今月の収支は、2017年1月25日の時点で$2137。
さっきGoogleに聞いたら24万2700円くらいやってさ。
Udemyの売上が1日1万円のペースになったら、こりゃ仕事になるぞとか言ってたんやけど、なりそうですね。
いつも何か新しいこと始める時は「テストマーケティング」って理由をつけて「半分手を抜いているけど許してください」っていう卑怯な手を使うんやけど、案の定、今回のUdemyでも同じ手口を使ってしまいました。どうせUdemyなんて流行らんやろ。アメリカだけの成功で終わるやろ。もしかしたらそんなことを心のどこかで思っていたのかもしれません。あらかじめ逃げ道を用意してから、戦いに挑む。なんて潔さのない野郎だ。
じゃあ実際に僕はどんな風に手を抜いたか。マイルドにあくどい手口の一部だけ紹介します。反面教師として参考にしてください。ここに書いたことと逆のことを丁寧に詰めていけば、1年未満にUdemyの月額売上が30万円なんて楽勝ですから。たぶん・・・。うんたぶん。(喋りが下手とか致命的なスキルの欠如がない限り、なんとかなります)
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手の抜き方その1:専業にしなかった
米国Udemyのトップインストラクターは月々200万円くらいは平気で稼ぎます。彼らのプロモーションをみていると、緻密に設計されたブループリントが傍目からでも理解できます。例えばKickStarterで資金調達した上でコースをゆっくりと作りローンチをする。資金調達に成功すればニーズがあるということ。しかもコースを作る前にお金が集まっている。ほぼ成功を確約された状態でコースをリリースし、しかも初動売上がすごいからUdemyからのアルゴリズム&人為的な援護もある。そしてもっと売れる。すげー、の一言です。
彼らは膨大な時間をかけてコンテンツを作り、膨大な時間をかけてプロモーションをやっています。実際に専業にする必要はないんですけど、フリーランスか専業じゃないと無理だなって思うレベルで彼らは仕事をしています。トップインストラクターは月に2本ほどコンスタントに新コースを作り、月に4回のEducational Annoucement(指導目的のお知らせ)をやり、月に2回のPromotional Annoucement(宣伝目的のお知らせ)をやります。もちろん毎月必ずウェビナーを開催して既存客との距離を縮める努力を惜しみません。
翻って僕・石崎はどうか。ほんと、小声でしか言えないんですけど、作り込んだのは2ヶ月間だけ。残りは放ったらかし。プロモーションのための設計図を用意したわけでもなく、ただただUdemyのオーガニック経由による売上に頼っていました。月々30万円のビジネスモデルになるって知っていたら、もう少し丁寧にできた部分ってたくさんあります。例えば毎月新コースをリリースしてその告知を行うとか、Udemyで人気の先生方とジョイントベンチャーしていくとか、海外で売れているコースのローカライズをするとか、ね。
2ヶ月間ほどインターネットの繋がらない場所でバケーションしてて、帰国間際に空港で売上を確認したら「え」ってなりましたもん。プラランビーチのコテージでマンゴーシェイクを50ペソ(100円くらい)でチューチューしている場合じゃねえだろって。まあそのあとも、札幌、釜山、沖縄と継続的に移動していることを鑑みると、たぶん働くのが嫌いなんですね、おそらく。他人事みたいですが。どうやら僕には危機意識みたいなのが無いようです。お金がなくなったらどうしようとか。将来どうするのとか。組織に属していなくて心配じゃないかとか。そういう系統の刺激が脳には届かないようです、残念ながら。
手の抜き方その2:顔出ししなかった
ほぼ顔出ししませんでした。別に恥ずかしいとかそういう感情はないんです。会社を作って仕事をしている以上、僕にプライバシーなんてあってないもんに等しいと。特に僕のようなキャラクタービジネスをしている場合は、YouTuberとか同じようにプライバシーを切り売りしながら生きている面って多かれ少なかれあると思うんです。昔からセミナーもやっているし、YouTubeにも顔出しの動画をあげているし、ブログでもどんどん顔を出しています。シンプルに、髪をセットするのが面倒くさかった。
情報コンテンツなんだから、俺の顔が見えたところでどうっていうんだよ。そういう気持ちも少なからずあったかもしれません。でもやっぱり一番大きな理由は面倒くさかったから。三脚立てて、照明を用意して、GH4とRodeのマイクに向かってビシッと話す。Premiere Proで一個一個をちまちまと編集する。この作業が面倒なんだわ。
一方のスクリーンキャスト形式はどうでしょう。Camtasiaを立ち上げて、Yeti Proに向かって喋ればいいだけ。スタミナが持つ限り喋り続ければ1日に20本でも30本でも余裕で撮れます。後半になると疲れてくるんだけど、ユンケルとかレッドブルを飲んだら次の2時間くらいは誤魔化せます。Option + Command + 2のショートカットを叩き録画停止をすると、もうタイムラインにさっきの動画が乗ってらあ。超早い。編集も頭とお尻をちょきちょきとやれば、それでOK。たぶん一眼レフを使ったビデオ形式に比べて10倍くらい速くレクチャーが仕上がります。
じゃあ全部スクリーンキャスト形式でやればいいのか。いいえ。答えがNoだからこそ、ここに書いているんです。顔出ししないと講師のパーソナリティは出ません。特にUdemyのようなマーケットプレイスでは参入する講師の数が増えれば増えるほど、コースはコモディティ化してゆきます。一旦コースがコモディティ化したら、あとはレビューと安さと講義数だけで購買の判断をされます。そうならないためにも、適度に顔出しをして、幾分かのキャラクターを持ち込むべきでしょう。もちろんプロモーションビデオもしっかりと作り込むべきです。
まとめ
言い訳すると、僕にも本業があるんで・・・。一応、ダイレクトマーケターとしてお客さんを指導する立場にあり、コピーライターとして自社・他社のレターを書いているので、もうこれ以上の仕事は受けれないところにUdemyが入り込んできた感じでした。2〜3年に1回ほど(だいたい3ヶ月)一生懸命に働けば次の数年は生きていけるような仕事の進め方をしているので、オフモードの時はもう体に力が入らないようにリズムができてしまっているんです。それを無理やりオンにして動画コンテンツを作り込んだので、手を抜かざるを得なかったと。
ま、言い訳なんですけどね。
オリオンビール飲んで寝ます。(実はもう飲んでいる)
石崎力也