あなたは副業として「AIで稼ぎたい」と考えているものの、具体的にどんな方法があるのか分からないかもしれません。AIの可能性を感じつつも、実際にどうやってマネタイズすればいいのか悩んでいるのではないでしょうか。そこでいくつかのマネタイズアイデアを見ていくことにしましょう。
AIはブログ記事の作成、動画コンテンツの制作、音声コンテンツの配信など、様々な分野で活用できるようになりました。世界中でAIを使った新しいサービスやビジネスモデルが次々と生まれています。AIを活用すれば、個人でも少ない労力で効率的にビジネスを拡大させることも可能です。そこで、ここからはAIを活用した具体的な6つのマネタイズモデルを見ていきましょう。
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マネタイズアイデア1:AIを使った小説をKindleで販売する
まず1つ目はAIを使って小説を書き、それをKindleで販売する方法を紹介します。KindleとはAmazonが提供している電子書籍のプラットフォームです。電子書籍を読むための専用端末「Kindle」やスマホアプリなどを使って、いつでもどこでも本を読むことができます。
実はKindle書籍って個人で出せるんです。しかも簡単に。Kindleで電子書籍を出版するには、Amazonの「Kindle Direct Publishing(KDP)」というサービスを利用します。KDPは誰でも無料で利用できて、原稿のデータさえあれば簡単に電子書籍を出版できます。しかも販売時の利益であるロイヤリティは、販売価格の最大70%と高めに設定することができます。
実際に僕も個人でKindle出版をして、たくさんの本を出してきました。毎日毎日誰かが僕の本を読んでくれるので、毎月毎月パッシブインカムのような形で印税収入が入ってきています。世界最大級とも言えるオンラインショップであるAmazonに、自分の本を並べられるってなんかワクワクしませんか?
Kindleで販売できる電子書籍のジャンルは小説だけではありません。実用書やビジネス書、写真集、漫画など様々なジャンルの書籍を出版できます。AIを使うことでこれらの電子書籍の原稿作成を効率化し、これまで以上にスピーディーに出版することが可能になります。
実際にAIを使った小説は既にたくさん存在しています。Amazonのサイトで「AI小説」と検索してみてください。するとChatGPTを使って書いた小説など、AIを活用して制作された電子書籍が数多くヒットします。しかも中にはレビューで高評価を得ている作品も珍しくありません。
AIを使って作った小説を販売するには、いくつか注意点があります。まず、AIが生成した文章をそのまま使用せず、必ず人間が校正や編集を行うようにしましょう。AIが生成する文章は、必ずしも完璧ではなく、誤字脱字や不自然な表現が含まれている可能性があります。また、内容に矛盾や不適切な情報がないか確認することも大切です。
AIは物語のプロットや登場人物の設定、文章の生成など、小説執筆の様々な作業を支援してくれます。しかし、物語に深みを与えたり、読者の心を揺さぶるような表現を生み出したりすることは、まだまだ人間のクリエイティビティが必要とされる部分です。そのためAIが生成した文章をそのまま使うのではなく、必ず人間が最終的なチェックと調整を行うようにしてください。
マネタイズアイデア2:AIで名言集やブログ記事を画像化してSNSで発信する
次に紹介するのはAIを使って名言集やブログ記事などを画像化し、それをSNSで発信する方法です。SNSはもはや個人の情報発信ツールという枠を超え、企業のマーケティング活動においても重要な役割を担っています。企業はSNSを活用して商品やサービスの情報を発信し、商品を直接売るだけでなくお客さんと心理的な距離を縮めるみたいなマーケティングをやっています。
近年注目を集めている「ビジュアルマーケティング」という言葉を知っていますか?ビジュアルマーケティングとは、視覚的な情報を活用したマーケティング手法です。画像や動画などを駆使して顧客の視覚に訴えかけることで、購買意欲の向上やブランド認知度の向上を目指すものです。
