一人でやるタイプではなく、ジョイントベンチャー形式のウェビナーを見たことはありますか?海外ではむしろジョイントベンチャー形式が基本です。特に大きなウェビナーを開催する場合は、ほとんどは両者の見込み客をフル動員したジョイントベンチャー形式です。
今回お届けするノウハウはこちら
ステップ1:なぜジョイントベンチャー形式の共同ウェビナーが優れているか?
例えば現在、僕がUdemyで販売しているコースのほとんどはジョイントベンチャー形式です。さらにUdemyには載せていない高額商品のほとんどもジョイントベンチャー形式です。その方が楽しくやれるし、プレッシャーも小さいし、何よりリストの数が増えます。売上も半分だけど作業量も半分です。要は形になりやすいってことですかね。
もしあなたが一人でウェビナーをやるのであれば、わざわざジョイントベンチャーを検討する必要はありません。ソロウェビナーは売上を独り占めできるから最高ですよね。
共同ウェビナーは二人でやるので、リストの数は単純計算で2倍です。少なくとも一人でやるよりかはウェビナーの参加者は大きくなります。ジョイントベンチャーのいいところは、ネットワークが広がっていくことです。誰か一人でジョイントベンチャーをしたら、パートナーから友達を紹介してもらう。その友達とジョイントベンチャーをやる。そしてまた友達を紹介してもらう。ここでいう友達とはFacebookで形式的に繋がっているものではなく、本当に意味のある関係です。だってお互い大変な時に助け合えるような仲になるんですから。
共同ウェビナーを繰り返すことで、リストが一気に大きくなります。一人でビジネスをやっていたら自分でブログを書いてYouTubeに動画をアップロードし続けて、ようやく1000人のメルマガリストが集まりました・・・というレベルですよね(知っています、1000人のリストすら持っていない日本人がたくさんいることを)。でも共同ウェビナーをやると、リストの数は1万、2万とどんどん増えていきます。胡蝶ではありません。本当にです。
本物の緊急性ができる
人が物を買う理由。それは「モノが欲しいから」ではありません。「それを失うのが怖いから」です。だから限定モデルがあんなにも売れるんです。手にする喜びよりも、それを失った時の悲しみに駆動されて購買活動を行います。価格コムでも、生産中止になった商品の在庫の値段はまさに跳ねるように上がっていきます。なくなるとわかれば、人は買わざるを得ない。
共同講師と一緒にウェビナーをやる場合、仮に二人の関係が永続的なものでも、プロモーション自体は限定的です。ずーっと一緒にセールスをやろうねって関係はどうせ長続きしませんし、なんか気持ち悪いです。期間を設定して、その間だけ真剣にセールスする。そういう意味で本物の緊急性ができます。AさんとBさんの商品をバンドルしたCという商品は1度しか購入する機会がないのです。
1+1以上の価値を得られる
顧客としてもハッピーなことが多いです。知識やスキルというものは足し算ではありません。まあ掛け算とも言えませんが、それに近い効果があります。AさんとBさんの知識を同時に学ぶことで、Aさんだけが提供できる価値とBさんだけが提供できる価値を足しあわた以上の価値をバンドル商品で提供できます。例えばこの組み合わせはどうでしょうか?
- MailChimpの契約($15/m)
- 石崎力也のMailChimpのコース($15/m)
MailChimpを単独で契約してもその使い方がわからなければ$15/mの価値は引き出せません。そこに僕の月額$15のMailChimpの使い方コースを追加するとどうでしょう?MailChimpを有効に使う方法がわかります。もちろんMailChimpを使いこなせるようになります。それぞれの商品にはそれぞれの価値がありますが、同時に手に入れることで単純に足し算した以上の価値を手にすることができます。
売上が伸びる
お客さんもバンドルを購入することの価値を理解しています。そのおかげもあって、ソロウェビナーをする時よりも遥かに大きな売上をあげることができます。文字通り、ウェビナー中の数時間しか購入できる機会はないから、このチャンスを逃すまいと思うんですね。
プリセールにも使える
バンドル商品は、まだ販売していないプリセール段階の商品でもOKです。もしJVバンドルが売れた場合、おそらく相手の商品も素晴らしいのだろうけど、一方であなたの商品が素晴らしい(売筋の可能性あり)ことの証明にもなります。何より見込み客リストも同時に集まりますからね。
ステップ2:共同ウェビナーを開催するジョイントベンチャーパートナーを探す方法
