こんにちは、石崎です。
180円のカマンベールチーズパンを食べながらこの文章を書いています。
最近、うちのおかんがこんなことを言いだしました。「家、いらんけ?」・・・。翻訳すると「おかんが所有している古民家があるんやけど、リフォーム代は150万円ほどで、次にいつ入居者が来るかわからんけど、欲しかったらこの家あげるよ」とのこと。
Airbnbにしよう!
即座にAirbnbで貸し出したら儲かりそうと思いました。でもね、僕らこれまで500泊以上をAirbnbで過ごしてきたんだけど、あれってもう完全に労働集約型のビジネスなんですよね。南麻布にAirbnb物件を持つ友人がこんなこと言っていました。「成田空港に着いたけど、金ないから迎えに来てってゲストが言うんだよ。行くしかないよね」と。・・・いや、行かんし。笑
じゃあ賃貸する?最近は一戸建てを賃貸する家族が多いようですから、ニーズもありそうです。賃貸は管理会社に任せてしまえば、ほぼ手放しで家賃収入が入ってきます。でもあんなボロ家を仮に月々5万円で貸し出したところで、リフォーム代の150万円を回収するのにどんだけ掛かるんだろう?と思いました。
「古民家再生します!」というブログ記事を書いたり、YouTube動画をアップロードする合わせ技は面白そうだし、古民家不動産投資法なんてUdemyコースも売れそうです。でもねぇ、結論、そんなに働きたくないんですよ。せっかくビジネスモデルを効率化して、週に1本ほどのブログ記事と週に1本ほどの動画を作るだけで仕組みが回るようになったのに、またここで新しい仕事を始めるのって感じです。2人目の出産も近いので、今から労働量を増やすことはしたくない。結局、駐車場にでもして月極で貸し出すのがいいんじゃないかという消極的な選択に落ち着きそうです。
セミリタイアという単語を散見する
おかんの一件で、いろいろと検索活動をしてみました。古民家再生やアパート経営のブログを書いている人は、かなりの確率で「セミリタイア」を強調します。労働量を抑えて、貯金を切り崩しながら生活する人たちのことですね。僕、フィリピンの離島が好きで年に2回ほど行ったり来たりしています。離島のコテージには、そういう、欧米のセミリタイアしたサーファーのおっさん達がたくさんいます。だいたい一泊800ペソ(食事込みで2000円ほど)ほど払って、1ヶ月から3ヶ月ほど滞在しているようです。仮に1日2000円で計算すると、90日滞在すれば、18万円です。え、安っ。LCCで往復の航空券を買って、15万円ほどでしょ。
去年の7月にポラアランビーチというミニリゾートで出会ったオーストラリア人のおっさんは「ここ(ポラアランビーチ)の次はインドネシアのスマトラだよ」と言っていました。その次は?と聞くと「ここだよ」と。あ、またポラアランに戻って来るので。ところで家族とかいないのですか?・・・というプライベートな質問をできるほど親睦はなかったので、言葉を飲み込みます。おそらく、結婚していないか、奥さんが先に死んだか、でしょう。だって、フィリピンとインドネシアを交互に行ったり来たりしてオーストラリアには帰っていないんだから。ちなみにオーストラリアにはジェットスターがあるので、時期を選ばなければ新幹線よりも安い価格でチケットを取ることができます。
音楽を売って月々60万円
彼らの職業はなんだと思いますか?セミリタイアした人は、セミリタイアした相手の飯の種が気になります。フィリピン人と結婚して1歳の娘がいるアメリカ人は、満月の夜にサーフボードを抱えて海へと突っ込む少し変わり者でした。彼は僕と同じくらいの年でした。「俺はアメリカ人なのに、どうしてフィリピン人の奥さんのビザが下りないんだよ。おかしくね?FXXXだわ」といつも中指を立てていました。うちの奥さんはB1とB2のビザを持っているんだけど、それを言うと、ビザのノウハウを根掘り葉掘り聞かれそうだったので敢えて言いませんでした(銀行の残高証明がしっかりとしてたらビザはおります)。彼もセミリタイアした人。彼の飯の種は、Macで音楽を作ってPond5やSoundBlocksなどのマーケットプレイスで販売すること、とのこと。月々$6000の収入があると言っていました。
リタイアした人の話は面白くありません。だって、退職金と年金だけで生きていけるのだから。僕が興味あるのは、セミリタイアした人の話。彼らはなんらかの仕事を持っています。ポラアランビーチで出会った人たちの飯の種にはこんなものがありました。
- 不動産
- 配当金
- ギターのオンライン講師
- アフィリエイター
- Tech系のブロガー
オンライン講師、アフィリエイター、ブロガーは、うんうん、よくわかるわ。不動産と配当金がいまいちわからない。僕らも、そこに1ヶ月滞在していて、朝昼晩、狭い露天のレストランで顔をあわせるので自然と仲良くなります。だから聞くんです。どのくらい稼いでいるの?元本は?って。でも、質問しながら気づいたんです。地価も税制も配当利回りも全く異なる海外の話を聞いても、あんまり参考にならないなと。何より、頭の中で$を Japanese Yenに変換する作業がメンドくさかった。だから、弱いWifiを頼りにググってみました。見つかりました。
不動産投資の場合
(参考:https://incomlab.jp/real-estate-investor-8407)
- 片桐聡さん。整形外科医の不動産投資家。2棟53戸と区分マンション1戸を保有。総家賃収入は約4600万円で手元に残るキャッシュフローは1200万円弱。2年でこのモデルを構築したそうです。
- ヒロさん。現役サラリーマン。10棟75部屋の不動産を所有。不動産投資スタートから5年で家賃収入が約2,600万円。
- レフティーさん。投資経験は約10年。29部屋を所有し。家賃収入は月126万円。
配当金生活の場合
(参考:http://www.haitokin.com/article/dividend-life.html)
- ひたろ配当金生活のサイモンさん。7000万円貯金した時点で配当金生活をスタート。配当金収入は税引後220万円。配当金生活をするには最低5000万円が必要とのこと。
- 36歳からのドケチリタイア日記のmushoku2006さん。1億円の貯金で退職。生活費は100万円とのこと。税引後200万円ほどの収入。
- 45歳アーリーリタイアメントさん。退職時の貯金は5,000万円。配当金収入は100万円。他に家賃収入、FX60万円、バイト50万円があるそうです。
スケール的には不動産投資の方が大きいですね。配当金生活の場合、ネット証券会社でポチポチとボタンをクリックして定期的に配当金の出る株価を買い続ける必要がありそうです。
石崎のUdemyの収入(9月)
ちなみにコンテンツビジネスも、セミリタイア生活にはオススメの選択肢です。元手は、Blue Yeti Pro(4万円)とScreenFlow(1万円)と通信費(月5000円)とMacBook Pro(40万円)だけです、僕の場合。あと、これまでの人生で蓄積してきたノウハウですね。頭の中にあるコンテンツを、デジタル情報に変える。そして販売する。コンテンツビジネスのいい点は、貯金が不要にもかかわらず、不動産投資や配当金利回りと同じくらいの不労所得が得られる点です。2017年8月の収入は$3100でした。35万円くらいですね。Udemyでもそこそこ稼いでいる先生は、セミリタイアしてもいいかもしれません。