SNSマーケティングにおいても、画像コンテンツはすごく重要になっています。テキストだけの投稿よりも、画像や動画を使った投稿の方がユーザーの目に止まりやすいからです。しかも多くのエンゲージメント、つまりお客さんからの感情的な反応を獲得できる傾向があります。特にインスタグラムのような画像中心のSNSでは、視覚的に訴求力のある画像を投稿することが重要です。
ではAIを活用して、どのように魅力的なSNS用の画像を作ればよいのでしょうか。オススメはChatGPTとCanvaを組み合わせる方法です。ChatGPTで名言やキャッチコピーなどを自動生成し、それらをCanvaでデザイン性の高い画像に仕上げるのです。Canvaにはデザイナーが作成したたくさんのテンプレートが用意されています。そのため初心者の方でも簡単にクオリティの高い画像を作ることができます。
またCanvaには画像の一括作成機能もあります。この機能を使うことでデザイン性の高いテンプレートに対して、複数のデータを流し込み、大量の投稿用画像を一括生成することができます。ChatGPTで生成したたくさんの名言集のデータをCanvaに流し込めば、一瞬で数十、数百もの名言画像を作ることが可能です。
実際にインスタグラムで「名言集」と検索してみてください。すると、様々なデザインの名言画像が投稿されています。名言を画像にした投稿は、いいねやコメント、シェアなどを獲得しやすく、アカウントのフォロワーを増やすための有効な手段の1つと言えます。アカウントを大きくしたら、企業のPR案件を受けたり、オリジナルのグッズ販売などをすることでマネタイズが可能です。
マネタイズアイデア3:AIによるボイスクローニングでAudibleにオーディオブックを出版する
続いては、AIによるボイスクローニングを使ってAudibleにオーディオブックを出版する方法です。オーディオブックとは、本を音声で読み上げたものです。耳で読書を楽しめるので、移動中や家事の最中など、手が離せない時でも読書ができます。オーディオブックの需要は年々増加しており、特に忙しい現代人にとって、隙間時間を有効活用できるオーディオブックは魅力的な選択肢となっています。
少し前に日本でもAudibleが本格的に運用開始して、オーディオブック人気が高まっています。AudibleはAmazonが提供しているオーディオブック配信サービスで、世界中の何十万ものオーディオブックを聴くことができます。しかも利用するお客さん側はサブスクで月ごとの定額で使えるんです。
Audibleには再生回数ごとにクリエイターに収益が分配される仕組みがあります。これを使うことで、自分のオーディオブックを聞いてもらい収益を得ることができます。僕らも複数のオーディオブックをAudibleで公開していますが、四半期毎に収益が入っています。
でもオーディオブックを作るってなると音声を吹き込む必要がありますよね。オーディオブックの出版は、これまでプロのナレーターに依頼するのが一般的でした。しかし、ナレーターに依頼すると費用も時間も掛かります。僕らも1本の長編オーディオブックのナレーションのために、10万円近い金額を支払ったこともありました。
かといって自分で録音するのも大変です。そもそも何時間もマイクの前で収録作業をしなければなりません。しかも言い間違えたり、噛んでしまった場所は後から編集作業が必要です。オーディオブックは作るのが大変すぎて一般の方にはハードルが高く、以前までは正直オススメできませんでした。
ですがAI技術の進化により、高額な費用や膨大な収録時間を掛けなくてもオーディオブックを作れるようになりました。AIにテキスト情報を渡して、読み上げをしてもらうことが可能になったのです。なかでも特に注目されているのが、AIを活用したボイスクローニングサービスです。
AIボイスクローニングを使えば、自分の声のクローンを作成し、それを使ってオーディオブックを制作することが可能になります。つまりAIに自分の声を一度学習してしまえば、あとは原稿を投げるだけで自分の声で読み上げた音声ファイルを自由に作ることができるのです。