まずは理想的なジョイントベンチャーパートナーはだれかという話をします。理想的なパートナーは間接競合です。例えば僕が「ブログで集客する方法」という商品を販売していたとします。もしパートナー候補のAさんが「ブログで生計を立てる方法」という商品を販売していたのであれば直接的に競合しますから一緒にウェビナーを開催することはできません。
では「ソーシャルメディアで生計を立てる方法」という商品を販売しているBさんはどうか。まさにBさんは間接競合です。顧客の求めているものは「インターネットでお金を稼ぐ方法」です。やり方は問わないのです。そうであれば「ブログ」と「ソーシャルメディア」の両方でお金を稼げるようになった方が良いではないですか。こういった二人の力を合わせることで、それ以上の価値を提供できるパートナーが理想と考えます。
検索で探す
ググりましょう。誰がその分野の権威か把握しておきましょう。JV候補の相手が自分よりも見込み客を持っていて、影響力も大きく、エスタブリッシュであればあるほどいいです。ビビる必要はありません。相手もさらに見込み客を増やす機会なので、あなたとのJVウェビナーを望んでいるはずです。特にあなたがウェビナーに詳しければ、なおさらYESを言ってくれる可能性は高いでしょう。
検索エンジンの他に、BuzzSumoやOpenSiteExplorerを使って同じ産業で誰が影響力を持っているか調べることもできます。キーワードを検索して、どれだけSNSでシェアされているかなどを調べてみてください。
あとはSNSですね。Twitterならハッシュタグを調べてみて、権威っぽい人を探すといいでしょう。
メディアを育てる
これを言うと元も子もないのですが、JVしませんか?と声をかけられる存在になりましょう。YouTubeでもいいし、ブログでもいいし、SNSでもいいから、根気よく続けてメディアを育ててください。もしあなたのYouTubeチャンネルに100万人の登録者がいたら(Kazuさん、瀬戸さんレベルです)パートナーも喜んでYesを言ってくれるでしょう。あるいはあちらから「こういう仕事をしませんか?」と声をかけられるかもしれません。
ウェビナーを通じてパートナーの人柄を図る
ビジネス的に誰が理想かと言えば先も言ったように間接競合なんですけど、人間的にどういう人が理想かはやってみないとわかりません。そういう意味でも一緒にウェビナーするのはお互いを知る良い機会です。僕もこれまでなんどもJVをしてきたんだけど、やっぱり「納期を守らない人」とか「嘘を言う人」とか「自分だけに利益を誘導しようとする人」はいました。ウェビナーをやるのは大掛かりな作業だから、一緒にいる時間(オンラインであれオフラインであれ)は増えます。そうなると嫌でも相手のことがわかるようになります。
商品を持っている人やアフィリエイター
さて、パートナーを探すために自分でググるのも良いんだけど、きっとあなたはもうご自身の業界で長いでしょうから誰が権威かってのはわかっているのではないでしょうか?全く商品を持っていない人よりも、商品をすでに持っている人にあたりをつけて探してみると割と早くパートナーを探せます。あるいはかつてあなたが商品を購入したことのある販売元とJVするのも良いですね。あなたに商品を届けることができたくらいなのですから、それなりに影響力があると考えていいでしょう。あるいはあなたに商品を知らせてくれた影響力のあるアフィリエイターをパートナーの候補にするのも面白いですね。
毎週2〜3人にメールをしてみる
シンプルなアクションとして、毎週2人から3人にメールをしてみてください。YESが出れば早速、JVを開始しましょう。案外、早くにYESをもらえるかもしれません。
ピッチフリーウェビナーを開催する
もしお互いに「商品を売らない」ことに同意したのであれば、ピッチフリー、売り込みなしのウェビナーを開催してもいいと思います。売上を気にしなくていいから、それほどストレスを感じずにウェビナーを開催できます。ピッチフリーウェビナーの目的はなんだと思いますか?
簡単です。お互いのリストの数を増やすことです。
交渉条件(利益シェア、労働量)
もしあなたが、相手に比べて影響力が小さい場合(例えばリストの数が小さい場合)。交渉条件として利益の分配や労働量の比率が使えます。例えば「僕の方がリストの数が小さいので、僕の取り分は20%でOKです。80%はあなた様がとってください」でもいいし「僕の方がリストの数が小さいので、メールの作成、登録ページの作成など大きな作業は全部僕がやります」でもいいと思います。
自分の知らない情報を訪ねられたらチャンス
JVパートナーを探す際の基準として、あなたが知りたい情報を持っている人とやる、がいいと思います。商品を売るだけではなく、あなた自身もスキルアップできますので。見込み客が頻繁に聞いてくるけど、自分は詳しくない分野の専門家とJVするのもいいですね!
