人間を英単語で表すと Human Being ですね。
なんで Being って状態なんでしょうね。
人間っていう状態?
千円札は拾うな、検索はするな、などのベストセラーを持つワイキューブの安田さんは、会社を潰した後に「私、社長ではなくなりました」という本を書きました。よくメルマガのネタに使わしてもらっていたので、「私、社長ではなくなりました」の本が出て、少しショックでした。この本の中で生きていることと呼吸していることは違うと断言していました。波風立てずに、人から後ろ指を指されないように気を配り、他人の目線だけを気にして暮らすのは、ただ呼吸しているだけ。生きているわけではない。そんな内容でした。
いやー、いい言葉ですね。
で、会社を潰した後、また会社を作ったそうです。
ワイキューブ時代、私の給料は最高で5000万円。この金額が正直、どこか後ろめたかったんです。それを打ち消すために、他の役員や社員の給料を上げてしまった。自分の給料を下げれば良かったんですよね。倒産は、自分自身が実力以上の報酬を受け取っていたことがすべてのはじまりだったと、今では考えています。
という回顧録(?)がネットで見れます。こう言った人間味のある発言が、個人的には大好きなんです。人間味って、素直に出すと汚いことがほとんどです。以前、中村うさぎさんが「私はホリエモンが好き。だって自分でワキが臭いってことを言える人だもん」とテレビで言っていました。まさにそーゆー感覚。自分のワキが臭いことなんてあまり言いたくはないけど、そんな言える人ってなんかすごいよね、みたいな感じ。
呼吸している人。これって Human Being ですよね。生きている人は Human Doing です。何かをしている。Facebookで他人の幸せに嫉妬しテレビをボーッと見て認知症になるのを待つだけの人生よりも、一眼レフを片手に成田空港へ向かう人間の方が、より生きている感じが強いわけです。
もちろん僕の中の格付けでは Human Being は Human Doing の下です。1日にFacebookを5回以上確認する人間よりかは、旅に出る人間の方がクールだと思うわけです。
しかし最近、Human Being よりも確信の人間が存在することに気づきました。それが Human Reacting です。
電話に反応して、メールに反応して、Yahooニュースで芸能人のゴシップ(主に不倫)に反応して、同僚からの誘いを断れず、周りと同調するのが得意な人。彼は反応しているだけです。自分の意思なんてのは最初から存在していない。周りの環境が変われば、自分の行動も – 意思とは関係なく – 変わってしまうような人間。集中する時間も平均8分以下で、8分に1回は必ず誰かからの邪魔が入るような人生。
僕たちの時間はすぐに奪われます。なぜならインターネット企業の関心は、いかにユーザーのアテンションを引き続けるか?だけなので、あの手この手を使ってユーザーのマインドを奪おうとしています。iPhoneの通知機能なんて最悪です。数分ごとに忙しくiPhoneの音がなる人は、当然生きていません。呼吸をしてはいるけども、ただ反応しているだけ。こんな人生じゃあ何を成せましょうか?
こっちが積極的に対策を打たない限り(Facebookやめる、通知機能を消す、インターネットのない場所で仕事をする)、生産性の低い生き方を継続するだけになります。悲しいですね。
最高の状態でものごとに取り組むには「マインドフル」であれ(Forbes JAPAN) – Yahoo!ニュース:
しかしながら、大部分の人は目の前のことにほとんど集中できていない。マイクロソフトが実施した調査によれば、現代の世界における人々の平均的な集中力持続時間は8秒と、なんと金魚よりも短い。別の研究によれば、私たちは47%の時間、集中できていない。この研究ではまた、注意散漫であることは幸福感を大きく損なうという所見も示された。
(Via zasshi.news.yahoo.co.jp)
金魚よりも短い・・・。ここ笑う部分でしょ。