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ステップ69:1つ目のUdemyのコースが売れ始めたら次に考えること
1つのコースをリリースしても、そこから得られる売上はたかがしれています。1コースだけで「リタイアしました!」という講師をみたことがありません。複数のコースを作り、一人のお客さんに対して2つ以上の商品を売ることで売上はさらに伸びます。
またUdemyの外側で商品を販売できるようになるといいですね。Udemyでビジネスをしている限り、Udemyのルールに縛られます。例えば、価格の上限はUdemyの規約によって規定されます。仮に$200以上の商品を販売したくても、これを書いている現在、それはできません。なぜなら規約がそう定めているからです。顧問契約、コンサルティングサービスやバックエンドなどの高価格帯商品を販売することで、売上は最大化されます。Udemyでそれらを販売できない以上、Udemyの外側に出る必要があります。デジタルコンテンツの販売であれば、Thinkific、Teachable、Kajabiがオススメです。コンサルティングなどの人的サービスを販売する場合は、SamCartやThriveCartを使うといいでしょう。
Udemyは分割決済や月額課金、銀行振込を認めていません。インターネットビジネスの世界では、決済手段は増えれば増えるほどいいという共通の認識があります。$10前後の安い商品であれば、クレジットカード決済のみでいいかもしれませんが、$500や$1000の商品を販売する場合、分割決済を用意した方が売上は伸びます。個人的には、今後、Udemyが分割決済や月額課金のサービスを導入してくれるといいなと思っています。
セクション14では、月々50万円や60万円といった副業レベルの収入を飛び越え(インターネットビジネスにおいてこれら数字はお小遣い稼ぎです)、1つの会社が立ち上がるほどの売上をあげる方法について考えていきたいと思います。事業規模の売上を目指す試みです。
ステップ70:2つ目のコースリリースを考える
2つ目のコースを作るのは、Udemyでは必須です。なぜならもっとも効果的なマーケティングツール = Promotional Annoucement を使いたいからです。また2つ目のコースは、1つ目のコースよりも早く作成できます。3つ目のコースは2つ目よりも早く、4つ目のコースは3つ目よりも早く。どんどん慣れてくれるからですね。
非公式のUdemy Creation コースをいくつか購入してみてください。ほとんどの講師が2つ目以降のコース作成を推奨しています。ある講師は受講生からこんな質問を受けました。
専業でUdemy講師になりたいけど、何コースくらいを、どのくらいのペースで作ればいいですか?
その講師はUS Udemyでは中堅より少し上の売上を計上しています。彼はこう答えました。少なくとも毎月1つのコースをリリースして、合計で20〜30のコースを持っておきたい。僕もこれは真実だと思います。たいていのトップクリエイターはみんな10を超えるコースを持っています。中には、Benさんのように少ないコース数で大きな収益をあげている講師もいるけれど、これはレアケースです。
既存顧客に聞こう
さてコースアイディアをどこから得ましょうか?既存顧客に聞きましょう。これがベストです。きっと既存顧客は、あなたよりも市場のニーズを理解しています。なぜなら既存顧客は市場のニーズそのものだからです。既存顧客が欲しいと言ったコースを作ればいいだけの話。あるいは既存顧客が「知りたい!」と言ってくれた内容をレクチャーにすればいいだけの話です。
FAQからコーストピックの着想を得る
別セクションでも説明しました。コーストピックやレクチャーのネタは、FAQから持ってくるといいですね。人々の購買行動の基本は「悩みの解決」です。なぜGoogleがあれだけの巨人になったか?検索エンジンという悩み解決のシステムを無料で提供したからです。人は悩みを解決するためにお金を払います。もしあなたのコースがなんらかの悩みを解決してくれるのであれば、お客さんは喜んでコースを購入してくれるでしょう。
すでに1つ目のコースをリリースしていますから、既存顧客からFAQを取ることができます。もちろんQuoraやYahoo Answers、Stack Overflow、あるいはSNSに言って悩みを見つける方法もOKです。
上位コースを開発する
1つ目のコースが「VBA マクロ 初級」であれば、「VBA マクロ 中級」を開発すればいいですね。あるいはさらに分野を絞り、トピックを掘り下げることもできます。理論を学んだ受講生の実践を促すコースを作ってみるのも面白いです。僕はよくこれをやります。
