あなたはマーケティングやSNS発信に取り組む個人事業主で、画像の切り抜きに時間を取られすぎていませんか?人物を切り抜いてバナー画像を作るのに手こずり、本来の業務に使う時間が減ってしまっていると悩んでいるかもしれません。ここでは、そんな悩みを解決する画期的なツール、Canvaの背景除去機能について詳しく解説します。
これまで人物を切り抜いたり、画像の背景を透明にするにはPhotoshopなどの画像ソフトでの切り抜き作業が必要でした。これには多くの時間と労力がかかっていました。しかし、Canvaの背景除去機能を使えば、そんな面倒な作業が一瞬で完了します。AIの力で自動的に人物を切り抜き、プロ並みの仕上がりを簡単に実現できるのです。この方法を知ることで、あなたは多くの作業時間を節約できるはずです。
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画像から人物を切り抜くのは大変な作業だった
ネットビジネスやマーケティングをやってきた人であれば、誰もが一度は写真から人物だけを切り抜く作業をやったことがあると思います。昔はPhotoshopなどの画像編集ソフトを使い、ペンツールや選択ツールで地道に切り抜く必要がありました。ネット上にもたくさんのチュートリアル動画がアップされていたのを覚えています。
切り抜きの手順を知らない人のために、ざっくりと説明すると、まずは切り抜きたい人物や物の輪郭に沿ってペンツールでパスを描いていきます。パスを閉じたら選択範囲に変換し、マスクを作成する。あとは背景のレイヤーを削除すれば切り抜き完了です。
と簡単に説明していますが、この一連の作業は、素人からしたら結構難しいんです。しかも相当に神経を使うし、時間が掛かります。特に髪の毛の細かい部分とか、服のシワとか、そういう細部まで丁寧に切り抜こうとすると、相当な時間と手間がかかります。しかも、完璧に切り抜くにはコツもいるので、慣れないうちはなかなか思い通りの仕上がりにはなりません。
Canvaならワンクリックで切り抜きが可能になる!
ですが、時代に合わせてツールが進化して人物の切り抜き作業はどんどんと楽になってきました。そのツールの代表例がCanvaです。Canvaを使えば、そんな面倒な切り抜き作業が一瞬で終わります。Canvaには「背景除去」という超便利な機能が搭載されていて、AIの力を使って自動で背景を切り抜いてくれるのです。しかも、操作はワンクリック。誰でも簡単に使いこなすことができます。
実際に僕も試してみました。人物写真をCanvaにアップロードして、メニューから「背景除去」を選択しました。すると、ほんの数秒でパッと背景が消えました。女性の髪の毛の細かい部分まで、また顔や服の輪郭に至るまで、驚くほど高い精度で切り抜けていたんです。
これなら、わざわざPhotoshopを開いて、何十分も掛けて手作業で切り抜く必要はないと思いました。作業時間が大幅に短縮できるので、その分デザインのクオリティを上げたり、アイデアを膨らませたりすることに時間を使えるようになります。
ただし、この背景除去機能は基本的にはCanvaの有料プランに含まれている機能です。無料版でも使えはするんですが、月に数回しか使えないという制限付きです。なので頻繁に画像加工をするなら、Canvaの有料プランへの移行も検討してみると良いかもしれません。
ちなみにCanvaでは、静止画だけではなく動画からも背景を切り抜くことができます。でも今回は画像の切り抜きに絞って詳しく解説していきます。動画の背景除去が気になる方は、画像と同じやり方で切り抜きができるのでぜひ試してみてください。
背景除去機能の使い方を3つのステップで解説
それではCanvaの背景除去機能の使い方を、いくつかのステップに分けて見ていきましょう。
ステップ1:画像のアップロード
まずは背景を切り抜きたい画像を用意します。Canvaでは、パソコンに保存してある画像をアップロードすることも、Canva内のフリー素材ライブラリから選ぶこともできます。まずは画面の左上にある「アップロード」ボタンをクリックしてください。そうすると、ファイル選択ダイアログが開くので、そこから切り抜きたい画像を選択します。
フリー素材を使いたい場合は、左側の素材の検索ボックスに関連ワードを入力して検索してみましょう。そして使いたい画像が見つかったら、その画像をクリックすれば、Canvaの編集画面に画像が表示されます。基本的にはCanva内にあるどの画像でも、自由に背景を除去することができます。
ステップ2:「画像を編集」メニューをクリック
Canvaの編集画面上に対象となる画像が表示されたら、次は画像をマウスでクリックします。すると上に「画像を編集」という小さなメニューが出るので、そこをクリックしてください。
これをクリックすると、画面の左側にサイドメニューが開きます。サイドメニューには、切り抜き以外にも多彩な画像加工機能がずらりと並んでいて、必要に応じてそれらを使い分けることができます。
ステップ3:「背景除去」をクリック!
