです。未だに理想とする喋りができていないし、Udemyで活躍するスマートな先生のクオリティに比べればお粗末もいいところです。でも、自分なりにかなりの時間を費やしてここまできました。動画制作スキルを磨くために、本も購入したし、検索もしたし、人に聞いたし、何より自分の手を動かして作りまくりました。
初日でいきなり最高の動画を作れるわけはありません。仮にいい動画が作れたとしても、さらに鍛錬を積めば将来もっといい動画を作れるようになります。歌謡祭などで10年前の古い動画が発掘され、張本人が「きゃー」と顔を赤らめる場面がありますよね。誰だって過去を見られるのは恥ずかしいんです。僕もそうです。Udemyでそれなりに売れている自分のコースですら、5年後、10年後には、「きゃー」と赤面することになるでしょう。
5年後も動画は小銭を拾い続ける
ふと思ったんですけど、今見ると「きゃー」となるような動画でも、毎日毎日コツコツとお金を稼いでくれるんですよね。初めて作ったTOEICの動画ですら、未だに日々小銭を計上しています。こうやって仕事をしている間もそうですが、寝ている間も、飛行機に乗っている間も、奥さんとベッドでシエスタしてる間も、広告収入がコツコツと入ってきています。Udemyが5年後も10年後も存続しているのであれば、うちの70のコースは、それまでずっと稼ぎ続けてくれるのでしょうか。せっせと小銭を集め続けてくれるような動画が70もあれば、それなりにいい暮らしができるもんだなと我ながら思うわけです。