- 1つ目のコース:コピーライティングの基本
- 2つ目のコース:QUESTフォーミュラの理論と原理原則
- 3つ目のコース:実践編!QUESTフォーミュラを書いてみよう
コピーライティングのコースであればこんな風に上位コースを展開することができます。下位コースの受講生が、あなたのコースに満足している場合、上位コースを購入してくれるはずです。
シリーズ化する
上位コースを開発する以外には、シリーズ化する方法もあります。Udemyで見たことありませんか?関連コースにナンバー(#1、#2、#3・・・)を降って複数のコースを販売している講師を。
- Udemyコースの作り方#1:Udemy SEOについて(非公式)
- Udemyコースの作り方#2:Udemy マーケティング(非公式)
- Udemyコースの作り方#3:スクリーンキャストの方法(非公式)
1つのコースに全てが詰まっていない故に、お得感は薄れます。コースのクオリティが高ければ、お客さんは連番に沿って購入してくれることでしょう。
ステップ71:オウンドメディアを構築する
僕の専門はこれです。確かにUdemyのようなマーケットプレイスは、色んな意味で美味しいです。コースリリースの時間短縮もできるし、何よりUdemyには大きな集客力がある。しかし、フリーランスの生命線である顧客リストが構築できない。これは痛い。いわばビジネスの心臓部を握られているようなものです。あまり想像したくはありませんが、仮にUdemyが倒産したとする。さあ、どうする?僕は今、Udemyから$6720の収入がありますけど、これがパタリと止まるわけです。
収入が止まるのはそれほどダメージではない。そこからビジネスを再起するための顧客リストが手元にないんです。あれだけ苦労して集めたUdemyの受講生にアクセスする権利がない。これはやはり考えものです。もし安定した事業収入を稼ぎ続けたいのであれば、Udemyだけの頼るのはやめましょう。あなた自身のメディアを作るのです。
覚えておいてください、オウンドメディアを構築する道のりは時間を要します。それこそUdemyに投下した時間の5倍から10倍かかることもあります。
さてまず最初に何をしましょうか。僕がお勧めするのは次の手順です。
- バックエンド商品を開発する
- バックエンド商品をTeachable/Thinkific/Kajabiで販売する
- 収益性の高いブログを作る
- 収益性の高いYouTubeチャンネルを作る
- MailChimp/ConvertKitで無料のEメールコースを作る
- コンサルティングを販売する
これは1例です。売っている商品によってアドバイスも変わります。
メールアドレスを集める
ビジネスの生命線は顧客リストです。同様に見込み客リストも重要です。インターネットビジネスをする場合、見込み客リストはメールアドレスになります。Udemyという黒船が来日するまで、ネット起業家は必死でメールアドレスを集めていました。なぜならメールアドレスの数 = 売上だからです。二流のネット起業家は、Udemyに完全シフトして、メールアドレスを集めなくなりました。一流のネット起業家は、Udemyで活躍しつつ、今でもメールアドレスを集め続けています。
メールアドレスを集めるには、お客さんに無料コンテンツを配布するのが一番です。ブログ記事を書いたり、ウェビナーを開催したり、動画をYouTubeにアップロードしたり、ポッドキャストを配信したり。ただしUdemyで個人情報を集める行為は禁止されていますから、UdemyのWebサイト上ではリストを集めないでください。
見込み客を教育する
メールアドレスを集めるだけではダメです。メールアドレスに対してメールを配信し、見込み客を教育しましょう。ある人は、無料コンテンツを渡して見込み客から信頼を獲得します。ある人は、プロモーションの伏線として商品に関連するノウハウを提供します。ある人は、旅先のエッセーを配信して親近感を獲得します。使い方は自由です。ポイントは定期的に配信することです。途中で挫折しないように、続けられるトピックを選びましょう。
ステップメールを利用する
海外ではAuto Responderと呼ばれています。MailChimpではAutomated Campaignと呼ばれています。呼び方はなんでもいいです。一連のEメール・シークエンスを作ります。もしあなたの中で、見込み客を教育するゴールデンルールなるものを持っているのであれば、それをステップメールにしてしまいましょう。例えば、自分のストーリーを語ったら売上が伸びた!という経験をお持ちなら、それをステップメールに含めればいいのです。多くの人は3日〜7日以内にコースのセールスをするようです。
