うちの商品ラインナップの中でも結構売れている「免許皆伝:DRM」というコースがあるんですけど、どうやって作ったか詳しく解剖してみましょう。まず、使ったのはKeynoteです。WindowsユーザーじゃないのでPowerPointは使いませんでした。でもPowerPointでも同じようなこと実現できるはずです。PCユーザーは適宜言葉を置き換えながら聞いてください。
今回お届けするノウハウはこちら
ワイド(16:9)を使う
新規で書類を作る時に(コマンド+N)標準がワイドを選べます。ここでワイドを選んでください。すでに説明した通り、16:9の1080pで書き出してほしいためです。標準を使って16:9で書き出すと、左右両サイドのスペースが空いてしまいます。
1セット8スライド
資料を作る際に、1レクチャー8スライドに収めるようにしています。だいたいこの長さで5分前後に収まるからです。構成もすごいシンプル。
ちょっと見にくいですけど・・・。構成はこうなっています。
- レクチャータイトル
- サブヘッド1
- ブレット1
- サブヘッド2
- ブレット2
- サブヘッド3
- ブレット3
- まとめ
サブヘッドとブレットを別々のスライドにする
こんな感じです。サブヘッドで1枚のスライド。
ブレットで1枚のスライドを用意します。
見ていただいたら分かりますが、ブレットも詰め込み過ぎません。多くても五個から六個にとどめます。やはり文字でごちゃごちゃするのは嫌ですから。このサブヘッド+ブレットで1セット。これを3セット用意する。合計で6枚のスライドを使うことになります。
タイトルスライドには、タイトル、名前、商品名
レクチャーの最初のスライドには商品名とタイトルと名前を入れましょう。成功しているUdemy講師はコースを売るのではなく人間を売ることに成功しています。どれだけ素晴らしいコースを作ったとしても、名無しさんだったら、いずれ生徒の記憶から消えちゃうでしょう。僕の場合は最初に「どうも石崎力也です」と名前を言います。覚えてもらいたいですから!
最後には「名言っぽい」まとめ
終わり良ければすべて良し。社会学者の宮台真司さんがゼミ生に繰り返し言う言葉らしいです。確かに最後のインパクトが強ければ、全体の印象をガラリと変えます。アマチュアボクシングの試合はほとんどが判定に持ち込まれるんですが、コーチはボクサーに向かってこう言います。「最後はとにかく手を出せ。ジャッジの印象をよくしろ」と。残り30秒の印象でポイントが変わるから、がむしゃらにパンチを出せ、と。
Udemyでも然り。もちろん良いコンテンツを作っていただきたいのですが、仮に、仮に、仮に!コンテンツがしょぼかったとしても最後の一言を名言っぽくすると印象が若干よくなります。毎回名言で終わることで生徒も「あ、このスライドでレクチャーが終わるな」と安心できます。良いコンテンツを作り、良い名言で締めくくるとレクチャー全体の印象が良くなるのは当然ですが、強く生徒の記憶にも残ります。
毎回8スライドの理由
スライド数を毎回一定にする理由は、1レクチャーの収録時間を5分前後に収めたいから!だけではありません。生徒に予想させるためでもあります。毎回8スライドの1パターンで終えることで、生徒は「そろそろ終わるな」と予想ができます。予想できれば安心できます。3分のレクチャーがあったり25分のレクチャーがあったりすると、生後は迷います。例えば隙間時間が10分あるとしましょう。あなたはどちらのレクチャーを見ようと思うでしょうか。毎回5分前後で終わるレクチャー。講義時間にばらつきのあるレクチャー。
またスライド数が同じということは、1レクチャーに詰め込まれる情報量が常に一定であることを指します。やはりこちらも生徒が予想でき安心できます。毎回与えられる情報量が同じであれば、心の準備がしやすいですね。もちろん全てを8スライドに収める必要はありません。なるべく8スライドになるよう努力はするけど、どうしても詰め込みたい情報があれば9スライド、10スライドになっても構いません。