8月の売上はUdemy経由が15万円、PayPal経由が45万円でした。実際には45万円の中に月額課金のお客さんが半分以上含まれているので、単純計算して60万円でした・・・とは言えません。ので、謙虚に見積もっても8月は60万円”以上”のバリューを生み出しました。これ、全部Udemy経由だけです。その他のプラットフォームや別のモデルとの合算ではありません。全てUdemyを経由したお客さんから受け取った収益です。
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リストマーケティングはプロモーションの一環ではない
「あなたのUdemyコースをもっと売るために、FacebookやTwitterやリストを使って商品を告知しましょう」とあるUdemyの有名講師は言っていました。彼にとってリストマーケティングは、その他プロモーションの一環にしか過ぎないわけです。Facebookでも商品を告知し、Twitterでも商品を告知し、リストでも告知する。(リスト = 見込み客の住所やメールアドレス)
これに対し、DRM(ダイレクトレスポンスマーケティング)を商売道具にするダイレクトマーケターは、リスト以外では商品を売りません。僕らのやっているのはダイレクトマーケティングなんだけど、世の中の人はその執拗なまでのリストに対する執念に敬意と些かの軽蔑を表し「リストマーケティング」と呼ぶこともあります。僕らはこのリストマーケティングをプロモーションの一環とは考えていません。その他のメディアは、リストを集める手段にしか過ぎないと考えるのです。FacebookもTwitterもブログもYouTubeも、リストを取るためだけに存在すると捉えるわけです。
なるほど、そのリストに対してUdemyコースの告知をするんですね
ここまでの話を聞いて、リストに対してUdemyコースの告知をすると考えた人もいるでしょう。なるほど、僕らがリストを集めるのはお金を稼ぐため、ですもんね。作ったUdemyのコースをリストに告知し販売する。一定数の人が購入し収益を上げる・・・という流れです。図にするとこんな感じ。
先に答えを言うと、これも間違いです。リストマーケターは、Udemyすらもリストを取るための手段と考えます。つまり図にすると、こういうことです。
Udemyすらリストを取る手段にしか過ぎない
これまでずっと「Udemyで$2000/月を手放しで稼ぎました」とか「Udemy経由での収益は60万円でした」とUdemyには夢があるよ・・・といったことを繰り返し伝えてきたわけです。確かにUdemyはこれまで登場した様々なプラットフォームよりも魅力的だし、現存する同様のサービスに比べ群を抜いて素晴らしいユーザーエクスペリエンスを提供しています。しかし、僕のようにあまりにも保守的なダイレクトマーケターたちは、そのUdemyがいつまでも続くだろうと楽観的には考えていないのです。もちろんこのサービスが終わると言っているわけではありません。万が一終わったとしても、生き残っていけるようにビジネスモデルを先々まで考えて構築していると言いたいのです。
仮に今Udemyで月々100万円稼げたとしても、Udemyが潰れればその収益はピタリと止まります。一方、購入者リストを持っていれば、仮にUdemyが潰れたとしてもビジネスを継続することができます。購入者リストに対して「新しい商品が出ました、買ってください」とお願いすればいいだけですからね。
Udemyでのリスト取りは許されていない
ちなみにUdemyはリスト取りを禁止しています。例えばコース内で「こちらのウェブサイトに登録して、PDFをダウンロードしてください」といった案内を出すのは禁止されています。僕がUdemyの中の人間なら、同じようにUdemyを介したリスト取りは禁止するでしょう。普通に考えればわかることですが、UdemyはUdemyの努力でお客さんを集めたわけです。Udemyでリスト取りをすることは、そのお客さんを略奪する行為にあたります。法律違反ではないかもしれませんが、倫理違反だし、やっぱりお互いに共存することを考えたら健全な考え方とは言えません。Udemyに限ったことではなく、FacebookもTwitterもYouTubeも、リスト取りはグレーゾーンであったり、禁止行為だったりします。
そういえば昔、ヤフオクで1円の商品を出品してリストをガンガンと取り、リスト内でペラペラなゴミ教材を5万円で販売している人がいましたね。彼らは口を揃えて「インターネットはジャブジャブだ」と言います。お金がじゃぶじゃぶと溢れるように存在していると主張したいわけです。なんとまあ牧歌的な時代でしょうか。そんな時代もあったんですね。ちなみに彼は星になりました。(消えました)
Udemyでインパクトある商品を作るんです
じゃあリスト取りは不可能か。直接的には不可能でしょう。しかし間接的には可能かもしれません。例えばUdemyでインパクトのあるコースを作る。インパクトの定義は「人の心に住む」です。絶対内定の本で有名な杉村太郎さんは常々「人の心に住め」とお弟子さんたちに伝えていたそうです。人の心に住むとはどういうことでしょうか。賃貸マンションのように月々いくら払えば(管理費込み)人の心に住めるとかそう言った話ではありませんよね。その意味を説明すると、なんというか機微を理解していないというか、空気を読めてない感じがするのであえて言いません。
Udemyで1000人の生徒から高評価を集めるコースと、生徒数はそれほど多くないかもしれないけど受講生の一人や二人が「人生変わりました」とか「これまでで一番良かったコースです」とか「感動しました」と言ってくれるコースでは、やはり後者の方がインパクトあると言えるでしょう。僕の目指すコースもやはり後者です。もし一人や二人の記憶に強く残るコースを作ったのであれば、彼らはきっとお願いせずとも講師の固有名詞を検索し、メルマガがあればノリノリで登録してくれるでしょう。長いスパンでビジネスを考えれば、そういった「人生を変えられてしまった」お客さんたちを集めるビジネスモデルを組んだ方がベターですね。それはどこかのメディアが潰れたら同時に消えてしまう希薄な関係ではなく、リストという生命線でつながった強い強いコネクションのある関係です。