僕自身、YouTubeアドセンスでのマネタイズを諦めているので、ほぼメインテナンスをしていないチャンネルがちょぼちょぼとある程度です。2016年9月現在、英語学習法に関するチャンネルの読者が3000人、ドローンに関するチャンネルの読者が500人、アドセンスに特化したチャンネルの読者が500人、料理のチャンネルが100人。登録者は少ないですが、DRM(ダイレクトレスポンスマーケティング)に流し込んでのマネタイズには成功しています。特に英語学習法のチャンネルからは1日に1〜3のリストが落ちてきて、リストあたり2000円の収益を生み出しています。そうそう、DRMを知っていると、少ないアクセスで利益を最大化させられるんですね。(編集:2017年には各登録者数は1.5倍ほどになっています)
CTAという概念(Call To Action)
先ほどYouTubeでリストを取ったと言いました。これ、マーケティングの専門用語を駆使するなら「YouTubeというメディアのCTAにリスト取りを選んだ」となるでしょうか。覚えておいてください。メディアとCTAは1セットです。大事なので繰り返します。
- メディアとCTAはワンセット
何かメディアを選んだなら、そのCTAを必ず決めてください。「YouTubeをやれば儲かる」という表現は正しくありません。メディアを選んだけど、CTAを選んでないからです。石崎の例であれば
- メディア = YouTube
- CTA = リスト取り
となります。もしYouTubeでUdemy商品の告知をするのであれば、CTAはUdemy商品の販売になります。じゃあもし、あなたにマーケティングの知識があり、すぐに商品を売るよりかはまずはYouTubeというメディアを育てたほうが長期的利益を確保できると考えた場合、メディアとCTAはどうなるでしょうか。
- メディア = YouTube
- CTA = チャンネル登録
と、なります。いったんそう決めたら、CTAの浮気はせずに、全身全霊のパワーで「チャンネル登録者」を増やして欲しいのです。これ、できない人が多いんですよね。僕の元には「長い間ネットビジネスやってきたけど、ただのノウハウコレクターでして・・・」と自己紹介する人がたくさんやってくるんですけど、まあ、彼らのメディアが育ってないことに驚きます。普通、半年くらいネットビジネスやっていればメディアはそれなりに育っているからです。ブログであれば月間5万PVくらい、YouTubeであれば登録者1万人くらい、Udemyであれば生徒3000人くらいはいてもおかしくありません。彼らは「儲かる」と聞けば次から次へとメディアを変えCTAを変える。結局は何も育っていないというオチです。悲しいですね。
チャンネル登録者を増やすためのCTA
YouTubeでチャンネル登録者数を増やすのは非常に簡単です。CTAはたいていの場合コンテンツの最後に設置されるので、YouTubeの場合であれば、動画の最後に「チャンネル登録をお願いします」と宣伝するだけでいい。最近はPCユーザーよりもスマフォユーザーが増えてきているので、両方に訴求する必要があります。ヒカキンもやっていますよね・・・「パソコンの方はこちらから」とアノテーションのあたりを指差し、「スマフォの方は下のURLからチャンネル登録をお願いします」と動画のディスクプリションに置かれたリンクをたどるよう指示します。
言わないは、存在しない
YouTubeのヘビーなユーザーにとっては「そんなの言われなくても知ってるわい」となるわけですが、マーケティング的な観点からすると間違いです。「登録お願いします」と言わなかった場合、それは存在しないのと同じなのです。ほら、前も言った通りみんな忙しいわけです。もしかしたらYouTubeに「チャンネル登録」という機能があったことすら忘れているかもしれないでしょ。あえて言葉にして伝えることで相手の記憶を呼び覚まして欲しいのです。覚えておいてください、マーケティングの世界では言わないは存在しないと同義なのです。
理由を述べる
Rチャイルディーニは億万長者たちがどのようにして「相手を説得しているのか」を長年にわたって調査し「influence(邦題:影響力の武器)」を出版することで自らも億万長者の仲間入りをしました。その中で非常にバカらしいけど驚くほど有効な説得方法が紹介されています。もうあまりにも有名なのでご存知とは思います。図書館のコピー機の前に並ぶ人たちに割り込みのお願いをする実験です。「先にコピーを取らせてもらえますか?」とお願いしたところアメリカ人の6割から「イエス」を引き出すことに成功しました。一方「急いでいるので先にコピーを取らせてもらえますか?」と理由をつけてお願いしたところ9割の人から「イエス」を引き出すことに成功したのです。ただ単に理由をつけるだけで3割も成約率を高めることができたわけです。面白いのが「コピーを取らなきゃいけないので先にコピーを取らせてもらえますか?」と明らかに意味をなしていない理由をつけた場合でも9割の人が「イエス」と答えたそうです。馬鹿げたセオリーではありますが、非常に重要なセオリーであることはビジネスをする人であれば誰もが知っています。
チャンネル登録の理由を述べる
先のセオリーをYouTubeのCTA(チャンネル登録)に当てはめるなら、ただ単に「登録してください」とお願いするだけではなく何か理由をつけてお願いした方が成約率は高まると推測できます。理由は何でもいいんだけど、よりお客さんのベネフィットに訴えるようなものであるとなお良いですね。典型的な理由は「更新情報をお届けするので・・・」とか「他のどこよりも新鮮な情報をお届けするので・・・」とか「ブログでは書けない情報をお届けするので・・・」とかでしょうか。もう少しお客さんのベネフィットに訴求するものであれば、例えば
- Adobe Photoshopの体系的な知識を習得するために・・・
- いずれ有料化する情報を一定期間無料で提供するので・・・
- 毎月登録者の中から抽選で3名の方にPDFをプレゼントするので・・・
とまあテキトーに並べてみましたがYouTubeにガイドラインを調べずに書いたのでもしかしたらアウトかもしれません。言わんとしたことはわかっていただけたはずです。動画の最後にチャンネル登録のCTAを理由付けでくっつけると登録してくれる確率が高まるぜってお話でした。