どうも、石崎です。
睡眠の足りない日は、集中力が続きません。
昨夜、ケアンズにするか台北にするかで奥さんと話していたら就寝が午前1時になりました。いつも午後10時にはKindle片手にうつらうつらしているのに。
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個人の哲学と労働観
本当はケアンズと台北の両方に行くプランだったんですけど、珍しく奥さんが「もう少しこの仕事を続けたい」と。僕が「いや、ケアンズでも台北でも続けられるじゃない」と言ったら、違うの・・・集中的にこの仕事をやれのは今だけでしょと。まあまあ、そうですね。これまでバッタが飛び跳ねるようにピョンピョンと移動を続けたから、確かに集中的に仕事をする時間はなかった。しかし今はある。そういうことでしょう。
どの時期にどのくらい集中して仕事をするのかというのは、個人の哲学、その人の労働観そのものです。僕の場合は、2〜3年に一度だけ一気呵成に(60日から90日ほど)仕事をして残りの数年は「流し」で生きていくのが自分の性分に合っていると考えています。だから2013年から2015年は文字どおり全く働きませんでした。ビジネスの肝は参入タイミングと信じているので、毎日働き続けることにそれほど意味があるとは思っていません。ここだ!と思ったタイミングで事業を構築し、市場がスケールするのと同時に自分の年収を上げていくのがベストだと考えているのです。
毎月自動で引き落とされるような生き方
一方、うちの奥さんは”401Kのような生き方”をしています。うちの会社もSBIさんと協力して企業型の確定拠出年金を導入しており、年利5〜10%ほどで運用しています。この401Kってのは不思議で、拠出している感覚が一切ありません。初回にポートフォリオを組んでしまえば、メンテナンスもほぼ不要です。なのに、久しぶりに資産状況を確認してみると「え?こんなに」と思うほどお金が溜まっており、しかも5%〜10%のプレミアムが付いている。401Kの性格を羅列してみるとこんな感じです。
- 毎月自動で引き落とされる
- 決まった額が引き落とされる
- 60歳まで引き出せない
毎月拠出する額が大したことないので(企業型の場合、MAXで55000円)、家計へのダメージもありません。投資なんてのは、余剰資金の中の余剰資金でやるものだと思っているので、もともと「ない」ものだと思っています。仮に無くなったとしても痛手ではない範囲で資産運用をしているということです。住之江競艇場や中山競馬場に行けば、センター試験でもないのにマークシートをせっせと埋めているおじさん達がいるけど、彼らも余剰のお金で遊んでいるに過ぎません。もし生活資金を切り崩してギャンブルをやっているなら、社会人失格でしょう。
ギャンブラーの金融リテラシーは一般人より上
僕は小学生の頃から三国競艇場に通っているんですけど、ギャンブル歴の長いおじさん達はもう悟っています。「勝つつもりで来ると勝てない。もともと負けるつもりでやっている」と。換言すると「余剰資金で遊んでいるから、勝っても負けてもどっちでもいい」ということです。
さて話を戻しましょう。ギャンブルとは違い、確定拠出年金には胴元(証券会社の手数料を除く)がいないので比較的フェアな遊びです。確定拠出年金のいいところは「時間を味方につけられる」点です。ひふみ投信の藤野さんの行動原理は「時間を味方につける」ことらしいです。投資だけではなく、生き方においても「時間を味方につける」を基準にしているそうです。
5歳から英語とドイツ語の勉強を続けています
うちの奥さんはまさにこんな感じです。結婚当初から「そんな小さなことコツコツやっても意味ないよ」という僕のノイズに耳を傾けることなく、小さいことを積み重ねています。前職がカナダの保険会社(マニュライフ)で、確定拠出年金に関わる仕事をしていました。数学科を卒業しているので保険会社なのよ・・・と。そんなもんなんですか。確定拠出年金の導入を言い出したのも、奥さんなんです。もう生き方が401Kのようなんです。例えば、5歳の時からコツコツと英語とドイツ語の勉強を継続していたりと、僕からすると「狂気の沙汰」レベルの継続力なんです。きっと僕がこれから20年かけて英語の勉強を続けても、彼女のそれに追いつくことはないでしょう。彼女いわく「いつやめてもいいと思っているから続けられるの」とのこと。どういうこと?詳しく聞くと、こうでした。
- 可能な限り人生の早い段階で始める
- 努力を感じるほどの量をやらない
- 三日坊主を許容する
- 必ず再スタートする
必ず再スタートするがポイントらしいです。そういえば、2013年のアジア旅行中にはまっていた折り紙を、先日再スタートしていました。そういえば、宜野湾に住んでいる時にはまっていたテニスを、先日再スタートしていました。そういえば、モントリオールに住んでいる時にはまっていた統計学の勉強を、先日再スタートしていました。
そもそも「身につける」という概念がない
僕からすると30歳近くにもなって新しいスキルを身につけること自体が非常に億劫な作業なんだけど、そもそも彼女には「身につける」というマインドセットすら存在しないようです。身につけようとするからシンドくなる・・・奥さんに言わせればそういうことなのでしょう。そう思っていろんなことに手を出し、いろんなことを少しずつ継続することで、10年や20年のスパンでいろんなことを結果的に身につけている。
そんな401Kのような生き方をする彼女ですが、冒頭にあるように最近は一気呵成に作業をするのも「いいかも」と思い始めたようです。作業量を増やして一気にやると、10年もかからずに1つのスキルが身につくからとのこと。僕からのインタビューを中断して、女史はShopifyのDashbord画面に消えて行きました。(ShopifyってIPOしていたんですね)
[udemy]