あなたは動画広告を作るにあたり、どうやったら魅力的な映像を作れるか考えているのではないでしょうか?「視聴者の注意を引かないとまるでお金をドブに捨てるように広告費だけが消えていくかもしれない」というささやかな恐怖もあるかもしれません。今日は僕たちがこれまでに動画広告で上手くいった6つの事例をひきながら、お客さんが続きを見たくなる動画の作り方を解説します。
さて。動画広告を作るにあたり、視聴者の注意を引くためのさまざまな戦略について再確認しました。実際にビジュアルパスを書き始める準備が整いました。これからすることは、脚本を一行ずつ読み進め、具体的なアイデアを書き出すことです。 その際、実施できる6つのヒントを紹介します。
今回お届けするノウハウはこちら
ヒント#1. 簡単なことをやる
簡単にできることでもビジュアルの雰囲気をガラリと変えます。
時間もお金もかけずに、大きな変化をもたらす演出を簡単に追加できます。
例えば、僕がこれまで最も釘付けになったJumpcutのこの広告は、彼の同僚のバックヤードにAmazonで買った5ドルのぬいぐるみと、別の撮影で余っていた偽札を使いました。
とても簡単なことですが、これでできたビジュアルを見てください。 ぬいぐるみの頭は燃えているし、お金にも引火しようとしています。そして彼はこう言います。
これが、大学のシステムがあなたのような学生にしていることです。 そして、あなたは僕の言っていることを理解しています。
日本語ではお金をドブに捨てると表現しますが、ドブに捨てるシーンよりお金を目の前で燃やしてあげた方がもっとインパクトがありますね。
これもまたJumpcutの別の事例です。簡単なことをやって大きなインパクトを与えた広告です。お金を燃やすシーンと同様ビジュアルそのものがフックになっています。
これは僕の行った「簡単なこと」です。
スノボ行く前に、そのままの格好で撮影しました。視聴者からもスノボの格好が気になってしまうと声をいただきました。まさにそれは僕が狙ったフックです。
これは、追加の制作時間はほぼゼロでしたが、その奇妙さだけで信じられないほどのパフォーマンスを発揮しました。
ヒント#2. 別撮り映像を被せる
僕たちの広告の大部分は、感情的な反応を引き出すことに重点を置いています。
そして、広告をより偏ったなものにするために、簡単にビジュアルに頼ることができる場合があります。
ここでは、ビジュアルがどれほどの違いをもたらすかをご紹介します。
これまで何度も紹介してきたFlex社の生理用品の広告です。
比較してみてみましょう。ナレーションだけの映像はこんな感じです。
「3時間ごとに交換しなければならない」「時々漏れる」「ひどい臭いがする」「おしっこの糸ができる」とナレーションが続きます。
もちろん台本の言葉自体にインパクトはありますが、可能であれば別撮りで撮影したものを被せた方がより視聴者を惹きつけられます。例えばこんなふうに。
もう一度ナレーションを確認しましょう。
3時間ごとに交換しなければならず、時々漏れるし、ひどいにおいがするし、おしっこの糸ができてしまう。
これらナレーションに被せる形でビジュアルを追加すれば、映像をより強調することができます。
この違いがわかりますか?
ヒント#3. カメラを動かす
カメラの動きは、ポイントを強調したり、ジョークを言ったり、単に視覚的な面白さを加えるために使うことができます。
これは、実際に撮影しているときにも、ポストプロダクションでも行うことができます。Premiere Proを使っているなら、エフェクトのズームを使うだけで簡単にできます。
これは僕がベトナムにいるときに撮影したものです。途中、ハンドヘルド、つまり手持ちで撮影された映像が挿入されています。三脚で固定された映像だけで全てを構成すると見栄えが悪くなります。そこで編集の段階でズームを加えたり、あるいは撮影中にカメラを動かしたりします。
ヒント#4. ストックイメージとストックビデオを挿入する
どのような画像や動画を加えることができるのでしょうか? Jumpcutgが作った広告では「おばあちゃんが歌詞を解読しようとしている」というジョークがあります。
実際におばあちゃんと一緒に撮影するのではなく、単純にGoogleから写真を取ってきました。
おばあちゃん役の俳優を雇い歌詞を解読してもらうのと同じくらい信頼性があります。
俳優と一緒に撮影するよりも10倍も簡単で、必要にして十分すぎるほどでした。
僕たちは、手頃な価格のストックイメージやビデオを提供しているEnvato Elementsを利用しています。
僕たちのOnline School Building 2.0を販売するビデオ広告では、次のようなストックビデオを利用しました。
ヒント#5. 奇妙なエフェクトを追加する
こちらは少し抽象的ですが、やってみるとすごい楽しいです。
活用できる変な編集効果はありますか? 僕は個人的にJumpcutの、編集エフェクトを使って見る人を驚かせたり、パターンの割り込みをしたりするのが好きです。
奇妙なエフェクトの良い点は、洗練されている必要はないということです。
むしろ、奇妙で洗練されていない方が面白いのです。あえてベタな編集の方が、洗練されていないものよりも注目を集めたりします。
ヒント#6. テキストを追加する
重要なアイデアやコンセプトを強調するには、スクリーン上に文字を表示するのが効果的です。
視覚的に興味をそそるものを作るには、手っ取り早い方法です。
僕が過去に作った「デジタルマーケティング完全ガイド」を販売する動画広告のように、Keynoteで作ったスライドを読み上げるパターンが一番簡単にテキストを追加する方法です。
あるいは僕たちの動画に適宜表示されるモーショングラフィックスでもいいでしょう。Keynoteに比べて動きがあるので、視聴者は長くみてくれます。
これらテキストを追加するのに、何か特別なことをする必要はありません。
あなたがすべきことは、言葉を入力し、それを編集して、好きなときに表示させることだけです。
信じられないほど簡単なことのように聞こえるかもしれませんが、正直なところ、そのとおりです。
脚本のビジュアルを複雑にしすぎる必要はありません。
まとめ:納得がいくまで絵コンテを作り直す
このビデオでのあなたの課題は、納得がいくまでスクリプトのビジュアルパスを続けることです。 そうです、絵コンテを作ってください。これには3回から5回のパスが必要ですが、考えすぎないようにしてください。
なぜなら、あなたはMVA(ミニマムバイアブル広告)を作成しているからです。 広告のプロトタイプのようなものです。あなたがプロトタイプに挿入できるビジュアルには6つのヒントがありました。簡単におさらいしましょう。
- ヒント#1. 簡単なことをやる
- ヒント#2. 別撮り映像を被せる
- ヒント#3. カメラを動かす
- ヒント#4. ストックイメージとストックビデオを挿入する
- ヒント#5. 奇妙なエフェクトを追加する
- ヒント#6. テキストを追加する
早速、これらヒントを導入した広告を作ってみてください。広告は机上の空論ではありません。手を動かし、マーケットに問うものです。いつまでもお勉強ばかりをしていて、ビビって広告を作らないのはダメです。えい!と気合を入れて最初の1つを作ってみてください。