今回は、動画セールスのために有効なVideo Sales Letter(VSL)とは何か?ということをお話します。日本ではまだまだセールスレターやEメールで物を売るという商慣習があります。このレクチャーを見ることで、そんなライバルたちから頭1つ抜けた存在になるための動画セールスの使い方がイメージできます。
あなたは、Video Sales Letterという言葉を今日初めて聞いたかもしれません。英語圏では、VSLという言葉がもうデジタルマーケターの中で一般化しています。僕たちも実際にファネルの中でこのVSLを使っていますが、すごく手軽に作れて効果が高い手法の1つです。今回は、このVSLの概要についてお伝えします。
VSLとは短時間でセールスするためのビデオ
Video Sales Letter(VSL)とは、簡単にいってしまえば短時間でセールスをするために特化した動画です。基本的に顔出しではなく、スライドを見せながらのスクリーンキャスト形式で作ります。短時間でスライドを切り替えていきながら、テンポよく話題を展開させていきます。
もちろん動画の中で話をするだけでなく、最終的なセールスに繋げなければなりません。でも大丈夫、このVSLにもきちんとしたフレームワークがあります。そのフレームワークに沿って作れば、見込客の注意を引きつけ、彼らを温め、そして魅力的なオファーを提示するという流れを通して、高い成約率を実現することが可能です。
SamCartのファウンダーであるBrian Moran(ブライアン・モラン)は、たった5分間のVSLを使って、24時間で620万円を売上げました。しかも顔出しは一切なし、完全にスライドを収録しただけの動画です。たった5分の動画でも、きちんとしたフレームワーク通りに作れば、そのくらいのインパクトは出せるという素晴らしい例です。
ウェビナーよりも短いセールス動画
さきほど、VSLは短時間でセールスするための動画だとお伝えしました。では、VSLの長さは大体どのくらいなのでしょうか?僕たちは、5分〜15分の長さに収めることを推奨しています。VSLはウェビナーよりも、テンポが早めです。テンポが早い動画をずっと見続けると疲れますし、集中力が続かないからです。
通常のウェビナーは、だいたい1時間から2時間ほどの長さです。たしかにウェビナーであれば、10万円〜20万円くらいの価格帯の商品であってもきちんと売ることが出来ます。ですが、現代人はとにかく忙しい。だから2時間もの間、パソコンの前に座ってゆっくり動画を見ることができない人もいます。
VSLはそんな集中力がない人でも、ある程度集中して見られる長さにしてあります。あなたは、YouTubeで動画を見たりしますか?ちゃんと最後まで見る動画って、15分以内くらいの動画が多くないですか?VSLの長さも、ちょうどこのくらいが推奨されています。
あまり短くてもセールスするまでの時間が足りないし、長すぎると最後まで見てもらえません。そのちょうど良いくらいの長さで、セールスをするというのがVSLにおける大事なノウハウの1つとも言えます。
レターの代わりに動画で売る
英語圏では、テキストやセールスレターよりも動画によるマーケティングが主流になっています。日本では、まだまだコテコテのセールスレターを作る文化が抜けません。ですが、海の向こうでは、とっくに「いかにちゃんとした動画を作るか?」という共通意識が確立されています。
前にPeter McKinnonが作った、DJI Mavicというドローンの紹介動画を見たんです。美しい音楽とともに、綺麗な風景がシネマティックな感じで映し出されています。で、その動画を見たあとに日本人のレビュー動画を見てしまったんです。正直、吐き気がしました。
あ、ごめんなさい汚い言葉使っちゃって。でもほんとうに日本では、カッコいいものを作ろうっていう文化が根づいていません。だからいつまでも、画像をベタベタ貼り付けた感じのセールスページが使われてるし、まともな動画クリエイターが育っていないんだと思います。
このレクチャーを受けているあなたには、そうなって欲しくない。英語圏で成果の出ている動画によるセールスに挑戦して欲しいんです。とはいえ、顔出しのウェビナーよりもずっと簡単に作ることが出来ます。安心してください。
まとめ:VSLとは短時間でのセールスに特化した動画
今回は、Video Sales Letter(VSL)とは何なのか?というお話をしました。簡単に言ってしまえば、VSLとは短時間でのセールスに特化した動画です。VSLは5分から15分ほどの短い尺の中で、見込客を教育し、購買意欲を刺激していきます。きちんとしたフレームワークに沿って作れば、驚くほど高い成約率を出すことも可能です。
また、VSLはとにかく制作が楽である点も重要です。顔出しは一切なし。スライドを画面収録しながら撮影すればいいんです。動画の長さも短いので、作るスライドの枚数も少なくて済みます。まだまだ分からないところがあるかもしれませんが、今回は「VSLはすごく便利なセールス手法」だということだけ覚えておいてください。今回は以上です。また次回のレクチャーでお会いしましょう。