あなたはネットで発信活動をしているデザイン初心者で、画像の文字を編集する方法に悩んでいませんか?オンラインのデザインツールの「Canva」を使えば、画像の中の文字を好きに変更することができます。特にここでは「テキスト切り抜き」という便利な機能を紹介します。この機能を使えば、既存の画像に書かれている文字を自由自在に編集し、ユーモアのある画像を作ることだってできます。
デザインの現場では、クライアントから「この画像の文字を変更してほしい」なんていう要望がよくあります。編集データが残っていれば良いのですが、そうでない場合、普通はテキスト編集はうまくできません。画像編集ソフトを使って1から文字を消して入れ直すのは、とても面倒で時間がかかる作業です。そこでCanvaの出番です。CanvaならAIが画像内のテキストを自動で認識するので、あとはクリックするだけで簡単に画像上の文字が編集できます。フォントを変えたり、サイズを変更したり、色を変えたりと、好きなように編集ができます。では早速その使い方を見ていきましょう。
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Canvaの「テキスト切り抜き」機能って?どんなことができるの?
まずはCanvaの「テキスト切り抜き(Grab Text)」機能について詳しく説明します。この機能は、画像の中にある文字をくり抜いて編集できる、というものです。具体的には、アップロードした画像の中に文字が写っていると、Canvaが自動的にその部分を認識してくれます。ただし今のところは認識するのは英語だけという制限があります。そしてワンクリックで、その文字部分がテキストデータに変換されるんです。あとは普通の文字と同じように、自由にフォントを変更したり、サイズを変更したり、色を変更したりできます。
例えば、「OPEN(本日営業中)」の看板を「本日昼寝中」に変更することができます。これは、お店の前にある看板の文字を編集して、ユーモアのある画像を作成する方法です。このような遊び心のある作品を簡単に作ることができ、SNSなどで共有すれば、多くの人を楽しませることができると思います。
また、新聞の見出しを面白い内容に書き換えてジョーク画像を作ることもできます。「株価急落」を「猫の人気急上昇」に変えたり、「政治家の不祥事」を「宇宙人との交渉決裂」にしたりと、ユーモアたっぷりの画像が作れます。このように、テキスト切り抜き機能を使えば、既存の画像を自由自在にアレンジして、オリジナリティあふれる作品を簡単に作ることができるんです。
テキスト切り抜き機能を使うメリット
テキスト切り抜き機能、なんだかすごそうだな、とは思ったけれど、実際に何が嬉しいの?と思った人もいるかもしれません。でも安心してください。この機能を使うと、デザインの幅が大きく広がるんです。
まず1つ目のメリットは、既存の画像素材を自由にカスタマイズできること。例えばCanvaには、たくさんのフリー素材が用意されています。でもそのままだと、他の人と同じ画像を使うことになってしまいます。そこでテキスト切り抜き機能を使えば、その画像に書かれた文字を自分好みに変更できる。つまり、オリジナリティの高いデザインを簡単に作れるようになるんです。
例えば高速道路の標識の画像があったとします。「Los Angels」って書いてある看板の画像を想像してください。そこでテキスト切り抜き機能を使えば、その「Los Angels」の部分を僕の名前である「Ishizaki」に変更する、みたいなことができます。すると、まるで自分専用の看板があるかのような、ユニークな画像ができあがります。こういった遊び心は、SNSやメルマガのバナーとしても面白いと思います。
2つ目のメリットは、多言語対応の画像を簡単に作れること。これはフリーランスの方や個人で仕事をしている人にとって特に便利です。例えば、海外のクライアントから英語の資料をもらったとしましょう。その資料の一部を日本語に翻訳して使いたい場合、テキスト切り抜き機能を使えば簡単に対応できます。英語のテキストを日本語に置き換えるだけで、オリジナルの雰囲気やデザインを損なうことなく、日本語版の資料が作れるんです。
そして3つ目のメリットは、画像編集にかかる時間と手間を大幅に削減できること。冒頭でもお話ししましたが、画像の文字を編集するのは結構大変。文字を消して、新しく入力して、フォントや色を調整して…。それが数枚、数十枚となると、本当に根気のいる作業になります。でもCanvaのテキスト切り抜き機能なら、ほんの数クリックでその作業が終わります。時間もエネルギーも節約できるので、もっとクリエイティブな部分に集中できますよ。
【Canva】テキスト切り抜き機能の使い方を解説!