ステップ3:JVパートナーとの共同ウェビナーに「YES」をもらう方法
JVパートナーに送る文章を考えて「緊張してきた」と思うかもしれません。でもダメ元で送っているのですから、緊張しなくてもいいです。何より自分には(自分の提供するコンテンツには)価値があると信じてJVパートナーにオファーしましょう。あなたには価値があります。あなたの売っている商品には価値があります。価値があることを理解できると、相手にも自信を持ってオファーすることができます。
JVパートナーに送るメール文面の例#1
“こんにちは!このメール素敵ですね。いつもあなたのブログを読ませていただいております。唐突ですが、ウェビナーを一緒にやってみませんか?私の見込み客の前に立ってもいいし、あるいは商品をバンドルして限定オファーで提供するのも面白いかもしれません。”
もしあなたに過去のウェビナー実績がある場合は次のような文章を追加しましょう。
“前回、XXさんとウェビナーを共同開催した際は$997のバンドル商品を17人の人に販売して、おおよそ$17,000(170万円)の売上になりました。”
JVパートナーに送るメール文面の例#2
“こんにちは。Squarespaceでビジネスを構築するウェビナーを一緒に開催してみませんか?もし今すぐウェビナーを開催したい場合、あるいはあなたのコースを販売したい場合、なぜSquarespaceが必要で具体的にどうビジネスに使えるかをウェビナーの中で一緒に話してみませんか?先週、1つの共同ウェビナーを開催しました。300人がウェビナーに参加してくれてウェビナー中のプロモーションで100万円以上を売り上げました。僕はあなたのコースが優れていると思うし、もっと多くの人がそれをhつ用としていると思うんです。
もし興味があれば返信してくださいね!”
相手にお願いをする場合は全てオファーである
あなたが何かお願いをするとき、それは相手が見込み客であれJVパートナーの候補であれ、常にベネフィットにフォーカスを当てて話をする必要があります。なぜあなたと一緒にウェビナーをする必要があるのか?ウェビナーをやるとどんな具体的な結果を得られるのか?を相手に伝えましょう。さらにあなたがその得られる結果に対して、何らかの実績がある場合はエビデンスを文章にして伝えます。「前回のウェビナーでは50万円を売上ましたよ」とか。
JVパートナーに送るメール文面の例#3
“こんにちは、XXさん。僕の名前は石崎力也(rikiyaishizaki.com)と言います。ここ数年、ずっとあなたのファンでした。ブログとビジネスで成功している人の一人として認識しておりました。本当に本当に大好きでした。XXさんはいつも具体的なノウハウを提供しているし、僕はそのノウハウに感謝しています。
XXさんは僕の友人でもあり、あなたがどれだけ優れた人であるかを私に説明してくれた人でもあります。
今回メールしたのは一緒に共同ウェビナーできないかと考えたからです。これまで何度かウェビナーを開催してきました。そのいずれもがXXさんの見込み客が興味を持ちそうなものばかりです(1つはリストビルディングに関して、1つはウェビナーに関して、1つはオンラインコースを作る方法に関して)。XXさんとは売り込みなしのウェビナーを開催してお互いのリストビルディングに役立てることもできるし、二人の商品をバンドルしてセールスすることもできると思います。そのほかXXさんがやりたいウェビナーなら何でもいいと考えています。
もし興味があれば、何か一緒にできることがないかチャットでもしてみませんか?
お話しできることを楽しみにしております。”
JVパートナーに送るメール文面の例#4
“こんにちは、XXさん。前回お会いしてからかなり時間が経ちましたね。いつもXXさんの送信されるメルマガをみて、実用的なノウハウを提供しているのに感銘を受けております。XXさんのブログやメルマガは、この業界において、僕の読んでいる唯一の媒体です。
今日メールしたのは、一緒に共同ウェビナーを開催できないかと思ったからです。前回もウェビナーについてお話ししたんだけどあの時は具体的な日程まで決めれませんでしたね。今回は2月と3月に大きなスケジュールの空きがあるので、一緒に共同ウェビナーが開催できると思います。
見込み客は僕たちのバンドルした商品に興味を持ってくれるだろうし、僕たちもチームで活動すれば素晴らしい価値を提供できると信じています。
もし興味があれば連絡してくださいね。”
JVパートナーに送るメール文面の例#5
これは購入者の方に送ったものです。成果を出されているのでこちらから連絡しました。
“こんにちは、XXさん。お久しぶりです、石崎力也です。もしXXに関してお困りにことがあればいつでも連絡してくださいね!
XXさんのような優秀な方にこのコースの中で出会えて嬉しく思っています。あなたがリリースされたeBookを購入しました。あの本を読んで僕もXXのブログをマネタイズしようと決心できました。ありがとうございます。
今日メールしたのは、一緒にウェビナーを開催できるかどうかお尋ねしたかったからです。きっと僕たちがチームを組んで共同ウェビナーを開催すれば、僕たちの見込み客に大きな価値を提供できると考えています。これまで、リストビルディング、ウェビナー、コースのリリースに関するウェビナーを開催してきました。もちろんXXさんの見込み客が興味を持ちそうなその他のトピックがあれば、その点についてお話しできたら嬉しいです。
XXさんの次のコースのリリースを楽しみにしています。きっと信じられないほど優れたものであるはずです。
もしチャットする時間があれば教えてくださいね!”