ステップメールの最後にセールスの案内を入れることで、見込み客の教育と商品の販売を自動化することができます。ちなみに僕が毎週土曜日の午前中しか働かなくていいのは、まさにこのシステムを利用しているからです。見込み客がセールスファネルに入ると、トリガーが発火してステップメールが流れ始めます。月曜日の午前も午後も、火曜日の午前も午後も、水曜日の午前も午後も、ステップメールは休むことなくメールを配信し見込み客を教育し、彼らに対してセールスをします。いやらしい話、毎日のようにセールスが行われているので、毎日のように売上があります。
ステップ72:Udemy以外のマーケットプレイス/プラットフォームを利用する
水平展開ですね。すでに動画レクチャーが手元にあるわけですから、それをそのまま別のマーケットプレイスにアップロードすればいいだけの話です。僕が利用しているオススメのマーケットプレイスはSkillShareです。SkillShare以外にも、英語圏には、たくさんのプラットフォームがあるんですけど、どれも規模が小さいです。
SkillShareですらUdemyに比べるとかなり小さいです。Udemyで活躍するトップクリエイターのインカムリポートを確認してみてください。ビデオグラフィーの分野でベストセラーコースを連発しているフィルさんの場合、Udemyからの収入が月々200万円ほどで、SkillShareからの収入が月々20万円ほどです。おおよそ10倍の開きがあります。あなたがUdemyでコースをアップロードしても、同じようにUdemyの1/10ほどしか稼げないかもしれない。でも、いずれ他のプラットフォームもSkillShareくらいのレベルに育ってきて、合計で10のプラットフォームになれば、売上を合計するとUdemyに並ぶかもしれません。仮にそうならなくても、1/10をほぼ手放しで稼げるのですから、利用しない手はありません。
ステップ73:ありがとうございました
「Udemyで$6720を稼ぐ方法」に参加してくれてありがとうございました。あなたがUdemyでコースを公開し、受講生の悩みを解決し、その上お金を稼げているのであれば、こんなに嬉しいことはありません。あなたがUdemyに参加したことで、Udemyには新しいコースが1つ増えました。Udemyはあなたの商品を販売するためにさらに広告を打ち、市場のスケールは拡大することでしょう。そうすれば、僕の取り分もたぶん増えます。だからあなたが儲けることは、僕が儲けることでもあるんです。いつかどこかでJVできたら嬉しいですね。
Udemyの印象は、エスカレーターです。まるで上りのエスカレーターにいるように、そこで足踏みをしているだけでもどんどんと売上は伸びて行きます。各ステップを作り終えるたびに、Udemyの講師ダッシュボードから収益を確認します。少しずつではあるけれど、確実に売上が計上されていました。きっと僕がこの最後のスクリプトを書いている間にも、世界のいずれかの国から誰かが僕のコースを購入してくれているはずです。Udemyの魅力はそれです。1200円や1800円でコースが売られているし、手数料も取られるから、1件あたりの制約から得られるコース売上は数百円です。
でもその数百円の売上が毎秒、毎分の単位で積み上がっていく。1日すぎた頃には、売上が数万円になっていて、1ヶ月すぎた頃には、数十万円になっている。先月、うちのアカウントの売上記録が$6720に更新されました。円換算すると、1日に約2万3000円の売上が計上されたことになる。僕はかねてからブログでこう言っていました。「快適に家族で世界旅行を続けるには、1日2万円あれば十分」と。つまり月に60万円ほどあれば、航空券、宿泊費、食費、その他のレジャー費も賄える。とうとう副業のUdemyの収益だけで、世界旅行を続けるだけの費用を賄えるようになりました。Udemyに参入してからほぼ2年が経ちました。嫌なことは一つもありませんでした。
あなたはUdemyからの不労所得があれば何に使いたいですか?いろいろ想像してみてください。僕は想像してから2年で、目標を達成しました。いろいろ失敗して試行錯誤したから2年かかりました。あなたはすでにノウハウをお持ちですから、2年よりか幾分か早く目標を達成できるかもしれませんね。
想像するだけでは収益は発生しません。でも想像することで、何か人生の大切な仕事が一つ、少しだけ前へと進む気がするのです。
どうでしょう。あなたは何を想像しますか?