サイドメニューを開けたら、いよいよ背景除去のステップです。
サイドメニューの一番下の方に「背景除去」という項目があるので、それをクリックしましょう。これは少し前までは背景リムーバと呼ばれていたので、今後も名前が変わる可能性があることに注意してください。
背景除去のボタンをクリックすると数秒ほどで画像の背景が自動的に切り抜かれます。Canvaの持つAI技術によって、人物や物体の輪郭が瞬時に判別され、背景だけがサッと消し去られるんです。もし仕上がりが気に入らない場合は、サイドメニュー下部の「元に戻す」ボタンを押せば、切り抜く前の状態に戻すことも可能です。
切り抜き部分を微調整する場合
Canvaの背景除去機能はとても優秀なので、ほとんどの場合は綺麗に背景だけを切り抜いてくれるはずです。ですが、まれに人物と背景との境界が分かりにくく、綺麗に切り抜けない場合があります。その場合はブラシを使って手動で調整できるオプションを使います。
切り抜いた内容を手動で調整するには、切り抜かれた状態でもう一度「背景除去」のボタンをクリックします。ボタンの中に調整用のツマミのアイコンが表示されていて、さっきとは少し違った表示になっているはずです。
ボタンを押すと、「削除」と「復元する」の2つのボタンが表示されています。また手動で調整するためのブラシのサイズを選ぶ部分もあります。まずはブラシのサイズを選びます。細かい部分ではブラシサイズを小さく、大きな部分では大きめのブラシサイズを選択します。
「削除」ツールを選ぶと、今表示されている部分をブラシでさらに削っていくことができます。逆に「復元する」ツールを選ぶと、削除した部分をブラシでなぞって復元することができます。ブラシのサイズは作業をしながら適宜変更してください。
背景除去機能を使った画像の活用例
さて、Canvaの背景除去機能、便利な使い方はいろいろあります。まずは、YouTubeなどの動画サイトで使うサムネイル画像の作成です。サムネイルには、動画の内容を視聴者に効果的にアピールする必要があります。そのためには、メインとなる人物や物を目立たせることが大切です。
背景を削除することで、画像の主役を際立たせることができます。例えばスマホのレビュー動画なら、スマホ自体を切り抜いて、グラデーションを背景にして配置する。料理動画なら、料理を盛り付けた皿を切り抜いて、おいしそうに加工された食材の画像と合成する。そんな風にすれば、思わずクリックしたくなるようなサムネイルが簡単に作れるはずです。
画像を切り抜くことで、様々な背景デザインに合わせて使えるのも大きなメリットです。季節感を出したいときは花畑の画像を、高級感を演出したいときは大理石の背景を重ねたりと、アイデア次第で自由自在にアレンジできます。
チラシやポスター、バナー広告など、様々なグラフィックデザインにも背景除去機能が使えます。人物や商品の画像を目立たせることで、誰が見ても一目で伝えたいことが分かる、インパクトのあるデザインに仕上げられます。
切り抜いた画像は自由に配置できるので、余白を効果的に使ったり、複数の画像を組み合わせたりするのも簡単です。Canvaはテンプレートも充実しています。デザインセンスに自信がない人でも、Canvaのテンプレートを上手く活用すれば、簡単にプロレベルのクオリティを実現可能です。画像を切り抜くことで、びっくりするくらい画像の活用の幅が広がるはずです。
まとめ:Canvaの背景除去機能で画像加工が爆速に
ここまでCanvaの背景除去機能について紹介してきました。最後に要点を4つにまとめました。
- Canvaの背景除去機能を使えば、人や物の切り抜き作業が一瞬で完了する。
- 切り抜きの精度は高く、画像だけでなく動画の切り抜きも行うことができる。
- 切り抜き部分の微調整も可能で、「削除」と「復元する」ツールを使って手動で調整できる。
- 背景除去機能を使うことで、YouTubeのサムネイル、チラシ、ポスター、バナー広告など様々なデザインに活用できる。