ステップ4:ジョイントベンチャーウェビナーの計画について
ソロでウェビナーを開催するよりも、共同で開催する方が少し手間暇がかかります。JVパートナーとの綿密なコミュニケーションが必要になります。まずは情報源を1つにまとめましょう。それはスカイプでもいいし、プロジェクト用のメーリングリストでもいいですし、あるいはチャットワークでグループを作ってもいいですね。
グーグルドキュメントを使って穴埋め作業をする
共同ウェビナーのテンプレートがあれば便利ですね。二人で会話を重ねて、空白を埋めていきましょう。どんなビジネスをJVする場合もそうですが、やるべき仕事を全て書き出し、仕事を分担して担当者を書き込み、一つ一つを作り込んでいくしかありません。そうすることで漏れが無くなります。どんなことを決めるか?
- 返金保証の有無
- 返金がある場合はどちらが支払うのか?
- どちらが支払いプロセスを行うのか?
- 売上を持つのはどちらか?どちらが利益シェアを支払うのか?
- 誰がシステムを組むのか?
- いつ売上をシェアするのか?
JVウェビナーをするときに決めなきゃいけないこと(メイン)
決めたことは確実に書面に残しましょう。
- オファーする商品(何と何をバンドルするのか?)
- ボーナスは何か(誰が何を提供するのか?商品もボーナスも二人が平等に出せるのが理想的)
- 利益の分配率を決める(50:50か60:40を選ぶことが多いです)
- ライブページを作るのは誰か
- プロモーション用の画像を用意するのは誰か
- 返金のポリシーと返金プロセス
- どのように商品を提供するのか?
- ログインできないなど受講に関する質問が来た場合、誰がハンドルするのか?
- 誰が誰に売上を送金するのか?(返金期間の後?それともすぐ?)
- いつ見込み客にウェビナーの告知メールを送るのか?
- いつSNSのフォロワーにウェビナーの告知メールを送るのか?
- 誰がいつまでにウェビナーの資料を作るのか?
パートナーと一緒にコンテンツを作ろう
資料を作る前に決めなきゃいけないことがあります。どんな風に商品をオファーするかです。両者とも対等な立場で共同ティーチングのスタイルを取るのか、それとも一方がゲストの専門家としてサポートコースを用意するのか。
共同ティーチングの場合は、まずAさんが話して次にBさんが話す必要があります。あるいはその逆ですね。ゲスト専門家として登場する場合は、メイン講師が主に喋ることになりますね。例えばAさんが「MailChimpを使ってリストマーケティング」について話すのであれば、ゲスト専門家のBさんは「MailChimpの使い方」を簡単に説明します。いずれのスタイルを採用するにしても練習が必要です。ライブウェビナーの前に練習しておきましょう。
段取りですね。誰がイントロを話して、誰がコンテンツをどの順番で提供し、誰がピッチ(売り込み)をするのか、誰がボーナスの紹介をするのか。どのタイミングでやるのか。しっかりと決めておきましょう。
スライドは1つにまとめてしまいましょう。あなたと共同講師が別々のスライドを作ったら、行ったり来たりしてウェビナーが複雑になります。二人で1つのスライドを作るようにしましょう。Googleスライドをつかえば、コラボレーションしながら作業を進めることができて便利です。
成功するジョイントベンチャーのコツは、コミュニケーションです。会話を重ねて、二人で制作物を確認しながら、確実にシステムを作り上げましょう。丁寧すぎ!って思えるくらい頻繁にコミュニケーションしましょう。最後のコツは楽しむことです。笑顔で作業してください。それだけで作業効率は何倍にもなります。
ステップ5:ジョイントベンチャーウェビナーを告知する方法
基本的なことですが、まずお互いのリソースをそれぞれが活用しましょう。Eメールリストであり、SNSであり。どの媒体で(メルマガ、ブログ、SNS)いつ告知するのか、何回告知するのかを決めておきましょう。
それぞれの登録ページを用意する
ここがポイントです。モジュール6で最も大事な部分です。ライブページは1つでいいんだけど、ウェビナーの登録ページは別々のものを用意しておきましょう。
- あなたのドメインにあなたの登録ページを用意して、オプトインした人をあなたのメールリストに追加します
- パートナーのドメインにパートナーの登録ページを用意して、オプトインした人をパートナーのメールリストに追加します
重要なポイントは、それぞれが相手方の登録ページを告知するということです。AさんはBさんの登録ページを告知して、BさんはAさんの登録ページを告知します。そうすることでお互いの見込み客を増やすことができます。