さて、テキスト切り抜き機能について理解が深まったところで、実際の使い方を見ていきましょう。基本的な流れは次の4ステップです。
- STEP1: Canvaで編集したい画像を開く
- STEP2: 「編集」から「テキスト切り抜き」を選択
- STEP3: AIで認識されたテキストをクリックして編集モードにする
- STEP4: テキストの編集、フォントの変更、サイズ変更などを行う
まずSTEP1は、Canvaで編集したい画像を開くことです。Canvaにログインしたら、左側の「アップロード」ボタンをクリックして、自分のパソコンから画像を選択します。アップロードが完了したら、その画像をクリックして、編集画面を開きましょう。もちろんここで、Canvaがあらかじめ用意してくれた素材の画像を選択してもOKです。
STEP2は、画像の「編集」メニューから、「テキスト切り抜き」を選びます。これをクリックすると画像にアニメーションがかかり、AIが文字の認識を始めます。
STEP3では、AIが認識したテキストをクリックして編集モードに入ってください。AIが認識した部分は紫色で選択肢として表示されます。この紫色の部分をクリックすると、編集可能なテキストとして扱えるようになります。
最後のSTEP4は、実際にテキストを編集します。ここで、テキストが編集可能な状態になっているので、自分の好きなように変更できます。例えば、「SALE」という文字を「OPEN」に変えたり、「50% OFF」を「NEW ARRIVAL」に書き換えたりできます。フォントの種類を変更したり、サイズを調整したり、色を変えたりすることも可能です。このように、自由自在にテキストをカスタマイズできるのが、この機能の魅力です。
テキスト切り抜き機能を使う上での注意点
最後に、テキスト切り抜き機能を使う上での注意点をお伝えしておきます。まず、この機能が万能ではないということです。AIの画像認識技術は日々進歩していますが、やはり完璧ではありません。特に重要な点として、Canvaのテキスト切り抜き機能では、日本語の認識は現在未対応です。英語のテキストなら問題なく認識されるので、英語を日本語に置き換えるような使い方はできます。ですが、日本語の文字が書かれた画像をアップロードしても、残念ながらテキストとして認識されません。それだけは注意してください。
また、文字が斜めになっていたり、あまりに奇抜な形のフォントだったりすると、やはり認識精度は下がります。ゴシック体のようなシンプルな書体なら問題ありませんが、手書き風のようなフォントは苦手のようです。画像内のすべての文字が認識されると思わないほうがいいかもしれません。
AIによって編集可能になったテキストは、オリジナルのフォントとは少し異なる場合があります。ただし、Canvaは元のフォントにできるだけ近いものを自動的に探してくれます。それでも完全に一致しないこともあるので、必要に応じて手動でフォントを調整することをおすすめします。また、フォントの太さや文字間隔なども、元の画像に合わせて微調整が必要になる場合があります。このような細かい調整を加えることで、より自然で違和感のない仕上がりになると思います。
まとめ:Canvaのテキスト切り抜き機能で画像編集が簡単に
ここまでCanvaのテキスト切り抜き機能について紹介してきました。最後に要点を4つにまとめました。
- Canvaのテキスト切り抜き機能は、画像内の文字をAIが自動認識してテキストデータに変換する。
- この機能を使えば、フォント変更、サイズ変更、文字色の変更など、画像内のテキスト編集が簡単にできる。
- 使い方は、画像を開き、「編集」から「テキスト切り抜き」を選択し、認識されたテキストを編集するだけである。
- 注意点として、日本語テキストの認識には対応していない、認識精度が完璧ではない、編集後に微調整が必要な場合がある。