実際にAudibleでオーディオブックを検索してみると、AIボイスでナレーションされた作品が徐々に増えてきています。オーディオブックを制作する際には、ナレーションの質が非常に重要ですが、AIボイスクローニング技術の進歩により、人間の声と遜色ないレベルの自然なナレーションが可能になってきています。これを使ってKindle出版した原稿データをさらにオーディオブックにして、マネタイズすることが可能です。
マネタイズアイデア4:AIアバターを使ってUdemyの講座を制作・販売する
続いては、AIアバターを使ってUdemyの講座を制作・販売する方法です。Udemyは、世界最大級のオンライン学習プラットフォームで、様々な分野のオンラインコースが数多く販売されています。プログラミングやデザイン、ビジネススキル、語学など、もう本当にたくさんのコースが用意されています。日本ではベネッセと提携しているので知っている方も多いかもしれません。
実は僕もUdemyに100以上のコースを出しています。これまで累計で18万人以上の受講者にコースを受けてもらいました。Udemyが良いのは、まず1つにお客さんがプラットフォーム上に集まっていることです。これによって自分で1から集客する必要がありません。2つ目は、人気のコースになるとUdemyがお金を使ってプロモーションしてくれることです。
Instagramなどの媒体に、あなたのコースを題材にして「Udemyでデジタルマーケティングを勉強しませんか?」みたいに広告を出すんです。Udemyは自分たちの宣伝をするために、僕らの作ったコースを使って宣伝します。つまりUdemyが広告費を出す形であなたのコースを宣伝してくれるんです。
ちなみにUdemyでオンラインコースを制作・販売するには、Udemyの講師として登録する必要があります。登録は無料で、誰でも講師になることができます。Udemyの講師になると、自分の専門知識やスキルを活かしたオンラインコースを作成し、世界中の受講者に向けて販売することができます。
Udemyのオンラインコースは、主に動画で構成されています。講師がカメラに向かって講義内容を解説したりスライド動画で説明するのが一般的です。顔出しせずに動画を制作したいという方も少なくありません。そんな方におすすめなのが、AIアバターを活用した動画制作です。
AIアバターとは、AI技術を使って生成された仮想の人物です。外見や表情、声などを自由に設定でき、まるで実在の人物のように自然な動きや話し方を再現することができます。AIアバターを使うメリットとしては、まず顔出し撮影の手間を省けることが挙げられます。
通常、顔出しの動画コースを制作する際は、一眼レフなどの高価なカメラを用意し、照明や音声などの設定に気を配る必要があります。しかし、AIアバターを使えば、そうした機材や設定を気にすることなく、コース制作に集中できます。
またAIアバターを登場させることで、受講者とのエンゲージメントを高めることができます。これまでは顔出しをせずにコースの動画を作るのであれば、プレゼン資料を見せるだけの動画が一般的でした。ですが、AIアバターを使うことでまるで顔出し動画のような臨場感を出すことができます。これにより受講者との距離が近くなり、リピーターを増やすことにつながります。
AIアバターを使った動画制作には、Heygenなどのサービスがあります。Heygenは、AIアバターを使った動画制作に特化したサービスで、自然な表情や動きを再現できるアバターを提供しています。Heygenを使えば、プログラミングの知識がなくても、簡単にAIアバターを使った動画を制作できます。
AIアバターを使ってUdemy講座を作成する際の注意点としては、アバターのクオリティや講義内容の充実度があります。AIアバターは、年々そのクオリティが向上していますが、まだまだ人間の表情や動きを完璧に再現できるわけではありません。そのため、AIアバターを使った動画を制作する際には、アバターの動きや表情などを丁寧に調整し、自然で違和感のない映像に仕上げることが重要です。
またオンラインコースは、あくまでも「学び」を提供するものです。どれだけ高機能なAIアバターを使っても、講義内容がつまらなければ受講者は満足しません。そのため、AIアバターを活用した動画制作だけでなく、講義内容の企画や構成にも力を入れることが重要です。
マネタイズアイデア5:AIボイスクローニングで記事のエンゲージメントを高めよう!
