どっちが売れやすい?という質問は少し違う気がします。だって、販売者にセールスやマーケティングのスキルがあれば、自分で売った方が売れやすいに決まっています。逆にウェブスキルもゼロで、オンラインで物を売った経験がない人にとってはプラットフォームにセールスをアウトソーシングした方が売れ行きは良いでしょう。さてここでは自社販売VSプラットフォーム(Udemyとか)の二項対立で色々考えてみようと思います。
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ネットビジネスの敷居がぐっと下がった
プラットフォームの登場でフリーランスとかネットビジネスの敷居がぐっと下がりました。仮にマーケティングスキルがなくても物が売れる時代です。2012年頃までは、物を売る力のない人はネットにおいて無価値でした。生計を立てることはほぼ不可能だったんですね。今はどうでしょうか。例えばストックフォトを考えてみましょう。ストックフォトは、自身のカメラテクニックだけを頼りに生きていくマネタイズ方法です。セールスやマーケティングは全てプラットフォームが担います。利益シェアの形で、プラットフォームに大きなコミッションを払ったとしても、生きていくだけの収入あるいはそれ以上を稼いでいる人がいます。
ストックフォトで稼ぐ人たち にはブログもやっているストックフォトグラファーをまとめてあります。
http://nakastockphoto.blog.fc2.com/ ストックフォトな日々(月収100万円を超える月もある)
http://toyokeizai.net/articles/-/52631 「写真を売る」副業で年収700万円の秘密
http://akispalette.doorblog.jp/ ストックフォト日記(月に5万円ほど)
彼らにマーケティング力がないというわけではありません。マーケティング力がなくてもネットで物が売れる時代になったということです。
月収100万円以上はやはりマーケティング力が必要
Udemyだけでも月収100万円はいきます。日本のマーケットで達成している人がいるのかは知らなけど、英語圏のマーケットではたくさんいます。別講座に挙げたPhillさん とか Chrisさんとかね。でもUdemy経由ではだいたい100万円ほどです。たまに300万円とか超える月があるけど、それは数年に1回とかのペースらしいです。じゃあそれ以上、月収でいうと100万円以上ですね、を稼ぐにはやはりマーケティングのスキルが必要です。自分で売る力が必要になるわけですね。
プラットフォームは販売を手伝ってくれるけど対価としてコミッションを取ります。Udemyの場合であれば半分以上持っていかれます。手元に残るのは33%です。
https://support.udemy.com/customer/ja/portal/articles/1609093-instructor-revenue-share?b_id=3056(講師の収入の分配)
逆に自分の努力だけで売った場合(クーポンを使って売ります)は96%が講師に入ります。4%は決済手数料です。Udemyというプラットフォームを借りながら(決済システム+サーバー)Udemyは手取り0%なんですがなんと良心的なんでしょう。これ、全部自前でやろうとするともっとお金かかります。例えば動画ホストティングサービスのVimeoに(年間$199)お金を払ったり。決済システムも導入自体は無料ですが(PayPalやGumroad)導入の作業自体が大変です。
メーカーに徹することができる
かつてはメーカーに徹することは不可能でした。物を作って買いたい奴は勝手に買いやがれ・・・っていう職人スタンスでは生計が立たなかったんです。でも今は立つ。強烈な集客力を持つプラットフォームがセールスを手伝ってくれるからですね。プラットフォームの登場で「メーカーに徹する」という選択肢ができたのは素晴らしいことだと思います。いつまでこの状態が続くかはわかりませんが(もしかしたらずっと続くかもしれません)、オンラインコースを作ってプラットフォームにアップロードしプロモーションをせずとも生きていける。先生は物を作ることだけに特化する。オンラインティーチャーであれば、コースを作ることだけに時間を費やす。
もちろんUdemyが物を売ってくれないこともあるわけです。一昔前は楽天市場やヤフーモールなどのショッピングモールにショップを開くだけで物がどんどんと売れていく時代がありました。今はどうでしょう。楽天市場の出店費用とシステム利用料が払えなくて撤退するショップがたくさんあります。(ネット検索すると事例がたくさん見つかります)
普通に考えればわかりますが、どこかが儲かっているということはそれだけマージンをしっかり取っている証拠であります。お金を取られる側はがっつりマージンを取られているわけです。いつUdemyが「先生の数が多すぎるので、そろそろシステム料金を取ります」と言い出すかわかりません。ちなみに僕が愛用しているVPS-NEOさん(メルマガ配信システム)はつい最近、値上げをしました。サービスを長く使っていると「値上げに遭遇する」機会が多々あります。あっちもビジネスでやっていますから、取り分を多くするのは自然な行為です。メーカーに徹することの短所は、マーケティング力を鍛えられないがゆえに、プラットフォームが悪態をついたらそれまでである、ということです。(編集:徐々に日本のサービスVPS-NEOさんからフェードアウトして、最近はもっぱらMailChimpを使うようにしています)