最近、ブログ記事などに「1分間のまとめ音声」が付いているのを目にしたことはありませんか?これは、読者の忙しいライフスタイルに対応し記事の内容を効率的に理解してもらうための工夫です。あなたもAIボイスクローニングを活用して、noteやブログ記事の中に短いまとめ音声を作ってみましょう。
AIクローンボイスを使えば、あなたが直接読み上げなくてもあなたの声で記事の要約を届けることができます。しかもAIに記事内容を要約させて、その文章をそのままクローンボイスに読み上げさせれば、あなたの負担はさらに軽減されます。
この音声コンテンツは、直接的なマネタイズには繋がらないかもしれません。しかし、記事の閲覧数をアップさせ、読者のエンゲージメントを高める効果があります。音声で要点を理解できるため、読者は記事全体に興味を持ち、最後まで読み進める可能性が高まります。
有料メルマガや無料メルマガにも、AIボイスクローニングで作成したまとめ音声を添付してみましょう。音声であなたのメッセージを直接伝えることで、読者との繋がりを深め、信頼関係を築くことができます。その結果、有料メルマガの売上向上や、無料メルマガのエンゲージメント向上に繋がる可能性があります。
AIボイスクローニングは、あなたのコンテンツに新たな価値を与え、読者とのコミュニケーションを深めるための強力なツールです。ぜひ、あなたの発信する情報に「声」を加えて、より魅力的で効果的なコンテンツを目指しましょう。
マネタイズアイデア6:AIボイスとアバターで過去コンテンツをYouTubeやTikTokに再利用する
YouTubeやTikTokは、世界中のユーザーが利用する巨大な動画プラットフォームです。多くの視聴者にあなたのコンテンツを届けるチャンスがありますが、魅力的な動画を継続的に制作するのは、時間と労力がかかる大変な作業です。特に、顔出しに抵抗がある方にとっては、動画制作のハードルはさらに高くなります。
そこで、AIボイスとアバターを駆使して、YouTubeやTikTokでの動画制作を効率化してみましょう。AIボイスを使えば、顔出しせずに、あなたの声でナレーションや解説を加えることができます。さらに、AIアバターを活用すれば、あなたそっくりのキャラクターが動画内で動き、まるであなたが実際に話しているような臨場感を演出できます。
AIボイスとアバターを組み合わせることで、顔出しせずに、クオリティの高い動画を制作することが可能になります。しかも、動画の内容には、あなたのメルマガや過去のブログ記事などの既存のコンテンツを再利用すれば、さらに効率的に動画制作を進めることができます。
例えば、過去に書いたブログ記事の内容を要約し、AIボイスでナレーションを加え、AIアバターに話させれば、あっという間に魅力的な解説動画が完成します。長い文章を読むのが苦手な視聴者でも、音声と映像で分かりやすく情報を理解することができます。
YouTubeショートやTikTokは、短い動画が主流です。そのためあなたのメルマガやブログ記事の中から、特に重要なポイントや興味深いエピソードなどをピックアップし、短くまとめた動画を制作するのが効果的です。AIツールを活用することで、テキストコンテンツを効率的に動画コンテンツへと変換することができます。
もちろん、AIボイスとアバターはあくまでもツールです。ツールに頼りすぎるのではなく、視聴者の心を掴むような企画・構成や、分かりやすく伝わる編集が重要です。しかし、AI技術の進化によって、動画制作のハードルは劇的に下がっています。誰でも簡単に、プロ並みのクオリティの動画を制作できる時代が到来しているのです。AI技術を駆使して、YouTubeやTikTokであなたの個性を輝かせてください。
まとめ:AIを活用したマネタイズ方法はたくさんある
今回はAIを活用したマネタイズアイデアを6つ紹介してきました。最後に要点を6つにまとめました。
- マネタイズ方法1:AIを使って小説を書きKindleで販売する。
- マネタイズ方法2:AIで名言集やブログ記事を画像化してSNSで発信する。
- マネタイズ方法3:AIによるボイスクローニングでAudibleにオーディオブックを出版する。
- マネタイズ方法4:AIアバターを使ってUdemyの講座を制作して販売する。
- マネタイズ方法5:AIボイスクローニングで記事の要約音声を作りエンゲージメントを高める。
- マネタイズ方法6:AIボイスとアバターで過去コンテンツをYouTubeやTikTokに再利用する。